La teta asustada / 悲しみのミルク [ペルー映画]
Berlinale 第59回ベルリン国際映画祭の金熊賞受賞作品です。今日始まったTOKYO FILMeXでも上映されます。
FILMeXのサイトから紹介文:
1976年生まれの女性監督による2作目で、ベルリン映画祭で金熊賞を受賞した。メイドとして働き始めた若い女性の日常を通して、1980~2000年にペルー農村部を襲ったゲリラによるテロがもたらしたトラウマを静かに描いた秀作
……という作品です。モチーフがモチーフだけに、私は苦手なのでは?といささか不安でしたが、気に入って鑑賞を終えました。いや、正直なところ、冒頭に母子が口ずさむ歌の詞を読んでいる段階から、なんか、もう、眩暈がしちゃって具合悪くなっちゃってそこで停止ボタンを押してしまう、というのをこの数週間で何度か繰り返していたのですがね。
アノニマさんから、あの冒頭を乗り越えてしまえば大丈夫と教えてもらったので、今日は最後まで観てみました。
見終わる時に自分が比較的穏やかな表情を浮かべているとは予想していませんでした。よかったです。生と死の対比が。
FILMeXでも何度か上映されるので是非観てください。それを逃したら12月上旬のミニスペイン映画祭で是非。
(コメント欄になにか書きます)
・La teta asustada@IMDb (The Milk of Sorrow)
直訳: わななく乳、おびえる乳、おののく乳、とかそういう感じか
監督・脚本: Claudia Llosa クラウディア・リョサ
出演:
Magaly Solier マガリ・ソリエル ... Fausta Isidora Janán Pachauca ファウスタ(イシドラと呼ばれるシーンもあったかと思う)
Marino Ballón マリノ・バジョン ... Tío Lúcido ルシド: ファウスタのおじ
Susi Sánchez スシ・サンチェス ... Aída アイーダ: ファウスタがメイドにあがる邸宅の女主人
Efraín Solís エフライン・ソリス ... Noé ノエ: 邸宅の通いの庭師
ちょっとwikipediaなどからの引用で申し訳ないけど:
主演のマガリ・ソリエルの生まれ故郷も、ファウスタ(とその母)の村と同じようにテロリストの暴虐非道に苦しめられた過去があるようです。
クラウディア・リョサ監督は前作『マデイヌサ』に出演できる子を探していた時にマガリ・ソリエルに出会ったようですが、それ以前にはマガリは地元のフェスティバルで歌唱賞を獲ったりしていたようですね。
そんな彼女は歌手としても本格デビューです。アルバムは『Warmi』。「mujer(女)」を意味するそうです。
Magaly Solier - Sitio Oficial -
『La teta asustada』で女主人アイーダに歌を歌うように言われても拒んでいたファウスタが初めて歌ってきかせるシーン(そしてその曲をマガリ・ソリエルがアカペラで歌っています):
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