El arte de morir / 惨劇の週末 [スペイン映画]
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わりとサラっと観たので注意点がいくつかあります。
)
このブログではこれまでにスペイン語圏・ポルトガル語圏の映画をたぶん220~230作品取り上げてきたのだけど、私はめったに×(ペケ)をつけない。たいていの作品は好きか大好きになるので。「よくない」といった作品はたぶん5%も無いんじゃないかな。
だけど今日のこれはダメだ。くだらない。というかつまらないといった方がいいのかな。とにかくつまらない。20分を過ぎた辺りから退屈すぎて苦痛。DVDの残量時間表示がうらめしかった。
これ、公開時、つまり11年前に観ていたなら斬新なストーリー展開とでも感じられたんだろうか? ニュータイプのスリラーあるいはサスペンスって、少しはわくわくできたんだろうか? いやあ、いつ観たって私はこんな感想だったと思うわ。
観る意味があるのかはなはだ疑問。というか作る意味があったのかが疑問。作る意味があったと思うかと、作った人たち・作るのにお金を出した人たちに聞いて回りたいくらい。何がしたかったのか。死生観がどうだこうだとか哲学的な話する? Ars moriendiって? ¡Uy, no por favor! それ、ほんと? ほんとに後付けじゃない?
“I Know What You Did Last Summer(『ラストサマー』)”みたいなパターンだが、ひたひたと迫り来る恐怖があるでもない、殺され方が残忍であったりド派手であったり独創的であったりするのを楽しめるでもない、『ファイナル・デスティネーション』シリーズ
のような「あるある……かもしれない」殺され方・死に方を味わうでもない、真犯人はひょっとしてこの人かしらという謎解きを楽しむでもない。主人公たちの怯え方は中途半端だわ、どいつもこいつもキーキーうるせえわ、うるせえわりに怒り方も中途半端だわ。
それから女がぶさいくだ。つまらない作品ならせめて女をもっとエエ感じに映してくれよ。マリア・エステベ、もうちょっと撮りようがあっただろう。杉兵助師匠じゃないか。
馬鹿野郎どもは何年経っても馬鹿野郎でしたっていう映画。で、ほんとに「言うのが遅い」。
『惨劇の週末』って………これを観てしまった私の週末が惨劇だろう。この監督の1992年のショートの『El Columpio』は面白かったんだぞ。どうしちゃったんだ、いったい。
さて、ここまでケチつけたわりにはずいぶん失敬な話なのだが、うむ、これは謝るべきだと思うのだが、白状すると最初の方、私は『殺しのセレナーデ [DVD]』を観ているつもりでいたんだ。シルケがなかなか出て来ないなあとか思ってた。これは私が悪かったと思う。
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・El arte de morir@IMDb
・惨劇の週末@goo
・惨劇の週末@映画生活
監督: Álvaro Fernández Armero アルバロ・フェルナンデス・アルメーロ
脚本: Curro Royo クーロ・ロジョ Juan Vicente Pozuelo フアン・ビセンテ・ポスエロ
出演:
Fele Martínez フェレ・マルティネス ... Iván イバン
María Esteve マリア・エステベ ... Clara クララ
Gustavo Salmerón グスタボ・サルメロン ... Nacho ナチョ
Adolfo Fernández アドルフォ・フェルナンデス ... Luis ルイス: ナチョの父親
Adrià Collado アドリア・コリャド ... Carlos カルロス
Lucía Jiménez ルシア・ヒメネス ... Patricia パトリシア
Sergio Peris-Mencheta セルヒオ・ペリス=メンチェタ ... Ramón ラモン
Elsa Pataky エルサ・パターキー ... Candela カンデラ
Emilio Gutiérrez Caba エミリオ・グティエレス・カバ ... Quintana キンタナ
エミリオ・グティエレス・カバが出てきたのは割と早いシーンだったのだが、もうその頃からつまらなさを感じていたためか、私は「エミリオ~と言えば『La Caza』だ。早く私はあの作品をきちんと見直さなきゃいけないんだ」と気が散ってしまっていた。
Posted by: Reine | Monday, February 14, 2011 23:14