« FESTIVAL DE SAN SEBASTIÁN / サンセバスティアン映画祭 1日目 | Main | FESTIVAL DE SAN SEBASTIÁN / サンセバスティアン映画祭 2日目 »

Saturday, September 18, 2010

Chicogrande [メキシコ映画]

おはなし
メキシコ革命において、頭領のパンチョ・ビリャへの忠義を尽くした無名の英雄にスポットを当てた作品。

パンチョ・ビリャが国境を越えてニューメキシコ州コロンバスを襲撃したのをきっかけに、アメリカは“懲罰隊”を派兵するという大義名分を掲げメキシコに侵攻する。本作が描き出すのはちょうどそんな時代である。

チコグランデという男はパンチョ・ビリャを守り抜くために身命を擲つ覚悟をしている。アメリカ軍前衛部隊のフェントン少佐は“北方のケンタウロス(半人半馬)”と異名をとったパンチョ・ビリャの身柄を確保するまでメキシコ中を探し回る覚悟である。

そしてアメリカ軍の軍医であるティモシー・ウェズリーはメキシコという不可思議で不可解な国の特性と、凄まじい拷問に遭ってもなお頭領を守り抜こうとするメキシコの民の気質を理解しようと日々自問自答を続けていた。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆


今年のサンセバスティアン映画祭のオープニング作品。流血や拷問のシーンが嫌いな私には苦痛の2時間だった。時折客席のあちこちからおじさんらしき人たちのうめき声も聞こえたくらいなので、どぎつい描写で思わず目を逸らしたのは私だけではないと思う。

………「2時間」と書いてしまってから正確には何分の作品なのかとChicogrande@IMDbを見てみれば95分とのこと。95分!? Ω ΩΩ< な、なんだってー!! そんなに短かったかい!? と驚いたということは、つまりそれほど長く感じられたほどに息が詰まるシーンが多かったということか。

でもつまらなかったわけではないですよ。凄惨なシーンの連続により緊張を強いられただけのことで。鑑賞後のツイートでも、「6~7合目までlentaでその後駆け上がっていくわよね」と書いていた。終盤の盛り上がりが気持ちいいくらい。

メキシコの歴史について予復習の必要を感じる作品でもありました。(追い追いコメント欄で)


ところで、アマゾンで「パンチョ・ビリャ」やら「ビラ」やらで検索してみた時のこれ↓

pancho


もしかして」じゃねーよ。


Chicogrande@IMDb
Chicogrande 公式

監督・脚本: Felipe Cazals フェリペ・カサルス

原案?: Ricardo Garibay

出演:
Damián Alcázar ダミアン・アルカサル ... Chicogrande チコグランデ
Daniel Martinez ダニエル・マルティネス ... Butch Fenton フェントン少佐
Juan Manuel Bernal フアン・マヌエル・ベルナル ... Médico Gringo 従軍医ティモシー・ウェズリー

Iván Rafael González イバン・ラファエル・ゴンサレス ... Guánzaras グアンサラス(少年兵)
Jorge Zárate ホルヘ・サラテ ... Viejorresendez レセンデス(この“戦”で息子を失っている; 息子はパンチョ・ビラの居所を突き止めるための拷問で死んだ)

Patricia Reyes Spíndola パトリシア・レジェス・スピンドラ ... La Sandoval サンドバル(村人)
Alejandro Calva アレハンドロ・カルバ ... Francisco Villa パンチョ・ビラ
Bruno Bichir ... Ursulo
Tenoch Huerta ... Doctor Terán

|

« FESTIVAL DE SAN SEBASTIÁN / サンセバスティアン映画祭 1日目 | Main | FESTIVAL DE SAN SEBASTIÁN / サンセバスティアン映画祭 2日目 »

Comments

bookラテン・アメリカを知る事典』より

ビリャ: Francisco Villa 1877-1923
メキシコ革命動乱期の軍事指導者,政治家.……略……その優れた軍事作戦能力と勇猛果敢な活躍によって今日でも大衆に親しまれている伝説的英雄.

北部ドゥランゴ州の貧農の子に生まれる.農場労働者として働いていた1894年ごろ地主に危害を加え,逃亡してパンチョ・ビリャと名のった.

