Tuesday, August 09, 2011

Operación Ogro [スペイン映画]

ETAによるカレロ・ブランコ首相暗殺事件(1973年)を実行犯グループの視点で描いた作品。今回は映画そのものの話よりは、関連事項のメモをしておきます。

鬼作戦’という名で計画実行されたカレロブランコ首相暗殺事件についてはこれまでにもちょっと書いたことがあります。
eyeEl Lobo [スペイン映画]: Cabina
eyeLa pelota vasca. La piel contra la piedra [スペイン映画]: Cabina

ETAについては下記の作品でも触れました:
eyeGAL [スペイン映画]: Cabina
eyeEntre las Piernas / スカートの奥で [スペイン映画]: Cabina



『スペイン現代史』 第11章 スペインの社会問題 より

hairsalon ●ETAの前身EKINの出現
フランコ独裁体制下の1953年、バスク民族主義の活動家とPNV(バスク民族党、1894年結成の青年達は、同党の穏健路線に満足できず、独裁体制打倒のために闘うバスク愛国戦線としての組織EKIN((我らと共に行動を)を結成し、……略……後に結成されるETAの前身となるものである。しかし、EKINは、フランコ体制下で剥奪されたバスクの自治権の復権を目指す勢力とバスク地方の独立を目指す勢力との間で内部対立が深まり、フランコ体制による激しい弾圧が続いたので、1957年には解散を余儀なくされた。

●ETAの出現
弾圧を免れたEKINの構成員やバスク地方の若い学生たちは、フランス・バスク地方において、1959年、バスク民族解放のための革命グループETAを結成した。ETAは、マルクス・レーニン主義をイデオロギーに掲げ、バスク地方(スペイン側4県とフランス側3県)の国家からの分離独立をめざし、戦術としてのテロ活動を否定しなかった。hairsalon


映画『Operacion Ogro』では、ちょうどこのEKINの解散とETAの結成のあいだ、1958年なのかなあと思われる頃が描かれています。学校でバスク語をしゃべったということで教師から体罰を受ける児童の様子など。

「おまえたちはスペイン人だ。ここはスペインの学校だ」といってピシリピシリと児童の手のひらを棒で叩いていく教師に対し、子供たちが「バスク人です」「バスク人です」と口答えし続ける。このシーンは『La pelota vasca. La piel contra la piedra [スペイン映画]: Cabina』で観たことがある。

主人公のチャビたちは子供の頃から夜間に警察の威嚇発砲をかいくぐって“レジスタンス”の落書きをして歩くなど、バスク人としての抵抗の精神を強く示していくのです。そうこうするうち、聖職者であるジョセバ先生は本格的に闘争の生活に入るため学校を去る決意を子供たちに明かします。(挨拶のことばはコメント欄に⇒)


これらがちょうど1958年のこととして描かれています。


sandclock ここから15年跳んで1973年に舞台が移ります。ジョセバのもとに集まったメンバーで、ルイス・カレロ・ブランコを暗殺するのか拉致誘拐して交渉の人質とするのかを投票で決めています。

このシーンにもありますが、当初は誘拐するつもりでETAは動き始めたんだね。(チャビ―――青年となっている―――は最初っからずっと暗殺派。「ルイス・カレロ・ブランコを暗殺することは僕たちの正義じゃないですか、奴はフランコの後継者なんですよ、奴こそがフランコ独裁主義をまとめあげてしまう人物なんでしょうが、奴がいる限り独裁体制は維持されてしまうんですよ!」と強く主張していた。)


再びbook『スペイン現代史』、さっきのつづきを読んでまとめると、フランコ独裁体制がバスクに加える弾圧があんまりにも酷いから、バスクの人々もだんだんとETAへの理解・共感を抱き、“暗黙の支持”を与えるようになったって。それでETAは1968年8月のサン・セバスティアン警察署長の暗殺をはじめとして軍人、警察官、政府要人を標的としたテロ行為を繰り広げ、次々に逮捕者を出しつつもどんどん強大化していった、と。

