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Monday, August 30, 2010

Playa Las Salinas / ラス・サリーナス

Las Salinasというビーチに行った。もうアリカンテのそば。だと思う。

pen 書くことメモ
・フラミンゴ
・塩田
・タラソテラピー
・ビーチとしてはそんなにいいビーチではない。下田の海の方がいい。
・飛行訓練

・Arroz Caldero
mújolという魚@Wikipedia=ボラ
・レストランはEl Hijo del Rubio

・食後に「お客様アンケート」のようなものを渡された。最後の設問が「なにか一言アドバイスはありますか」だったので、「デザートのスイカがデカすぎて食べるのがわりとたいへんだったので、あれは半分の大きさでいいと思います」って書こうとしたら友人らに「これはそういう提案をする紙じゃないんだ」と制止された。

・友人は夜はどこかにタパスでも食べに行こうと思っていたらしいが、私が一枚しか持っていないズボンを海から帰るなりザブザブ洗ってしまい乾かしているところだったので外出は断念。テラスで夕食。私は食べるだけ。ほとんど手伝ってない。

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Sunday, August 29, 2010

Murcia / ムルシア

8/29 ムルシア
この日の昼食も物凄く豪勢なものをムルシアの友人が作ってくれました。写真を撮るのを忘れた。肉食でない私にとって、もしかしたら一度に食べた肉の量は人生最大だったかもしれない。とにかくよく食べた。

また昼寝して、夜はムルシアを散歩。マラガより(ずっと)美しいと感じた。

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Saturday, August 28, 2010

Lo Ferro

8/28 
朝、アンテケーラのバス停でセビーリャから友人が車で来るのを待つ。合流してからひたすら東へ走り、ムルシアへ。ムルシアの友人宅でたらふくご馳走。昼寝。

夜9時頃、車でムルシア市を発って、何十分か走ったところにある小さな村に到着。(人口300人とか?)

夜10:30頃にフラメンコのカンテの大会の決勝戦開始。Premios Lo Ferro 2010 (28 de Agosto)

夜中3:30頃、終了。優勝はロシオ・クレスピージョという12歳の女の子。Rocío Crespillo, de 12 años, gana el Festival Cante Flamenco Lo Ferro

penあとで書くことメモ
・賞金
・協賛
・3位の人のこと
・2位の人のこと
・客席のごたごた
・3番目に歌った人の不運
・カメラマンがダメだった件
・トイレは綺麗

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Thursday, August 26, 2010

Malaga / マラガ

マラガに到着。“ファミリー”の次女マリアが空港に迎えに来てくれていた。

マリアの姿にはまったく変化がなかったしこれまでも時々メッセンジャーなどでしゃべっていたから泣いたりはしなかったのだけど、家について“ファミリー”のパパママに出迎えられた時には、そりゃうちの両親とあまりかわらない年齢ですからね、やはり老いを感じてしまい私は玄関先でさめざめと泣いたよ。

ママが用意してくれていたお昼ご飯

・「ん!? Tinto de Veranoってペットボトルで売られてるんだ!?」と驚いてしまった。いつから? 昔っから? それで私がお酒飲みじゃないから気づかなかっただけ? いや、ちがうよね、近年になってからの商品でしょ、これ。


pencil SANDEVID


・夕方になってから、三女の婚約者フアンとマリアと散歩。

・ちょうどCOFRADÍA DE LOS ESTUDIANTESの前を通ったが、フアンが中にいた男性とちょっと交渉してくれて中を見せてもらうことができました。

・ペドロ・ルイス・アロンソ公園のあたりはむか~~~しはドラッグの売買やら男娼もいる売買春の地区だから絶対に立ち入るなと言い聞かされたものだが、目隠しとなっていた塀が取っ払われ、すっかり明るいバラ園と化していた。

・その後スーパーに立ち寄ったらフアンが私を呼ぶ。何かと思ったらTinto de Veranoの並ぶ棚だった。「じゃじゃーーん♪」って。

・前回の滞在時には三女は別の男子とつきあっていたので、つまり私はこのフアン青年とは初対面なのだけれども、お互いにまったく距離を感じなかったな。たとえば長女の夫のことは大学生の頃から知っているけど、まるでフアンのことも昔っから知っているような不思議な感覚だった。次女の婚約者についてもまったく同様の印象。


