Friday, August 18, 2006

perífrasis ACABAR DE + 不定詞

perífrasis はじめに

「ある行為がついさっき終わったばっかり,今ちょうど~したところ」を示す。「ちょっと前」。

これは頻出ペリフラシスだと思う。googleで見繕ってくるのも楽ちんだった。

MySpace acaba de lanzar su cliente de mensajería. (MySpaceがインスタントメセンジャーに乗り出したところだよ
Detenidos dos hombres que acababan de conocerse por practicar sexo oral en un avión. (知り合ったばかりの男二人が……略……逮捕された

Acabas de acabar tu carrera. はわかりますか?混乱しないでね。

Acabas de terminar tu carrera. これだったらわかるでしょ? 「君は terminar tu carrera (学業を終える)」ことを「したばっかり」。小中高大…と来て、君は学校を終えたばかりです/修了したところです、ということ。

そしたら、Acababais de terminar la carrera. もわかるね? 主語が「君たち」になり、時が昔にズレただけのことだからね。

『ホット・シャワー』というタイトルの創作エロ小説から: 町のバレーボールクラブ所属の女性メンバー5人が、「Acababan de acabar el último entrenamiento de la semana y se iban a duchar ……」と展開するらしい。(※ちなみに、そのシャワー室で起こる出来事が彼女たちの人生観を変えてしまうほどのスンゴイことらしいゾ)

今見てきたように、このperífrasisは、直説法現在か直説法不完了過去(線過去)でなきゃいけません。

じゃぁ、acabé de leer (完了過去)とかacabaré de grabar (未来)とかはいったいどういうことなのか?というと、それらは、「~するのを終える,お終いにする」を言いたい時のterminé de leerterminaré de grabarのつもりなんでしょうって。


時の軸みたいなものはこういう感じでとらえてみるといい。
Acabamos(現在) de llegar. = Hemos llegado(現在完了) ahora mismo.
Acababan(不完了過去) de levantarse. = Se habían levantado(大過去,過去完了) hacía un momento.


否定文になると、「(焦り・鬱陶しさ・心配・邪魔などのせいで)その行為を無事に完了できなかった」「どうも~できない」「どうしても~しない」を婉曲的に表わす。

肯定: Acabo de enconrar la palabra exacta. ちょうどいいコトバを見つけた
否定: No acabo de encontrar la palabra exacta. ちょうどいいコトバを見つけるに至らない⇒コトバが思いつかない

肯定: Acababa de entender el concepto.
否定: No acababa de entender el concepto.

否定いろいろ
Yo no acababa de entender por qué lo habían mandado a nuestra clínica.
No acabo de romper con mi ex.
¿No acabáis de entender?
en el fondo no acabas de comprender
Al principio no acababas de entender de que iba esa historia,

ミックジャガーの声が出ないとの理由でコンサートが中止になった件をファンはそう簡単に受け容れられるものではなかったという記事:
La mayoría de los seguidores de la mítica banda británica no acababan de creerse la cancelación de este concierto ya que muchos de ellos habían adquirido entradas para las actuaciones que iban a ofrecer en Barcelona y Madrid y que también fueron canceladas.

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Wednesday, August 16, 2006

perífrasis VENIR A + 不定詞

perífrasis はじめに

「これまでの出来事や行いがある状態まで達しました」を表わすという点で、LLEGAR A + 不定詞と同じようなもの。違いはというと、LLEGAR A + 不定詞に漂っていた‘努力の賜物っぽさ’や‘獲ったど~~~~! (by はまぐちぇ)っぽさ’が無いということ。ってさ

al final vino a confundir el efecto con la causa
o que al final vino a delimitar los barrios del actual pueblo de Trevélez

これの手ごろな例文をネットで見繕うのがけっこう難しかった。なぜなら、「やっと理解したよ」などという‘努力の賜物っぽさ’で使っている人もけっこういるように見えたため上で説明したことと矛盾しちゃうじゃないかというのと、あとは、

perifrasisではないケースが多いようであるからというのと。

「~するようになる,~するに至る」のであって、「~しに来た,~するために来た」んじゃないと思うのね。それだったら「perífrasis はじめに」で説明したことと矛盾するでしょ。「[動詞1の意味]+[動詞2の意味]などと足し算するものではない」でしょ。

