Sunday, June 22, 2008

Mamá cumple cien años / ママは百歳 [スペイン映画]

mama cumple
(※フェデリコ・ガルシア・ロルカ図書館のDVDで鑑賞したので、ちょっとね、登場人物の「続柄」とか役名とか、ひょっとしたら間違えているかもしれない。メモしきれなかった)

(※字幕なし)

(※この作品単独でも理解にはそう困らないけど、『Ana y los lobos』の続編なんだった。あっちを先に観た方がよかった。順番まちがえたね)

ストーリー
アナは若い頃の一時期を過ごした大邸宅を夫のアントニオと共に訪れた。その屋敷の当主である老婦人が100歳の誕生日を迎えるので、そのお祝いに駆けつけたのである。この老婦人のことをアナは「ママ」と慕っている。家も庭園も自分の部屋も何もかもが昔のままで、アナは懐かしさに胸がいっぱいになった

庭園ではこの家の長男フェルナンドがグライダーで飛ぼうと奮闘していた。アナたちを玄関で迎えてくれたのは、三男フアンの嫁ルチであった。そのルチが言う。「フアンのことはこの家では禁句なの。おねがいね」。どうやらフアンは家を出て行って消息不明となっているらしい。

ルチの3人の娘も現れた。カルロタとナタリアは目を瞠るような美しい女に成長していた。末っ子のビクトリアは利発な子だが、まだまだ幼さも残っているようでいつまで経っても飛べない伯父フェルナンドのグライダー練習につきあってあげている。

「ホセはどこ?」とアナが二男のことを尋ねると、皆が驚いたように聞き返す。「貴女、知らなかったの? ホセは3年前に死んだのよ」。

アナがママを寝室に見舞う。老女は悪夢を見たという。ものすごい嵐が吹き荒れていたと。そして家族に対する愚痴をもアナに打ち明けた。「あなたは外国人だからこんなことも話せるの」。食事の席でカルロタが「ねえ、おばあちゃん。おばあちゃんが死んだらうちの土地はどうなるの? 区分けして売り払うのよね」と無遠慮に聞いたりするのを目にし、アナは戸惑う。

ママの100歳の祝宴を控え、懐かしい一家との嬉しい再会となるはずであったこの旅は、しかし、黒い渦となってアナを巻き込んでいく。


これ、何年の作品だか知らずに観始めたのだけど、最初の方のシーンで「ママ」が「ホセ」の墓前で「3年前に死んで云々」と言うので、「あぁ、だったらこの作品は78~79年なんだね」と思った。フランコが死んだ75年11月20日から数えて3年ってことを言いたいんだろうな、と。そういうつもりでこの先を観るようにという指示なんだなと受け止めることにした。

私はもともと映画観るのにそういうことあんまりいちいち考えなかったんだけど、『カラスの飼育』なんかを観た後だと、やっぱりそういう風に観るように努めるもんだね。この『ママは百歳』も登場人物がおでこに札(ふだ)を貼っているようだった。

(※ただ…これ、字幕無しで図書館で一発勝負で観たので、人物関係の把握が間違ってるかもわかんないんだよな。「長男」「次男」「三男」なんて当てずっぽうです。

そこがもしも違っていると読解も間違ってきちゃうわけなので、うーーん、ほんとは何度か観たいね。DVDを入手して何度か観た方がいい。絶対)(というか、まず『Ana y los lobos』を観るべきだった)


監督: Carlos Saura カルロス・サウラ
脚本: Carlos Saura  あとたぶんRafael Azconaの手も入っていると思う

出演:
Geraldine Chaplin ジェラルディン・チャップリン ... Ana アナ
Norman Briski ... Antonio アントニオ(アナの夫)

Rafaela Aparicio ラファエラ・アパリシオ ... Mamá ママ
Fernando Fernán Gómez フェルナンド・フェルナン・ゴメス ... Fernando フェルナンド
Charo Soriano チャロ・ソリアーノ ... Luchi ルチ
José Vivó ホセ・ビボ ... Juan フアン

Amparo Muñoz アンパロ・ムニョス ... Natalia ナタリア
Ángeles Torres アンヘレス・トーレス ... Carlota カルロタ
Elisa Nandi エリサ・ナンディ ... Victoria ビクトリア

Rita Maiden ... Solange (お手伝いさんかな)
Monique Ciron ... Anny (たぶんお手伝いさん)


・今にも死にそうな百歳の老母。たった一度でいい、家族全員に集まってもらいたいと願っている。

・軍人で、軍服コレクション・銃器コレクションの部屋で銃の暴発によって死んだと言われる息子ホセ。

・アナへの憧れを断ち切れぬままこの歳まで生きてきたフェルナンド。十分に自信を持てず今でも母の指南を頼みにしている。空を飛ぶことに取りつかれているようだが、家計の逼迫という現実を認識しているかどうか怪しいものだ。

・フアンは愛人と出奔しようとしている。「こんな家、我慢ならないんだ。やっとお金ができそうだよ。二人の夢がもうすぐ叶うよ」と愛人に囁いている。

・ルチはそんな夫に向ける感情はもはやたいして持ち合わせていないようだ。それよりも金策に必死である。義母の目にはルチは「計算機のような女」と映っているようで、フアンが家出をしたのもルチのせいだと考えているらしい。この家屋敷を売却して金を作るため、ルチの行動はエスカレートしていく。

・亡くなった軍人ホセの気性を一番濃く受け継いだといわれるカルロタは、そんな母ルチの小細工に手を貸す。こともなげに。祖母の100歳パーティーの晩餐にカルロタが選んだ服は…

・ナタリアはドラッグもセックスもそれを楽しむのに何のためらいも感じない。奔放な彼女は母や姉と衝突して「みんな偽善者よ!」と泣き叫ぶ。

・アントニオはたまりかねてアナに言う。「この家は変だ。急いで帰ろう」。

Mamá cumple cien años@IMDb

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Tapas [スペイン映画]

tapas
5月~6月にかけて開催されたEUフィルムデーズ(※音注意)で上映された作品。

『TAPAS』 作品紹介ページより:
>年金で暮らすマリアノとコンチは病や孤独の不安を抱き、中年女性ラケルはインターネット上の愛にしがみつく。スーパーで働く2人の若者セサルとオポは漠然とした将来に不安を感じている。5人の行きつけのバールの経営者ロロは、新しい料理人マオを雇って、仕事以外の人生を発見する。登場人物それぞれの人生が交錯する、ちょっぴりほろ苦いが心温まるコメディ。