そして、
hairsalon ETAの活動は、1973年、カレロ・ブランコ首相の暗殺で頂点に達した。フランコの右腕として独裁体制を存続させるために腐心していたカレロ首相の暗殺は、……略……独裁体制の崩壊につながった。hairsalon

この頃にETAが政治闘争派と武力闘争派に内部分裂したということも『スペイン現代史』に書いてあります。その辺は『El Lobo [スペイン映画]: Cabina』にも描写があったと思う。内部抗争で武闘派が穏健派を処刑しちゃったりしてた。


こんな風に歴史の授業の副読本でも読むように淡々と進む作品なので、《映画》としては面白いんだかなんだかよくわからないです。現代史ものというと、どうしてもこうなってしまうのかな? 

でも、《副読本》としては面白いと思うんだよ。

・ETAの中での武闘派がバスクの人々の意識からはもちろん、ETAの中ですら浮いた存在になっていく感じ

・「マドリードのタクシー運転手の半分はフランコ体制の密偵みたいなもんだ」というセリフ。(スペインの友人がこないだ「スペインのタクシー運転手は《右派》、もーね、全員だよ!」と言い切っていたのを思い出してしまう)

・当時同じように弾圧されていた労働運動の様子(ストライキとスト破り)

・ETAは労働運動で弾圧される人たちにシンパシーを覚えていたかもしれないけど、さあその逆はどうだったんだい?と。(「企業家の誘拐、爆弾、警官暗殺、君らのやってることって俺には意味があると思えないんだ」とピシャリと言われてしまったり)

・ETAの人間が射殺された時のバスクの普通の市民があげる抗議の声(と、それをもう抑えられそうにない警察側の動揺)

・アメリカ(CIA)はカレロ・ブランコ暗殺の企てを知っていながら知らんぷりをして決行に至らせたんじゃないかという説があるけど、この作品でもそれらしきセリフをETAメンバーのルケが言う。(「アメリカ大使館もすぐそばにあって、これだけ悪臭と騒音をまいているというのに、誰も疑わないなんておかしいじゃないか、俺たちがカレロを殺した方がいいって思ってる人間がいるんじゃないのか」)

……などなどが描かれています。“描かれています”より“書かれています”っていう印象なんだよ、どうも、この作品。


暗殺の場所はここかな。クラウディオ・コエリョ通りとマルドナド通りの交わる辺り。なんか看板があるよね、AlmiranteなんたらCarreroなんたらって。車が吹っ飛ぶんだ。

大きな地図で見る

ETAのメンバーが入居していたのはクラウディオ・コエリョ通り104番地。ここの地下から車道に向かってトンネルを掘った。

大きな地図で見る

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Tuesday, May 05, 2009

GAL [スペイン映画]

galひと月前に『El Lobo』(2004)について書きましたが、今日の『GAL』は、あれと同じ監督・同じ脚本家の二年後の作品です。

この二作品はどうせならペアで観ておけばいいと思う。ただ、DVDのバージョンによっては字幕が無いかあるいは出なかったりするようなので、要注意。私のも。そのせいでけっこうめんどくさかった。ディクテーションしなきゃいけないからね。


galGAL公式サイトなどから、ストーリーおおまかに紹介
80年代にスペインではGAL(=Grupos Antiterroristas de Liberación; 対テロリスト解放グループ)という組織が非合法的に創設された。バスク地方のテロリスト組織ETAに対抗するためのもので、1983年から1987年の間にもっぱら南フランスでETAに対して30件を超える襲撃を展開し、結果27人を死に至らしめ、また50人超の負傷者を出した。最悪なのは、少なからぬ数の犠牲者が勘違いで殺害されたという事実である。

これらの不法行為は「国家によるテロ」とも「汚い戦争」とも呼ばれている。この作品はGALの正体を暴こうとした新聞記者たちを描いたものである。

GALが生まれた背景としては、当時はETAによるテロ行為が熾烈を極めていたため「目には目を」といったムードがスペイン社会に在ったということ、それから、ETAとの‘交戦’がフランスの領土内で起こればフランス政府をも対ETA戦線に巻き込むことができるのではないかという目論見があったこと、などが考えられる。