だから、たとえば「vino a saludarme」という文もチラホラ見かけたんだけど、それってたぶん、パーティー会場なんかで顔見知りが会場の向こうからこちらへ「私に挨拶するためにやって来た」んでしょ? それって、perífrasisじゃないでしょ。と思ったんだが、どうなのか。

だから、例文見つけるのをちょっとサボりました、という話。


このオーストリア(?)のサイトにもあるが、‘servir para (~の役に立つ,~を担ってくれる)’みたいな意味を有することもある。そこの例文を、勝手ながら和訳させてもらうと、

・この新法は失業問題を解決する(ことになる)
・この金で我々はすべての問題を解決できた
・彼の政治的野心はこの役職で実現される  

……みたいな、ね。コレコレのおかげでドウコウなる、ってことじゃないかい? わかったようなわからないような、だ。なんか、昔からこのperifrasisは参考書によっても説明がマチマチなように感ずるんだ。


それから、メモ二つ。
1) 「VENGA A + 不定詞」については、『El Otro Lado de la Cama』のコメント欄ですでに説明しました。

2) 値段、時間の長短、量などが話題になっている場合、このperífrasisが添える意味合いは、「概数,だいたい」です。そういう目でこれらの検索結果を眺めた場合、なんか違和感がある。

‘おおよそ’の語が重複してるんじゃないの?と私は感じるんだが、どうなんだ。

Esto viene a costar sobre las 22.000
viene a costar unos 200 euros / とかさ。

「viene a costar」がすでに‘概数’を示すのであるなら、「sobre」や「unos」はつけなくていいんじゃないのかよ??? と、非ネイティブの生真面目な学習者たる私は思うわけだ。

El de 64 Mb viene a costar unos 100 euros aproximadamente, などは、「aproximadamente」と「unos」を併用だ。どれだけ‘概ね’だよ、と。


www.auladiez.com/fichas/44_perifrasis_infinitivo_2.phpのような文法解説サイトではやはりこのように例文を載せている:

Una habitación en ese hotel viene a costar 15.000 Pesetas (= cuesta aproximadamente 15.000 Pesetas).

このように「15.000 pesetas」とスッキリと数値だけを書けばこと足りるんだと思うのだ。そのためのperífrasisじゃないのか、と。

だけど、どうしても unos 500 euros や unas 1000 pesetas と言いたくなる気持ちはわかる。unos/unasを避けるのはどうもやりにくいのか、それらを避けた場合には、今度は「más o menos」「entre」「sobre」などを使いたくなってしまうようである

この件、きちんとした先生に教えていただきたいところです。


加筆 06.08.17
CVCの掲示板で聞いてみたんだ。http://cvc.cervantes.es/foros/leer_asunto1.asp?vCodigo=28449 (現時点ではまだ一人の方からの回答のみ)

・あれらの語をつけているのは「曖昧なんですよ」ということをハッキリさせたいため(←ヤヤコシイなw)。という主旨。

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Saturday, April 29, 2006

perífrasis LLEGAR A + 不定詞

perífrasis はじめに

(これまでの行いやできごとの結果として)「達成」「到達」「締めくくり」「完成」「成就」「獲得」。「努力の賜物」感があるので、その場合、lograr,conseguirといった動詞と置換できるね。

Ha llegado a recibir 1.000.000 hits por día.
Solo el 6% de los alumnos llegaron a aprobar las pruebas de los niveles 3, 4 o 5.
Llegaremos a ser libres y felices.
¿cómo llegó a aprobar la oposición?

でも嬉しくない話をしている場合もあって、その場合は「成れの果て」感。その時はlograr,conseguirと置換したらおかしくなるだろうね。

Esta lucha ha llegado a adquirir tal violencia …
¿Llegaremos a agotar nuestros recursos naturales?


llegar a ser が、devenir + 形容詞/名詞(=「~になる」)の意味で用いられる場合、serは省略されちゃうこともある。

… José María Aznar, que después llegó a (ser) presidente del Gobierno …
¿Cómo llegó a (ser) futbolista profesional?

__________________

さて。二つの参考書でちょっと主旨のちがうことが述べられていたので、分けて書いておくわ。

1) 『perífrasis verbales』より:

hasta,inclusoといった語を伴う時、‘そこに至るまでのいきさつ’を表わすことよりも‘到達’の方が色濃く表わされる。………って、なんだか意味がわからない………とにかく「(とうとう)~なった/した」って読んどけばいいよってこと………か? 「思いがけなく手に入った・生み出されたナニカ」っていうのがスポットライトを浴びているってことかね。

例) Incluso llegó a perder todo el dinero que llevaba.
Hasta le llgaron a dar el título.


