Saturday, March 05, 2011

Rabia / 激情 [メキシコ映画][コロンビア映画][スペイン映画]

rabia TIFF 第22回東京国際映画祭の上映作品

東京国際映画祭 | 激情の作品紹介ページより:

[解説]
肉体労働者と住み込みのメイドの関係は、男の起こした事件で終わったかに見えた。しかし、男は女の側にいることを決意する。想像を超えた方法で…。卓越した映画技法と役者の渾身の演技が光る激情的ラブストーリー。

[あらすじ]
移民の建設作業員ホセ・マリアは……略……建設現場の監督と対立し、暴力を振るったすえに殺害してしまう。

……略……廃墟と化した広い屋根裏部屋に身を隠したホセは、まるで覗き魔か、もしくは幽霊のように……略…… end

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rabiadanger わりとサラっと観たので注意点がいくつかありますdanger

3回転半くらい再生してチラチラ観た。
だいたいどんな作品も観ているうちに「これを書こう」「これに触れておこう」「この言い回しは説明しよう」などと浮かんでくるもので、一回りまたは二回り見終わる頃にはだいたい文章は頭の中でできあがっているものなのだが、この作品は3回転してもめぼしい思いつきが得られず困った。

十分に悲しいし可哀想だし、ホセ・マリアの憤りに共感もする。破滅的で自滅的で破壊的で、窒息しそうな感覚に襲われもするが少しの希望は残されていて、

・貧困
・南米移民への蔑視
・本国でも移民先の国でも踏みにじられる尊厳
・生殺与奪を握られた移民が曝される苛酷な現実
・移民労働者の悲惨な日常生活

といった事柄が描かれているのだけれども、「それらが描かれていますね」とここで述べるのは、陳腐で凡庸でたまらなく気恥ずかしい。だから書くことがなくなって困ってしまったわけである。


主役のホセ・マリアを演じたGustavo Sánchez Parra グスタボ・サンチェス・パラの半分人間でなくなってしまったような形相に息をのんだ。グスタボ・サンチェス・パラのあの姿がこの作品の収穫の一つ。

一度目の再生をしている間は他の事をしていて、目の隅で画面をとらえていてチラ見をするような格好だったのだが、妖怪みたいなホセ・マリアが姿を見せたとき私は絵に描いたような“二度見”をした。以後何度か再生した時もそのシーンになると「来るぞ、来るぞ」と待ち構えたものである。


グスタボ・サンチェス・パラは14kgの減量をして撮影に臨んだらしい。終盤を撮ってから序盤へと戻ったのだろうなと思ったが、やはりそうだったみたい。まあそうだよね。
Gustavo Sánchez Parra bajó 14 kilos por "Rabia" - Instituto Mexicano de Cinematografía, Imcine

そして下記の記事だと温情の女主人を演じたコンチャ・ベラスコが「彼は40kgも痩せたのよ。31kgのところから撮影を開始したの」と言っているが、40kgはさすがにヤバいだろ???
Videochat de Martina García y Concha Velasco Sur.es

何kgだ、何kg減らしたんだ!?もともと細身だった彼にとっては、これほどの急激な肉体的変化は精神面にも厳しく作用したらしい。
'Rabia' lleva cine del bueno a la sección oficial | Andalucía-Málaga | elmundo.es

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Sunday, October 12, 2008

La estrategia del caracol / [コロンビア映画]

estrategia del caracoldanger サラっと観ただけなので注意点がいくつかありますdanger


セルバンテス東京での『今夜、列車は走る』の上映会の後の監督Q&Aで、ラストシーンは『La estrategia del caracol』からのインスピレーションがありましたかという質問があり、監督はそれを否定した。

その時から『La estrategia del caracol』とはどういう作品なのか、タイトルの「カタツムリ戦術」っていったい何だろうかと興味があった。軽く観てみた。

あらすじ
ボゴタの中心部にカーサ・ウリベという名の古びたマンションがある。住人はいま立ち退きを迫られている。

オーナーはこの建物の文化的価値を主張して即時退去を求めてきている。この高慢ちきな若造は何世代も前からこの建物を所有してきたオーナー一家の者で、金でも暴力でも権力でもなんでも使って一刻も早くマンションを手に入れようとしている。

住民側の弁護士ロメロが法律の隙間を巧妙に衝いて立ち退きの執行を引き延ばしつづける。そのあいだに住民は、ハシントという‘元スペイン人’のアナーキスト爺さんが提案した戦術とやらにのって何やら共同作業を始めたようだ。

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面白かった。じっくり見直したいと思う。私はこういう喧しい長屋が舞台になっているようなお話は好き。

セリフはだいたいが短いのだけど、一人、長広舌を揮うおっさんがいる。この人のセリフを書きとれるくらい聞き取りたい。

だけど、コロンビアのスペイン語は私はほとんど初めて聞くようなものだからなのか、そんなに速いスピードではないはずなのに聞こえない。音質のせいだけじゃなくて、もう10年以上もスペイン語から遠ざかっているので、そろそろ耳が働かないのかもしれないね。

映画じゃなくて舞台でもできそうなストーリーだと思った。テレビドラマにもね。そしてそれは日本化してもいけるんじゃないだろうかと感じた。けっこう、どこの国にもっていってもリメイクができそうなお話だったように思う。(……っていうか映画ってどれもそういうものだっけ???)

当時のコロンビアの世情・社会問題などを知った上で観てみたくもある。予習してから観たら感じ方が増しそう。基になった実際の事件なんかがあったのか、あったならば本作はどの程度までなぞったのか、そういうことも知りたく思う。


監督: Sergio Cabrera セルヒオ・カブレラ
脚本: Sergio Cabrera  Humberto Dorado ウンベルト・ドラード  Jorge Goldenberg ホルヘ・ゴールデンバーグ  Ramón Jimeno ラモン・ヒメーノ  Frank Ramírez フランク・ラミレス

出演:
Luis Fernando Munera ルイス・フェルナンド・ムネラ... Gustavo Calle Isaza グスタボ・カジェ・イササ: よくしゃべるおっさん
Frank Ramírez フランク・ラミレス ... 'Perro' Romero ロメロ: 住民側弁護士
Fausto Cabrera ファウスト・カブレラ ... Don Jacinto ハシント爺さん
Florina Lemaitre ... Gabriela ガブリエラ
Sain Castro ... Justo フスト
Ernesto Malbran エルネスト・マルブラン ... Lázaro ラサロ: 病気の人
Vicky Hernández ビッキー・エルナンデス ... Doña Eulalia エウラリア: 奥さんかな

Gustavo Angarita グスタボ・アンガリータ ... Father Luis 神父さん?

Víctor Mallarino ビクトル・マジャリーノ ... Doctor Holguín オルギン: マンションオーナー
Humberto Dorado ウンベルト・ドラード ... Víctor Honorio Mosquera ビクトル・オノリオ・モスケーラ: マンションオーナー側の弁護士
Edgardo Román エドガルド・ロマン ... Díaz ディアス判事

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