Saturday, February 14, 2009

Las viudas de los jueves

リンク: Pablo Echarri, Ernesto Alterio, Juan Diego Botto y Leonardo Sbaraglia protagonizan "Las viudas de los jueves"

(某所にメモしたことですがこちらにも)

今月下旬にも『Las viudas de los jueves』という作品の撮影が始まるようです。(Otros Cinesの記事には「3月上旬から」とある)

監督: Marcelo Piñeyro マルセロ・ピニェイロ
El Metodo』『カムチャッカ』『「逃走のレクイエム / Plata Quemada / Burnt Money』『Cenizas del paraíso / ボディバッグ 死体袋』 など

(※私も多くを観てきたわけではありませんが、この監督の作品ならばきっといいものになると思います)

原作: Las Viudas De Los Jueves/ Thursdays' Widows
Claudia Pineiro 

出演: 
Pablo Echarri
Ernesto Alterio
Juan Diego Botto
Leonardo Sbaraglia
Gabriela Toscano
Ana Celentano
Gloria Carrá
Juana Viale


(たぶん高級)集合住宅内のプールに死体が三体浮いているのが発見されて、はじめのうちは住民もみな事故で済ませたがったのだが、やはり他殺だとわかり……といった内容でしょうか。

この数行の記事を読んだだけだとなんとも言えませんが、たぶん、ゲーテッドコミュニティーを描いているのかな。

※ちなみにゲーテッドコミュニティーを描いた作品というと、たとえばメキシコ映画の『La Zona』など。

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Saturday, January 10, 2009

Sobre el Che / チェ・ゲバラ商品まとめ

El Che / 伝説になった英雄』を観てアマゾンで関連商品を探したときに、‘チェもの’がいっぱいありすぎてわけがわからなかったので、ちょっとまとめてみようと思う。amazonトラップ―――だ・か・ら、罠なのかよ―――を満載でまとめます。

しかしホントにわけがわからない。出過ぎだ。予想以上に手こずった。どこか間違ってたらすぐ教えて。だいたいこういうのは、商品を売ろうとしている会社の人がamazonなりなんなりのページにちゃんとデータを打ち込んでおいてくれなきゃ。監督の名前すら書いてないってどういう了見だ。売るつもりがあんのか。できるだけ多くの人に観てもらいたいと思ってんのか。


1.邦題: pen伝説になった英雄
原題: El Che
他: El Che - Ernesto Guevara: Enquête sur un homme de légende
公開: 1997年5月2日 アルゼンチン
監督: Maurice Dugowson
製作国: フランス、アルゼンチン
DVD日本発売日: 2003/11/28
ジャンル: ドキュメンタリー


2.邦題: モーターサイクル旅行記
原題: El Che And Tracing Che
公開: ?
監督: Lawrence Elman
製作国: イギリス?
DVD日本発売日: 2003/11/28
ジャンル: ドキュメンタリー

※これは187分のものを日本では52分に短くして売っているわけ?


3.上の二つの作品をまとめたBOX


4.邦題: 革命戦士ゲバラ!
他: ゲバラ!
原題: Che!
公開: 1969年5月29日 アメリカ
監督: Richard Fleischer
製作国: アメリカ
DVD日本発売日: 2007/04/13
ジャンル: ドラマ
出演: Omar Sharif (Che Guevara)、Jack Palance (Fidel Castro)


5.邦題: チェ・ゲバラ 人々のために
原題: Che - Un hombre de este mundo
公開: 1999年11月11日 アルゼンチン
監督: Marcelo Schapces
製作国: アルゼンチン
DVD日本発売日: 2003/10/24
ジャンル: ドキュメンタリー


6.邦題: チェ・ゲバラ&カストロ
原題: Fidel
公開: 2002年1月27日 アメリカ
監督: David Attwood
製作国: アメリカ
DVD日本発売日: 2005/05/27
ジャンル: ドラマ
出演: Víctor Huggo Martin (Fidel Castro)、Gael García Bernal (Che Guevara)


7. 邦題: フィデル・カストロ×キューバ革命
原題: "The American Experience" Fidel Castro
放映: 2005年1月31日 アメリカ
監督: Adriana Bosch
製作国: アメリカでしょ
DVD日本発売日: 2007/07/27
ジャンル: ドキュメンタリー


8. 邦題: チェ★ゲバラ 世界一有名なポートレート
原題: Kordavision
公開: 2004年7月24日 アメリカ
監督: Hector Cruz Sandoval
製作国: メキシコ、アメリカ、キューバ
DVD日本発売日: 2009/01/09
ジャンル: ドキュメンタリー
参考: Alberto Díaz Korda


9. これよくわかんない
邦題: チェ・ゲバラ 最期の時
原題: Le ultime ore del Che これか?
公開: 2004年 イタリア なの? 
監督: Romano Scavolini でいいのか?
製作国: イタリア ですか?
DVD日本発売日: 2007/10/05
ジャンル: ドキュメンタリー


10. これもよくわかんないね。
邦題: チェ・ゲバラ 英雄の素顔
原題: Che, Guevara - Hasta la victoria siempre
公開: 2004年 じゃないか?
監督: Ferruccio Valerio かな?
製作国: イタリアなんだね?
DVD日本発売日: 2007/10/05
ジャンル: ドキュメンタリー


11. 上の9.と10.をひとつにしたBOX


12. 邦題: 革命の勇士~チェ・ゲバラとカストロ
原題: 2枚組らしく片方はたぶんFidel、もう片方は(゚⊿゚)シラネ
公開:
監督: 一つはEstela Bravo
製作国: アメリカ
DVD日本発売日: 2007/01/26
ジャンル: ドキュメンタリー


おまけ.
邦題: 美貌の青空 チェ・ゲバラ、魂の錬金術
監督: 市川右近(演出)
出演: 市川右近 / 市川春猿 / 市川段治郎 / 伴都美子(Do As Infinity) / 古藤芳治(ナビゲーター)
発売日: 2006年3月29日
ジャンル: リーディング・スペクタクル(朗読・音楽劇)


※これからもどんどん増えそうだから、インスタントストアにチェ・ゲバラ関連DVDをまとめていこうと思います。

※そしてゲバラ関連書籍(スペイン語か日本語のもの)もまとめてみます。しかしこんなにたくさんあるのか……!
 →ゲバラ関連 洋書
 →ゲバラ関連 和書

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Sunday, January 04, 2009

Feliz Año Nuevo

昨夕、ふとしたきっかけでライブドアのことをぽゎんと考えた瞬間があった(※永田元議員のニュースを知るよりも前のできごと)。ライブドアっていう社名も思い出すのに1秒弱の時間を要したのだけど、例のつかまった太った社長の苗字は「ほり」の下がまったく思い出せなかった。