私の好みとまぁだいたい似てるっていう人にとっては、これもたぶん良いですよ。DVD買っちゃっていい作品だと思います。

tapasÁngel de Andrés López アンヘル・デ・アンドレス・ロペス ... Lolo (Manolo) ロロ (本名マノーロ; 「ロロのバル」の店主。無知で無神経な面あり)

tapasAmparo Moreno アンパロ・モレーノ ... Rosalía ロサリア (ロロの妻。BARのキッチンを担当している。ロロの口やかましさにブチ切れそうなのをこれまでずっと堪えてきた)

tapasMaría Galiana マリア・ガリアナ ... Doña Conchi コンチ (夫のマリアーノと二人で年金暮らし)

(※俳優ごとの、他の作品における役のイメージを保ったまんま観ちゃったりするのが私の悪いクセでね。この‘コンチばあさん’を演ずるマリア・ガリアナは『Solas ローサのぬくもり』のあのお母さんなのだが、あのイメージを保ったまんま観ちゃうと非常にヨロシクナイ。だけど、このばあさんが『Tapas』の序盤でみせる大胆な行動によって、‘ローサ母さん’のイメージは見事に払拭されるのでした。ガラスが粉々にぶち破られるかのように)

shadow Alberto de Mendoza アルベルト・デ・メンドーサ ... Don Mariano マリアーノ (深刻な病を宣告され、入院か少なくとも通院を強く勧められているが、自分の死に方で死なせてくれと考えている。すっかり表に出なくなってしまっている。マリアーノを最近見かけないわねと近所の女房たちに聞かれた妻コンチは「この暑さじゃねぇ…」とだけ答えている)

tapasElvira Mínguez エルビラ・ミンゲス ... Raquel Merino ラケル (夫と2年前に別れてから、食料雑貨店を一人で切り盛りしている。ブエノスアイレス在住のエドガルドという男と1年前からチャットを続けてきている)

tapasRubén Ochandiano ルベン・オチャンディアーノ ... César セサル (スーパー店員。母カルメンはラケルの雑貨店によく行く。ラケルの壊れたビデオデッキを修理するようにと母に言われ、ラケル宅を訪れる)


tapasDarío Paso ダリオ・パソ ... Opo オポ (セサルの同僚・親友; この夏の休暇ではベニカッシンのフェスに出かけようと思っている。セサルといっしょに行きたい。だから早くセサルにも寝袋を入手してもらいたい。

「ベニカッシンにはイタリア女がいっぱいいるんだぜ。オランダ女? オランダ女はビッチだからなあ。だってお前、親が娘にピルを渡すんだってよ。ドイツ女はオランダ女ほどビッチじゃなくてパイオツがカイデーなの。イギリス女とスウェーデン女はのん兵衛で誰とでもヤる。で、8月に入るとイタリア女とフランス女がいよいよ来ますよ、と。ちょっと小ぶりだけど、美味しそうなんだよな」)

tapasAlberto Jo Lee アルベルト・ジョー・リー ... Mao マオ (香港の高級レストランのシェフだった)


監督・脚本: José Corbacho ホセ・コルバチョ  Juan Cruz フアン・クルス

Tapas公式(音注意)
Tapas@IMDb

直訳: 「酒のつまみ」の意味のタパスだとも思う。ロロの店にみんなが出入りしていて、そのBARにはやはりタパスを置いてあるからね。

だけど、たぶん、「隠す」っていう意味の「tapar」の直説法現在2人称単数の活用形「tapas」のつもりもあるでしょう。


(※フェデリコ・ガルシア・ロルカ図書館のDVDで鑑賞)

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Wednesday, June 18, 2008

Ciclo de cine chileno / チリ映画上映会 [チリ映画]

playセルバンテス文化センターのチリ映画上映会(※どちらの作品も日本語字幕で上映)

PLAY
クリスティーナは故郷を離れ独り都会で暮らす。「私を知っている人なんてこの街にほとんどいない」。病身の独居老人ミロスさんの家に住み込み、介護をしている。寝たきりのミロスさんに『National Geographic』を読み聞かせてあげるのも仕事の一つである。自由になる時間があればゲーセンでStreet Fighter IIに興ずる。そして街を歩く。「街を歩くのが好きなの」。「変わってるって言われたことはあるわね」。

ミロスさんのマンションのすぐ近くに公園がある。清掃人マヌエルのそばをクリスティーナが通り過ぎる瞬間、二人の視線がぶつかった。


ある朝いつものようにゴミ捨てに出たクリスティーナは焼却炉の蓋を開け、そこに洒落たビジネスバッグを発見する。好奇心から持って帰ってしまった。彼女は自分の小さな部屋で、バッグの中身を床に並べてみるのだった。


トリスタンはイレーネとの離婚が決まったところである。その夜、当てもなく街をうろつくトリスタンはとんだ災難に見舞われた。翌朝路上で目を覚ますと、昨夜仕事場を出る時にはたしかに肩から提げていたビジネスバッグが消えていた。

pencil ところどころ時間が前後する造り。
なので、たった50時間前に観た映画なのにけっこう混乱してるぞ。どういう順番で何が起きて、だからココまでは書いてよくてココから先は伏せておこう…っていう作文を練るのに障壁となっている。

pencil 終わった瞬間の感情としては「ちょっと寂しかったかなぁ…」だった。

bomb しかし、ここ要注意なんだが、他の人は(まったく)そんな風には感じなかったかもしれないのだ。私は基本的に生活と人生を見つめる目に悲哀フィルターの濃い奴がかかってしまっているので、この映画もそう見えてしまっただけのことかもしれない。


他の人はあのエンディングの情景に、彼女・彼らの明るく幸せで活力みなぎる明日を見たかもしれない。


en la cama『En la cama』

男と女がモーテルでセックスをし終えたところ。

「あのさ、君、苗字はなんだったっけ?」「あなた、私の名前、思い出せないんでしょ」

「何言ってんの。そんなんじゃなくて」「だってそれって、オサレに名前を聞き出すための常套手段よ」

「わかった。わかりましたよ。そうだよ」「へー、あなた、あたしが誰だかもわからないのにセックスしてたのね?」

「いや、君が誰だかはわかってるってば。ただ名前を忘れただけだって」

「あたし、名前についての本を持っててね…」「俺の名前は何だって書いてあった?」

「えっとね、『クラウディオ』はね…」「ちょっと待った。俺の名前、クラウディオじゃないよ」


二人は互いに名乗った。男はブルーノ。女はダニエラ。「どうも。はじめまして」「はじめまして」。


モーテルの部屋で二人の会話は続く。セックスをしてしゃべってセックスをしてしゃべって。時計の針は少しずつ進む。


pencilルシアとSEX』なんかケチョンケチョンに言ってきた私のことですから、それじゃぁ、こんなセックスシーン高パーセンテージの作品もどうせまた気に入らないんじゃないかって思っていたのですが、さにあらず

