Wednesday, February 25, 2009

Stranded: I've Come from a Plane That Crashed on the Mountains / アライブ -生還者- [フランス映画]

strandedAbetchyたちからもたらされた上映情報。ドキュメンタリー映画です:

「1972年10月、南米ウルグアイの旅客機がアンデス山脈に墜落した」

「生きるために究極の選択をした生存者たちの真実の記録」

strandedアライブ -生還者- 公式(音注意):
pen1972年10月12日、ウルグアイ空軍の軍用機がモンテビデオから45名の人々を乗せてチリのサンチアゴに向けて飛び立った。飛行機は、ウルグアイ郊外の高級住宅地カラスコから来たラグビーチーム‘クリスチャン・ブラザーズ’によってチャーターされたものだった。……略……

しかし、アンデス山脈付近の悪天候のため、……略……管制塔が再び飛行機と通信を試みたが、今度は何の返答もない…チリ、アルゼンチン、そして、ウルグアイが共同で飛行機の捜索を始めたが、その年のアンデス山脈は記録的な大雪に見舞われており、機体を白く塗られた飛行機を発見する可能性は非常に低く……略……

惨事から10日後、捜索は打ち切られた。生き残った遭難者たちはこの事実をまだ動いていたラジオで知った…そして、そこには食べるものは何も残されていなかった…end

pen2007年に国際的なドキュメンタリー映画祭として名高いアムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭(IDFA)でグランプリに当たるVPRO Joris Ivens賞を受賞後、2008年にはサンダンス国際映画祭を初めとして……略……30以上の国際映画祭に招待され、ドキュメンタリー各賞を受賞し、大変な反響を呼んでいる。end


memoいくつかメモ
1) この事故を映画化したものといえば必ず思い出されるのが1993年のイーサン・ホーク主演、『Alive』。⇒ 邦題: 『生きてこそ』。

2) その原作はPiers Paul Readによる。⇒ 新潮文庫: 『生存者』。

3) 同時期のドキュメンタリー作品、『Alive: 20 Years Later』。 ⇒ Alive: 20 Years Later [VHS] [Import]。(※でもこれは英語作品)

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Saturday, January 10, 2009

El Che / 伝説になった英雄 [フランス映画][アルゼンチン映画]

El cheCHE チェ 28歳の革命が今日公開されたわけですが、ただでさえ映画館みたいな場所に行きたくない私が、まして真冬にわざわざ出かけるわけもなく。

(私は98年末に殺人インフルエンザで42度の熱を―――たぶん42度超えを―――出してから、他人と空気を交換するような場所はできるだけ避けている。特に冬は。特に映画館は『アウトブレイク』のウィルスが拡散するシーンを見てから、ほんとに受け付けない。気持ち悪い。電車も何もかもイヤだ。電車の中とかで咳き込んでる人間、かんべんしてくれと思う)

で、何の話。

『CHE チェ 28歳の革命』の上映が始まったけど、映画館に観に行く気が無いし、よしんば行ったとしても私はこの人のことをこれまでほとんど知ろうとしていないのでストーリーも理解できるはずがなかろうと、そういうわけでひとまず1997年のドキュメンタリー映画、『伝説になった英雄』を観てみましたよという話。


el cheamazon.co.jpから商品紹介
pen内容(「キネマ旬報社」データベースより)
キューバ革命の英雄として崇められる革命家、チェ・ゲバラの生涯を追ったドキュメンタリー作品。革命家としてのゲバラは知られているが、彼の人間味ある姿はあまり知られていない。今作は、当時の映像を盛り込みながら、ゲバラ本人のルーツを辿る。

pen内容(「Oricon」データベースより)
キューバ革命の英雄、チェ・ゲバラに迫るドキュメンタリー。幼少期には喘息を患い生涯その喘息に悩ませられたなど、彼の功績以外の人間味ある姿を織り込みながらゲバラの誕生から39歳の若さでこの世を去るまでを描く。 end


面白かったよ。ちょっと人柄が素晴らしすぎるんじゃないの?といじわるを言ってみたくもなったけど。そういう人物像の組み立てられ方はさすがに少し引き算しながら観た。もうちょっとこの人の悪口を言っている映画は無いの? (チェ・ゲバラ関連作品の中にはそういうのもあるのだろうと思います)


しかしイケメンだなあ」。映画が始まって最初に書きとめたのがこれだった。その後、中盤まで、

「ちょっとなにこのイケメン。エドゥアルド・ノリエガがもうちょっと横に広がればちょうどこんな感じ」「あ。もう、咥えちゃうよ、こんなこと言われたら」「イケメンすぎるだろう、なんだこれは」「なんてイケメンだよ、おい」「ハンサム」「イケメンだな」「イケメンすぎるよ、なんだよ、この悩殺ポーズ」「はだか!」「イケメンすぎる」「こんな30男、すごくむらむらするわ」

……などとさんざんメモしてあって、私はいま頭を抱えている。いや、残りは大量にまじめなメモでしたよ。


いや、ほんと、このドキュメンタリー、わかりやすくて面白かったよ。私にも簡単に説明をしてくれたという印象。

そして私はそういう単純な人間ですから、最後には「ボリビアってなんかヤな感じ~」で終わりました。「……そういえば…」と、10年近く前にちょっとした仕事で出遭ったボリビアの女の外交官がほんっと態度の悪い人間で、心の底から頭に来たことがあったんだわねえ、「こんな下種な人間が『外交官でござい』と外交旅券もって国外をうろうろしている国なのか」とずいぶん驚いたんだったわねえ……というのを今日ふと思い出し、「あ、もう、あの女の一件と今日のこの映画とで、あたしは今後はボリビア嫌いってことでいいや」と思うことにした。


「死んでいる人の瞼を閉じてあげよう」と感じるのは、日本人の感覚なの? それは何か宗教観によるものなの?