下の名前? そんなのは最初から思い出そうと思ってない。苗字です。苗字だけを思い出そうとしたのだが、ぜんぜん思い出せなかった。「ほり……、ほり……」で固まってた。

結局「ライブドア」でググって検索一覧を眺めるまで頭の中は真っ白だった。思い出せないっていう‘症状’がショックだった。


スペイン語映画のブログを続けるのは―――特に過去1年半のように加速度的に更新し続けるのは―――正直なところ心身ともにつらく、毎日が、永久に閉じてしまいたくなる衝動とのたたかいです。

私は「あ。やーめた」と思ったら即刻放り出すたちなので、いつこのブログを閉じるかを自分でも予測できない。「もーいーや、めんどくせ」と思ったら、ブログでも人間関係でもなんでも、そこで終わりにしちゃうわけ。電源ボタンでOFFにするというのでも、コンセントを引き抜くというのでもない。私の場合、コンセントをハサミで断ち切っておしまい。


ただ、このブログはなかなかそう簡単にやめられないのかもしれないとも思う。

今やめてしまったら手元にあるDVDがもったいないからね。自分が買ったDVD、購入してスペインの友達のところで預かってもらっているもの、スペイン語映画友達のみなさんが貸してくれるであろうものも合わせれば、観ることになっている作品はざっと100はある

日本人でたぶん6~7人しか観てないんじゃないか、これから先もほとんど誰も観ないんじゃないかと思われる作品をとりあげる時などは特に虚しくなったりもするのだけど、それでも誰かがいつか読むかもしれないからと言い聞かせるように、なんとか書いている。


昨年はアリ・ババ39さんはじめとしてスペイン語映画友達が多くできたこと、MarysolさんVagabundaさんに御挨拶できたことなどなど、たいへん嬉しいことでした。

それとスペイン語圏に行っている学生さんと思しき方々からけっこうメールをいただいたこと、それも嬉しかったです。ちょうど一年前に『El mismo amor, la misma lluvia』のコメント欄で書いたように、誰にとって一番役立つと思ってこのブログを書いているかと強いて言うなら、強いて言うならよ、たぶんやっぱり、スペイン語圏に行っている若い子のためなんだな。

だからそういうピンポイントの方々からメールをけっこういただいたのは、嬉しかった。


そういう諸々の‘励み’にも昨年は恵まれたので、苦痛だ苦痛だと言いながらも、なかなかこのブログはやめられないのだろうなと思っている。


昨夜、「堀江」の名が出てこなくて、もしも若年性のアルツハイマーとかにかかったらどうするのだろうと焦ってみて、思い出せないということを恐ろしく感じてみて、やっぱり頭が動いているうちにできるだけ急いでできるだけ多くの作品について書いておかなきゃ、なんか色々ともったいないよなという気になった。


昨夜はほんとに焦った。余生がすごく短く感じられる。


明けましておめでt………たくない話からいきなり始まってすみませんが、今年もよろしくお願いいたします。

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Saturday, December 01, 2007

Filmin

久々の風邪っぴきにつき、布団の中から投稿。

www.filmin.es

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071130-00000007-vari-ent

スペインの映画会社、共同でオンライン配信をスタート
ペドロ・アルモドバルらを始めとするスペインのアート系フィルム製作会社7社が共同で、インターネットの映画ポータルサイト、Filmin.esを立ち上げる。

Filmin.esはインディ映画のコミュニティをターゲットにしたオンライン・ストア。一般の人々はサイトを訪れることにより、映画をダウンロードして購入またはレンタルしたり、オンライン上でストリーミング視聴できるほか、DVDを購入することもできる。

2008年3月に立ち上げ、来年いっぱいには新作・旧作合わせて250本の映画を同サイト上で取り扱うことを目標にしている。

このジョイント・ベンチャーにはアルモドバルの製作会社El Deseoのほか、ジェラルド・ヘレロのTornasol Films、パンチョ・カサルのContinental、アート系配給会社であるAlta FilmsGolemVertigoWanda Vision、DVD配給会社のCameoが出資している。運営の中心はCameoのジェネラル・マネージャー、フアン・カルロス・トゥス。また、テクニカル・パートナーとしてeコマース会社Deminiも参加する。……略……

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Tuesday, November 20, 2007

My MEMO: SOA

左肩・左腕の具合もよくなってきたから今週末は映画感想文にかかろうかと思ってる。連休だし。途中まで観てある作品がゴロゴロしてていいかげん終わらせたいので。

一つ、南米のね、ロマンティックなラブストーリーっぽい作品ね、それ最初の五分の一くらいまで観てあるんだけどもね。つまり全く、あれなんだよ、愛の物語っぽいわけよ? 美しいお話なんじゃないかと、とてもワクワクしてるわけです。政体にまつわる直接的な描写なんて五分の一までで全然出てきてないし、この後もきっと出てこないだろうと思われるし。でもやっぱりさ、時代背景にちょっと思いを馳せようもんなら、途端にやっぱり独裁政権がどうだこうだ、圧制がどうで検閲がこうで…といった事柄を調べないといかんのかなぁという気がしちゃうわけ。

恋愛模様を観てジヮーーンとしたいってのに、やっぱりその辺を調べたほうがいいの?と思い浮かんだ時点で気持ちいいウタタ寝から揺り起こされちゃう感じなんだよね。冷や水というか。あぁ、そんなこと調べようなんて思いつかなきゃよかったのにロマンス気分が台無しだわと、┐(´д`)┌ヤレヤレな気持ちである。


翌日私はスペイン語学科卒の知人をつかまえて愚痴るように問いました。

「どうしてさぁ、中南米のあちこちの国にはさぁ、軍事独裁政権だの検閲だの拷問だのの歴史があったわけ? あたしは愛の物語をただ観たいわけなのにさぁ、うっとりほのぼのしてるような映画でもどうしたって薄っすらとそういう背景を描いてあるもんだから、結局そういう知りたくもない事を調べさせられて、ちょっとゲンナリすんのよ。あたしはそういうの忘れてラブストーリーにうっとりしたいのに。なに? なんであの人たち拷問してたわけ? 何がしたいの? なんであんな残酷なことできるの? 何がいけないの? なんで?」と。

そんなこといきなり聞かれても困ったでしょうが彼は仕事の手を止めて、

「‘なんで’って……Ummmm……‘なんで’っつうか………あぁ。あのさ、スクール・オブ・ジ・アメリカズってのがあったでしょ。あれでアメリカがさ、中南米の軍人たちにまとめてそういうノウハウを教えたでしょ。南米にああいうやり方が広まった経緯なんてのは、その辺の事情もあるんじゃん?」