気に入ってしまった。というか、終盤、大泣きに泣いてしまった。

bomb ただし、これ↑はたぶん例によって私の目に悲哀フィルターの濃い奴がかかっていたせいなので、泣く映画だなんて思って観ない方がいいと思いますよ、ということは書いておきたい。

Abetchyたちと話しながら帰って来たんだが、「いや、まぁ、Reineが大泣きしていたシーンは、たしかに、客席にそれなりの神妙な空気が漂っていたけども。いた・け・ど・も」「よっぽどなんかツボに入っちゃったんだなあと、『あー、泣いてんなあ』と思ってた」とのことでした。


私もいったい何であんなに涙が出たのかわかんなくって、我ながら戸惑ってた。


ダニエラとブルーノの目の動きを追って、二人の会話を聞きながら、何かを想像しまたは考察して、それで悲しくなって泣けてきたわけじゃないんだ。

私は何かを‘思い出して’いたんだ。ダニエラとブルーノの今後を想って泣いたんじゃない、私自身のこれまでが思い出されて、涙が止められなくなった。


私は自覚してる以上に疲れているのだと思う。

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Saturday, April 26, 2008

Perdona, bonita, pero Lucas me quería a mí [スペイン映画]

perdona, bonita, pero Lucas me queria a mi2004年11月にスペイン人の友人に近年のお薦め映画をたずねた時に名前の出た作品。その時の私のメモは、「これ、安心して笑いながら観ていられそうな気がする」だった。

他の多くのコメディ作品に比べもう一つピンと来ず、買わずに来た。優先順位がどうも高くならなかった。スペインで何の気なしに買ってきた『チル・アウト!』と同じ監督(二人組)と知って、雰囲気を想像するだけしていた。このたびフェデリコ・ガルシア・ロルカ図書館で見つけたのでかけてもらった


あらすじ
カルロス、ダニ、トニはゲイの仲良し三人組。マドリードのマンションで共同生活を送ってる。家賃を滞納しているので大家の催促のメッセージが留守電に入っている。大家が留守電の最後に忌々しげに吹き込む「このおかま野郎どもがっ」という恫喝も聞き慣れてしまった。

家賃分担を軽くするため、もう一人誰かに住んでもらうことにした。募集広告を出したものの、来る人来る人そろって変わり者で人選は難航を極める。しかしルカスという若者が現れた時、3人は一も二もなく彼を同居人として迎え入れた。それほどルカスは魅力的だった。

ルカスには手を出さないという協定を3人がひそかに結んで4人の新しい生活が始まったが、マドリードのゲイの半分と寝ているとなじられても何も言い返せないほどナンパな生活を送ってきたダニがどうやら抜けがけを仕掛けそうである。

トニとカルロスはダニのその気配を察しピッタリと尾行する。結局その夜、ダニとの約束にルカスは現れなかった。空振りに終わった3人が疲れて帰宅すると、ルカスがいた。床に広がる血の海に横たわるルカスの胸には8本のナイフが深々と突き刺さっていた。
________________________


チル・アウト!』もそうだったけど、この監督(二人組)は死体の処理の物語が好きなんだね。というか、おそらく、小説であれ映画であれ、ストーリーというものを作り出す職業の人にとっては、死体をどう処理するかについてアイディアを絞るというのは必須科目なのかもな。それが書けないようでは他の作品を作り出す能力なんて無いから早々と諦めろという足切りラインというか。

と、テキトーなことを言ってみる。


Perdona bonita, pero Lucas me quería a mí @IMDb
直訳: ごめんなさいね、でもルカスはアタシを好きだったのよ
英題: Excuse Me Darling, But Lucas Loved Me

第6回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭 (1997年)での仮題は『ごめん,でもルーカスは僕を好きだったんだ』

監督: Dunia Ayaso ドゥニア・アヤソ  Félix Sabroso フェリックス・サブローソ

出演:
Jordi Mollà ジョルディ・モリャ ... Toni トニ (カラオケバー店員)
Pepón Nieto ペポン・ニエト ... Carlos カルロス (クリーニング店員; おでぶ)
Roberto Correcher ロベルト・コレチェル ... Dani ダニ (ツアー添乗員)

Esperanza Roy エスペランサ・ロイ ... Juliana フリアナ (3人の家の掃除婦)

Gracia Olayo ... Estrella エストレージャ (カラオケバーの歌い手)
Ferran Rañé フェラン・ラニェー ... Miguel ミゲル (その気弱な夫)

Lucina Gil ルシーナ・ヒル ... Clara クララ (敏腕女刑事)
María Pujalte マリア・プハルテ ... Mari Carmen マリ・カルメン (部下)

Alonso Caparrós アロンソ・カパロス ... Lucas ルカス

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Saturday, April 19, 2008

Los 2 lados de la cama [スペイン映画]

2 lados de la camaEl otro lado de la cama』の続編。ミュ、ミュージカル。調子っぱずれのミュージカル。


セビーリャの友人が私好みの作品をリストアップしてくれた時に含まれていた。そしてまた、本作のマルタを演じるベロニカ・サンチェスが彼の従妹だということもあり、次に彼に会うときまでには観ておかないと失礼なのではないかと考えていた。

しかしながら、とかく続編というものは拙い出来になりがちだし、コメディというジャンルなのでその懸念はいっそう強く、他の作品をさしおいて、高い送料をかけてまでスペインから通販で購入しようという気になれなかった。

フェデリコ・ガルシア・ロルカ図書館で見つけたのでかけてもらった


まぁ、そうだなぁ。やっぱり本作では、ストーリーをどうしても最後のセリフに繋げたかったのだなという強引さが見えてしまっているな。私としては購入は控えておいていいと思った。図書館で一発勝負で観るくらいで十分かな、と。前作のようには笑わなかったしな。

でも、買ってもいいと思うよ(←どっちなんだよ)。悪気のないコメディだから家に一枚持っていてもよいんじゃん? 通販で買わないにしても、たとえばスペイン旅行中にたまたま見かけたなら私も買うかも。値引きシールでも貼られていればなおさら。


この作品を楽しむにはやはり前作『El otro lado de la cama』の鑑賞を済ませておいた方がいいです。登場人物それぞれの人となりが前作で説明されていたり、前作で私が―――日常生活でもめったに笑わない私が―――独りで鑑賞中だというのにゲラッゲラ大声あげて笑ったシーンを踏まえた小ネタが含まれていたりするので。


shadow Ernesto Alterio エルネルト・アルテリオ ... Javier ハビエル
shadow Guillermo Toledo ギジェルモ・トレド ... Pedro ペドロ (髪モジャモジャ)
この二人は親友同士だが何かと張り合う。前作で起きたことがことだけにそれも無理はないよな。前作におけるいざこざがトラウマとなって影を落としています。……ってほど深刻に見るもんでもないのだけども、当事者は真剣に悩んでいる。

