「perífrasis はじめに」
「反復」。ある動作が再び為されるということを示す。大部分の動詞で使える。最も使用頻度の高いペリフラシスの一つ。
VOLVER A + cantar = cantar otra vez と解釈すればいい。
元々、動詞volverに「戻る,帰ってくる,元の場所に移る」っていう意味があるから、perífrasisとして機能していないケースがままあるという点に要注意だ。(『perífrasis verbales』や『Curso de Perfeccionamiento』より)
Volvió corriendo a trabajar.
Volvió de nuevo a casa a escribir una carta.
こういうのって、「再び~した」というペリフラシスなのか、「~するために/~しに戻った」なのか、どっちかわからないでしょう、と。そういう場合はどうやって見分けるかというと、a を para に替えてみる。
Volvió corriendo para trabajar. 仕事をするために走って戻った
Volvió de nuevo a casa para escribir una carta. 手紙を書くためにまた家に戻った
こういう風に置換できるようなら、ここでの「volver a + 不定詞」はperífrasisではなかったのですよ、という話。
さて、この「VOLVER A + 不定詞(再び~する)」というperífrasisですが、「再び~する」を言いたければ動詞に接頭辞「re-」をつけることで言えちゃうといえば言えちゃう。
re-: Significa 'repetición'. reconstruir, releer, rehacer ……etc.
volver a imprimir → reimprimir
volver a leer → releer
volver a hacer → rehacer ……ってな具合にね。
例)
… después reimprimieron la obra con rapidez …
Releyó la frase muchas veces …
Veo que rehiciste todo en un formato anterior (illustrator 10).
だけども、そういう(「re-」をつけちゃっても意味はおんなじという)単語ばかりではない。。『perífrasis verbales』では、rereir,recantar,resoñarなどなどは接頭辞re-をつけてよいものではないとしている。
これらの単語は、本当だったら、「re-」で済ませるのではなくて、ちゃんとperífrasisを用いて「volver a reír, volver a cantar, volver a soñar」とするべきである、と。
さて。VOLVER A + 不定詞について書くのであれば紹介しなければいけない曲がある。
ttp://lacalleazul.castpost.com/296005.html にあるけども、Siempre Asíというグループの『Mahareta』というアルバムに収められている『Para volver a volver』という曲。歌詞掲載サイトによって細部が異なっていたりもするんだけど、だいたいこんな詞です:
Para volver a volver
No te marches ahora
De una vez quédate.
Si a ti te falta el coraje
Ese que a mí me sobra
Para nunca volver.
Para decir que te vas
Y al doblar esa esquina
Que solo sabes llorar
Por eso no digas nunca
Que no cabe la duda
De que un día te irás
(2 veces) Para volver a volver
Como has vuelto mil veces
Para decir que te vas
Y al final te arrepientes
Deja tu orgullo correr
Deja de hablar y te callas
No digas más que te marchas
No digas más que te marchas
Para volver a volver.
男は、別れるだなんだと大騒ぎしちゃぁ、「俺、もう出て行くからな! 出て行っちゃうからな!」って大見得を切って家を出て行くわけよ。だけど、これまでにも何度も何度もそんなことしてるの。だから女は「世話が焼けるわね!」とばかり毅然とした態度で言い放ちます:
「 ┐(´д`)┌ また戻ってくるんだから、今べつに行かなくていいから。もうココに居ちゃいなさいっつってんの。
だいたいねー、あたしはね、出て行くって言ったら二度と戻ってこないだけのガッツがあるけど、あんたにはそれが無いでしょうが。
どうせあそこの角を曲がったら 。・゚・(ノД`)・゚・。ウエエェェン なんつって泣いちゃうんだから、あんたみたいなモンは。
だから、『俺は絶対にいつか必ず出てくからな』とかそーゆーこと言わないの!
また戻ってくるんでしょうが。これまでだって1000回くらい戻って来たじゃない。
ほら、どうせ後悔するんだし、『俺、出て行ってやるー (ノ`_´)ノ┻┻ 』って言う時がまた来るんだからさ。
だから粋がるのもたいがいにしとけよって言ってるわけ。
いいから、ちょっと黙らっしゃい。
『俺、出てく』なんて二度と口走るんじゃないわよ。
あんただってまた戻って来たいんでしょうが」 (意訳)
「volver a + volver」だったら、何と訳すのかといったら、「再び戻る」ですね。「戻るという行為をもう一回やる」のです。
微笑ましい歌ではありませんか。大好きだよ、この歌。(ちなみに4曲メドレーなんだけど、そのメドレーまるごと大好き)
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