・夜は長女アナの家に。
アナの家に着くか着かないかのタイミングで息子フアニート(5歳)が通りに飛び出してきた。我々が車から降りるか降りないかのうちにこの5歳の男の子は大声で「ワタシノ名前ハJuanデス!」と日本語で叫びはじめた。私に向かって一生懸命叫ぶのだった。

「私の名前は○○です」というのは前回の旅行でアナとその夫エンリケに教えたフレーズ。前回の旅行といったら2005年春。

それから5年半も経ったけれどもまだアナとエンリケはそのフレーズを覚えていてくれたのか、そしてそれをフアニートに教えておいてくれたのか、そういえば昼間マリアが言っていたな、フアニートは昨晩このフレーズを何度も練習していたんだって、この子は私を知らないはずなのに、前回の訪問時にはこの子はまだ生まれてすらいなかったのに……と思ったら私は涙を拭うこともできなかった。ぽろっぽろぽろっぽろ泣いた。


「ドラえもん つまんでつんでバランスゲーム ドラえもんだらけ」はフアニートに気に入ってもらえた。

アナはそっと、「この子はせわしないのが欠点で、なにか集中して静かに取り組むようなおもちゃが必要だと思っていたところだったからちょうどよかった」と言っていた。

←念のため、出国前に成田空港内でもう一つ同じものを購入してあったので、それはリスボンの友人にプレゼントした。

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Monday, August 16, 2010

Hasta el viento tiene miedo [メキシコ映画]

hasta el viento tiene miedodanger わりとサラっと観たので注意点がいくつかありますdanger

1968年のメキシコ産ホラー映画。IMDbのジャンル表示は「Drama | Fantasy | Horror | Mystery | Thriller 他」といったところ。


おはなし
厳格な規律で知られる女子校で寮生活を送るクラウディア。ある夜、彼女は悪夢にうなされる。
「私はとても暗いところに居たの。長い長い階段があって、上から誰かが私を呼んでるのよ。上っていくと屋根裏部屋みたいなところがあって、そこに女の子がいたのよ。首を吊ってぶらぶら揺れていた」。

学校の庭の片隅に古い塔が忘れられたようにひっそりと建っていた。
「これよ、この塔が夢に出てきたの。上の方にあの子がいるのよ。はっきり覚えてるわ。そう、この階段よ。この階段をのぼったの。階段はひどく軋んでいたわ」。

校長のベルナルダは塔に侵入したクラウディアらを厳しく罰する。「でも鍵が開いていたんですもの」「嘘をつくんじゃありません。鍵は私が持っているこれ一つなんですから!」

夜な夜な誰かがクラウディアの名を呼ぶ。まるで塔に吸い寄せられるようにクラウディアは寮を抜け出す。夢遊病患者のような足取りで寮から出て行く彼女の後を、級友のキティたちはつけてみることにした。pen


えーっとIMDbの新サーチ機能を初めて使ってみる。これで調べたいことがちゃんと調べられたのかわからないけど、たとえば ⇒ 「スペイン語 | ホラー | 1950年~2010年 | 評点7.0以上 | 最低でも50票」という条件で検索して評点の降順に並べた時に、この作品はかなり上位に来る。

ウィキペディアであれなんだけど、Hasta el viento tiene miedo (1968)@Wikipediaを読むと、ホラー映画を愛好するメキシコ人の間ではカルト作品と捉えられているようですね。それから11月1日の諸聖人の日、11月2日の死者の日に放映されるのかな。


欧米のホラー作品の怖さ―――制作者が怖いでしょうとアピールしたいのだなとこちらが感じとるポイント―――って私にはピンと来ないってことが多い。早い話が、「題材が怖くない」。よくわからない。

この作品はそういう意味では題材は日本人たる私にも理解しやすかった。日本の怪談スピリッツに通じるような気がする。お岩の「恨めしいぞへ伊右衛門どの」にも似た、死者の無念・怨念から始まる一連の不可解な出来事が主人公らを怯えさせる、という。わかりやすい。つまり、「ちゃんと私にも怖い題材を使っている」。

ただ、仕上がりが………怖くないんだよね……。
素材はいいのにもったいない! もっと話の作り込みようがあったと思うんだ。虐げる側はもっとコッテコテのサディスティックに描いて、死ぬ者はもっと理不尽に虐げられたうえで死んだように描いたらいいと思うんだよね。

