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Thursday, May 26, 2011

Duda con el tiempo verbal de esta frase

CVC. Foros. Duda con el tiempo verbal de esta frase

karaoke みなさんこんばんは。

私は日本人です。映画『Los ojos de Julia / ロスト・アイズ』のだいたい12分30秒~13分くらいに出てくるフレーズについて質問があります。

ヒロインの妹が亡くなります。警察は自殺だったと言うのですがヒロインはとても信じられません。妹が死ぬときに誰かが居合わせたはずだと主張するのです。

刑事は納得させようと、このように言います: "No hay ningún rastro de que ha habido alguien con su hermana."


ここで[ha habido]という直説法を用いているのはなぜですか。私ならたぶん[hubiera]と言うだろうと思うのです。

よろしくおねがいします。end

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Saturday, May 21, 2011

Los ojos de Julia / ロスト・アイズ [スペイン映画]

los ojos de julia los ojos de julia おはなし
フリアは双子の姉サラが死んだことを知らされショックを受ける。このところ数ヶ月連絡をとらずにいたことで後悔の念にさいなまれる。状況に鑑みて自死と考えるのが妥当だという警察の説明にどうしても納得の行かぬフリアは、死に至るまでのサラの身辺を探ろうと動き出す。

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「ギリェルモ・デル・トロ製作!」という触れ込みで、それはこの作品の謳い文句の筆頭でもあると思うけれども、それに対し「Y ¿qué? だからなに?」という一言を漏らしたくなる仕上がり。出来がいいとは思わない。出だしの雰囲気は好きだけど15分辺りで飽き始め、40分辺りからは退屈でため息。終盤で少し緊張感を取り戻したけれどもそれも長くは持たなかった。

この作品が1月にゴヤ賞(主演女優賞)にノミネートされた時、記事を準備するのに公式サイトを覗いた。あの時に覗き見た雰囲気は魅力的だったが、ワクワクしながら鑑賞した結果こんな感想に至ってしまい、私だって残念な気持ちだ。もっともっと期待していました。

ただ、ホラー映画に慣れ親しんでいない私の言うことだから、あまり当てにはなりません。単に私が楽しみ方を間違っているのでしょう。


あともう一つ、私があまりこの作品に好い印象を抱けなかったのはベレン・ルエダへの思いが原因かな。

昨年9月のサンセバスティアン映画祭で『El mal ajeno / 命の相続人』を観たが、途中、ゲンナリした顔でスクリーンから目を逸らしてしまった。ベレン・ルエダの演技で居心地の悪さを覚えたからだった。あれ、この人はこんな厭な演技をする人だったろうか、と。

Mar Adentro / 海を飛ぶ夢』や『Orfanato, El / 永遠のこどもたち』での彼女とは違って、色気を出しちゃった人の厭らしさをまとっていた。「色気」って言っても、いろけ【色気】の意味 - 国語辞書 - goo辞書でいうところの《「6 社会的地位などに対する興味・関心。「大臣の椅子に―を示す」》の「色気」ね。

『海を飛ぶ夢』への起用を告げようとアメナーバル監督が電話を掛けたというのに、イタズラ電話かドッキリだと思ってサクッと切ってしまったという逸話があるほどいわゆる“遅咲き”のベレン・ルエダだが、その後たちまちサクセスストーリーを成したかと思えば、『El mal ajeno / 命の相続人』ではもうこんな厭らしい演技を見せるようになったのかと、まるで『吉原炎上 [DVD]』で名取裕子に向かって「君はいつから心の底までそんなんなっちゃったんだ」(大意)とつぶやいた若旦那(根津甚八)みたいな気持ちだった。


その違和感を引き摺ったままこの『Los ojos de Julia / ロスト・アイズ』を鑑賞したので、私の彼女を見る目が冷たすぎたのかもしれない。といってもこんなどうでもいい感想は私だけのものかもしれないので、そこは差っ引いてもらいたい。