ゲバラの見開いた目が哀しかったよ。


伝説になった英雄@goo
伝説になった英雄@映画生活
伝説になった英雄@ぽすれん

El che@IMDb
監督: Maurice Dugowson

冒頭で「based on the book "Che - Ernesto Guevara, une légende du siècle", written by Pierre Kalfon and published by Editions du Seuil.」と表示されるので、Pierre Kalfonのこの本かなと思う。

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Sunday, October 16, 2005

Una Casa de Locos / スパニッシュ・アパートメント [フランス映画]

スパニッシュ・アパートメントスパニッシュ・アパートメントのトリビアより:
"L'auberge espagnole", in French, it also means "a place where everybody brings something of its own and share it with the others".

スパニッシュ・アパートメント @ goo映画では:
原題の『ローベルジュ・エスパニョール』とは直訳すれば「スペインの宿屋」だが、フランスでは俗語で「混乱」「ゴチャゴチャ」という意味があるらしい。

日本版さてそれでは。
スペイン語タイトルの『Una Casa de Locos』とはどういう意味かとDRAEで調べてみる。(>字面から言うと「キ●ガイたちの家」だが):
casa de locos
1. manicomio. (精神病院)
2. Lugar donde hay mucho bullicio, inquietud y falta de autoridad. (騒々しく落ち着かず秩序のない場所)(←これだな!)

主人公グザヴィエ、大学生、そろそろ就職の準備を…:
経済財政産業省へ、父の友人ペラン氏を訪ねていく。
「助言しよう。新しい欧州の仕組みで仕事が増える。スペイン経済の分野で研究免状を取るといい。仕事を見つけてやろう。将来性があるぞ。スペイン語とスペイン経済を勉強したまえ」

スペインへは行ったことがあるかとの問いにグザヴィエが「イビサ島へ一度行ったことがあるだけ」と答える。イビサ島ってのは……どこのサイトが一番わかりやすいのかと悩んだがよくわからないので『virtual trip IBIZA 地中海の楽園[イビサ島](DVD)』ではどうか。でも、若者たちにとっては「rave」がキーワードだったりするのではないか。

つまり、グザヴィエはスペインには遊びに行ったことしかないでーす、というシーン。


さて、それではスペインに留学して経済を(バルセロナ大学大学院で)学んで来ましょうとグザヴィエが注目したのは欧州交換留学プログラム、いわゆる「エラスムス計画」であります。

バルセロナ到着airplane
母の知人宅に何泊かできるという話だったが、事情が違っており、早々に立ち去らねばならなかった。飛行機でいっしょになり知り合ったフランス人夫婦のお宅に転がり込む。早くアパートを見つけて居候生活は終えないと……

そこでcompartirですよ。

留学した人がスペインに着いて極めて初期に用いる単語の一つです。学校の掲示板などには「piso para compartir」とか「compartir piso」とか「piso compartido」とかいうビラがあふれてるはず。そこには電話番号が書いてあるから、電話して家主(あるいは複数間借り人の代表者とか)と交渉です。

※compartir=ルームシェア。piso=マンション。


グザヴィエは電話してみた。
‘面接’をするから来いとのこと。
行ってみた。

そのマンションで暮らしていたのは
・アレッサンドロ (男; イタリア)
・トビアス (男; ドイツ)  ←あたしコレがいい
・ウェンディ (女; イギリス)
・ラース (男; デンマーク) ←たぶん女好き、スケコマシ 
・ソレダ (女; スペイン・タラゴナ出身) (※ラースとソレダはデキてるね)

‘面接’においてもどんな質問をするのかで意見が対立して収拾がつかない。

グザヴィエは思った、「こういう言い争いに子どもの頃から憧れていた」。グザヴィエはこの‘面接’に合格したいと強く願い、それは叶った。このマンションで国籍の違う同居人と暮らす日々で、グザヴィエは何を思い、何を失い、あるいは得るのだろうか。

っていう話。


(スペイン)留学経験者には、たとえバルセロナに土地鑑がなくても、懐かしくっっって仕方ない映画だろうな。甘酸っぱかったりほろ苦かったり、と。ニヤニヤしちゃう映画だった。私自身の思い出(あるいは友人の体験談など)と特に重なった点を挙げると:

1. 部屋の汚さ
外国人は特に汚いんだと思う。日本人なんて部屋を貸す側からは好かれてたと思うよ。綺麗に礼儀正しく暮らす(し、週末に大人数でパーティーを催すなどの大騒ぎをしない)から。