※エルネスト・アルテリオ、前作ではピンと来なかったんだけど、この作品を観て、わぁお父さんに似ているんだなぁと思った。


new Verónica Sánchez ベロニカ・サンチェス ... Marta マルタ
ハビエルの婚約者。結婚式はもうすぐ。

new Lucía Jiménez ルシア・ヒメネス ... Raquel ラケル
ペドロのカノジョ。

shadow Alberto San Juan アルベルト・サン・フアン ... Rafa ラファ
ハビエル・ペドロの昔からの友人。箴言めいた言い回しを好み、しばしば自分なりのトンデモ論をぶつ

heart María Esteve マリア・エステベ ... Pilar ピラール
ラファに負けず劣らず箴言好きな、ちょっと飛んだ女の子。

shadow Secun de la Rosa セクン・デ・ラ・ロサ... Carlos カルロス
ハビエル・ラファの昔からの友人。「彼女イナイ歴=年齢」っぽく見える人。何か言おうと口を開くがそのたんびに声のでかい他の誰かにしゃべる順番を奪われてしまう人。

new Pilar Castro ピラール・カストロ ... Carlota カルロタ
ハビエル・ラファ・マルタ・ラケルの4人が飲んでいたBARで泥酔していた女。



Los 2 lados de la cama@IMDb
直訳: ベッドの両サイド
英題: The 2 Sides of the Bed
Los dos lados de la cama スペイン公式

監督: Emilio Martínez Lázaro エミリオ・マルティネス・ラサロ
脚本: David Serrano ダビ・セラーノ


vocalistaだった私(←おい、ホントかよ)は、カラオケの場以外で他人の歌っている姿を見ているとこっちが恥ずかしくなって来て苦痛でしょうがないのだけど、このシリーズのヘタウマな歌は不思議と見ていられます。

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Wednesday, April 16, 2008

Te doy mis ojos [スペイン映画]

te doy mis ojos2004年11月にスペイン人の友人に近年のお薦め映画をたずねた時に、レスをくれたほとんどの人が挙げていた作品。DVを扱った作品とはわかったので、その時は購入する決意が固まらなかった。

2005年3月のスペイン旅行の際バルセロナの男友達の家でこのDVDを見かけて「これ、キツい?」と聞いたら「そうだね、キツいね。でも良いよ。良いけどつらいよ」とのことだったので、その時もやはりDVDを買わずに帰国した。

以来、ずっとためらっていたのだけど幸運にもフェデリコ・ガルシア・ロルカ図書館で見つけたのでかけてもらった

テーマはキツいが描写はキツくなかった。女性監督(=イシアル・ボジャイン)だからかな???

うん。描写はキツくない。殴る蹴るの映像も音声もほとんど無いと言えよう。あぁ、これならば私はためらわずに3.5年前にさっさと買っていればよかった。暴力とか「こわい」シーンがイヤだという理由で購入をためらっている方、買っちゃってよいと思います。DVDGOで18ユーロだね。


Te doy mis ojos@La higuera.netを訳す:
冬の夜、ピラールは家から逃げ出した。わずかな手荷物をまとめて、一人息子のフアンを連れて。結婚して9年、夫のアントニオの暴力に忍従してきたが、それはもはや変わらないと彼女は悟ったのだ。

アントニオもすぐにピラールを捜し回った。彼女のことを愛していると彼は言う。なにものにも代えがたいと。ピラールは俺の太陽だ、あいつは俺に自分の目までくれたんだ。

『Te doy mis ojos』は「家族の秘密」とも言える。沈黙と共謀、強迫と罪過、暗闇と光芒でできた厚い蜘蛛の巣、どの家庭にもあって、しかし外からは見えにくいその蜘蛛の巣に、主人公ピラールは囚われているのだ。

『Te doy mis ojos』では冒頭ピラールが夜分に逃走する時にパンドラの箱が開けられた。誰が誰で何をするべきなのかが示された‘家族手帳’があそこで明らかにされたのである。

ストーリーの進行とともにピラールはその‘手帳’の、あらゆる細目が誤って記入されている自分のページを書き換えていくわけである。そのページには「家庭」は「地獄」と、「愛」は「苦痛」と記載されていたし、護ってやると誓う人は、その人こそが恐怖そのものであったのだ。

しかし手帳をまるごと換えないならば、たった一ページを書き換えたところでどうなるものでもない。むしろ手帳をビリビリに引き裂くときが来たのではないか。
____________________________



Te doy mis ojos@IMDb
直訳: あなたに私の両目をあげる
英題: Take My Eyes

2008.06.07 加筆
←アマゾン(日本)で扱われているのを発見したけど―――こないだは見当たらなかったんだがなあ―――、これは「リージョン1」なので注意。

・2004年1月31日発表のゴヤ賞で7部門受賞に輝いた作品
crown 最優秀作品賞
crown 最優秀監督賞 イシアル・ボジャイン
crown 最優秀主演女優賞 ライア・マルル(読み方よくわからん)
crown 最優秀主演男優賞 ルイス・トサール
crown 最優秀助演女優賞 カンデラ・ペニャ
crown 最優秀オリジナル脚本賞 イシアル・ボジャイン、アリシア・ルナ
crown 最優秀音響賞 Alex F. Capilla、Iñaki Diez、Patrick Ghislain、Pelayo Gutiérrez、Eva Valiño


監督: Icíar Bollaín イシアル・ボリャイン
脚本: Icíar Bollaín  Alicia Luna アリシア・ルナ

出演:
Laia Marull ... Pilar ピラール
Luis Tosar ルイス・トサール ... Antonio アントニオ (夫)
Candela Peña カンデラ・ペニャ ... Ana アナ (ピラール妹)
Rosa Maria Sardà ロサ・マリア・サルダ ... Aurora アウローラ (ピラール母)
Nicolás Fernández Luna ニコラス・フェルナンデス・ルナ ... Juan フアン (ピラール息)
David Mooney ... John ジョン (スコットランド人夫)

Kiti Manver キティ・マンベル ... Rosa ロサ (仕事仲間)
Elena Irureta エレナ・イルレタ ... Carmen カルメン (〃)

Sergi Calleja セルジ・カジェハ ... Therapist (DV自助サークルの主宰者)