今回だって"interpretacion de belen rueda" - Buscar con Googleにもうかがえるように、大勢が高い評価をしているのではないかな。じゃあ『El mal ajeno / 命の相続人』と『Los ojos de Julia / ロスト・アイズ』における彼女の演技の何がザラッと来たのか説明しろと言われたところで、私もきっと説明できないだろう。

それでも試みるならば、……黒木瞳かな。うん。それだな。「黒木瞳 演技」の検索結果の中からネガティブなコメントを拾って読んでいった場合、それはきっと私がベレン・ルエダの演技を見て抱いた嫌悪感と似通っているだろう。

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Tuesday, May 17, 2011

O homem que copiava / コピーオペレーター [ブラジル映画]

 ブラジル映画祭2006上映作品

公式サイトより あらすじ紹介
アンドレは、文房具店で働く“コピーオペレーター”。彼は向かいに住む女の子に夢中で、彼女を振り向かせるためにはどうしても38レアルが必要だ。友人の協力を得て様々な計画を立てる彼。万事うまくいくかに見えたのだが、次々と問題が現れ始める。

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のんびりと始まる作品。最初の、えーっと何分くらいだったかな、20分かそれ以上の間はほとんど主人公アンドレのモノローグで展開する。いつまでこの紙芝居スタイルが続くのかとちょっと戸惑った。

しかしもうその頃にはアンドレという青年のやや間抜けで気弱な性格が十分に見えているので、なんだかこいつを見守ってあげないといかんのじゃないかという気持ちになってしまっているのである。

間抜けな主人公が陥りがちなのは、ちょっとでもうまくいくと調子に乗ってしまうということ、そしてやがて相当に痛い目に遭うというパターンである。のび太のように。のび太にはそれでもドラえもんがついていたからいいが、アンドレについているのはカルドーゾという、猿知恵が少しは働くようだがあまり頼りになりそうにない、せいぜいが磯野カツオ程度の相棒なのだから、我々としてはまだまだ目が離せない。


ブラジル映画ではストーリーが軽妙に進んでいても最後の最後に急にどんよりさせられた記憶が無いではないので、この作品だって油断はならねえぞと用心しながら鑑賞を続けるのであった。

そしてちょっと強引にいろいろ片付けちゃぁいなかったかと苦笑しながら見終わった時には……かなりの人が巻き戻したと思う。巻き戻したでしょ? (巻き戻すって言うか…) 


O Homem Que Copiava (2003) - IMDb
直訳: コピーした男


監督・脚本: Jorge Furtado ジョルジ・フルタード

出演:
Lázaro Ramos ラザロ・ハモス ... André アンドレ: 文具店のコピー係
Leandra Leal ... Sílvia シルヴィア: アンドレが惚れてしまっている女の子
Luana Piovani ... Marinês マリネーズ: アンドレとおなじ文具店に勤める美女。「イイ女なんだけど、残念なのは自分がイイ女だってわかっちゃってるところ」。
Pedro Cardoso ... Cardoso カルドーゾ: “骨董を商っている”らしい
Carlos Cunha ... Antunes: シルヴィアの父
Júlio Andrade ... Feitosa: なにやら犯罪に手を染めているらしい知人

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Sunday, May 08, 2011

Rompecabezas / 幸せパズル [アルゼンチン映画]

おはなし
マリア・デル・カルメンはブエノスアイレス近郊のトゥルデラに住む50歳の主婦。夫のフアンとの間にイバンとフアン・パブロという二人の息子がある。

マリア・デル・カルメンは自分にジグソーパズルを解く才能が潜んでいたことを知る。戸惑いながらも彼女はパズルの楽しみを味わうようになる。ささやかなこの趣味が彼女の暮らしに変化をもたらした。

ロベルトという裕福な年上の男性と知り合ったのである。ロベルトはドイツで開催されるジグソーパズルの世界大会に出場するため相棒を探しているところだった。

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2010年のベルリン映画祭(Berlin International Film Festival (2010))の金熊賞にノミネートされた作品で、DONOSTIA ZINEMALDIA / 58 FESTIVAL DE SAN SEBASTIÁN / 第58回 サン・セバスティアン国際映画祭でも上映された。