新聞が糾弾した結果、スペインの司法はついに、GALの不法行為はスペイン政府によって組織・指揮され資金面でもバックアップされていたとし、1994年には当時の内務大臣を含む11人の公務員に対し有罪の判決を下した。それぞれ4年から10年の懲役を言い渡された。

しかし、弾劾キャンペーンの先頭を切っていた新聞‘Diario 16’紙の編集長が解雇されたりもしたのである。彼とその仲間はその後、記録的なスピードで‘El Mundo del Siglo XXI’(=El Mundo)という新聞を創刊し、その紙面でスペイン版ウォーターゲート事件とも言えるこのスキャンダルを追い続けた。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆


私はだいたいいつもメッセンジャーの名前のとこにそのとき観ている映画のタイトルを書きいれておく。そうするとスペインやブラジルの映画好きな友人たちがああでもないこうでもないとそれぞれ話しかけてくれるのでね。

昨日もスペインの友人(テレビのカメラマン; 38歳くらい)が「GALは観終わったか」と話しかけてきた。彼はまだ観ていないようで、「観たほうがいいかどうか、君から教えてもらいたいんだよね」と言ってきた。


: うーーーーん……。あのさぁ、いいかどうかよくわかんないんだよね。私にとってこの手の作品は、一つ一つの出来事についてネットで検索してみるっていう楽しみ方があって、それらが興味深いから作品自体も興味深いように思えるのだけど、あなたたちが同じように感じるかどうかは私にはわからない。

: なんらかの視点から描いてある? それとも客観的に描いてある?

: 言おうとしていたのはそれなんだよね。左から描いてるとか右からだとか、その辺があなたたちの目にどう映るのかが私にはなんとも……。


(……略…… 彼はここでいろいろ話してくれたのだけど、それはまたコメント欄で。 ……略……)


: よくわかんないけど、ただ一つ言えるのは、「左」の政権がこれをやったってことがおもしろいなと思ったってこと。テロリストを皆殺しにしてしまいたいなんてのは、どっちかって言ったら「右」が望みがちだと思われそうなもんだけど、って私は思うのだけど、実際には「左」がガンガン殺して回ってたってのが、なるふぉどねえって。

: そうそう。そうなんだよね。さて、そこなんだけどね……略……(… で、これについてはもうちょっとコメント欄で数日内に書きます ……略……)

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆


そんなこんなでね、IMDbの評点なんかは低いんだけど私はけっこう面白く観たんだよ。左だ右だで片付かない、ねじれた様子が興味深かったよ。それで今は、じゃぁ、低い評点をつけた人はどういうイデオロギーの人でどういう気持ちでつけたのだろうかっていうことに興味が行っている。おいおい知っていきたいと思っている。

ただまあたしかに、‘映画’の作りとしてはあっちゃこっちゃ行きつ戻りつが多くてまだるっこい印象だと思う。


←この映画の商品はamazonに無いみたいなので、とりあえずGAL関連本などを。

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Saturday, March 28, 2009

El Lobo [スペイン映画]

lobodanger今回はストーリーの細部にふれるつもりなので注意してくださいdanger


本作は1973年から1975年11月20日までを描いている。


bookスペインハンドブック』、第二章 歴史、§3 フランコ時代、 (4) フランコ体制の終焉、より:

(……略……オイルショックのあおりで経済不安、それで政治不安で、なんやかや諸問題が深刻化してっていうかんじ……略……)

フランコ政権に対する反対勢力も次第に力を増していった. (……略……労働運動の活発化とか教会の離反とか……略……) 

バスクでは民族運動が急進化し,ETAはテロ活動の路線を採用し,1968年から暗殺テロを開始した.フランコは幾度も非常事態宣言を発し,共産党指導者グリマウを処刑し(1963年),過激派に過酷な刑を言い渡す(1970年のブルゴス軍事裁判)など厳しい弾圧政策をとったが,反対勢力を鎮圧することはできなかった.