2) 『Curso de Perfeccionamiento』より:

llegar a + 不定詞というペリフラシスはincluso,hastaといった語に置き換えることができる。

例) Se pelearon y llegaron a amenazarse de muerte ( = incluso se amenazaron).
A pesar de su antipatía inicial llegó a ofrecerme su casa ( = incluso me ofreció).
___________


ついでに一つ書いとく:
「過去の事実に反する仮定」は、「Si + 接続法過去完了(hubiera- / hubiese- の形 + 過去分詞), 直説法過去未来完了(habría- の形)」って習っただろうと思う。

例) Si yo hubiera tenido dinero, lo habría comprado. (過去のあの時に僕がお金を持っていたならば、それを過去のあの時に買ったことだろう)(しかし実際には過去のあの時にお金を持っていなかったので僕はそれを買うことはなかった)

この条件文の接続法過去完了(hubiera- / hubiese- + 過去分詞)の部分を、「llegar a」で言い換えることができるんだよ。しかし、その場合、llegarの活用形は現在形じゃなければいけません。

Si llego a saberlo, no habría hecho esa confesión. (Si lo hubiera sabido)
si lo llegas a saber habrías actuado de otra forma. (Si lo hubieras sabido)
si llegan a ganar las elecciones habrían intentado de nuevo negociar la Paz (Si hubieran ganado las elecciones)
Si los llegamos a meter no habríamos salido con una derrota. (ゴールの機会が再三あったのに決められなかった、もしもあれらを決めていたならば敗退なんて憂き目は見なかったのに)

このことは『Familia カット! 世にも奇妙な一族』のコメント欄でも書きました。そういうセリフがあったんだわ。

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Friday, April 28, 2006

perifrasis DEJAR DE + 不定詞

perífrasis はじめに

これまで続いていた行為を「中止・中断」する、あるいは「終わりにする」「やめる」。

Tras el Mundial dejaré de jugar al fútbol. (ジダン引退宣言)
¿Por qué dejaste de trabajar en la compañía X?
Ya he dejado de fumar


否定文になると、3通りの働きがある。

1) 単に否定文。つまりその行為は中断・終止・放棄されはしなかった、と。

No he dejado de querete.
"Es que yo puedo cantar. De hecho no he dejado de hacerlo." (Joan Manuel Serrat復帰)
Aunque te quedes calvo no dejaré de quererte.

※ 結局、これで表現されている状態としては、「SEGUIR + 現在分詞」とおんなじだよね。(「SEGUIR + 現在分詞」はまだこのblogでは説明してなかったか。いつかね。予定は未定)

Sigo queriéndote.
Sigo cantando. 
Aunque te quedes calvo te seguiré queriendo. でしょ。

2) 頻繁に繰り返されている行為

Wikipedia no deja de sorprenderme. (=siempre sorprende)

※「no dejar de reconocer」「no dejar de ser」の場合、この‘繰り返され感’があまりハッキリと表わされにくい。

No dejamos de reconocer lo difícil del tema.
No dejan de reconocer la existencia de problemas ⇒ とどのつまり、reconocemos / reconocen ということ。

No hace falta estar desnudos para ser bárbaros, hoy estamos vestidos y tenemos coches y tecnología y no dejamos de ser bárbaros. ⇒ とどのつまり、somos bárbaros ということ。

3) 否定命令文の場合には、「勧める」「促す」「招く」(が強調されている)

No dejes de escribirme.
¡No dejes de participar!...
Si tienen dudas por favor no dejen de consultar.


dejarSE + de + 不定詞」について

1) 命令文の時に強調のためにSEが現れることが多い

Déjate de decir estupideces.
Dejaos de hacer demagogia.

2) というか、「不定詞」が省略されちゃうこともある

Dejate de estupideces.
Dejaos de demagogia.

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Thursday, April 27, 2006

perífrasis VOLVER A + 不定詞

perífrasis はじめに

「反復」。ある動作が再び為されるということを示す。大部分の動詞で使える。最も使用頻度の高いペリフラシスの一つ。

VOLVER A + cantar = cantar otra vez と解釈すればいい。


元々、動詞volverに「戻る,帰ってくる,元の場所に移る」っていう意味があるから、perífrasisとして機能していないケースがままあるという点に要注意だ。(『perífrasis verbales』や『Curso de Perfeccionamiento』より)

Volvió corriendo a trabajar.
Volvió de nuevo a casa a escribir una carta.