このところ、ブログ記事の冒頭で《おはなし》を説明する時にわりと具体的にセリフを抜き出して作文をすることが続いていたが、今回はそれは控えて曖昧にまとめておくことにした。この作品は日本でもきっと観る機会があると思うので、その時にマリア・デル・カルメンたちのセリフや表情を是非味わってもらいたいと望んでいます。


面白いです。私、こういうの大好き。愛らしい人々が小さな衝突を地味に繰り広げていく中に、悲しみや苛立ちや喜びが静かに語られていてね。どうしても口元に笑みが浮かんじゃう。

昨夜、日付が変わってもなかなか中断できずどんどん観てしまっていた私は、マリア・デル・カルメンがパズルに熱中して時間を忘れてしまうのなんてすごく共感できる。

マリア・デル・カルメンのように心の奥に小さな火山を休ませてあるお母さんは世の中にいっぱい居るんだろうなって思った時に、気づいてみれば今日は母の日。こんな夜にこの作品について書くことになったのはなにか心温まる偶然でありました。


Rompecabezas (2009) - IMDb
直訳: パズル

・公式 ROMPECABEZAS | Una película de Natalia Smirnoff ||
bomb 音楽を消すボタンはINICIO TRAILER SINOPSIS …… CONTACTO の横の♪のマーク; いやあ、探したよ)


脚本・監督: Natalia Smirnoff ナタリア・スミルノフ
音楽: Alejandro Franov アレハンドロ・フラノフ

出演
María Onetto マリア・オネット ... María del Carmen マリア・デル・カルメン
(『La Mujer Sin Cabeza / 頭のない女』でのマリア・オネットを覚えている人は多いのでは?)

Gabriel Goity ... Juan フアン: 夫
Arturo Goetz ... Roberto ロベルト: パズル仲間募集中

Henny Trayles ... Carlota カルロタ: 姑
Julián Doregger ... Iván イバン: 長男
Felipe Villanueva ... Juan Pablo フアン・パブロ: 次男
Denise Groesman ... Victoria ビクトリア: そのカノジョ

Nora Zinsky ... Raquel ラケル: ロベルトのパズル仲間というかライバルというか
Marcela Guerty ... Susana スサナ: 同じく

Mirta Wons ... Graciela グラシエラ: ロクトリオの受付の女性
Mercedes Fraile ... Carmen カルメン: ロベルトの家のお手伝いさん

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Thursday, May 05, 2011

Km. 0 / キロメートル・ゼロ [スペイン映画]

2年ぐらい前に何回か観て、下書きも途中までしてあったのだが書き上げる時間が今日まで取れなかったもの。

大勢の登場人物をつなぐ糸がもつれ合いこんがらかった挙げ句誰も想像していなかった物語を作り出す。

第11回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で上映された。多くの人の気持ちを和ますことのできる作品だと思う。よっぽど「ゲイ映画は嫌い!」とかいうハッキリした気持ちでも持っていれば別だが。

どたばたしているし、かと思うと妙にしんみりさせようとするのがあざとくもあるが、軽く楽しみたい時にちょうどよい。マドリードに思い出のある人はなおさら楽しめそう。


おはなし
日陰でも40度を超えるような酷く暑い夏の午後、一人の若者がマドリードの南バスターミナル(Estación Sur de Autobuses de Madridに到着する。その日の夕方6時から日付が変わるまでの6時間にマドリード中心街で起こる出来事を描く。


shadow Carlos Fuentes カルロス・フエンテス ... Pedro ペドロ
地方からバスでマドリードにやってきた映画監督志望の若者。21歳。姉の友人のシルビアという女性のマンションに3か月ほど居候させてもらうことになっている。6時に“キロメトロ・セロ”に行けばシルビアさんが迎えにきてくれるらしい。

flairキロメトロ・セロとは?
日本でいうなら日本橋。道路元標。ゼロキロメートル標識。スペインの場合、マドリードのPuerta del Solにある。「太陽の門」という意味だけど、別に門みたいな建造物があるわけではないです。