その後の約15年間……略……詳細は不明……略…….

1910年,メキシコ革命勃発と同時に小武装集団を率いて革命軍に加わり,ディアス独裁政権の打倒に貢献した.のちV.カランサの護憲主義運動に参加し北部軍団司令官となった.

しかしカランサと対立し,アメリカ国境侵犯事件やアメリカ人殺害事件を起こしてアメリカの軍事介入を招くなど,北部でカランサ政府に対する犯行運動を展開した.……略……

Posted by: Reine | Saturday, December 11, 2010 at 14:27

舞台はたぶん1916年(※そういう自分の筆跡がかろうじて読み取れる)

villistaについて

villismoについて

carrancistaについて


bookラテン・アメリカを知る事典』より

メキシコ革命
半植民地的社会経済構造の変革を目ざして,20世紀前半にメキシコで起こった民族主義的社会革命.狭義には35年間に及んだディアス独裁体制(1877-1911)の打倒を目ざした1910年11月20日のマデロによる武装蜂起に始まり,革命憲法が制定された17年に終結したとされる.……略……

……略……たくさん略……

……略……ウエルタVictoriano Huerta(1854-1916)反革命政権を樹立したが,このウエルタ時代(1913年2月~14年7月)が動乱期の第3段階である.この間,立憲主義を主張したカランサを中心とするメキシコ北部勢力がウエルタ政権打倒を目ざして立ち上がり,14年7月ウエルタの追放に成功したが,革命動乱は地主・資本家・中産階級を代表するカランサ派と農民を代表するサパタ派およびビリャ派に分裂して,14年秋には内戦状態へと発展した.この期間を動乱期の第4段階とする.

この内戦を通じて農地改革などの具体的なプログラムを提示したカランサ派は,労働者の支持を得てビリャ派,サパタ派を抑え,15年秋にはほぼ国内を制圧して諸外国から政府承認を受けた.

カランサ政府は北部で抵抗するビリャ勢力と南部でゲリラ活動を続けるサパタ勢力と闘いながら,憲法制定に取り組み革命終結へと向かった.……略……

Posted by: Reine | Tuesday, December 14, 2010 at 22:34

語句メモ

・英語 greaser: 2 ((米俗・軽蔑))ラテンアメリカ人, (特に)メキシコ人.

サンセバスティアン映画祭では、英語の話されるシーンではスペイン語字幕が、スペイン語の会話のシーンでは英語字幕がそれぞれ出ていたんだっけ??? 自分の耳と目がそれぞれ何語を追っているのか、頭の中がときどきゴチャゴチャした。 

上映後にはこんなツイートも⇒ http://twitter.com/#!/reneyama/status/24834943725
「上映後、隣席の生物学の教授のおじさんが『これは私でも聞き取りはかなり難しかったぞ』と。たしかに私達は英語だろうが西語だろうが常に字幕で理解してた。声ではなく。」


・"Perro no come perro.": there is honor among thieves

・prietitos
→・prieto, ta: 5. adj. Méx. Dicho de una persona: De piel morena.


・アメリカ側の人間の発言で、「1847年にグアテマラまで行っておけば今ごろこんなしち面倒くさいことにはなっていなかったんだよ」というのがたしかあったと思うんだけど、それは米墨戦争のことを指しているのだね?


book『ラテンアメリカを知る事典』
メキシコ・アメリカ戦争
メキシコとアメリカの間で1846-48年に戦われ,敗れたメキシコが国土の半分強をアメリカに割譲した戦争.……略……

……略……48年2月2日,メキシコのグアダルーペ・イダルゴ村でアメリカと和平条約を締結した.これによってメキシコはテキサスに関するすべての主張を放棄すると同時に,テキサスから太平洋に至る広大な領土を1500万ドルでアメリカに割譲した.

Posted by: Reine | Tuesday, December 14, 2010 at 22:51

The comments to this entry are closed.

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/33847/50269710

Listed below are links to weblogs that reference Chicogrande [メキシコ映画]:

« FESTIVAL DE SAN SEBASTIÁN / サンセバスティアン映画祭 1日目 | Main | FESTIVAL DE SAN SEBASTIÁN / サンセバスティアン映画祭 2日目 »