1975年になると治安状態は極端に悪化し,同年にフランコ政権はテロリスト取締法を公布して過激派活動家の処刑を行ったが,このことは逆に国内外の反フランコの声を強めることになった.1974年から1975年にかけて反フランコ政治勢力の結集も強まった(共産党・王党派などの「民主評議会」,社会労働党などの「民主勢力結集評議会」).各地の民族主義・地方主義の運動も昂揚していった.hairsalon


bookスペイン・ポルトガルを知る事典事典』の「バスク」の項より: (※私のは旧版だがね)

(……略……1936年10月にはバスク自治憲章が成立してバスク自治政府ができたんだけど、1937年6月にはフランコ陣営がビルバオを陥落させたのでバスク政府は亡命して……略……)

これ以後のフランコ時代においてバスク民族運動は弾圧され,バスク語の使用も禁止された.……略……穏健な地方自治要求をするPNVに対し,分派した《祖国バスクと自由》(ETA,1959年創設)は根強いバスク人の独立要求とフランコ体制への不満に支えられ,暴力手段によるスペインとフランスの両バスクの統一を目ざすゲリラ集団として活動し,テロ行為により社会不安を惹起したhairsalon

[近年の動向]
ETAは民族運動の創始者アラナの思想を純粋に継承し,フランコ体制の抑圧を背景にバスク解放の武力闘争を展開した.……略……バスク工業発展から取り残されて弾圧に苦しむ民衆の支持を受けたETAは,急進化する.

1970年にはブルゴス裁判でのETA活動家を含む死刑判決に対する抗議運動(後に減刑),73年首相カレロ・ブランコ暗殺,75年ETA活動家が裁判で死刑判決を受けるなど,フランコ体制末期にETAは軍事組織を結成し,抵抗運動のシンボル的存在になった.hairsalon (Reine注: PNV=バスク・ナショナリスタ党)

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆


予習が終わったところで、じゃぁ、ストーリー
フランコ体制末期、スペイン政府はETAの武力闘争の激化に頭を抱えていた。警察は内通者を送り込む作戦を何度かとったが、諜報員の正体がETAにばれてしまい失敗に終わっていた。

そこで情報機関SECED(=Servicio Central de Documentación)は完全なる密偵を送り込むことを企図した。こちら側の人間を密偵に仕立て上げるから失敗するのである、ETA側の人間に内偵させれば疑われる心配もなく、従来は到達不可能と考えられていたETAの中枢まで把握することができる、という奇抜な発想を実行に移すのは、SECEDの担当者リカルドにとっても大きな賭けであった。

「狼作戦: “Operación Lobo”)」と名付けられたこの作戦で、コードネーム=ロボ(狼、の意)と呼ばれたのは、愛妻と、歯が生えてきたばかりの一人息子と静かな生活を送っていたにすぎない一人のバスク人青年チェマであった。(実話に基づく)

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆


『El Lobo』は4年前のスペイン旅行で、‘ファミリー’の末娘と二人で観たものの、私は声が聞き取れず末娘は画面が見えずといった『見ざる聞かざる目撃者見ざる』状態だったので内容はなんとなくしか理解していなかった。

今回あらためて本気鑑賞に臨んだが、これ、あれだわ、あのとき理解できなかったのも無理はないわ。4年前の私などは予備知識がなかったのだから、よしんばあのとき全てのセリフを聞き取れていたとしても理解は十分にはできなかったんじゃないかな。

語彙もやや難しめです:
・バスク語の単語が混ざっている(ETAのメンバー同士はスペイン語でしゃべっているけれども、ところどころに単語がね)
・SECEDの‘狼作戦’の責任者リカルド(ら)の語彙に、辞書でいったら《格式語》なんて記されていそうなものが多い。彼の氏素性的なものもあるのだと思うし、どうしたって官吏だからね、役所言葉的なしゃべり方のシーンが多い。


まぁ、ちょっと難しめですがお薦めです。

結局のところ警察・国家がチェマという青年と、ひいてはETAの存在そのものを政争・権力闘争の道具にしたのではないか、チェマは国家に翻弄されたのか、それとも時代の犠牲だったのか、憎しみの連鎖を断ち切ることなど土台無理なのか……などなどと問いかけられて、鑑賞後は無力感に襲われるかもしれませんが、非常に面白いです。