bookスペイン・ポルトガルを知る事典km0より:
1083年,アルフォンソ6世がマドリードを最終的にキリスト教徒の手に回復し,セゴビアの自治体が再植民を行った.1202年にマドリードの都市特権(フエロ)が発布され,市の紋章(熊は自治体,ヤマモモは村villaを表す)も決められた.マドリードの発展・拡張は東に向かってなされ,今のプエルタ・デル・ソルPuerta del Sol(太陽の門)がその出発点となった.hairsalon


shadow Mercè Pons メルセ・ポンス ... Silvia シルビア
女優を目指すが下積み生活が長引くばかり。36歳になろうというところ。もう電話の料金も払えずに止められてしまった。今夜はミュージカルの出演者オーディションがある。なんとしても合格したい。しかしその前に、友人の弟とやらがマドリードに来るとかで、この暑いなかキロメトロ・セロまで迎えに行かなければいけない。

shadow Rosario Santesmases ... Amiga de Silvia シルビアの同居人
「でも、その弟って子がイケメンだったらいいんじゃないの? あんたさ、そのミュージカルの監督のをしゃぶってあげればいいのよ。すぐ仕事もらえるわよ。あたし? 上司の? ええ、しゃぶったことあるわよ。まあ、仕事はとっくにもらってたわけだけど」


shadow Silke シルケ ... Amor アモール
婚約者のマリオの誕生日なので何かプレゼントを買ってあげたい。もう結婚式の準備も急ぎたい

shadow Tristán Ulloa トリスタン・ウジョア ... Mario マリオ
恋人のアモールは結婚を急ぎたいようだが、経済的不安を感じているので躊躇している。今はプエルタ・デル・ソル近くのバルを切り盛りしているが商売替えをしたいと願っており、店舗物件のことで頭がいっぱい。

shadow Cora Tiedra ... Roma ローマ
アモールの妹。姉の婚約者マリオに惚れている。まだ正式には義兄ではないのだからと、アタックし続けている。


shadow Concha Velasco コンチャ・ベラスコ ... Marga マルガ
非常に裕福な暮らしはできているが、夫のアンドレスは仕事で忙しく夫婦仲も冷えている。単調な生活に飽きた。出会い系の広告をみて見知らぬ男とコンタクトをとってみた。

shadow Jesús Cabrero ヘスス・カブレロ ... Miguel ミゲル
新聞に女性向け男性エスコートの広告を出してあった。15000ペセタ。出張サービスの場合は25000。夏は稼ぎ時である。他人が想像するよりもずっと実はこの‘仕事’が好きだ。マルガからの電話を受け、6時にプエルタ・デル・ソルで待ち合わせることにした。

shadow Miquel García Borda ミケル・ガルシア・ボルダ ... Benjamín ベンハミン
ミゲルと同居している。ミゲルが‘仕事’で‘客’のマルガを家まで連れて来ることになったのでその時間は外出しなければならなくなった。こないだミゲルの‘仕事’中にベンハミンが家の中をウロウロしていて‘客’と出くわしてしまったためにミゲルはタダで一発ヤるハメになったそうで、今日はどうしても外で時間を潰さなければならない。


shadow Víctor Ullate Jr. ビクトル・ウリャテ・Jr. ... Bruno ブルーノ
舞踊教室の講師だがレッスン中にも出会い系チャットで相手を物色。今から小一時間でプエルタ・デル・ソルのゼロ地点で会う。

shadow Armando del Río アルマンド・デル・リオ ... Máximo マキシモ
チャットでブルーノと知り合った。


shadow Elisa Matilla エリサ・マティーリャ ... Tatiana タティアナ
15歳の時から売春婦稼業。他にどうすることもできなかったのだから仕方がない。プエルタ・デル・ソルの近くの薄暗く散らかった部屋でみじめな商売をしている。

shadow Alberto San Juan アルベルト・サン・フアン ... Sergio セルヒオ
2週間後には結婚式である。婚約者とは18歳の時からつきあってきた。彼女のことは愛しているがまだ肉体関係はない。最初は素晴らしいものにしたいと思っているから。経験豊富な女性と一度しておくため買春をしようと決心する。やっと電話をかけてみたのがタティアナの電話番号だった。職場からかけていて小声で話すため、要領を得ない。15分後にゼロ地点で会うことになった。