こういうのって、「再び~した」というペリフラシスなのか、「~するために/~しに戻った」なのか、どっちかわからないでしょう、と。そういう場合はどうやって見分けるかというと、apara に替えてみる。

Volvió corriendo para trabajar. 仕事をするために走って戻った
Volvió de nuevo a casa para escribir una carta. 手紙を書くためにまた家に戻った

こういう風に置換できるようなら、ここでの「volver a + 不定詞」はperífrasisではなかったのですよ、という話。


さて、この「VOLVER A + 不定詞(再び~する)」というperífrasisですが、「再び~する」を言いたければ動詞に接頭辞「re-」をつけることで言えちゃうといえば言えちゃう。

re-: Significa 'repetición'. reconstruir, releer, rehacer ……etc.

volver a imprimir → reimprimir
volver a leer → releer
volver a hacer → rehacer ……ってな具合にね。

例)
… después reimprimieron la obra con rapidez …
Releyó la frase muchas veces …
Veo que rehiciste todo en un formato anterior (illustrator 10).

だけども、そういう(「re-」をつけちゃっても意味はおんなじという)単語ばかりではない。。『perífrasis verbales』では、rereir,recantar,resoñarなどなどは接頭辞re-をつけてよいものではないとしている。

これらの単語は、本当だったら、「re-」で済ませるのではなくて、ちゃんとperífrasisを用いて「volver a reír, volver a cantar, volver a soñar」とするべきである、と。


さて。VOLVER A + 不定詞について書くのであれば紹介しなければいけない曲がある。

ttp://lacalleazul.castpost.com/296005.html にあるけども、Siempre Asíというグループの『Mahareta』というアルバムに収められている『Para volver a volver』という曲。歌詞掲載サイトによって細部が異なっていたりもするんだけど、だいたいこんな詞です:

Para volver a volver
No te marches ahora
De una vez quédate.

Si a ti te falta el coraje
Ese que a mí me sobra
Para nunca volver.

Para decir que te vas
Y al doblar esa esquina
Que solo sabes llorar

Por eso no digas nunca
Que no cabe la duda
De que un día te irás

(2 veces) Para volver a volver
Como has vuelto mil veces
Para decir que te vas
Y al final te arrepientes
Deja tu orgullo correr
Deja de hablar y te callas
No digas más que te marchas
No digas más que te marchas
Para volver a volver.


男は、別れるだなんだと大騒ぎしちゃぁ、「俺、もう出て行くからな! 出て行っちゃうからな!」って大見得を切って家を出て行くわけよ。だけど、これまでにも何度も何度もそんなことしてるの。だから女は「世話が焼けるわね!」とばかり毅然とした態度で言い放ちます:

「 ┐(´д`)┌ また戻ってくるんだから、今べつに行かなくていいから。もうココに居ちゃいなさいっつってんの。

だいたいねー、あたしはね、出て行くって言ったら二度と戻ってこないだけのガッツがあるけど、あんたにはそれが無いでしょうが。

どうせあそこの角を曲がったら 。・゚・(ノД`)・゚・。ウエエェェン なんつって泣いちゃうんだから、あんたみたいなモンは。

だから、『俺は絶対にいつか必ず出てくからな』とかそーゆーこと言わないの!

また戻ってくるんでしょうが。これまでだって1000回くらい戻って来たじゃない。

ほら、どうせ後悔するんだし、『俺、出て行ってやるー (ノ`_´)ノ┻┻ 』って言う時がまた来るんだからさ。

だから粋がるのもたいがいにしとけよって言ってるわけ。

いいから、ちょっと黙らっしゃい。

『俺、出てく』なんて二度と口走るんじゃないわよ。

あんただってまた戻って来たいんでしょうが」 (意訳)


「volver a + volver」だったら、何と訳すのかといったら、「再び戻る」ですね。「戻るという行為をもう一回やる」のです。

微笑ましい歌ではありませんか。大好きだよ、この歌。(ちなみに4曲メドレーなんだけど、そのメドレーまるごと大好き)