省庁間の縄張り争いとか、キャリアとノンキャリとの懸隔とか、これまでに何度も書いてきたけど‘嫉妬感情というスペイン人の特性’とか、バスクの普通の人とETAの意識の違いとか、そういうこともろもろ描かれています。

(つづきは長々とコメント欄で)

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Tuesday, December 30, 2008

La Soledad / ソリチュード:孤独のかけら [スペイン映画]

la soledad la soledadシネフィルイマジカで『ソリチュード:孤独のかけら』として放映された。(年明けて9日の6時にも放送予定です)

・2007年 カンヌ国際映画祭「ある視点」部門出品
2008年 ゴヤ賞最優秀作品賞、監督賞、新人男優賞受賞

■監督プロフィール
1970年、スペインのバルセロナ生まれ。2003年に初監督作品『Las horas del dia』(日本未公開)で長編デビューし、カンヌ国際映画祭の監督週間FIPRESCI賞を受賞。2作目となる本作でもカンヌ映画祭「ある視点」部門に出品し、母国スペインでは最も権威あるゴヤ賞の最優秀監督賞に輝いた。

■ストーリー
生まれたばかりの息子とともにマドリードに移り住むシングルマザーと、長年連れ添った夫と死別した後も成人した子供たちに翻弄されながら暮らす老いた母親。マドリッドを舞台に同時進行する、世代の違う二人の母親それぞれの家族が描かれる。


出演:
Sonia Almarcha ソニア・アルマルチャ ... Adela アデラ: ペドロとの間に一児をもうけたものの離婚、1歳1か月となった愛児ミゲリートを連れて実家の老父のところに身を寄せている。ペドロからの養育費はこのところ滞りがちで、会って話をしても言い訳を聞かされるばかり。町を出てマドリードに移り住む。

Petra Martínez ペトラ・マルティネス ... Antonia アントニア: 小さな日用雑貨店をやっている。夫を亡くしたが今はマノロという恋人もでき、彼との関係に幸せを感じている。三人の娘が時々家に集まってくれる。

María Bazán ... Helena エレナ: アントニアの長女。アルベルトと結婚し、娘が一人いる。リゾート地のマンションを買いたいが、頭金が足りない。アントニアに相談する。

Miriam Correa ... Inés イネス: アントニアの次女。マドリードでカルロスとルームシェアをしている。そこに新たなルームメイトとして現れたのがミゲリートを連れたアデラだった。

Nuria Mencía ... Nieves ニエベス: アントニアの三女。癌が発見され、手術を受ける。

Jesús Cracio ... Manolo マノロ: アントニアの恋人。
Lluís Villanueva ... Carlos カルロス: イネス、アデラの同居人。
Luis Bermejo ... Alberto アルベルト: エレナの夫

José Luis Torrijo ... Pedro ペドロ: アデラの元夫。今事業がうまくいかなくなっておりお金に困っている。養育費を払えない。

監督: Jaime Rosales ハイメ・ロサレス
脚本: Jaime Rosales  Enric Rufas

La soledad@IMDb
直訳: 孤独
英題: Solitary Fragments
La Soledad公式(製作会社サイト内)

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Saturday, December 08, 2007

La pelota vasca. La piel contra la piedra [スペイン映画]

Pelota Vasca≪はじめに≫
[一] この作品のスペインでの一般公開はIMDbによれば2003年10月3日。(※注1) これから色々な人物・政党に関するページを挙げますが、映画撮影後に亡くなってる人や解散した政党やらも出てきます。

[二] インタビュイーだけではなくて、ちらっと文字で映った人なんかも調べたりしました

[三] 「Euskal Herria」=バスクの国

[四] Wikipediaを挙げる場合がどうしても出てきますがご了承を。また、バスク語のWikipediaの方が西語Wikipediaよりも詳しく書いてある人もいますけど、ここでは西語版しか紹介しないでしょう。