shadow Georges Corraface ... Gerard Serrault
フランス人の監督で、今度のミュージカル作品のオーディションのためマドリードにやってきた。

shadow Roberto Álamo ロベルト・アラモ ... 警察官

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ミゲルがマルガとの約束の時間に来てみると人待ち顔の女性が立っているので、迷わず近づいていって耳元で「Te voy a comer el coño como no te lo ha comido nadie. 君のあそこを今まで誰もやらなかった舐め方で舐めてあげるよ」って囁く。それはここ。……“ここ”っていうのは部位のことじゃなくて地点のことね。

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『KM.0』 Ismael Serrano

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Wednesday, May 04, 2011

Yo, también [スペイン映画]

Yo tambienおはなし
ダニエルは34歳。セビーリャっ子の彼は、ヨーロッパにおいては大学の学位を取得した最初のダウン症者である。障害者支援の機関で働き始めた彼は職場の同僚ラウラに惹かれる。二人の友達づきあいが深まると、職場や私生活で注目を集めるようになるのに時間は掛からなかった。ダニエルはラウラに恋愛感情を抱くようになるが、それがラウラを当惑させる。

ラウラは孤独で、常識などかなぐり捨てているようにもみえる女だったが、これまでの人生で誰からも感じ得なかった愛情や友情をダニエルの中に見いだすのだった。

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Premios Goya 2010: candidatos / 第24回ゴヤ賞ノミネート作品。ダウン症候群の成人の性を描く。

一方、“健常者”という人々の心の陰の部分も映し出す。果たしてそこに温かい光が注ぐ時が来るのかどうか。観客はそれもまた見守ることになる。

意欲的にテーマに取り組んだと思う。高く評価されたことだろう。

面白いがやや冗長で散漫かな。もう少しつまむことは可能だったと思う。映画作品としての“粗”があったにせよ、ダニエルを演じたパブロ・ピネーダという人自身の存在が放つ力が強いので無事にエンディングまで漕ぎ着けたように思う。

それから私は前からローラ・ドゥエニャスの演技はいいんだか悪いんだかよくわからなくてただただ困っていたのだけど、今回もその悩みは継続です。ただ、彼女はこの作品の出演で―――『アレクサンドリア』のレイチェル・ワイズと競った上で―――ゴヤ賞主演女優賞を獲りました

...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。


YO, TAMBIÉN | Una película de Álvaro Pastor y Antonio Naharro 公式
Yo, también (2009) - IMDb
英題: Me too

監督・脚本: Antonio Naharro アントニオ・ナアーロ  Álvaro Pastor アルバロ・パストール

出演:
Lola Dueñas ローラ・ドゥエニャス ... Laura Valiente ラウラ

Pablo Pineda パブロ・ピネーダ ... Daniel ダニエル
Isabel García Lorca ... Mª Ángeles マリア・アンヘレス: ダニエルの母
Pedro Álvarez-Ossorio ... Bernabé ベルナベー: ダニエルの父

Antonio Naharro(監督自身) ... Santi サンティ: ダニエルの兄 
María Bravo ... Reyes レジェス: その嫁

サンティとレジェスが(知的)障害を持つ人のためのダンスのワークショップなどを運営しているが、モデルとなっているのはこの学校だろう: Escuela de Danza --- DANZA MOBILE ---

Daniel Parejo ... Pedro ペドロ: ダンススクールに入った子
Ana Peregrina ... Encarni エンカルニ: その姉だったかな

Lourdes Naharro ... Luisa ルイサ: ダンススクールの子
Catalina Lladó ... Pilar ピラール: ルイサのお母さん

Ramiro Alonso ... Quique Valiente キケ: ラウラの長兄
Susana Monje ... Nuria Valiente ヌリア: その嫁
Peio Arzak ... Miguel Valiente ミゲル: ラウラの次兄