と教えてくれた。


そう言われて思い出すのは『マチュカ(チリ映画)』のときにもちょっと書きましたが、『セプテンバー11』のケン・ローチの作品ね。それ(たまたまポルトガル語字幕バージョン)なんか見るとさ、やっぱり「合衆国で訓練された軍人が仕切っている拷問所」って言ってるもんね。

なるほどね。φ(`д´)メモメモ...
_______________________


私はSkypeをつけていてもほっとんど呼びかけに応じません。反応することはほとんどゼロです。すみません。というかいつ誰に話しかけられてるんだか、その気づき方がよくわかってないのです。なんか私は設定を間違ってるんだな? 全然わからんぞ? 時々覗くとメッセージが何十件と溜まってたりしてワケがわからない。いつも首をひねっている。

こないだ珍しく呼びかけに気づいて、これまた珍しく応える気になった。先方はアルゼンチンで生まれ15歳でイタリアに移り、34歳の今はスペインに暮らして数年が経つという人だった。なので、挨拶もそこそこに、いきなりで申し訳ないんだけどちょっとおたずねしたいことがあると切り出した。「なんでもどうぞ」と言うので聞いてみた。


私: ビデラ政権の頃のことを何か覚えてます?
彼: うん。僕が住んでいた地区では軍隊が家々にやってきて部屋を借りて、体制にとって危険だと思われる人々を監視できるようにしてたと思う。僕はまだ小さくてね、ある日、母が薬局から出てくるのを待っていた。待ってるあいだ僕はゲームセンターに入ってみたんだけど、そこに突然兵士がなだれ込んできて僕達を全部バスに詰め込んだんだ。僕は泣き出して、隣の薬局にママがいるから下ろしてくれって叫んだ。それで下ろしてもらえたのはラッキーだったね。そうだね、あの頃、表に出るのはそういう風に危険な場合もあったかな。今すぐ君に語れることってこれぐらいしかないよ!

(※このくだり、彼の書く行を追ってるだけでゾッとしたよ。「…え゛。その状況、ものすごくヤバくないの?」と)


私: ありがとう。本当にありがとう。
彼: 君はアルゼンチンで何かそういう体験でも?
私: Noooooooo. ただ、中南米の映画にはそういう政権下での事が描かれていることがよくあるなぁと思って。最近、その辺のことをぐるぐると考えてたもので。

彼: そうですね。
私: あなた、でも、小さかったでしょ? 何が起きてるかわかってましたか?
彼: うん。家では両親が軍部についてなどしゃべってたから。でもそういうことは家の中だけ。あの頃からアルゼンチンは変わってしまったんだよね。昔はリッチな国だったのに。

私: こんな質問に本当にありがとう。しゃべりたくないかもと心配でした。
彼: いや、もっといろいろしゃべってあげたいですよ。でも両親にきいてみないと;-)

私: あの時代さ、怖くなかったの? 私なんて映画観てるだけでおぞましく感じるんだけど。いや、観るまでもなく、映画作品についてちょっとinfoを集めただけで身震いする。

彼: 『La noche de los lapices』とかそういう?
私: そう!それとか!
彼: たしかにゾッとするよね。

……略……

彼: 日本は?
私: 1930年代かな、プロレタリア文学の人が殺されたりしてる。とか、第二次大戦中はあったでしょう。

彼: ちがーう! もっと現代の話で。
私: ピノチェトとかビデラとかそういう時代?
彼: そう
私: それくらいの時代なら‘無い’と思う。
__________________


私とほぼ同世代の人でも、ちょっと尋ねただけなのにやっぱりこういうエピソードをツルツルツルって即答するんだもんなぁ。話がリアルでビックリした。ゲーセンに居たのは若い人たちでしょうに、バスに乗せられて下ろしてもらえなかった彼らはその後どうなったんだろう……?


これからも私は幾つか中南米の作品を観るだろうよね。シリアスなものは徹頭徹尾避けるつもりでいるけど、ラブものだと思ってうっとりと観てても、こういう‘現代史’がフッと透けて見えたりするから始末が悪い。私はこれっぽっちも知りたくないのに、調べなきゃ映画が本当には理解できないのかもしれないなら、やっぱり調べちゃうかもしれないじゃない。非常に頭が痛いところである。

というわけで、書籍などをメモるくらいはしておこうと。

誰か、こういうの↓読んだり観たりした後にものすごくマイルドな言葉に置き換えてピー音を随所にかぶせて私に説明してくれるとありがたいです。私、たぶん自力では挑めません。ムリ。ゾッとする。

(※最後のはおまけで)(※大学1年の夏休みの宿題だったな。キツいだろうに、私ちゃんと最後まで読めたのかね?)

旧称: SOA

現在: 西半球なんたら長い名前

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Saturday, October 20, 2007

mujer infame / ヒドイ女

友人が「やっぱ人としていいわ、劇団ひとり」と一筆添えて動画のURLを知らせてくれた。◆ゴッドタンという番組(?)の中で劇団ひとりがしゃべった部分だそうだ。思い出すだけで怒りがこみ上げてくる女について語っているらしい。

【みどころ】
今回のゴッドタンは、「ヒドイ女サミット」を開催!数々の“ヒドイ女”から痛い目にあってきたヒドイ女の権威たちが、「ヒドイ女」を語りつくす! (出演者 おぎやはぎ 劇団ひとり 松丸友紀(テレビ東京アナウンサー)ほかゲスト多数)
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劇団ひとりがスタッフと食事をとっていたところ、知り合いの女というのが来るという。やってきたその女は年の頃は24くらい、小劇団の脚本家をしているそうだ。

ひとり: 「この時点で嫌いなのね」

赤い眼鏡をかけていて、ちょっと変わっている風である。

ひとり: 「この時点で嫌い」
やはぎ: 「‘個性’w」

女がしゃべり始める。「ひとりさん、ファンなんです!舞台やらないんですか。舞台やってください。舞台最高だから」。

ひとり: 「‘舞台の方が上’みたいなね
一同: あー、はいはい。

ちょうどのその晩はananの抱かれたい男ランキングみたいな号が出た直後であった。自然と福山がどうのキムラがどうのという話題で場は盛り上がっていた。すると女が呟く。「あたし、興味ないな。あたし、本当ぜんぜん興味ない」。

うるさく思ったひとりがじゃぁ誰が好きなのかと尋ねると、女が答える。「ルパン。あたし、もー、ルパンたまんないの。『カリオストロの城』観てみて。もう、ときめいちゃって」。