あと、IMDbにも書いてないけど、Antonio de la Torreも出てたでしょ。セリフしっかりあったんだがな。

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Sunday, April 06, 2008

En la ciudad [スペイン映画]

en la ciudad昨日はセルバンテス文化センターの「Cine en español --- スペイン語映画を見よう!」企画で四月上映作品を観てきました。今月は『En la ciudad』。Cesc Gay監督の2003年の作品。


pencil4月5日(土)15:00より
4月11・25日(金)19:00より

sign0319日(土)は映画はありませんsign03

毎週映画の上映を行っています!
4月からは、土曜と金曜日に開催されることになりました。
(第一週土曜、第二週金曜、以下同様)

※毎月新しい映画が上映されます。
※日本語字幕つきのスペイン映画です。
※入場は無料です。
※ラテンビートフィルムフェスティバルの協力を得て実現いたしました。

〒102-0085 
東京都千代田区六番町2-9
セルバンテスビル
Tel (03) 5210-1706
Fax (03) 5210-1811
info@cervantes.es  pencil


友人と4人で観ました。映画って、私なんかは一人で観るのが常ですが、この作品は複数人で観て、あとで語らったら面白いと思う。こたえあわせをするというかね。「あの人とあの人はあの後どうしたんだろうね?」、「あの人があの行動に至った心の動きってどこでどう描かれてたっけ?」「あの人とあの人って結局デキてたのかね?」………などなどと、解釈を突き合わせる作業で、我々4人は鑑賞後にけっこう楽しみました。そういう意味では面白い作品だったよね。

2004年のhispanic beat film festivalで『イン・ザ・シティ』というタイトルで上映されたことあり。


en la ciudad2004年末にスペイン映画DVDを大量に購入したとき、買おうかどうか迷って買わなかった作品。その時にサササッとtagやplotに目を通してあったので群像劇だというのは予想していた。たぶん人物紹介が多いのだろう、人物を把握するのはたいへんだろうと覚悟もしていた。

思ったとおりでした。
序盤は、登場人物の人となりと人間関係を示す説明セリフを頭の中で整理しながら名前と顔を覚えていくのに集中しないといけない。友人たちも「誰がどれだか最初はもうわけわかんなくなって」とこぼしていた。

しかし、この作品の楽だった点はというと、言葉ね。音も語彙も平易だと思う。もしもこれで、早口だとか発音が独特だとか語彙が凝っているとか喋ってる内容が哲学的だとかだったら、頭の中が忙しすぎて辛かっただろうと思う。あれだけ人物関係の把握に神経をもっていかれるんだから、ことば面はシンプルであってくれてよかった。


これから観ようという人のために、人物紹介をしておこうかな。なんというサービス! これで予習してから観に行けばかなーーり楽に物語に入れるはずです。

en la ciudad
Mónica López モニカ・ロペス ... Irene イレーネ (現代美術館のキュレーターみたいな仕事で忙しくしている; マリーナという5歳の娘あり)

shadow Chisco Amado チスコ・アマード ... Manu マヌ (イレーネの夫; 航空管制官をしていて収入はよいらしい; ヘルニアで腰痛がひどい) 

en la ciudad
Carme Pla カルメ・プラ ... Eva エバ (イレーネの実姉; マッサージ師として友人で鍼医のオルガと共同で開業することを構想中; イレーネの帰りが遅い日などマリーナの世話をしてくれたりしている)

shadow Àurea Márquez アウレア・マルケス ... Silvia シルビア (写真家; イレーネとは学生時代からの知り合い; イレーネにエージェントとなってくれるよう望んでいるところ)

en la ciudad
Eduard Fernández エドゥアルド・フェルナンデス ... Mario マリオ (建築士; バイクはBMWの650)

en la ciudad
Vicenta N'Dongo ビセンタ・ンドンゴ... Sara サラ (マリオの妻; 演劇関係の服飾デザイナーのような仕事)

shadow Pere Arquillué ... Dani ダニ (演劇関係者; サラの仕事仲間ともいえる)

en la ciudad
María Pujalte マリア・プジャルテ ... Sofía ソフィア (書店店員; ヒホン出身で大学からバルセロナに出てきてそのまま住んでいる; フランス人のエリックと知り合ったところ)

(※鑑賞後に語らう際、人物説明がどうにもめんどうだったので、彼女のことは手短に「本屋のブス」と呼びました。ごめんね)

shadow Eric Bonicatto ... Eric エリック (ソフィアが熱をあげているフランス人ビジネスマン)

shadow Jordi Sánchez ジョルディ・サンチェス ... Andrés アンドレス (ソフィアの書店によく買い物に来る哲学・倫理学などの教師)

en la ciudad
Àlex Brendemühl アレックス・ブレンデミュール ... Tomás トマス (あたしこういうルックスの男大好き←最初の情報がこれかよ; ミュージシャン; 学校でも教えている; 妻と別居中; テオという5歳の息子あり)


shadow Miranda Makaroff ミランダ・マカロフ ... Ana アナ (マリオの姪っ子; 音楽を学んでいる)

shadow Leonor Watling レオノール・ワトリング ... Cristina クリスティーナ (BARのウェイトレス)


En la ciudad@IMDb
監督: Cesc Gay セスク・ゲイ
脚本: Tomás Aragay トマス・アラガイ  Cesc Gay

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Friday, April 04, 2008

Tamaño natural [スペイン映画]

tamano natural先月亡くなったラファエル・アスコナが脚本、監督はベルランガという名コンビの作品。オリジナルはフランス語なのかな? 原題は『Grandeur nature』、スペイン語のタイトル『Tamaño Natural』も、英題の『Life Size』も、「形容詞: 等身大の,実物大の」という意味。

このジャケ写で‘等身大’と言ったら、何がテーマとなっているかもうわかるでしょ?

人形、ですよ。リアルドールですよ、オリエント工業ですよ。


あらすじ
45歳の歯科医ミシェルは仕事も妻との生活も平らかである。浮気もそれなりにしているが、それでも彼の日々は淡々と過ぎている。

そのミシェルがなにやら海外からの荷物の到着を港で待っている。今や遅しと彼が待っていた荷物とは、一人では運べないのではないかと思えるほどの大きな箱であった。歯科医院の奥の部屋で梱包を解く。箱の中で微笑んでいた美しい‘娘’を、彼は愛しそうに部屋の戸棚にしまった。

それからというもの、一日の仕事が終わり助手を追い立てるように帰してしまうと、ミシェルは奥の部屋に閉じこもり‘その娘’との甘美なひとときに溺れるのであった。いっしょに風呂に入り、服を着せ、写真を撮り、8mmにおさめ……。ミシェルのそうした変化にやがて妻のイサベルや老いた母親も気づく。
___________


これ、末期とはいえフランコ時代に書かれたわけでしょう? 撮影場所はシッチェスとマドリード(※どちらもスペイン国内)らしいけどお話の舞台設定がフランスとなっているのは、あのような体制下ではこんな話はもってのほかでフランスでのお話ということにでもしないと制作・公開が難しかったから、なのでしょうか??? (※求ムinfo)