2. (台所や浴室など)掃除でもめる
私の住んでたとこでも、ドイツ娘(25歳)とスペイン娘(20歳)が、キャットファイトでしたよ。『スパニッシュ・アパートメント』では汚いのはイタリア人で、整然としているのはドイツ人、みたいな典型的なキャラ設定でしたけど、我がマンションの場合、汚かったのはドイツ娘の方。

ヒドかったな、あれは。彼女が出て行った(というか、スペイン娘によって追い出された)あと、その部屋は南向きで大きくていい部屋だったので、小さい部屋を使っていた私が移ることを決意、しかたなく掃除したんだが、冗談じゃなくウジが涌いてたからね。おぞましかった。

3. 冷蔵庫の棚に名札つけて分けてある
あのね、大きく括ると、外国の連中は「俺のものは俺のもの、お前のものも俺のもの」です。ほんと、彼らのその感覚は、いまあなたが想像しているヒドさを大きくオーバーするからね。信じられない。人のもの(しかも食べ物)に手をつけるっていうのが、あぁ、もう! いや、手をつけるのはいいんだけども、事後報告でもいいから言ってくれんと!

4. 空気読めないヤツの饒舌(特に国家・人種ネタ)で場が凍る
この映画ではイギリス娘・ウェンディを訪ねてやってくる弟くんが、もー、ほんとに「空気読めや」でした。見ててイライラした。彼を見ててというよりは、私と同じ学校だったあの野郎やらあのアマやらあの小僧やらを思い出してしまって、過去に鉄槌を食らわしたくなってたまらんのでイライラするのでした。……でもね、楽しいもんなのよ、ルームシェアってのは。


だけど……ペシミスタな私が暴論を言おうとすると、やっぱり……


映画の中だけでいいんじゃない?


ってこと。現実は、お金が許せば一人暮らしがいいよ。あるいはファミリー。気楽。いろんなものから解放されるぜ。勉強したいなら環境最優先じゃない? しかし、渡航の意義がそんなにきちんと勉強しなくてもいいのなら、楽しみでも外国人のお友達を作るでも、何が優先順位のTOPに来てもいいと思うよ。

人それぞれ。ただ、ストレスはほんとに邪魔ですってこと。

日本人相手だろうが外国人相手だろうが、誰かと暮らすってのはストレス感じざるを得ないからね、やっぱり。無駄ですよ、それは。そのエネルギーは無駄。そんなもの、好き好んで飛び込んで行かなくたっていいんですわ。異国に行ってまでやるべきこととは思わない。

この映画で描かれているルームシェア生活がイコール スペイン留学生活では無いよ。この映画のルームメイトはそこそこいい人だけれども、どうなの、それは? 現実はどうなの?

これから行こうとする人も、そこのところ少し冷静に考えておいたらいいと思う。この映画の中でグザヴィエが憧れたルームシェアに貴方は憧れるかもしれないが、映画は映画ですよ。ってことをどこかで覚えておいた方が無難だと思う。遅くとも飛行機が現地に着く頃には冷めて(醒めて)おいた方がいい。覚めてからスペインに降り立った方が、きっと有効なスタートが早く切れる。


しかし、ほんとに、楽しくて微笑ましい映画。それはホントに。

スパニッシュ・アパートメント(日本公式)
l'auberge espagnole @ IMDb
... aka Pot Luck (Canada: English title) (UK)
... aka L'Auberge espagnole (USA)
... aka Una Casa de Locos (Spain)
... aka Euro Pudding (International: English title)
... aka The Spanish Apartment (USA)
... aka スパニッシュ・アパートメント (日本)

スパニッシュ・アパートメント @ goo映画
スパニッシュ・アパートメント@ぽすれん
スパニッシュ・アパートメント@映画生活
スパニッシュ・アパートメント@象のロケット
スパニッシュ・アパートメント@シネマトゥデイ
スパニッシュ~@シネマカフェ

監督: セドリック・クラピッシュ Cedric Klapisch
製作: ブリュノ・レヴィ Bruno Levy
脚本: セドリック・クラピッシュ Cedric Klapisch
撮影: ドミニク・コラン Dominique Colin
音楽: ロイク・デュリー Loic Dury

 
出演:
ロマン・デュリス Romain Duris
ジュディット・ゴドレーシュ Judith Godreche
オドレイ・トトゥ Audrey Tautou
セシル・ドゥ・フランス Cecile De France
ケリー・ライリー Kelly Reilly
クリスティーナ・ブロンド Cristina Brondo
ケヴィン・ビショップ Kevin Bishop
クリスチャン・パグ Christian Pagh
フレデリコ・ダンナ Federico D'Anna
グザヴィエ・ド・ギュボン Xavier De Guillebon

スパニッシュ・アパートメント [DVD]
L'auberge Espagnole Manuel Du Professeur (Cinephile) (ペーパーバック)
スパニッシュ・アパートメント [DVD]
Spanish Apartment [VHS] [Import]
Spanish Apartment (Spanish) [VHS] [Import]

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