ひとり: 「『カリオストロの城』がいいって、『カリオストロの城』は面白いけど、ぜーーーったいソイツの意見じゃないの。たぶんテレビで土田さんとかがしゃべってるの聞いて、この意見カッコイイと思って真似してんの」


そこまでで相当カチンと来ていたが「まあいいや」と映画の話を続け、「何が好き?」ときいた。女は『アメリカン・ビューティー』と答えた。

ひとりは『アメリカンビューティー』はあまり好きではなかったため、「あれあんまり面白くないよね」とコメントした。すると女が「え? あれ、わかんないんですか? ひとりさん、あれわかんないんですか? あれわかんないの、ちょっとヤバいですよ」と言ってきた。

ひとり: 「で、この女何がひどいって言ったら、この女、『アメリカンビューティー』がいいとかなんとか言ってるのに『ロッキー』も『ダイハード』も観てないこと! ちょっとこういうの知ったところで、こういうの観て、『あたしこういうのわかっちゃう』みたいな。ドイヒーでしょ、これは!」

やはぎ: 「ものすごいわかりますよ。これみんなわかるでしょ?」

ひとり: 「『ケビン・スペイシーのあの目の芝居見た時ぃ…』みたいなこと言うんだけど、絶対男が語ってんのソイツこのまま言ってんだ! こういうのが人気あったりすんのがぁっ(※げんなり顔)」

設楽: 「なんでもかんでも全部の話題に薄っぺらな情報で乗っかれて、なおかつ自分の意見みたいにして言うから、あんまりこう、なんていうか、裏を見ないような人にとってはいいんだよ。すぐその人のことがわかる人から見ると一瞬で『うわ。こいつ、ペラいな』ってわかっちゃう」

ひとり: 「『この前、絵を見に行ったんだけど、一枚の絵を見たら、あたし、もう前から動けなくてぇ。なんかもう、そこから動けないのっ。わかるその気持ちっ?』とか言うと、ひっぱたきたくなる。大嫌い、ああいう女

……略……

ひとり: 「ブログとかやってんだよ、だいたい、そういう女
_____________________________


これ、耳が痛いと同時にホント面白いと思った。でも私は『アメリカンビューティー』は知らない一方で、『ロッキー』と『ダイハード』はちゃんと観ているからな。ってそういう話じゃないか。


昔の記事(分子はそれとしてそれじゃぁ分母はどれくらいなのよの一件)のコメント欄にも書いたことだけど、もう一度:

私は出典を明らかにできませんが、どうもナンシー関先生は
>「マイナーだからおもしろい」というテーゼがクセ者である。
>「マイナーでおもしろい」ものもあるが
>「マイナーでもつまらない」ものや
>「メジャーでもおもしろい」ものもある。
みたいなことを書いていたそうであります。


ナンシー関のこのクダリやこのたびの劇団ひとりの主張は、ホント、肝に銘じないといかんね。私なんか、どうしてもソッチへソッチへと流れがちだからね。あらためて‘気づき’を与えてくれてありがとう、ひとり氏。あたし、もうパソコンの前から動けなくて。なんかもう、ここから動けないの。わかるこの気持ち?


さて。
数ヶ月前のある日、2chの映画一般板に2つのスレがたてられた。
『♀♀女には良さがわからなそうな映画 ♀♀』
1 ♂ 2007/02/21(水) 16:07:48 ID:ifAykjvE
あいつらは
異なる生き物。

『♂♂男には良さがわからなそうな映画 ♂♂』
1 ♀ 2007/02/21(水) 19:14:07 ID:CFZ5QcHy
奴らは
単純な下等動物。


私、これらのスレッドは読んでないんだ。
面白そうだよね。それぞれの陣営の意見を読むのはたぶん‘勉強’になると思ったよ。興味津津だった。だから実際、スレがたった夜に覗いてもみた。では、なぜ見るのを早々にやめたかというと、『女には~』のスレのこれらの書き込みが正鵠を得ていると思えたからでした。
↓↓↓

16 名無シネマさん sage New! 2007/02/21(水) 21:50:44 ID:/NdVIAWg
「お前はこの映画の良さがわかってない」と言う奴は、
「俺と同意見じゃないと認めない」と言ってるだけ。


17 名無シネマさん sage New! 2007/02/21(水) 22:01:54 ID:yia8aPBF
>>16
確かに。皆他人を見下したくて仕方が無い
こういったスレに映画タイトル書き込んで何になるのか。


21 名無シネマさん New! 2007/02/22(木) 00:16:20 ID:3DdnfJ8b
いっそのこと「自分以外には良さがわからなそうな映画」というスレを立てたらどうか。
__________________


私はその時、これもまた肝に銘じようと思ったのでした。c⌒っ゚д゚)っφ メモメモ そしてこれらのスレを読むのはそこで終えたのでした。自分に何か言い聞かせるような気持ちで。


そんなこんなでね。
ここで文章を〆ようとも思ったんだけど、今夜、この文脈でどうしても言いたいことが一つあってね。ずっと前から言いたくて、でも書きあぐねてきた思い。この機会を逃したらきっと言えないからやっぱりついでに言おうと思う。


劇団ひとりの説明する‘ドイヒーな女’の概念はだいたい伝わったでしょうか? 人物像は掴めたでしょうか?

さて、そこでだ。

スペイン映画に限定した場合にこのテの女が‘大漁’に釣れる作品って、私は『ルシアとSEX』だと思ってる。

『ルシアとSEX』についての感想をネットで拾い読みしていて目にとまるのが、「これがわからないなんて可哀想……」と憐れんでみたり、「このSEX描写がイヤだとか言ってるヒトって、もーいーから一生つまんない映画観てなさいよーって感じ!」と大見得を切るような言い草だったり、そういうオンナブログである。

ああいう文章、ヤだね。
私が‘ドイヒーな女’として挙げるとしたらこういったオンナたちです。私が肯定的に書かなかった作品を肯定的に書いているからという理由のみによって問答無用に「うげぇ。却下、却下」とみなしているわけではないですよ。私はたいがい馬鹿だけど、そういう‘道義’的な部分ではそこまで馬鹿じゃない。

たとえばだよ。
私の慕ってやまない映画ブロガーの皆さんは、あのような書き方は絶対にしないな。一つ好例を挙げるなら、さちさんの書く『ルシアとSEX』ですよ。読んだ時に沁みたね。このような文章を読んだら、私のように否定的だった人間であってももう一度この映画を観なおしてみよう、いや、むしろ観直させてくれって思うでしょう。