IMDb的な評点は低いようだけども、いや、けっこう、けっこうよ。

興味深いという目で観るような作品でした。男性がどう見るかはわかりませんが、女としては、おぞましくもあり、そのおぞましさが怖くもある。そういう味わいの作品。Fundación Biblioteca Virtual Miguel de Cervantesにおけるアスコーナ関連記事中でも、「incomprendido e insuficientemente valorado 真価を理解されてはいない、十分に評価されているとはいえない作品」という記述があるけど、うん、示唆に富む作品でしたよ。


そう感じたのはもしかすると、この作品から30年も経った今、この物語がホントになってしまっているのを私が知っているからかもしれないね。1974年当時の人にはオハナシっぽさが強かったであろう現象が、30年後の日本(やそのほかの国々)で現実的になっているからかね。

2006年7月、そのような人形と結婚して同居する男性のYouTube動画がネット上で話題になったようで、その動画を見た若い人たちの反応としてはこんな感じだったみたいで、「きめえ」「きめえぇぇぇ」の連続である。

ちなみに私は今夜、まさに今、これらの記事を流し読みする過程で「ドーラー」なるジャンルの人たちの存在を知りました。

そういった現状に鑑みれば、アスコナもベルランガもあの時代に早くもこういう‘おもしろい’作品をよくまぁ作ったものだと、唸りませんか。


Tamaño natural (Grandeur nature)@IMDb

監督: Luis García Berlanga ルイス・ガルシア・ベルランガ
脚本: Rafael Azcona ラファエル・アスコーナ  Jean-Claude Carrière ジャン・クロード・カリエール  Luis García Berlanga

出演:
Michel Piccoli ミシェル・ピッコリ... Michel ミシェル
Valentine Tessier ヴァランティーヌ・テシエ ... Mother お母さん
Rada Rassimov ラーダ・ラシモフ ... Isabelle イサベル(妻)
Lucienne Hamon リュシエンヌ・アモン ... Juliette ジュリエット
Michel Aumont ミシェル・オーモン ... Henry アンリ(友人弁護士)
Queta Claver ケタ・クラベル ... María Luisa マリア・ルイサ(家政婦さん)
Manuel Alexandre マヌエル・アレクサンドレ ... Jose Luis ※役名はナタリオだと思う
Agustín González アグステイン・ゴンサレス ... Guitarist ギター弾いてた人

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Sunday, March 23, 2008

Próxima Salida / 今夜、列車は走る [アルゼンチン映画]

proxima salida先日、『今夜、列車は走る』プレミア試写会に行きました。vagabundaさんのブログ、ラテン!ラテン!ラテン!で告知されていましたね。

友人Abetchyのブログにも詳細があります。以下、私も今夜、列車は走る (日本公式サイト)からいくつかコピペ:

(※公式サイトのトレーラーを見るのはお薦めしません。私が言いたくても黙っておこうって我慢してるシーンが入っちゃってるからbleah

proxima salidahairsalon南米アルゼンチンの誇り高き鉄道員とその家族の物語
90年代、民営化の嵐が吹き荒れたアルゼンチン。ラテンアメリカ有数の鉄道大国も赤字路線の廃止で、およそ6万人もの鉄道員たちが突然、職を失った。
この事実を背景に、失業と厳しい現実の中で、自らの誇りを取り戻し、それぞれの出口を見つけようとする5人の鉄道員とその家族の姿を描いたのは、アルゼンチンの新鋭、ニコラス・トゥオッツォ監督。

突然の失業、見えない明日
「próxima salida 次の出口」を求めて行動を起こすのは誰だ!
鉄道とともに栄えたアルゼンチンの小さな町。ある日、突然、路線廃止の決定が下される。
最後まで労使交渉を続けた組合代表は自ら命を絶ち、その兄、カルロス(ダリオ・グランディネティ)と4人の仲間たちも、家族や生活のために、ひとり、また、ひとりと自主退職を余儀なくされる。そんな中、老鉄道員ブラウリオ(ウリセス・ドゥモント)は、修理工場の中に住み込み、最後まで抵抗を続けるが…。 hairsalon


これ、ほんと観に行ってください。私は観終わって出口に向かいながらAbetchyに「こういうのが好きなんだ、こういうのが」と力強く呟いてしまった。『Los lunes al sol 月曜日にひなたぼっこ』でズキュンと来たという人などには特にお薦めします。

是非。


・2008年4月12日から: 渋谷 ユーロスペース
・5月3日?から: 大阪  第七藝術劇場
・5月10日?から: 神戸 アートビレッジセンター

Próxima salida (2004)@IMDb
直訳: 次の出口
今夜、列車は走る@CinemaCafe
今夜、列車は走る@goo
今夜、列車は走る@映画生活

監督: Nicolás Tuozzo ニコラス・トゥオッツォ (いい男)
脚本: Marcos Negri マルコス・ネグリ  Nicolás Tuozzo

出演:
Darío Grandinetti ダリオ・グランディネティ ... Carlos Velmar カルロス
Mercedes Morán メルセデス・モラン ... Susana de Velmar スサナ (カルロスの妻)
Nahuel Pérez Biscayart ナウエル・ペレス・ビスカジャルト ... Abel アベル (自殺したアンヘルの息子)

Ulises Dumont ウリセス・ドゥモント ... Braulio ブラウリオ (修理工場に住み着く人)
Vando Villamil バンド・ビリャミル ... Atilio アティリオ (「ポジさん」のところで働こうとする人)
Oscar Alegre オスカル・アレグレ ... 'El Negrito' Gomez ゴメス (娼婦のカルメンと馴染みの人)

Pablo Rago パブロ・ラゴ ... Daniel Sanabria ダニエル (病弱な幼子を抱える若い父ね)
Valentina Bassi バレンティナ・バッシ ... Lisa de Sanabria リサ (ダニエルの妻)
Claudio Rissi クラウディオ・リッシ ... Caloiero カロイエロ (ダニエルがいつも会ってる男)

(写真などの使用について快諾いただいたので試写会での監督の様子を)
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明快に答えてくれる人でした。ダラダラしてないの。でも内容の詰まった答えをくれるの。
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流し目
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にっこり
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監督はわりと身体をゆらゆらさせてしゃべる人なので、私の古~~~~いデジカメではブレてブレて。「停まって、停まって!」と念じながら撮った。

そして………

恥ずかしながら、わたくしサインもらってしまいました。(本名は消してある)
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Abetchyには「con afecto」だったらしいが、順番が二つ前の私には「con cariño」だ。そういう細かいところをちゃんと分けているところとっても、監督は素敵な人でした。