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Tuesday, April 25, 2006

perífrasis ROMPER A + 不定詞

perífrasis はじめに


ECHAR(SE) + 不定詞」とだいたい意味は同じ。だけど、「それまで抑えられてきたものがそこで突然に溢れ出すかのごとく始まる」ニュアンス。そして、このペリフラシスはあんまりドカスカ使われるものではなくて、学術的・文化的な言語使用域において使われがち。

Maria José rompió a llorar abrazada a Doña Letizia. (トリノ五輪で金を獲れなかったスキー大回転のマリア・ホセ・リエンダ選手が、皇太子妃レティシアとの抱擁で)

Recuerdo sólo una ocasión en que rompí a reír bajo el agua. ……略…… pero no pude contenerme. (「一度だけ水中で笑ってしまったことがある、笑いを堪えられなかったんだ」 ※写真家ティム・レイマンのインタビュー記事)


限られた動詞でしか使われない: llover, gritar, chillar, hablar, reír, llorar. 時にはcantarも。

それと、「andar」の場合、1) 乳幼児に関しては「アンヨできるようになりました」で、2) 成人の場合は一時の歩行不能期間を経て歩き始めた場合に使う。

El niño rompió a andar cuando tenía diez meses.

(※私としては 2) にぴったりくるような例文はまだ見つけるに至っていない)

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perifrasis ECHAR(SE) A + 不定詞

perífrasis はじめに

行為が唐突に始められたことを意味する。その後にその行為がどう進展していったかってのはさておき(※あとで詳述)、急に始まったということを伝えることに重点がある。んだってさ。

予期せぬことが突然始まったってことは、つまりpuntual(時の一点)を示すでしょ。だから、このperifrasisは完了過去(点過去)の時制で用いられることが多い(※後述)。


1) ECHAR A + 不定詞
・もっぱら‘移動’の動詞 (例. andar, caminar, correr, volar, nadar)

Los dos echaron a nadar hacia la roca.
Al amanecer, echamos a caminar.
Pero ALTO!!, no echéis a correr todavía.
Entonces padre e hijo echaron a volar. (昔ギリシャの勇気一つを友にしたイカロスの説明文から)


ちなみに。
例文を探してて見かけたんだが、この文章の中の一文が興味深かったな(レイナルド・アレナスの作品ですか?):

(夜からずっと家族がバタバタしていたので早起きしてしまった、だからまだまだ早すぎるんだけど学校に行こうって思った、今日は学校まで走って行かなくってもいいんだよなーと僕はフッと笑った、そして、) Y eché a andar, bastante despacio por cierto.

「そして僕は歩き始めた、とてもゆっくりとね」。


私がこの記事の冒頭で、「唐突に行為が始められた/急に始まった/突然始まった」と書いたのは、多くの文法書で「comienzo brusco」「brusquedad」と説明されていたからなんだけど、そうなんだよな、なにも猛スピードの早足で歩かなきゃいけないわけではないんだな。 ゆっくりと歩む行為を急に始めるという「開始部分」が語られているに過ぎないのであるよ。

Σ(゚∀゚*) あー だからそれが、一行目で書いた「その後にその行為がどう進展していったかってのはさておき」の意味なのであるな。

たぶんそうだ。うまく説明できたか自信ないんだけど、えーっと、わたくし個人的には合点がいったつもりでおります。


2) ECHARSE A + 不定詞
・意図や決心のニュアンスが添えられることも
・感情を表わす動詞 (例. reír, llorar, temblar)
・1) で挙げられた‘移動’の動詞以外の動詞
・1) で挙げられた‘移動’の動詞で使ってもいいけども、‘移動’の動詞で使うのならやっぱり 1)の形、つまりSEの無い形で使いがち。

Todos los presentes se echaron a reír.
Y entonces te echaste a llorar. Fue la primera vez que alguien me dijo que no podría vivir sin mí. (←前後を読んでないがエエ話じゃないか)


不完了過去(線過去)ではありえないよ、ってワケでは全くありませんからね。不完了過去(線過去)だってもちろんOKなんですよ、と。見てこれ。


Cuando vi que el guión lo firmaba el prestigioso Charlie Kaufman me eché a temblar. (チャーリー・カウフマンの脚本と知って私はワナワナ震えだした)


Cuando me lo contó me eché a temblar. (彼がそれを語った時、私は震え始めた)


