obscena
(obsceno, -na = obscene)(今日の話は構造がちょっと複雑かも)
ここに書くまでもないような小さい一言はSNSの日記欄にちょこっとメモるようにしてる。こないだ私は「毒舌」について書き留めました:
自身のことを「あたしってけっこう毒舌で」などと言う女で毒舌がきちんと吐けてる女っていないよな。その女は同性に媚びるためにそう言ってみせてるだけで、それではなぜ同性に媚びるのかというと、同性に嫌われてない自分像ってやつを必要としているからであって、それはなんのために必要としているかといえばとどのつまり、異性対策だわな。それを読んだ女友達が「そうそう」「同感」「あと、これこれこういう人も同じ系統」「これこれこういう人もヤだけど、それは男・女関係無くヤだ」……と類例を挙げてくれた。そして私はもう一つ似たようなのを挙げた:プロフィールにソレ系のフレーズを入れてる人間、きっとなんだかおんなじ臭いを放ってるはずよ。
私の周りにはヒドい毒舌家がヒドくごろごろしてるけども、誰一人そんなフレーズでは自分を語ってないわ。
こういう系統で他には何があるだろうかというと、「猥談OKでーす♥」と言う(言ってみせる)女、かな。ただコレに関しては、私自身が猥談大好きなので、何とも言えない。
いや、だって、ほんとに、私はソレ系の話が好きなのであるよ。昔つきあってたようなイチャイチャしてたような、そういう男の子がいたわけだけども、今でも会って話せば、「俺、reneyamaさんの猥談、ほんっとに好きなんだよね」と真っ直ぐな瞳で彼は言う。つまりそれっくらい、「彼氏」みたいな相手とでも爽やかにソレ系の話をしていたということです。
さて。
昔私が女友達数人に向けて書いたもので、「語学習得(のモチベーション)」に関するメールが見つかった。私がスペインに到着後、なんであんなに必死になって猛烈なスピードで闘わなきゃならなかったのかを説明してた。
どうやら、私は、「黙っていることができない」性分で、常になんかしらしゃべってないと死んじゃうから、早くことばを覚えないといけないという必要に迫られてたらしい。そして、特に「人のわるくち」と「猥談」ができないことが超ストレスになってて死んじゃう寸前だったから、そういう方面の語彙を増やすことに力をいれてたらしい。・母国語で無口な人は、外国語でも無口だ。
・母国語でお喋りな人にとって、外国語習い始めの「乳幼児状態」の時期は、物凄いフラストレーションである
・「言いたいことが言えない」状況を、母国語でこらえられない人は、外国語でもとうてい我慢できない
・だから、「早く」しかも「速く」しゃべれるように、必死に語彙を増やす
・母国語で私が一番活き活きしゃべるのは「猥談」「陰口」であって、それを封じ込められる生活は耐えがたかったので、エロ系の語彙は真っ先に習得しなければならなかった(←真っ先かよ>我)
・その町の日本人女性の間で嫌われていた日本人オンナ(尻軽系)のことを、私がありとあらゆる形容詞を用いて語ったら、スペイン人の女友達が、「あんた、それ系の語彙、私より詳しいくらいだな」と褒めてくれた(←いんや、褒めてない、褒めてない)
・私は、つまり、猥談と陰口をしたいという欲求に突き動かされてスペ語を勉強したようだ
本当に(いまここでは「陰口」はさておき)猥談が好きだったようです。嘆かわしいことです。
さて。(←また「さて。」かよ)
先夜、大学の先輩男性と同期女子と会合をもった。私のむかーーしのサイトの掲示板(※かなり閉鎖的な空間; 私の女友達以外には誰も読みに来ない場)において、私がどんなことをたとえば放言していたのかを先輩男子にちょっと説明しているうちに、「あぁ、そういえばこんな話も書いたことがありますよ」と思い出した:
11 名前: Reine 投稿日: 2000/11/30(木) 00:43……そこまで話した時、先輩男性は破裂したように笑ったは笑ったんだが、すぐにものすごく恨めしそうな目で私を見据えて言いました。こないだ、ゆったり入浴した後、布団に入ってニュースを見ていた。で、30分後くらいだったろうか、ちょっと体の向きを変えた。そしたら…
「え?……しっ、失禁?!」
って思うくらいの大量の水がソコから漏れ出ました。失禁どころか、「オネショ?…っつうかまだ私寝てないし…」って思うほどの量だった。
湯船につかってた時に、大量に水をソコに格納し、それがパカッと開いたソコから一気に放出された模様。30分もの長きに渡り、ソコに貯水されていた模様。
「バラスト水かよ……」って思って笑ってしまった。
バラストballast:
船を安定させるために船底に積む水(・鉛・砂などの重量物)。
(目的港に着くと一気にダバーーッって放水しちゃうんだよね)
「本当に勘弁してくれ。
やめてくれ。
俺たち男が最後まで抱きたいとしてきた幻想をお前が崩してくれた、どうしてくれるんだ。女の人のそんなこと、俺は聞かされたくなかった。あぁぁぁぁぁぁぁぁっ(※頭を抱える)(ぶるんぶるんとナニカを振り払うかのような仕草)
いま俺は、この8分くらいだったか、その8分の俺の記憶をドラえもんに消してもらいたがっている。それで、何も聞かなかった時点でのピュアな俺に戻りたい。ほんとーーーーーーに今の話は聞きたくなかった。ほんとうにどうしてくれる。今のこの俺の哀しみをどうしてくれるんだ」
みたいなことを強く訴えてきた。
それでわかったんだ、私。「あ! あたし、わかった!」って。「エウレカ!」と叫んだ。
猥談が好きであるという私のしている猥談と、「あたしって猥談とかもけっこうデキちゃうんですぅ♥」とプロフィールとかで述べるオンナノヒトのする猥談との決定的な違いはソコなのだ。彼女たちの「わいだん♥」とやらは、男の性欲をビンビンに掻き立て、「あたしをその対象にしてくださいね」と駆り立てるためのモンなんだろう???
私のは萎えさせるための猥談だったのだよ。
男友達の抱いている「女性(にょしょう)」への憧憬やら幻想やら期待やら夢想やら、それらすべてを打ち砕いてくれようと、意図してはいないものの、結果的に完膚なきまでにメッタメタに破壊しちゃう猥談。それが私reneyamaの言っている、「私って猥談が好きでー♠」でした。
そこに添えられていた空気は「♥マーク」ではなくて「♠」でした。剣でした。切った張ったでした。
この事実にやっと気づきました。そして先輩男性が一言、「それは決して褒められたことではないからな」。ごもっともです。反省します。もっと早く過ちに気づきたかったです。
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