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Saturday, March 15, 2008

Flores de Otro Mundo / 花嫁の来た村 [スペイン映画]

flores de otro mundoDVDの箱のあらすじ
スペインのとある僻村。住民の多くが男であるその村に、女の一団を乗せたバスが到着する。彼女たちは少しでもよい暮らしを求めている。男はというと恋愛を望んでいるのだ。この二つの願いが重なり合って、三組のカップルが誕生した。

お金には困っていない中年の職人カルメロは、歳の離れたキューバ人のミラディと、愛情に依るとは言いがたい官能的な関係を結ぶ。二人の子供を抱えるパトリシアはダミアンと結ばれる。口やかましい姑に耐える日々であったが、ダミアンとの結婚生活は順調であった。アルフォンソとマリロッシは惹かれ合うものの、それぞれが現在の暮らしに根を下ろしてしまっている。二人は人生を共有する術を模索していく。

数々の受賞を誇る本作はイシアル・ボジャイン監督によるもので、人と人とを繋ぐ強い絆を描き出す。


Flores de otro mundo@IMDb
直訳: 別世界の花々
英題: Flowers from Another World

シネフィル・イマジカで『花嫁の来た村』として放映されたことがあるようだ。

2006年2月に友人に薦められて以来ずっと探してきたがDVDGOでは長らく品切れだった。リージョン1の、たぶんアメリカamazonのものがUKに流れて来ていたので、ロンドンの友人に預かってもらっていた。ご協力ありがとう!)

監督: Icíar Bollaín イシアル・ボジャイン
脚本: Icíar Bollaín  Julio Llamazares フリオ・ジャマサーレス

出演:
José Sancho ホセ・サンチョ ... Carmelo カルメロ
Marilyn Torres マリリン・トーレス ... Milady ミラディ (キューバ)

Luis Tosar ルイス・トサール ... Damián ダミアン
Lissete Mejía リセッテ・メヒア ... Patricia パトリシア (ドミニカ)
Ángela Herrera アンヘラ・エレーラ ... Lorna ロルナ (パトリシアの叔母)

Chete Lera チェテ・レラ ... Alfonso アルフォンソ
Elena Irureta エレーナ・イルレタ ... Marirrosi マリロッシ

Rubén Ochandiano ルベン・オチャンディアーノ ... Oscar オスカル (カルメロの助手)
Carlos Kaniowsky カルロス・カニオウスキ ... Felipe フェリペ (Barの主人)
Chiqui Fernández チキ・フェルナンデス ... Aurora アウローラ (その妻、かな?)

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Sunday, March 09, 2008

Pepi, Luci, Bom y otras chicas del montón [スペイン映画]

pepi, luci, bomセルバンテス文化センターで3月1日の土曜日から「Cine en español --- スペイン語映画を見よう!」というイベントが始まりました。今月の上映作品は『Pepi, Luci, Bom y otras chicas del montón』。アルモドバルの1980年の作品。18禁。日本語字幕

pencil毎週映画の上映を行っています!
(4月からは、土曜と金曜日に開催)
(第一週土曜、第二週金曜、以下同様)

※毎月新しい映画が上映されます。
※日本語字幕つきのスペイン映画です。
※入場は無料です。
※ラテンビートフィルムフェスティバルの協力を得て実現いたしました。

〒102-0085 
東京都千代田区六番町2-9
セルバンテスビル
Tel (03) 5210-1706
Fax (03) 5210-1811
info@cervantes.es  pencil

スペイン映画(スペイン語映画)について豊富な ――― もんのすごく豊富な ――― 知識をお持ちで丁寧にいろいろと教えてくださる方と最近知り合うことができた。その方が薦めていらしたこともあり、学生時代の友人とスペイン時代の友人とを誘って張り切って出かけてきました。
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ペピは自宅で大麻を栽培していた。踏み込んできた警官によって強姦された彼女は復讐を誓う。友人のバンド仲間にその警官を夜道で襲撃するよう依頼した。復讐は首尾よく遂げられたかに見えたが、彼らが襲ったのはなんと警官の双子の弟であった。当の人はピンピンしているのである。

ペピは作戦変更とばかり、警官の妻ルシに接近する。ルシに潜む被虐性を見抜き、友人のボンを引き合わせた。加虐的で年増好みのレズビアンのパンキーであるボンはルシを‘可愛がる’ようになる。

ルシは警察官である夫から自分の願っていたようには愛してもらえず不満を抱え、また高圧的・保守的・専横的な彼の態度に耐え忍んできた女であったが、ペピやボンとの奇妙な関係がやがて彼女の内に変化をもたらす。ついにルシは夫の元を離れボンにつき従うと心を決めるのだが…。
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ほんと面白かったです。ニヤニヤ観てたかな。途中、苦笑いなんだけど声あげて笑っちゃったシーンもあった。まだ3週(かな?)あるので、是非。TEL: (03 )5210-1800 / FAX: (03) 5210-1811 / info@cervantes.jp

……まぁ、でも、そうなぁ、私はたとえば親兄弟と一緒には観ないね。私の近くの席に50~60歳くらいの男性が数人座っていたのだけど、彼らはいったいどんな思いでどんな顔して観てるんだろうかって考えたらなんだかもういたたまれなくなってしまった、そういうシーンも少なからずあったよ。


・(スペイン映画)
Pepi, Luci, Bom y otras chicas del montón@IMDb
直訳: ペピ、ルシ、ボンと普通の女の子たち

監督: Pedro Almodóvar ペドロ・アルモドバル
脚本: Pedro Almodóvar

出演:
Carmen Maura カルメン・マウラ ... Pepi ペピ
Félix Rotaeta フェリックス・ロタエタ ... El policía / su hermano gemelo 警察官・その弟(一人二役)
Olvido Gara オルビド・ガラ (Alaska アラスカ) ... Bom ボン
Eva Siva エバ・シバ ... Luci ルシ (Luciana ルシアナ)
Concha Grégori コンチャ・グレゴリ ... Charito チャリート(=ルシの近所の女)
Kiti Manver キティ・マンベル ... La chica que es modelo y cantante pero no una puta モデル兼歌手であって売春婦などではない娘

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Wednesday, February 27, 2008

Proyección de cine (2) / 映画上映会 (2) [スペイン映画]

2/16(土)のスペインクラシック映画上映会のあとヘロヘロだったので休むつもりでいたが、結局23(土)も寄ってみた。(3作中の2作のみ)


capitan veneno『毒舌隊長 カピタン・ベネノ』

ホルヘ・デ・コルドバ。硬骨漢、頑固一徹、かんしゃくもち、女嫌い、子供嫌い、トランプゲームで熱くなって仲間をいかさま呼ばわりする、連れて行かれた宴席で女を虚仮にする、上官だろうが構わず無遠慮に物を言うので疎まれる。ついたあだ名が「毒舌隊長」。