日本ホラーを盲信するわけじゃないけど、うん、このプロットで日本人が作ったらもっと戦慄できる作品になったと思うんだよね。


(つづきはコメント欄で)

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Sunday, August 15, 2010

Manda bala / 撃て! [ブラジル映画]

manda balaLatin Beat Film Festival 07 / ラテンビートフィルムフェスティバル2007 / 第4回スペイン・ラテンアメリカ映画祭 で上映されたブラジル-USA制作のドキュメンタリー作品。

ブラジル中部にある世界最大級のカエルの養殖場が映される。「……なんでカエルのはなし?」ときょとんとしたが、そこから展開される大勢の人へのインタビュー映像がブラジルの現状を見せつけ、観る者を震撼させる造りとなっている。


ラテンビート映画祭サイトによるストーリー紹介
ブラジルのイメージと言えば、美しいビーチ、豊かな森、混ざり合う多様な文化。しかし同時に、多発する誘拐事件、美容整形技術の発展、大規模な汚職もまた、近年ブラジルが持つ別の顔だ。本作では一見無関係に見えるこれらの出来事が、実は巧妙に絡み合った悲劇の連鎖となっている事実を暴く。

誘拐犯、犯罪被害者、警察官、政治家などへのインタビューは、汚職が貧困を増長し、貧困が人々を犯罪へと駆り立ててゆく姿と、富める者と貧しき者が互いに異なる“暴力” で富を奪い合う構造をスタイリッシュにあぶり出す。必見の傑作ドキュメンタリー!hairsalon

Manda bala@IMDb
Manda bala 公式

この作品は若干軽く鑑賞した。コメント欄で少しだけ細かくメモしていこうと思う。

我が身に降りかかったなら…と想像するだけで気を失いそうな恐怖が描かれていた。誘拐の経緯を事細かに説明してくれるシーンで特に身震いする。また、警察・検察関係者のおかれている恒常的に緊迫した状況も恐ろしかった。彼らの毎日の緊張感を想像すると、頭がおかしくなりそうである。


一部直視できない手術シーンなどもあった。手で画面を隠した。困ったことにわりと長回しだった気がする。

しかしサントラはとってもとっても気分がいい。稲川淳二風に言えば「ごきげん」。

第4回LBFF当時も、この作品の絵図は(/ω\)イヤンだけど音楽は気に入ったという人はきっといただろうと思ってググったら仁さんも「耳は大満足」と書いていらっしゃるので微笑んだ。


ラストシーン、「子ども?9人いるよ。こんど10人目が生まれる。やめるわけにはいかねえだろ、ブラジルの発展ってやつだから。いつか俺の子供が大統領になる日が来るかもしれないだろ」の言葉を聞いた瞬間、“Ordem e Progresso 秩序と進歩”の旗がたなびく映像、そしてかぶさってくるNovos Baianosの『Dê Um Rolê』

クッと息が停まってしまう感覚と同時に軽いめまいを覚えた。

作品冒頭に《ブラジルでは上映できない》と示されていたのももっともか。強烈な作品。

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Saturday, August 14, 2010

DONOSTIA ZINEMALDIA / 58 FESTIVAL DE SAN SEBASTIÁN / 第58回 サン・セバスティアン国際映画祭

58 FESTIVAL DE SAN SEBASTIÁN DONOSTIA ZINEMALDIA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL 第58回 サン・セバスティアン国際映画祭からスペイン語(かポルトガル語)作品と思われるものをリストアップ

9/17(金)~25(土) 
dangerラテンビート映画祭と日程は丸かぶり


Aita@IMDb
監督: José María de Orbe
Drama


ELISA K.@IMDb2010年9月21日 観ました


EL GRAN VÁZQUEZ@IMDb2011年6月16日 観ました
pen 人物伝もの?のようだけど出演者を眺めた感じ、面白そうだと思う。


PA NEGRE (PAN NEGRO) @IMDb2011年5月4日 観ました

pen 『Aro Tolbukhin. En la mente del asesino アロ・トルブキン — 殺人の記憶』の監督⇒


Cerro Bayo@IMDb
監督: Victoria Galardi
Drama
アルゼンチン
Inés Efron、Nahuel Pérez Biscayart


Mistérios de Lisboa @IMDb
監督: Raoul Ruiz
Drama | Mystery
ポルトガル/ポルトガル語
272分!?