[五] ETAについて
在スペイン日本国大使館: スペインにおけるテロ情報
2007年6月のスペイン情勢(内政・外交)
海外安全ホームページ
最近のスペイン情勢と日・スペイン関係
スペイン - 政治動向 - ジェトロ

[六] つづりやリンクがおかしいところは教えてください。風邪薬を飲んでおり眠くてしかたないまま書いていたので心配です。

____ ↓↓ 映画メモ開始 ↓↓ (だいたい出てきた順) ____


1) Bernardo Atxaga
・escritor en euskera
Bernardo Atxaga@amazon

2) Mariano Ferrer
・periodista
Mariano Ferrer@Wikipedia

3) Ramón Saizarbitoria
・Sociólogo.
・Escritor en euskera
Ramón Saizarbitoria@Wikipedia
Ramón Saizarbitoria@amazon

4) Carlos Garaikoetxea
・Lehendakari [Presidente del Gobierno Vasco] de 1980 a 1985 con el Partido Nacionalista Vasco [PNV].
・Ex President de Eusko Alkartasuna [EA].
Carlos Garaikoetxea@Wikipedia

5) Txetxo Bengoetxea
・Músico
Txetxo Bengoetxea@Wikipedia
Txetxo Bengoetxea@amazon

6) Ramón Alzate
・Psicosociólogo
El Centro Universitario de Transformación de Conflictos GEUZ

7) Javier Elzo
・Catedrático de Sociología.
・Amenazado por ETA
Universidad de Deusto
Javier Elzo@amazon

8) José Ignacio Ruiz de Olabuenaga
・Catedrático de Sociología y Ciencias Políticas
Universidad de Deusto

9) Marixabel Lasa
・Viuda de Juan María Jaúregui, del Partido Socialista de Euskadi [PSE-EE-PSOE], Gobernador Civil de Gipuzkoa, asesinado por ETA en 2000.
・Directora de Atención a las Víctimas del Terrorismo del Gobierno Vasco.

10) José Antonio Ardanza
・Lehendakari [Presidente del Gobierno Vasco] de 1985 a 1998 con el Partido Nacionalista Vasco [PNV].
José Antonio Ardanza@Wikipedia

11) Kirmen Uribe
・Licenciado en Filología Vasca, poeta y escritor en euskera.
Kirmen Uribe@Wikipedia
Kirmen Uribe@amazon

12) Jean Gratien Haritschelhar
・Presidente de la Euskaltzaindia [Academia de la Lengua Vasca].

13) Ramón Etxezarreta
・Concejal de Cultura en Donostia por el Partido Socialista de Euskadi [PSE-PSOE].
・Amenazado por ETA.

14) Arnaldo Otegi
・Secretario General de Batasuna [izquierda independentista que no condena los atentados de ETA, ilegalizada]
Arnaldo Otegi@Wikipedia
→・バタスナ@Wikipedia

15) José Ángel Cuerda
・Ex alcalde de Vitoria-Gasteiz con el Partido Nacionalista Vasco [PNV]

16) Iñaki Ezkerra
・Periodista-escritor
・amenazado por ETA
Iñaki Ezkerra@amazon

17) Jesús Altuna
・Historiador-antropóogo

18) Ander Manterola
・Investigador etnográfico

19) José María Satrustegi
・Escritorhumanista, etnógrafo, miembro de Euskaltzainadia [Academia de la Lenga vasca]
José María Satrustegi@Wikipedia

20) Xabier Eguzkitze
・Bertsolari, presentador TV, periodsta
Bertsolari@Wikipedia

21) Antonio Elorza
・Catedrático de Ciencias Políticas
・Escritor
・Amenazado por ETA.
Antonio Elorza@Wikipedia
Universidad Complutense de Madrid
Antonio Elorza@amazon

22) Xabier Arzalluz
・Presidente del Partido Nacionalista Vasco [PNV]
Xabier Arzalluz@Wikipedia

23) Jorge Oteiza
・彫刻家
Jorge Oteiza@Wikipedia
Museo Oteiza
Jorge Oteiza@amazon

24) Eduardo Madina
・Secretario General de las Juventudes Socialistas de Euskadi.
・Vícima de un atentado de ETA por el que perdió una pierna.
Molinos de Pepel (el blog de Eduardo Madina.)