アントニオ・ナアーロが脚本も書いて監督もしてここに出演もしているとなると、それじゃあ身内にきっとダウン症の人がいるんだろうなと思ったらやっぱりそうだった。これを書いていてわかったが、ルイサを演じたのがナアーロ監督の実妹だった。(⇒ ここに書いてある: YO, TAMBIÉN. Equipo técnico. Los directores | Una película de Álvaro Pastor y Antonio Naharro

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Tuesday, May 03, 2011

Pa negre / ブラック・ブレッド / Pan negro / Black Bread [スペイン映画]

Pa Negreおはなし
1944年。内戦終結から5年後のカタルーニャでの出来事である。

ディオニス・セギーという男が無残な死を遂げた。幼い息子のクレットを乗せた幌馬車ごと崖から落ちたのだ。アンドレウ少年が駆けつけた時、クレットは虫の息だった。

事故の目撃者としてアンドレウは父親のファリオルに付き添われ事情聴取に応じた。

「君が見つけた時あの子はまだ生きていたんだって? 何か言わなかったかい?」
「最期にピトゥリウアって言ったと思います」

「君はなんのことだと思った?」
「ピトゥリウアっていう名前の鳥がいるんです。小さくておとなしいの」

「他には?」
「バウマスの洞穴にピトゥリウアっていう怪物が住んでるんだってみんなは言っています」


官憲はディオニスは事故死したのではなく殺害されたのではないかと疑っている。そして村長はその罪をファリオルにかぶせたがっているのだ。「“赤”なんぞは粛清しなければな」。

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この2月に発表されたPremios Goya 2011: palmareses / 第25回ゴヤ賞ではこの作品が一人勝ちだったので、昨年のDONOSTIA ZINEMALDIA / 58 FESTIVAL DE SAN SEBASTIÁN / 第58回 サン・セバスティアン国際映画祭で日程が合わずついに観られなかったことが残念でならなかった。

友人からも強く薦められ観てみました。(本当は3月中にはUPするはずだったのだが、震災により延ばし延ばしになっていた)


強い印象を残す作品だと思う。いろんな映画祭で受賞しまくったことも頷ける「いい作品」。だけど厳しく重い作品。そういう理由でもって私はこれを「あまり好きではない」と言っておこう。私はもともと映画はくすくすにやにや笑うために観たいから。

前半に『Secretos del Corazón / Secrets of Heart [スペイン映画]』を連想させるポイントがたびたびあったので、『Pa Negre』はたしかに重苦しい作風ではあるけれども少しはほんわかできるシーンでも待ち受けてくれるのかもしれないなどと期待もした。しかし結局『El Laberinto del Fauno / Pan's Labyrinth / パンズ・ラビリンス』並みの緊張感を保って進む作品だった。

そうだね、これは暗くて黒い“心の秘密(secretos del corazón)”だ。



ある作品をいいと思うということと、じゃあそれが好きかどうかっていうのは、また別の話。これはいい作品ですよ。観る価値のある作品。機会があったら迷わず観たらいいと思います。


DVDを回して一回目、暗部を見つめ過ぎた子供の中に魔物が巣くい、やがてその子自身が怪物と成っていく様が薄ら寒かった。もう普通のヒトではいられないであろうその子の行く末を思って、しかしそんな子供があの当時のスペインに何千、何万いたのだろうと考え、ため息をついて目を閉じた。

2回目の鑑賞の前に公式サイトを見たら「les mentides dels grans crien petits monstres = las mentiras de los adultos crían pequeños monstruos」とあった。「大人の嘘は小さな化け物を育てるのだ」と。


(続きはコメント欄で)


撮影はだいたいこの地域だったのかなと思うけど確信なし。(⇒ PA NEGRE (PAN NEGRO) - ZINEMAにロケ地は書いてある)

Ver Pa Negre / Pan Negro en un mapa más grande

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Sunday, May 01, 2011

Aquella casa en las afueras [スペイン映画]

danger わりとサラっと観たので注意点がいくつかありますdanger)(監督名も作品タイトルも聞いたことの無い作品をネットで見かけたのでどんなものかと覗いてみた、といった鑑賞)