しかし、深みを感じさせない・勘違いしている人間の文章は何行読んだって感動が伝わってこない。くるわけない。

だからね、私の傾向として、『ルシアとSEX』の感想の述べ方でブロガーの人となりを推量しているようなところが無きにしも非ずです。リトマス試験紙的。『ルシアとSEX』は‘あのテの女ホイホイ’だと思ってます。あの作品で受けた感動をどのように文字にするかという部分に、その人が透けて見える。


あのテの女たちがあれらの言に乗せてアッピールしたがっているのは、とどのつまり、「フラッパーなアタイを見とくれよ」だったりはしないのか。


2007年10月20日 自戒。

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Saturday, September 15, 2007

plagio

『苺とチョコレート』というキューバ映画。

私がストレートに「感動した。」と感情を吐き出した数少ない作品。このブログにおいて、あそこまでストレートに書いた唯一の作品かもしれない。

私はRSSリーダーで「スペイン映画」とか「キューバ映画」などの語句を捕捉しているから、こういった作品について書かれたブログを訪れることはよくある。すると奇妙な文章にもたまに出会うのです。

という件を書き留めましょう。

まず私の文: http://azafran.tea-nifty.com/blog/2006/08/fresa_y_chocola_be67.html

そして問題の女子学生の文:http://ameblo.jp/clara626/entry-10044988105.html

それでは、幾つか見るべきポイントを挙げます。

1) ダビドとディエゴの出会いのシーン

音声 字幕
Con permiso. 失礼

西語音声では「Con permiso.」の一言(=「エクスキューズ・ミー」のような決まり文句)のみ。
日本語字幕では「失礼」の一言しか現れない。

女子
Coppelia(コッペリア)でチョコレートアイスクリームを食べていると、「相席よろしいかしらん」と科(しな)を作りながら目の前に男が座った。 『相席、よろしいかしらん??』

「相席よろしいかしらん」なんてのは、おっさんくさい言い回しを私がテキトーに考えたのです。「~かしらん」ってのは私はよく使うしね。(※ついでに言うと、私は「~かしらん」と書く時には必ず、男言葉なのか女言葉なのかって点にも思いを馳せて意識して使っているのだよ。昨日今日ポッと出の‘かしらんユーザー’じゃないんだよ、私は)

2) ディエゴが苺アイスを食べるシーン

女子
なんだ、男のくせに苺アイスを食べている (なんだコイツ。男のくせに苺アイス食ってやがる。)

苺アイスを食べる同性愛者を見て思ったであろう主人公ダビドの‘心の声’を、私が文章を構成する上で勝手に作った一節である。それを、作文の都合上、地の文にポンと放り込んでおいたのである。もちろん、字幕にもどこにもそんなもん現れるわけがない。私が勝手に入れた一文なんだから。

それが見事に一致していますね、と。

3) ダビドとディエゴが論争するシーン。長いスペイン語セリフに相当する日本語字幕は短く縮められて訳されている。

音声 字幕
Ustedes al que no dice que sí a todo o tiene ideas diferentes, enseguida lo miran mal y lo quieren apartar 他人と考えが違うだけで攻撃された

しかし…

女子
君たちは、何にでもYesと言わない奴や違った考えを持っている奴のことは、すぐに曲解して遠ざけようとするだろう 君たちは、何に対してもYesと言わない奴、
人とは違う考え方を持つ奴を
すぐに弾いて遠ざけようとするだろう

これもまた、訳の長さから何からずいぶんと似たものだね。

ここの西文はね、私は耳で聞き取ったんですよ。そして訳も私。

日ごろから私は訳する時はなるべく全ての単語を拾って、なるべく逐語訳に努めているので、こんなにまどろこしい日本語訳になっているのです。私がこういうじれったい・やぼったい訳し方をするのは、スペイン語勉強中という人が文の構造などを見失ってしまうことの無いように、を考えてのことです。

(ついでに言うと、「君たちは、」というところでさっそく読点を入れてしまうのも私の癖なんだよな。)


さて。
めぼしいのはこの3点だけだとなると、こうしてブログに書くにはちょっと弱いかなぁと思った。これでは面白みが足らん。


そこで、「待てよ」と。


たとえば、彼女のブログ中の、「Vivimos en una de las ciudades ma′s maravillosas del mundo. 僕たちは、世界で一番美しい街に住んでいる。」。これ、私のブログには無いクダリである。スペイン語のアクセント記号を打たずに「ma's」という書き方で代用するというのは、日ごろ私のやらないことだし。

ここはどうしたんだろう?
彼女がこれを聞き取ったんですか?
彼女はスペイン語ができる人で、だから上述の3)も自分で聞き取れたのだろうか?


……ふと、彼女のこれをコピペし検索してみた。
「Vivimos en una de las ciudades ma′s maravillosas del mundo. 」


4) そしたら、あーた、これはamazonのyukkiebeer氏(No1レビュワー)の書いた部分じゃないですか。
↓↓↓
http://www.amazon.co.jp/dp/B00005NJUO

yukkiebeer氏 女子
僕らは世界で一番美しい街に住んでる 僕たちは、世界で一番美しい街に住んでいる

まぁ、ここはね。このくらいシンプルな一文ならね、誰が訳してもこのようになりますからね。これは仕方ないといえば仕方ない。この一文だけならばね


ところがそうではないから面白い。

5) レビューの続き部分より

yukkiebeer氏 女子
彼はこの街にとどまって何かをしたいと考えているのです できることなら、ハバナに止まって何かしたいと考えていたのではないだろうか。


さてそうなってくると、この女子学生の文章の残りの部分も元がありそうだ。

6) こちらは、スペイン語圏の映画を(もさることながら各国映画を)数多く見ているシネマでキッチュさんのブログ
↓↓↓
http://rabuchan.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post_1081.html

シネマでキッチュさん 女子
苺は女の食べ物、それを食べる男はオカマ、とみなされる
キューバでやっぱり苺を食べてたディエゴはオカマなわけだけど。
さてさて、
ダビドはオカマは人間の屑だと思っているのに
ディエゴのほうはダビドに一目ぼれ。
苺は女が食べるもので、
それを食べている男は当然オカマと見なされるご時勢、
やはりディエゴもそう(オカマ)だった。
ダビトは、オカマなんてもんは人間のクズだと
ディエゴに嫌悪感を抱くが、
一方ディエゴは、というとダビドを一目で好きになる。

といった感じです。彼女のブログの他の部分についても、検索すれば他の人の文章が見つかるんじゃないかな。


彼女は、「◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇で挟んでいる数十行は引用部分なんですー」のつもりかもしれないが、だったら元の文にチョコチョコ手を加えないでいただきたいものだね。