Abel@IMDb
監督: Diego Luna
Abel 公式
pen Horizontes Latinos部門のオープニング作品となった。……だから私はディエゴ・ルナはサン・セバスティアンに行くと思うんだよね。


A tiro de piedra (2010) - IMDb2010年9月19日 観ました


Agua fria de mar @IMDb
監督: Paz Fabrega
Drama
コスタリカ
pen 長編デビュー作か


Lo que más quiero@IMDb
監督: Delfina Castagnino
アルゼンチン
pen 長編デビュー作か


La mirada invisible@IMDb
監督: Diego Lerman
Drama
pen Tan de repente / ある日、突然。の監督


Norberto apenas tarde @IMDb
監督: Daniel Hendler
Comedy
ダニエル・エンドレルの監督作品


Nostalgia de la luz @IMDb
監督: Patricio Guzmán
Documentary | Drama
フランス/フランス語


Octubre@IMDb
監督: Daniel Vega、Diego Vega
Drama
ペルー
第7回ラテンビート映画祭でも上映される作品


Por tu culpa@IMDb
監督: Anahí Berneri
Drama
アルゼンチン
pen Encarnación / 化身の監督


・Post mortem
監督: Pablo Larraín
penTony Manero / トニー・マネロ』の監督
Alfredo Castroも出演


Rompecabezas @IMDb2011年5月8日 観ました


Blog@IMDb
監督: Elena Trapé
Drama


・Los colores de la montaña
監督: Carlos César Arbeláez
コロンビア-パナマ


Izarren argia@IMDb
監督: Mikel Rueda
Drama
スペイン
長編デビュー作


・Lucía
監督: Niles Atallah
チリ


Las marimbas del infierno @IMDb
監督: Julio Hernández Cordón
Comedy | Drama | Music
グアテマラ-メキシコ-フランス


・La vida útil
監督: Federico Veiroj
pen 『Acné』の監督


Bicicleta, cullera, poma (2010) - IMDb2010年9月19日 観ました


Holy Night! @IMDb
監督: Juan Galiñanes
Animation | Adventure | Comedy | Family
英語


2010年8月20日 追加
Buried (Enterrado)
監督: Rodrigo Cortés
Mystery | Thriller
スペイン映画だけど英語なので
Buried 日本公式(邦題: リミット)(11/6公開)


caranchoCarancho / カランチョ 
監督: Pablo Trapero
2010年/ドラマ/アルゼンチン・チリ・フランス・韓国/107分
《6 May 2010 アルゼンチン / 》
Carancho@IMDb
Carancho 公式

pen パブロ・トラペロ監督が昨年「新作の脚本の入ったPCを盗まれた」といっていたのは『カランチョ』だったのだろうか?
pen ほぼ同日程で開催されるラテンビート映画祭でも上映
pen 昨年のラテンビート映画祭の『Leonera / 檻の中』の監督。………この作品、まだブログに書けていないんだよなあ……sad


Guest@IMDb
監督: José Luis Guerín
Documentary
penシルビアのいる街で』の監督。(このところあちこちで『シルビア~』を褒める文章を目にするけれども、中には、「Víctor Ericeモソノ才能ヲ認メタ」とか言ってみたいだけなんじゃないのかと思うようなものもある)


・La noche que no acaba
監督: Isaki Lacuesta

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Sunday, August 08, 2010

En el mundo a cada rato / 世界でいつも... [スペイン映画]

En el mundo a cada ratoHispanic Beat Film Festival 05 / ヒスパニックビートフィルムフェスティバル2005 / 第2回スペイン・ラテンアメリカ映画祭で上映された作品。


当時の映画祭の作品紹介より
スペインの新進作家5人が、世界各地の子供たちが直面する問題を描いた、ユニセフ制作によるオムニバス作品。

1.El Secreto Mejor Guardado / 一番うまく隠せた秘密
Patricia Ferreira パトリシア・フェレイラ監督
南インドに住むラヴィはなぜだか自分の村の学校に通わせてもらえない

2.La Vida Efímera / 儚い命
Pere Joan Ventura ペレ・ジョアン・ベントゥーラ監督
ビセンタは看護婦として働くために祖国赤道ギニアへ帰る