おはなし
マドリード郊外の林を車で抜けて、ニエベスは荒れ果てた屋敷の前に立った。

「わたしは町外れのあの家に戻ってきた。あの出来事から5年も経ったなんて。あの家はあばら屋となっている。がらんとした空き家。戻ってこなければと何度も思ったもののなかなか勇気が出なかった。今日またあの庭を、窓を、そして扉をこうして眺めていることがまだ信じられない。5年前彼に呼び寄せられてこの家に来た時、庭には花が咲き乱れていた。家は修繕から間もない様子で、新しい住人を心待ちにしているように見えた。『僕ら二人にぴったりの家を見つけることができて本当にラッキーだったよ』と彼は言ったのよね」。

5年前、ニエベスは駅で夫のホアキンを待っていた。身重のニエベスが出産までの数週間を穏やかに過ごせるようにと、ホアキンがマドリード郊外にちょうどいい屋敷を見つけてくれたのだった。いざ屋敷へと車を走らせながらホアキンはその物件の素晴らしさを語って聞かせる。ニエベスの目も期待に輝く。「あのカーブを曲がったらすぐ見えてくるから目を閉じて。いいと言うまで目を開けちゃだめだよ」。

やがて車が停まった。目を開けたニエベスの表情がみるみる凍り付く。彼女はその家に見覚えがあったのだ。夫のいない隙にニエベスは友人に電話をかける。

「貴女、マドリードまで私に付き添ってくれた時のこと、覚えてる? ……ええ、そう、私の“例のこと”で……あの場所の正確な所在地がわかるかしら?……覚えてないのね……私?覚えてないわ。だってあの夜は私、ほら、ひどい状態だったし……」。

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私はホラー映画をほとんど知らないからその辺の定義付けはよくわかっていないけど、この作品は“ホラー映画”という分類だと思う。そして“ホラー映画”としてはとても薄味なのだと思う。『Regreso a Moira / スパニッシュ・ホラー・プロジェクト エル・タロット』の時に、「こんなに広がりに満ちた題材を取り上げながらなぜもっと怖く撮らない!」と歯痒い思いをしたが、それと似た感触だった。“オカルト力”が足りていない、と。ただ、同系統の『La culpa / スパニッシュ・ホラー・プロジェクト 産婦人科』よりは品が良く、ずっと面白い作品です。雰囲気の作り方とか館の使い方なんか、高い評価を得ている『La residencia / 象牙色のアイドル』よりも優れているんじゃないかと思ったほど。


でももっとできる。もっとできたはずだ!もっと怖く、もっと気味悪く!


『Aquella casa en las afueras』は1980年の作品だが、90年の『ミザリー』を連想させるシーンがあった。小道具が『ミザリー』におけるそれと同様に狂気を説明するのに使われていた。そういうところがなかなか面白いと思う。もっと言えば、この作品の冒頭は、意外なことに『クリミナル・マインド シーズン2』の第22話《出口のない迷路》(Legacy)の冒頭を思い出させるものだった。巧いと思う。

監督はEugenio Martín エウヘニオ・マルティン。恥ずかしながら全く知らなかったのでいろいろ調べてみたら、他にはたとえばこういう作品を撮っているらしい:
・『ガンクレイジー 』(El precio de un hombre (1967) - IMDb
・『ホラー・エクスプレス/ゾンビ特急“地獄”行』(Horror Express (1972) - IMDb


こうして監督の名前を今日覚えたわけだが、もう一つ私が不明を恥じたのは「屋敷の所有者で上階に住んでいるおばさん」を演じていたAlida Valli アリダ・ヴァリのこと。この作品ではいかつい顔をしたパンチパーマのおばさんといったルックスなのだが、「この人、誰だろう?」とIMDbを開いてみてその美貌に驚いたのでした。

Alida Valli - IMDb
・公式サイトもちゃんとある⇒ ALIDA VALLI
・Wikipedia(日本語)もある ⇒ アリダ・ヴァリ - Wikipedia
アリダ・ヴァリ(Alida Valli) のプロフィール - allcinema

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