(※こどもたちの教科書の購入にお金がかかりすぎるという話の流れ) "Cada septiembre me echaba a temblar pensando en cómo iba a pasar el mes con tanto gasto". (毎年9月になると、こんなに出費がかさんでどうなることやらと身震いを始めたものだ)


(※幸せに生きているとガンになるという妄想に囚われるがゆえに逆に不吉なことがあるとヒヒヒヒと高笑いするという、ちょっとフツウではない母へ抱いていた少年期のボクの思いを振り返る記述) el día que entraba yo en casa y veía a mi madre riéndose, me echaba a temblar porque eso significaba que se había muerto alguien …… (帰宅して母が笑っているのを見るたびに僕の体は震えるのだった。それは誰かの死を意味したから… (Juan Jose Millas - 公式サイトより)


そして、SEがあるのと無いのとでどう違うのかについては、『perífrasis verbales』より:

SE無し: Echó a volar (= Empezó a volar) 飛び始めた
SE有り: Se echó a volar (= Se atrevió a lanzarse a volar) 飛ぶべくして我が身を空に投げた


気をつけなければいけないのは、「ECHAR(SE) A + 不定詞」の形になっているにもかかわらずperífrasisではないケースがあるという点。

- El árbitro echó a rodar el balón. 審判がボールを転がした。(←ボールが転がるように遣った)(ボールを転がすのを始めたんじゃぁないわけです)

- Me eché a dormir / Me eché a nadar なんかも、辞書で「echarse」の語義を見るとわかると思うけど、「Me eché」の部分にそれぞれ「横になる,横たわって休む」「~に身を投げる,飛び込む」という意味があり、これらの文ではその語義として解釈しなきゃいかんと。

「眠ろうと横たわった / 泳ぐために飛び込んだ」であって、「寝始めた / 泳ぎ出した」ではない、perífrasisとして機能しているわけではないのです。文脈によってはperífrasisとして解釈しなきゃいけないこともあるんだろうけど。

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Sunday, April 23, 2006

perífrasis PONERSE A + 不定詞

perífrasis はじめに

ある行為が「ここから始まって展開していく」のを表わす。
Los gatitos se pusieron a maullar de alegría al verme.

「努力」「意志」のニュアンスを添えることも。
Se puso a trabajar a los ocho años.
(被災者たちは救出を待って数時間そこに座っていたが、) Finalmente se pusieron a caminar, tuvieron que caminar 13 kilómetros.
Es que he bebido un poquillo y no quiero ponerme a conducir.
No quiero ponerme a interpretar sueños y a sacar conclusiones.


その行為をしようという意図や意志を表現しえない場合、このペリフラシスは使えない。ほほぅ。そうなのか。どんなの?
(×) Me di un golpe muy fuerte y me puse a sentir dolor. 『Curso de Perfeccionamiento』より
(×) Se puso a recibir noticias. 『perífrasis verbales』より


単人称の動詞(=3人称のみで活用する動詞)でも使うことができる: llover, nevar, helar.

Cuando cruzaba este pueblo se puso a llover a cántaros.
Esta próxima semana por fin se pondrá a nevar.

でも、使っちゃダメな単人称動詞もある: amanecer, anochecer, salir el sol
(×) Se pone a anochecer.

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Saturday, April 22, 2006

perífrasis ESTAR POR + 不定詞、ESTAR PARA + 不定詞

perífrasis はじめに

(注: 今回は二つのペリフラシスを続けて書きます)


ESTAR POR + 不定詞
「切迫」「開始」。まだ始まっていないけど、もうすぐに始まるよ、と。

まだ始まっていない行為を表わす。

1. モノが主語の場合、「不足」「まだ~していない」(aún no) (sin)

La casa está por barrer.
La televisión está por arreglar.
53% de carreteras están por reconstruir.


2. ヒトが主語の場合、行為者の意図・意志を表わすことも (tengo ganas o necesidades de ...)

Yo estoy por licenciarme en sociología.
yo estoy por comprar algo mas.
Estoy por irme.


ESTAR PARA + 不定詞
「切迫」「開始」。まだ始まっていないけど、もうすぐに始まるよ、と。

(もう準備が整っていて)すぐにでも始まりそうであると示す。(está a punto de ...)