3.Las Siete Alcantarillas / 七つの橋
Chus Gutiérrez チュス・グティエレス監督
アルゼンチンの3歳の少女マカが彼女はなぜ幸せかを語る

4.Hijas de Belén / ベレンの娘
Javier Corcuera ハビエル・コルクエラ監督
アマゾンの密林で小さい頃から読み書きを習う暇もなく働かされてきたエウセビアの話

5.Binta y La Gran Idea / ビンタと素晴らしきアイディア
Javier Fesser ハビエル・フェッセル監督
貧しいが理想を持つ漁師の父を尊敬するセネガルの少女の話
(⇒ これだけは2007年のラテンビートでかかったこともあり、2007年8月11日 観ました


En el mundo a cada rato 公式
En el mundo a cada rato@IMDb
英題: Every So Often in the World... 

まったくのドキュメンタリーっていうのでもないと思う。

3.と5.は子供の視線で子供の一人称で語っている作品。
脚本があって演者が演じているような話の運び方

1.は第三者視点でドラマを編んであるスタイル。
これも脚本があって演者が演じているかな。

2.は成人した看護師が一人称の語り手。
その他は取材中にカメラに収めた映像という感じ。
語り手の語り部分は脚本ありだと思うけど、映し出される情景・出来事はドキュメンタリー。

4.は老女の一人称語りに加え、少女たちからの聞き取りを行っているスタイル。
老女の語りに脚本があるかどうかはよくわからない。素のままの吐露のようでもある。少女たちの訴えにはシナリオは無いでしょう。


一篇を見終わった時に希望の光が見えたのは2.と5.だけだった。私の目には。

カメラの視線は優しく、もちろん残虐なシーンも無く、流血もほとんど見られず、子供たちはみな目を輝かせて日々を全力で生きており、愛くるしくも力強い。けれども、どうしようもない。どうにもならない。どうすればいいんだ。私は何もできない。私は私の国を憂いて、我が国の子供たちの行く末を案ずるので手一杯だ。私の国で日々死んでいく子供たちを救えなくて呆然としている今、他の国の子供たちの惨状にまで胸を痛めていたのでは身がもたない。そう呻いて頭を抱えてしまうような作品でありました。

だからといって薦めないわけではない。薦めます。

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Wednesday, August 04, 2010

Muerte de un ciclista / 恐怖の逢びき [スペイン映画]

muerte de un ciclista おはなし
マドリードのブルジョア階級の人妻マリア・ホセと大学で教鞭を執るフアンは愛人関係にある。二人はマドリードを離れては逢引きを重ねてきた。ある日の逢引きの後、マリア・ホセの運転する車が自転車に乗った男を轢いてしまった。

助手席からおりたフアンが駆け寄った時、その男はまだ息があった。しかし非情にも二人は瀕死の男を見捨てて車で逃げ去る。「私こわいわ」「誰も見ていなかったさ」。


この作品のストーリーは意外とあちこちの映画情報サイトで扱われているようです。日本でも公開されたからでしょうか。(されたのですよね)

が、そのほとんどが―――おそらく全てが―――見当違いなことに焦点を絞ってあるから、「しかし、この作品は案外あっさり。全く盛り上がりません」などと言い捨ててしまう被害者が生じる。被害者であり加害者かもしれないけれど。

「女性のエゴイズムを描いたサスペンス」「男女の偽善と恐怖を追求した」といった切り口で見るのは、そんな2サス目線で見るのは、この作品を読み解くための登山道の入り口にも到達してない段階。


この作品は怖いよ。怖かった。

と言っても、「私が当時権力側にいたならばさぞかし怖かっただろうな」と想像した場合の「怖かった」です。私が当時の為政者だったら、こんな映画の存在は恐ろしく、そしてとても目障りだったと思う。「こんなん作られちゃたまらんよ」と。ひねり潰してやりたくなっただろう。

それほど「お上」から苦々しく監視されたであろう作品という、その存在意義が怖いわけです。この作品の刃先の鋭さが怖いのです。スペイン映画は“判じ物”。そのように観る努力・工夫をしながら観たほうが格段に面白いしまた怖いのです。


Muerte de un ciclista@IMDb
直訳: あるサイクリストの死
英題: Death of a Cyclist

監督: Juan Antonio Bardem フアン・アントニオ・バルデム(diamondカルロス・バルデム、ハビエル・バルデムの伯父)