________


5月中旬のある日、関西の大学(スペイン語学科とかある大学)から私の『ベル・エポック』の感想文に対してさんざんアクセスがあった。学校が終わった時間帯になっても関西からの「ベル・エポック あらすじ」などの検索が止まらなかった。

宿題だったのかなあと思った。あの映画、誰かのブログでも読まないことにはわけがわかんないかもな、と。私の敬愛する映画ブロガーの皆さんのところにもそういうアクセスが行ったんじゃないかなぁと思い、私はその夜ニヤニヤした。


というのを友人に話したところ、思わぬレスポンスがあった。

・ときどきブログに書評を載せる後輩女子のところは、「>8月の終わりになると例年いろんなところから『本の名前』+『感想』で検索され」るのだそうだ。

・友人のお母さんは大学で教えていらっしゃるそうだが、「>最近はみんなネットで調べて終わり、というかネットの情報の信頼性について、何の疑いもなく『資料』と思う学生が多いらしい」のですと。

・大学で教えている立場の友人など、「>学生のレポートを採点していたら、ワタシのサイト(に以前書いていた専門分野ネタ)からコピペした輩を発見し、憤りとともにちょっと感慨深かったことが」あるらしい。「>評価Cにしましたが。」が効いてる。


ふーむ。そういうことで読まれたとしたら、これはあまり嬉しくない話です。

昔は、他人の書いた文なんて、明確な意思をもって図書館などに足を運んでワザッワザ目にするものだったから、自分でも‘引用’という行為がはっきりと自覚できていたんだけども、今の子はコピペ、コピペででやってるから意識も無いってことなのかね。


ただ読まれる分にはいっこうにかまわないし、元を明示しているんだったらいくら参照してくれたって私はかまわないんだよ。私の文に対する反論でも酷評でもね。いや、もっと言えば、元を明示してくれてなくったって、「……と書いている人がいたが」とか「…ってのを読んだことがあるが」くらいで、ぜんぜんかまわん。

要は、「自分にうそをつくな」と言いたいだけの話です。
_________________


映画の感想文なんてどうしたって似てきちゃうからね。着眼点がいっしょなんてのはよくある話なんですわ。

でも、そのように判断のつくものと、そうでないものとがあるんだよ。起承転結の構築の仕方をなぞっちゃったりとか、つまり結論への到り方をまねしちゃうわけで、ひいては感想の抱き方をそっくりね。そういう文章、時々見かけるね。

GWに私は、95年作品の『Dia de la Bestia(アレックス・デ・ラ・イグレシア監督)』を見て、96年作品の『タクシー(カルロス・サウラ監督)』を思い出したので、たてつづけにブログに書いた。あの当時のスペイン社会の空気を考えながら、その二作品に通底する事象について記したわけだ。

6月ごろだったかなぁ。
『Dia de la Bestia』に対してアクセスがあった。アクセス解析から察するに、私の感想文を読んでいるようだった。「ほほぅ、この作品を今どきまだ観てくれる人もいるのか」と興味深く・嬉しく思ったものです。

すると、翌日になってUPされたぜんぜん知らない人のブログが、やはり『TAXI』との共通点に言及していて、「……ふぅむ……」と思った。「……はてさて……」と思案した。一応そちらのブログに感想のコメントをし私のURLを残してきたわけだが、まもなく、そのURLを踏んだ形で私のブログを来訪した人があった。

うん。
REMOTE_HOSTとか諸々、おんなじじゃないですか。あなた、昨日私の『Dia de la Bestia』を熟読してた人じゃないんですか?

まぁ、こんなのこれ以上なんでもありませんけどね。

上述したとおり、映画の感想文なんて誰かとかぶるのは当たり前なのね、でもね……。ってね。思ったわけよ。まぁしょうがないよ、こういうのは。本当にそう思ったのかもしれないんだから。

ただ、自分がこれから書こうと思ったとおりのことを既に書いちゃっている他人のブログが目に入っちゃったら、私なんか、素知らぬ顔して自分の文を書き続けることはできないんだよな。「誰それさんも書いておいでだが」などとリンクしておいたりするだろな。

少なくとも、先方のブログに「やっぱりそうですよね」「同感です」「おんなじような文になっちまいました」的なことをあとでコメントしに行くよ。


(以上、今外出しなければならないので中途半端なまんまでUP)(この週末中にもうちょい細部をいじります)

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Tuesday, July 03, 2007

doblaje

山崎バニラさんのVANILLA'S DIARY: 吹き替え版の歴史というブログ記事をお見かけしたので、取り急ぎちょっとメモだけ。


スペインで映画館でもなんでも外国映画はほっとんど全部が吹き替えなのは、フランコ時代の名残り。と、スペイン人の友人から大昔(97年頃)聞いた。

どこかに記述ないかとザッと探した。

Wikipediaのdoblaje(=吹き替え)の説明
母語の保護・尊重のためと、検閲のし易さによるもの、とかなんとか書いてある。

2007.07.04 ちょっとだけ追記
>スペイン語圏の国の中で最も吹き替えが普及しているのはスペインである。それは1941年、フランコ政権下で公布された規則にまで遡ることができる。そのまた原形はというと、ムッソリーニの国語保護政策であった(←そうなのですか、知らなかった)。イタリア・ドイツ・スペインで採られたこの規則の政治目的には二つあった: 一つは国語というアイデンティティを通してナショナリズムを形成すること。二つには、国益にそぐわない外国思想を検閲し統制を図ることであった。(とかなんとか。駆け足なのでなんちゃって和訳。すみません)(加筆終わり)


スペインの学校の「ジャーナリズム」の授業で先生がなんか言ってた。えっと、たぶん先生が言ってたのはですね:

フランコ時代にはそうやってハリウッド映画なんかガンガン検閲しーの、吹き替えしーのだったから、ホントは恋人同士の男女という設定なのに、「兄と妹の家族愛」っていう‘教育的’な設定に勝手に変えちゃったりもしてたんだとかで、そうすると「おぉ、妹よ!」「ああ、お兄様」なんつってヒシと抱き合ったりしているというヘンテコリンなストーリーに成り果てたりしていましたよ、

……みたいなことだと私は聞き取ったんだけど、残念ながら当時はスペイン語の勉強を始めたばっかりで、まるで聞き取ってなかったような感じなので、自信ないです。


・レオン大学のCamino Gutiérrez Lanza氏のPDFファイル: ESTUDIO DE LA TRADUCCIÓN INGLÉS-ESPAÑOL Y CENSURA DE TEXTOS CINEMATOGRÁFICOS EN LA ESPAÑA DE FRANCO (1951-75) (=英西翻訳とフランコ時代のスペインにおける映画テキストの検閲についての研究)