市街地での銃撃戦で負傷したところを、サントゥルセ伯爵の未亡人とその令嬢アングスティアスに救護された。そこでも尚ホルヘの毒舌はとまらない。こんな平穏で甘ったるい人たちに囲まれるのはたまらん、俺は人情とかそんなものに接するような育ち方をしてきちゃいないんだ、早く従兄のアルバロに使いを遣って俺をここから救い出してくれるよう言ってくれ、それから俺はこのガリシア出身のお女中が時々飲ませる砂糖水が鬱陶しい……と、減らず口を叩いている。

しかしサンチェス医師が絶対安静を言いつけて帰っていったため、サントゥルセ邸でしばらく休養するはめとなった。この邸で過ごすうち、ホルヘは微笑みをもって人と接するようになっていく。japanesetea


※毒舌隊長というよりはツンデレ隊長
友人が、毒舌隊長=ホルヘ・デ・コルドバ(フェルナンド・フェルナン・ゴメス)の人物像などが往年の月9にありそうな設定だと言うので、「反町が演じるわけか」と聞き返しておいた。


siera maldita『呪われた山』

フアンの暮らす村では、近くの山の小さな村の女は石女であると長らく信じられてきた。フアンの村の住民はその山村から降りてくる女を忌むべきものと捉えている。

(※この設定がワケわかんなくて最初気が散った。
だって、「長年、女が不妊」って、じゃぁ、今現在その村にいる女はどうやって出現したんだよ。どうやって、じゃぁ、その山村は世代をつないで来たの? その上の世代の女が産んだからでしょうが。産めてんじゃん。なに? なんなの?

不妊とわかって嫁ぎ先から戻された女が山の上のその呪われた村に追いやられた、だからあの村の女はみんな石女だ、という設定なら理解できるけど、そんなんじゃなかった……よね?

なんだ? 何をガタガタ言ってんだ? そのクエスチョンマークが大きすぎて物語に集中できなかった。そもそもの迷信の設定が意味不明だ。迷信だからって道理を欠くにもほどがある。なんなんだ??? 私は何か根本的な説明を聞き逃していたのか? 最初のうち一瞬スコンと寝たのが敗因なのか? どなたかあの村の迷信について合理的な説明を私にください)


まあ、じゃぁ、とにかくそういう言い伝えにまだまだ支配された村が舞台でね。

石女の村の女クルスを愛してしまったフアンという青年は、家族・友人からの猛反対もものかは、結婚を決意する。

二人の結婚式はそれでも村の人々の祝福ムードの中とりおこなわれた。互いの村の若い男女が輪になってダンスをしている。エミリオという若者もその輪に加わって楽しく過ごしていたが、次の瞬間パーティーはぶち壊された。エミリオの母親が息子に不吉な女を近づけてくれるなと激怒して割って入ったからだった。

クルスとの新婚生活が始まったが、フアンは実家から理解も援助も得られるわけがなく、木炭製造の作業員の募集に応ずる。村を離れしばらくのあいだ山で厳しい労働にあたらなければならないが、まとまった金が手に入るのである。新妻クルスは、エミリオの母ら村の女たちから受けるいじめに耐えかね、山に向かうフアンについていくことにする。

フアンが妻を伴って山に行くと知って、かねてよりクルスに言い寄っていたルカスという粗暴な男も作業員に応募する。山地での緊張感漂う暮らしが始まった。皆が神経を尖らせているのは、その山にまつわる忌まわしい伝説の『黒い少女』のせいであろうか。japanesetea

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Monday, February 18, 2008

Proyección de cine / 映画上映会 [スペイン映画]

セルバンテス文化センターでスペインクラシック映画上映会(無料)があったので行ってみた。3作品。英語字幕。

※ところどころ聞き逃したり見逃したり寝てたりしていて抜け落ちていますのであしからず。


cielo negro・『黒い空

エミリアは病弱な老母との二人暮らし。ブティックに勤めている。リカルド・フォルトゥンという男に一目惚れをした。リカルドからはしょっちゅう技術書類の翻訳を頼まれる。惚れた男のためと徹夜も厭わないエミリアの体を母親は心配している。

母親の世話に追われ家に篭もりがちの青春時代を過ごしたエミリアは、デートなど一度もしたことがない。リカルドが夜に二人で出かけようと誘ってきた。「話したいことがある」と。エミリアは天にも昇る心地でそれを受けるが、かねてから彼に秋波を送っていたマヌカンのローラがおもしろく思うわけがなかった。

リカルドに誘われた喜びを母親にも報告した。しかし、着ていこうと思っていたお気に入りの服に虫食いを発見し、落胆し泣き崩れる。「いつもの服なんかではあの人とのデートになど行けないわ」。着ていく服さえあればと思いつめたエミリアは、店の高価なドレスを持ち帰ってしまった。母には友人から借りたと嘘をついた。

盗んだドレスでリカルドと遊園地に出かけた。デートを楽しむ周囲の恋人達が目に入りエミリアは期待で胸を膨らませた。しかしリカルドが告げたかった話というのは、バレンシアに行くことになったという、転居の挨拶に毛の生えたようなものだった。

にわか雨が落ちてきて二人ははぐれてしまう。エミリアはずぶ濡れで帰宅した。

服を盗んだことはあっさりと店主にばれ、即刻クビになった。せめてリカルドの引っ越し先の住所だけでも知りたいと言うと、意外にもローラが教えてくれた。

エミリアは心をこめて恋文をしたためる。愛情溢れる返事が届きエミリアは幸福をかみしめ将来への期待を募らせるが、それはなんとローラの仕組んだ残酷な罠だった。japanesetea


la calle sin sol『日の当たらない町』

絶望的な出来事に遭ってフランスの港町をさまよう男が一人、出港間際の船に忍び込んだ。船倉で可愛らしい犬と出会い、食べ物を分けあって共に過ごす。ほどなく密航者として発見された彼は厨房で働くことを命じられる。

陸が見えてきたとき彼は海に飛び込んで密かに上陸を果たした。ふと振り返ればあの犬もまた懸命に泳いでついてきていた。そこはバルセロナであった。一人と一匹はあてもなくバリオ・チノをふらつく。

移民者の多く棲み付くその地区はいかがわしさと活気に満ちていた。男はひげそりの街頭実演販売のマノロにつかまり、なりゆきで髯を剃られた。

ふらりと入った酒場では宿も提供しているらしい。ピラールという美しい娘が働いていた。男はマウリシオと名乗り、身振り手振りと見事な絵で説明を始める。はめていた指輪を差し出し、それを売って得られるお金が続く