25) Antoni Batista
・Periodista, escritor, crítico musical, redactor de "La Vanguardia".
Universitat Autònoma de Barcelona

26) Pablo Mosquera
・Secretario General de Unidad Alavesa [UA]
→ ・Unidad Alavesa@Wikipedia

27) Imanol Zubero
・Doctor en Sociología.
・Miembro de Gesto por la Paz(※音楽注意)
Imanol Zubero@amazon

28) Felipe González
・Presidente del Gobierno español de 1982 a 1996 con el Partido Socialista Obrero Español [PSOE].

29) Begoña Errazti
・Presidenta de Eusko Alkartasuna [EA]

30) Javier Sádaba
・Filósofo
Javier Sádaba@Wikipedia
Javier Sádaba@amazon


※この記事があまりにも長くなってしまうので、31)~79)までの人はコメント欄に移しておきました


←この商品はcasa de libroなんかで中身をちょっと覗くと、映画の解説本みたいなもののようだ。言語はスペイン語、装丁はペーパーバック。

「…私はできるだけ多くの声を集めてみようと思ったのである。大勢の人間が各々自由に歌い上げるポリフォニーでも組むかのように。民族主義的基盤を有するこの永年の社会問題の破滅的な帰結としては連綿と続くETAの武力闘争が在るわけだが、それを浮き彫りにしたいというのが私の意図であった。

苦悶するバスクの樹が政治的な病患に蝕まれているというスタンスからこの試みは成っている。犠牲者や今なお脅威に晒される人々の生きる過酷な情況に鑑み、連帯意識をもって非暴力主義を断固支持するものである。そして最終的には、これまで完全に分断されてきたさまざまな党派性を超えた対話を成立させることを目指した。――とかなんとか。フリオ・メデム」

La Pelota vasca. La piel contra la piedra @IMDb・バスクタイトル: Euskal pilota. Larrua harriaren kontra
・英題: The Basque Ball: Skin Against Stone
・フリオ・メデム監督
・スペイン映画

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Saturday, September 16, 2006

Entre las Piernas / スカートの奥で [スペイン映画]

piernas脚本家ハビエルはセックス依存症の自助グループの会合に参加した。配布された質問票に記入しながらハビエルはある夏の日のことを思い出していた。「あれは7月14日だった……」。

――あの日、ハビエルはタクシーで空港へと急いでいた。しかし、タクシーは大渋滞のど真ん中にあった。ただの渋滞ではない。今、全市が悲嘆にくれているのだ。ラジオはこう言っている:
「Después de 48 horas de angustia insostenible, ETA ha asesinado a un hombre de 29 años. Él ha sido la última víctima de terrorismo. Y en este momento todo el país se prepara para guardar 10 minutos de silencio en su memoria con la determinación de no tolerar que las cosas sigan así. Hay un grito unánime en las mentes de todos: ¡Basta ya! (48時間の耐え難い惨苦ののちに29歳の若者がETAによって殺されました。テロによる犠牲者がまた一人増えました。今この瞬間、国中がこのような真似は二度と許さないという固い決意を示し、この若者のために10分間の黙祷を捧げようとしています。我々全員の魂を一つにしているこの叫びが聞こえるだろうか。『もうたくさんだ!』)」
___________


さて。さっそく脱線しますよ。

ETA ha asesinado a un hombre de 29 años」と言ったら、1997年のミゲル・アンヘル・ブランコ殺害事件です。(ちなみにこの映画は1999年作品) 

ETAが29歳の若者を7月に殺した事件といえば間違いなくコレです。私の滞西中にもETAによる殺人事件・爆破事件がたくさんあったけど、これは最大の衝撃だった。国中の悲憤慷慨がガイジンの私にもよくわかった。ものすごく大きく報じられた。たぶん今でも反テロ・反ETAの象徴なのではないですか?