関連のありそうな書籍

2007.07.07追記
後者については、スペイン書房の販売ページに詳細が掲載されており、「La absurda censura, la ideologia del imperio 馬鹿げた検閲、権力者のイデオロギー」とある。この本、面白そうだよね。(加筆終り)

(今はメモだけ)(おいおい書き足せれば書き足したいところです)


ついでに
ポルトガルは吹き替えではなくてテレビ放送なんかでも字幕が多かったという印象がある。

(※と言っても、私がポルトガルでそういうのを体験したのは90年代のことですけどね)(90年代のポルトガル旅行中に、テレビで見た日本のアニメが字幕だったので記憶に残っている)(2005年のポルトガル旅行のときにはテレビも映画も観ていないので、比較検証はできず)

取り急ぎちょっとだけ探してみたんだけど、Wikiのポルトガル語の「吹き替え」の説明中、「ポルトガルでは…」の項を読んでみる:

>Em comparação com o Brasil, e em contraste completo com a Espanha, em Portugal há pouca dublagem. (ブラジルと比べて、あるいはスペインとは全く対照的なことに、ポルトガルでは吹き替えはほとんど無い)

とかなんとか書いてある。やっぱりそうだったんだ。なんでだろうね。ってのは、まだ調べてない。おいおい調べていければ。

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Thursday, December 21, 2006

buscapelis

どのようにスペイン映画の情報を得るのかというお題。私の場合、次の4つの方法。

1) 友人
2) amazon.co.jp
3) IMDb
4) Googleアラート

1) 友人
スペインの友人に自分の好みとこれまでに観た作品(の感想・好悪)を伝えて「なにか私に薦めてください」とお願いする。予想以上にたくさん挙げてもらえてとても参考になる。それがきっかけで気に入った作品はかなーり多い。

過去の参考記事
・2004.11.10 películas españolas 'recién' estrenadas / 最近のスペイン映画
・2006.02.04 pelis recomendadas / おすすめスペイン映画


4) Google
Alertas de Googleに「cine」などと登録しておけばお知らせが届くでしょう。(ところが、届いたメールを開封する手間がけっこうアレでね。開封せずに削除するのなんてしょっちゅうです。……ほぼ毎度です……)


2) amazon.co.jp
amazon.co.jpの「DVD 詳細サーチ」で「言語: スペイン語」「ジャンル: 外国映画」でサーチしてみると検索結果316件らしい(12/21現在)。

2-1) しかしそのように検索すると例えば「アメリカ映画(英語映画)でスペイン語音声も収録されている」という作品も検索されてしまう。そういうのは除きたい。そこで、googleでやってみた。これだったらたぶんスペイン(語)作品だけがひっかかるんじゃなかろうか。
↓↓↓
「"外国映画" "言語 スペイン語" "DVD発売日" site:amazon.co.jp」の検索結果

2-2) ついでなので、VHSについても同様に
「"外国映画" "言語 スペイン語" "VHS発売日" site:amazon.co.jp」の検索結果

それらを併せて眺め、自分の好きそうなものをリストアップしたのがこちら
↓↓↓↓
・2006.09.03 películas en español / amazonでスペイン映画

問題点1
googleだって、あまさず捕捉してくれるわけじゃないよね? 9月のリスト作成↑の時には見かけなかった作品が今は検索できてたりしてる。ような気がする。

問題点2
検索結果には駄作でもなんでも含まれてるから、鬱陶しくはある。


3) IMDb
IMDbの検索で「ん? 高評点だな」と目に留まったがために鑑賞するに至った作品は、例えば『Piedras 靴に恋して』、『El Verdugo』、『Inconscientes』などかな。

IMDbのPower Searchで細かく絞り込むことができる。(のですね、というのに今さっき気づいた) 


たとえば、いま私が下記の条件でサーチすると591作品が見つかる 
●languages:  Spanish
●Ratings:  7.5 - 8
●Ignoring TV movies, videos, TV series, TV episodes 

でも、これだと「Short(短編)」も含んじゃうんだ。それに短編ってのは評点が高めについてることが多くて、評点を高めに設定して検索した場合、やたらとヒットしちゃう。これをどうにかしたい。genreの指定のとこで「Short」や「War」「Documentary」をマイナス検索できれば私ごのみの結果が得られるはずなんだが。IMDb Proだったらそういうサーチも可能なのだろうか??? でも、私はプロじゃないから申し込まない。

んーーー。難しいな。なんとかなんないのかな。自力で探すしかないのかな。

私の好きそうな映画を探そうとするとこんな条件なんだよね。
●スペイン映画
●スペイン語
●コメディまたはヒューマン
●テレビシリーズものを除く

評点(Rating)は6.5から9.0くらいが現実的かなあと思った

※注 2007年3月24日 加筆: すげー苦労したのに↓↓↓、IMDbの仕様変更があったせいか、全てがパァになってしまった……そのうち体力のある時に直します……がっでむ。今の仕様じゃぁ、この当時↓みたいに‘製作国’で絞り込むということができないんじゃないだろか。あーもー、ホント、余計なことしてくれた加筆 終

※注 これらの検索はすべて無駄になりました
9.0の作品  ・8.9  ・8.8  ・8.7  ・8.6  ・8.5  ・8.4  ・8.3  ・8.2  ・8.1  ・8.0  ・7.9  ・7.8  ・7.7  ・7.6  ・7.5  ・7.4  ・7.3  ・7.2  ・7.1  ・7.0  ・6.9  ・6.8  ・6.7  ・6.6  ・6.5
※無駄になった部分、終わり

あとは、「genre: 」や「country: 」の指定をあれこれいじればよい、のでしょうな。

問題点
Googleが捕捉してた評点が古いデータだったりする。(たとえば『Mia Sarah』などは12/16までは「32票で9.3点」だったんだが、12/21現在は「50票で5.5点」と急落している) その辺を拾いきれないのだろうね。


………ゼェハァゼェハァ……orz………だ……誰かインターネッツの玄人の人、もっといいやり方を教えてください。なんかあるはずよね。こんなに苦労するの、変だよね。変だよね。この記事も4週間くらいかけてチマチマチマチマと書き足してきたんです。タイヘンなんです。こんなにタイヘンなのって変だよね。なんかもっと効率的な検索ってできるはずだよね?