脚本: Juan Antonio Bardem  
(原案?): Luis Fernando de Igoa ルイス・フェルナンド・デ・イゴア

←この書籍は知らないけど、たぶんこの作品に言及していると思うのでメモ。

Cast (in credits order)
Otello Toso オテッロ・トーゾ ... Miguel Castro ミゲル・カストロ: 実業家

Lucia Bosé ルチア・ボゼー ... María José de Castro マリア・ホセ・デ・カストロ: その妻
Alberto Closas アルベルト・クロッサス ... Juan Fernandez Soler フアン・フェルナンデス・ソレール: 愛人

Alicia Romay ... Carmina カルミナ: フアンの姉
Emilio Alonso ... Jorge ホルヘ: カルミナの夫つまりフアンの義兄; かなりの高位の人物で大学にも影響力を持っている
Julia Delgado Caro ... Doña Maria マリア: フアンの老母

Bruna Corrà ブルーナ・コラ ... Matilde Luque Carvajal マティルデ・ルケ・カルバハル: フアンの大学の学生
Carlos Casaravilla カルロス・カサラビーリャ ... Rafael "Rafa" Sandoval ラファエル・“ラファ”・サンドバル: 美術評論家

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Sunday, August 01, 2010

Lula, o Filho do Brasil / ルラ、ブラジルの息子 [ブラジル映画]

Lula
9/16からのラテンビート映画祭
で上映される作品。

ブラジルの大統領、ルイス・イナシオ・“ルーラ”・ダ・シルヴァの生まれた時(1945年)から1980年くらいに労働組合の大規模行動を組織するまでの半生を描いた作品。

リオ在住の友人が贈って(送って)くれたので鑑賞してみました。
ある人の生い立ちをこうして『知ってるつもり』のように見せてもらえるという点では面白かったし、社会科の授業を受けるような気持ちでも楽しんだけれども、映画の一作品としては面白いのかどうか、また映画祭で上映するのに向いている作品なのかどうかなどについてはクエスチョンマークが拭えずにいます。

私がもともとbiopic(人物伝もの)を求めていない映画鑑賞者だから、そもそもピンと来ないのでしょう。伝記ものの楽しみ方を私はよくわかっていない。さらに言うと、生きている人の話だしね。存命も存命、現在進行形の人物の―――ましてや政治家の―――おはなしだからね。心を揺さぶられるという境地に達することは難しいと思う。 

そういうジャンルって一歩退いたところから冷淡に観ようと心がけてしまうでしょう。心を動かされまいとする意思が働いてしまう。「美化しようったってそうはいかないからな」なんて警戒しながら観てしまう。美化されてたら美化されてたで鼻白んじゃうわけだし。うっとりするように作られていたらそれはそれで危なっかしい。

頭は冷めちゃうんだよね、こういうジャンルは。だから、さすがの私も無表情に見終わってしまった。観る作品、観る作品、毎回「泣いちゃったあ」なんて言っている、さながら泣き女のような私だというのに。


ポスターにグロリア・ピレスが大写しだから、母が子に注ぐ愛情の深さがどうのこうのというおはなしだろうとは思うのだけど、その辺も………はて……どうだったかなあ。どうも印象が薄い。細切れにいろいろな調べ事をしながらの鑑賞だったせいだとは思うが。

もう一度きちんと鑑賞して感じられるものは感じたいと思います。


年を示すのに曲が使われているのでメモcd

ルーラがクラブで2対2でナンパした時にかかっている曲はAltemar Dutraの『Sentimental demais』。たぶんだけど『O Inesquecivel Altemar Dutra』には収められてる。1964年の曲かね。ルーラ19歳。


チークダンスするのはTim Maiaの『Você』。たぶん『Vou Pedir Pra Voce Voltar: O Melhor De』に収録されてる。


ルーラがバルにいる時にかかってる曲(軍警が合わせて口ずさんでいる曲)は『PRA FRENTE BRASIL』 (1970年W杯のブラジルの応援歌らしい)(注: このyoutubeの↓は、オリジナル音源ではないようです)

バルの表にはPMの車輌が停めてあって警棒で市民を殴りつけて拘束する姿も見られる。(店内の軍警は気分上々で歌を歌い続けている、という図)(その辺の社会事情も合わせて学習するのがこのテの作品の楽しみ方の一つかも)

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