ETAはこの若者を拉致して、その命との交換条件として、収監されているETAのメンバーを48時間以内に釈放だか移送するだかなんだかいう要求を突きつけてきたんだな。

でも、どうしてこの人なの?」って私はファミリーに聞いたと思う。小さな町だか村だかの議員になりたての、こんな、ある意味‘無力な’若い人をどうして狙ったの?って。そしたら長女か長女の彼氏が、「与党の人だったら誰でもよかったんでしょ」と言ったんじゃなかったかな。

彼は制限時間の48時間が過ぎた頃に虫の息でどこかの森で発見されたのではなかったか。そして亡くなった。新聞を読むのが嫌いな私もあの時は買ったと思う。「Dos tiros en la nuca」という大見出し。盆の窪あたりから2発撃ち込まれていたのだろうね。

⇒拉致から殺害までの再現映像
youtube.com/watch?v=QXJ_LV9tSD4
(他にもMiguel Angel Blancoで検索すれば多くの動画が見られます)

スペイン各地の町の主要な広場には、ろうそくが灯されてた。赤い容器のろうそくの、ちらちら揺れる白い炎。

彼の葬儀は、「国葬」みたいな大きな扱いで、どこのチャンネルも生中継をしていた。その日激しい生理痛で家で唸っていた私は朝からずっとテレビで見ていた。中継画面の右上だの左下だのの隅っこには、棺の中の彼の‘寝顔’がずっと映し出されていたかと思う。フェリペ王子が参列し、棺を人々が担いで何キロか先の丘(だったか)まで運ぶ行列の中にも王子は混じって歩いていた。小糠雨が落ちていたように思うが、それは記憶の捏造かもしれない。


「ミゲル・アンヘル・ブランコ」の他に、ちゃらんぽらんなガイジンの私でも覚えるに至った人名といえば「オルテガ・ララ Ortega Lara」。彼は、監禁されている場所が警察によって発見され、無事に解放された。‘無事に’っつったって、何がどうだと「無事」と表現するのか。1年半もの長い日々、最悪の空間に閉じ込められてヒドいPTSDを負わされて、それでも彼が‘無事に’解放されたと言えるのかどうか。

www.youtube.com/watch?v=_zRSgWu6l3E (※ 作成者は、ETAとの宥和方向を採るサパテロに対し批判的な人っぽい)
____________


………で?


えーっと、さっきのとこまでで映画自体はまだ7分しか進んでなかったのですが。それに、この映画はETAが主要なテーマじゃなく、つまりこの渋滞のシーンはあんまりストーリーに関係ないと思うのですが。←えぇぇぇぇぇぇぇっ


えーっと、じゃぁ、鑑賞に戻りますね。脱線終了。


で、何だっけ? そうそう。ハビエルの乗ってたタクシーはそういう黙祷の真っ只中にあったので、空港まで急ごうにも急げないといったシーンでしたね。そうだそうだ。

で、……

んーっと

……なんか、おぢさん疲れちゃったのでひとまずここでUPしちゃうね………。
______________

(でも、これだけは早いうちに言っておこう。この映画、見る前にIMDbなんかを眺めちゃダメ!!! 余計なこと何も知らずに見た方がいい)

Entre las Piernas @IMDb
(英題: Between Your Legs)(和訳: 両足の間)
Between Your Legs (Ws Sub)
スカートの奥で@映画生活
スカートの奥で@ぽすれん
スカート~@シネマカフェ

監督: Manuel Gómez Pereira マヌエル・ゴメス・ペレイラ
脚本: Joaquín Oristrell ホアキン・オリストレル Manuel Gómez Pereira マヌエル・ゴメス・ペレイラ
制作: César Benítez セサール・ベニテス
撮影: Juan Amorós フアン・アモロス

出演:
Victoria Abril ビクトリア・アブリル (Miranda ミランダ)
Javier Bardem ハビエル・バルデム (Javier ハビエル)
Carmelo Gómez カルメロ・ゴメス (Félix フェリックス)
Juan Diego フアン・ディエゴ (Jareño ハレーニョ)

(続きはコメント欄)

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