Está para nevar.
El día estaba para llover,
Está para llover.
El autobús está para salir.
La mañana estaba para llover, pero no llovió. (読めないけど⇒インスブルック大学関係のサイト?から)


ちなみに
(ヒト/モノ) estar al caer、estar al llegarという慣用句的なフレーズもある。

www.wordreference.comの「caer」より:
estar al caer = Estar a punto de llegar, sobrevenir o suceder.
[a punto de llegar] he'll arrive any minute now
[a punto de ocurrir] it's on the way

wordreference.comの「llegar」より:
estar al llegar = to be about to arrive


Real AcademiaのDiccionario panhispánico de dudasの「estar al + infinitivo」より:

Expresa que está a punto de realizarse la acción denotada por el infinitivo. En España solo es normal con los verbos caer y llegar, con el sentido de ‘estar a punto de presentarse’:


«La policía está al caer» (Salisachs Gangrena [Esp. 1975])
«¿Por qué no pones la mesa? Papá está al llegar y ya sabes cómo llega» (Vázquez Narboni [Esp. 1976])


pero en el español de América su empleo es mucho más general


«Ahora vámonos, que mi hermana está al regresar con su marido» (CInfante Habana [Cuba 1986])
«El viaje estaba al terminar» (Chávez Batallador [Méx. 1986])

スペインではふつうcaerとllegarにのみ用いられるが、南米だと他の動詞でも使われています、と。

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Sunday, April 16, 2006

perífrasis LLEVAR + 現在分詞

perífrasis はじめに

「継続」「進行」

venir + 現在分詞」とおなじで、LLEVARの在る時点よりも昔から始まった動作がLLEVARの在る時点にかけて、習慣として或いは繰り返して行われてきましたよ、という気持ち。違うところと言ったら、

「venir + 現在分詞」を用いることで、‘いつから(起点)’を示したい
「llevar + 現在分詞」を用いることで、‘どれくらい(期間)’を示したい

んだってよ。だから、‘行為が繰り広げられた時間の長さ’を示す語句と共に現れるのである、と。あぁ、なるふぉど。 hace meses、varios años、とかね。

… ese trabajo que llevamos haciendo dos horas …
… llevamos ensayando dos horas …
… llevas trabajando muchas horas …


‘ある期間’はいいけど、‘ある時点’じゃダメだという違いをわかりましょう。(『perífrasis verbales』より)
(○) Llevamos trabajando aquí un mes. (一ヶ月: 期間)
(×) Llevamos trabajando aquí este mes. (今月: 一時点)


現在完了や完了過去(点過去)ではNG。(『Curso de Perfeccionamiento』より)

(×) Llevé mucho rato llorando. → Llevabaに
(×) Ha llevado comprando en la misma tienda desde que vive ahí. → Llevaに


パッと見、「これはperífrasisじゃないじゃん、だって現在分詞が無いんだもん」って思うフレーズに出くわすこともあるだろう。

Llevamos muchos años aquí.
Llavaban así más de veinticuatro horas.

しかしこういうのは現在分詞が隠れてると考える。言わずもがなの現在分詞を補う、と。

Llevamos (viviendoとか) muchos años aquí.
Llavaban (estandoとか) así más de veinticuatro horas.
Llevo muchos años (trabajandoとか) con ellos (en esta oficina).
Lleva (estandoとか) enferma desde que …


「llevar + 現在分詞」が「~の間ホニャララしている」を表わすのだったら、否定文「~の間ホニャララしていない,せずにいる」はどのように表したらいいのか。llevarにNOをつければいいって話じゃないです。それはまた違うことを意味するから。誰かのblogにあったこんな一文を見てみようか:

En este no llevo trabajando tres meses, llevo trabajando ocho.

「No」はtrabajarにかかって「trabajarしていない」と言うのではなくて、tres mesesにかかって「tres mesesじゃない」と言っているのです。「この件について私は3ヶ月間働いてるんじゃない、8ヶ月だ。」

じゃぁ、「~の間ホニャララしていない」はどうすりゃいいのかって言ったら、「llevar + sin + 不定詞」です。

肯定文 Llevo trabajando dos meses.
否定文 Llevo sin trabajar dos meses.


llevar + 過去分詞」などでも見てきましたけど、LLEVARと現在分詞の間に、時間を表わす語句を挿んじゃっていいから。っつうか、むしろ挿んでる方が多いような気もするね。

たとえばこんな感じ。
llevo + estudiando + 何年llevo + 何年 + estudiando

llevaban + trabajando + 何年llevaban + 何年 + trabajando

llevo + sin ホニャララ + ○時間llevo + ○時間 + sin ホニャララ

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