評点に幅を持たせて、ジャンルと形態(テレビシリーズだの、テレビ用映画だの)のマイナス検索をしたいだけなんです。それ、誰か、あたし仕様の検索マシーンを作ってください。お願いします。


と、書き終えたところで、この記事のタイトルを考え始めた。「Buscar(探す)+Películas(映画)」で「buscapelis」くらいの語にしておきましょうかね、と。

一応「buscapelis」でググってみたら、これがまた、在るのな、そういう名のプログラムが。Buscapelis v0.9.2aだって。映画タイトルを入力するだけで、CulturaliaNetっていう映画情報サイトからデータを収集してくれるソフト、らしい。まぁ、自力でやっててもたいして困らないので私は導入する予定はありませんが。

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Wednesday, September 06, 2006

numerador y denominador

numerador(分子)とdenominador(分母)の話。

先日来、私のスペイン映画の嗜好について述べている。(参考記事: 『películas en español / amazonでスペイン映画』、『pelis recomendadas』) 私はアルモドバルが苦手だ、意識してか無意識のうちか彼の作品は避けていると言いました。

以前SNSで、20代の方から質問のメールをいただいた。(※その方はスペイン語がよくできる人で、映画については、私から見たらずいぶんと渋いスペイン人監督のファンで、大好きな作品としてメジャーどころのものとマイナーなものを幾つか挙げてた) その質問メールはだいたいこういう感じ(編集済):

『スペイン映画』のコミュニティーではみんなやたらと『オールアバウトマイマザー』が好きと書いていますが、あの作品、どこがいいのでしょうか。4回観て、「………で???」って感じでした。「有名だけど、お勧めするところはどこ?」みたいな。いまだに良さがわかりません。もしReineさんがあの作品を好きだったら、どの辺りがいいのか教えてもらえませんか?

たしかCabinaブログに書いてあった!!! ……と思って拝見させてもらったんだけど……あの作品だけ「ふぇらふぇらふぇらふぇらふぇら」の話で終わってました

人それぞれ価値観がウンヌンというのはわかっているつもりですが、どうしても『オール~』にあまり好印象をもてません、だけれど、あの作品を好きだと挙げる人が後を絶たないのを不思議に感じてます。正直、みんなが『オール~』を好きだと言うので、好きじゃない自分がおかしいのかとさえ考えていました。

むぅぅぅぅぅ。
私、これは難問だと感じました。自分もよくわかってないからね。『オール~』は、好きか嫌いかという判断はおあずけ状態なのでした。 「覚えてない」が正しい表現なんだ。なにせ、ふぇらのことしか書いてないんだし
____

さてそれでは苦しみぬいた上で、今夜返事を書こうとするとこうなる:
↓↓↓↓↓

> いまだに良さがわかりません

私もふぇらしか覚えてなくてすみません。


> みんなやたらと『オールアバウトマイマザー』が好きと書いていますが

「お薦めの/好きなスペイン映画は?」といったお題に対して皆さんいろいろ挙げてるでしょ? 『オールアバウト~』に限らず、ああいうのを眺めていて、私、ずっと前からどこかで言いたかった(問いたかった)んですけど、「他にはどの作品を観てきましたか?」ってこと。『オールアバウトマイマザー』あるいはアルモドバル監督を挙げる人がその他の作品をどれだけ観て来たのかなってことを、とても知りたい。

一つの作品のこと・一人の監督のことを好きだと表明する時に鑑賞数の多寡は関係ないじゃない?という向きもあるかもしれない。なるほど。それでは質問をちょっと変える、


じゃぁ好きじゃない作品は?」「じゃぁ苦手な監督は?」って。


答えてくれるなら傾聴します。IMDbCinema Scapeみんなのシネマレビューなどでは、ポイントをつけた投票者(評価者)が他の作品は何を観ていて何点を与えているのかっていうのは見られるようにできているよね。そういうのを知った上で彼ら投票者の評点を受け止めたいと欲する私などは、したがって、SNSのコミュにおいてもまた、それぞれの人の好き嫌いの傾向は当然知りたいと欲しちゃうのです。

だって、時々クビを傾げたくなる人もいるんだもん……。「ソレしか観てないうちのソレなんじゃない?」ってツッコみたくなっちゃう人が。 『オール・アバウト・マイ・マザー』のような有名作品を挙げてる人の中には、どこがいいんだかを示せずに言ってる人はいると思っています。

とは言え、私の鑑賞数が多いかって話にふられると困る。多くもなく少なくもないといったところでしょう。仮に私が‘多く観てるほう’だとしても、私は映画鑑賞眼については他人のことをとやかく言えないのです。私は決して映画好きであるがゆえに観て来たわけじゃなくて、ただのスペイン語の語学の一環として映画鑑賞をblogに記録しているだけの人間なのでね。私、感想なんてあんまり書いてないでしょう。文法とか語彙の収集と分析とかに偏っているでしょ。私のは「鑑賞」って感じじゃないのです。

そんな、非映画人の私は、やはり分母を気にすることはやめられないですね。

「どんな監督の/どういった作品を/どれくらい観てきたうちのコレなんですか?」、「コレが好きなら、嫌いだと言えるのはドレなんですか?」っていうのは問いかけ続けるだろうと思います。そして、大っっっ量に(広く深く/広く浅く/狭く深く)観て来た人がもしも「『オール・アバウト・マイ・マザー』が好き」「アルモドバル作品が好き」って言うならば、それは私だって真剣に受け止めましょう。

しかし、たいていの人の「『オールアバウトマイマザー』が好き」あるいは「アルモドバルが好き」は……どうなのかな……約分したら1に近かったりしませんかね。
______


こないだ私は『裸の王様』ってどういう話だったのかなってことを朝のバスで考えていた。あれは権力者への批判なのか、それともイエスマンでしかない部下への非難? それとも民衆よ目を開けろと説いているの? いま検索してみた⇒『裸の王様 @wikipedia』。

アルモドバルが王様だと言いたいわけじゃないし、アルモドバルが好きだという人を衆愚だと言うつもりも全くありませんよ。そこのところは絶対に曲解しないでほしい。ただ、アルモドバルは特に好きじゃないんだけどなぁという自分の違和感に気づいちゃってる人に向けて、「You、言っちゃいなよ」と。それを私は言いたいのでした。


私の友人が「アルモドバルが好きだ」あるいは「オール・アバウト・マイ・マザーが好きだ」と言ったなら、それはそれである。なぜなら既に私はその友人のことを友人として知っているから。私のよく知るこの人がアルモドバルを/オールアバウト~を好きなのであるなぁと思うだけ。右耳から左耳に抜けるだけ(←人の話を聞けよ>我)。

しかし、私の知らない相手 ―― 例えば合コン相手……って、今さら合コンしねぇよ ――が、それらを好きだと言った場合、「じゃぁ苦手なのは?」って、私きっと尋ねてしまいますから、どうか答えを用意しておいてください。

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