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Sunday, October 25, 2009

Relatos / ストーリーズ [スペイン映画]

relatos東京国際映画祭の作品紹介ページより:
[解説]
心に闇を抱えた小説家志望の中年女性。執筆を通じて、自分に向き合おうとするが…。平凡な夫婦の日常の光景のなかに、彼女が書くショート・ストーリーが効果的に挿入され、やがて鮮やかな感動が訪れる人間ドラマ。

[あらすじ]
ロサリオは物書きをしている主婦。お決まりの人生を歩み、夜になるとわきあがってくる恐怖心のため、心理セラピストのもとに通っている。セラピストは、物書きとしての自己と向き合う問題をロサリオに突きつける。周囲の批判を覚悟の上で、出版社に作品を持ち込むべきだというのだ。……略……end


Relatos (2009)@IMDb

監督・脚本: Mario Iglesias マリオ・イグレシアス

出演:
Concepción González コンセプシオン・ゴンサレス ... Rosario Francesc ロサリオ
Yago Presa ヤゴ・プレサ ... Martín マルティン: ロサリオの夫

Luis Callejo ルイス・カジェホ ... Luís ルイス: 精神療法医
Mariana Carballal マリアナ・カルバジャル ... Chus チュス: ロサリオの女友達


penロサリオの書く短編pen 
one Mujer en un bar 『バルの女』
Bruto Pomeroy ブルート・ポメロイ ... バルの主人
Teresa Marrero テレサ・マーロ ... バルにやってくるアル中気味の女

two La cantante 『ボーカリスト』
Graciela Rodríguez グラシエラ・ロドリゲス ... Violeta ビオレタ: 歌手
Carlos カルロス: ギタリスト、 ビオレタと組んでライブハウスを回っている
Victoriano ビクトリアーノ: ビオレタに近づいてきた“芸能エージェント”

three La boda 『結婚式』
Bibiana Piñeiro ビビアナ・ピニェイロ ... 新婦
Ángeles Villanueva アンヘレス・ビジャヌエバ ... 新婦の母
Tatán タタン ... 新婦の父
Pepi Cabaleiro ペピ・カバレイロ ... Lita リタ: 式に招かれなかったが押しかけてきてしまった女

four Vecinos 『ご近所』
Patricia Álvarez Castro パトリシア・アルバレス・カストロ ... 余命いくばくもない祖父の介護をしている。

five Madres 『母親たち』
Isabel Rey イサベル・レイ ... 依頼に応じて肖像画を描き生計を立てている。娘がいる。急逝した夫の子を身籠もっている。


relatos tiff 
2009.10.29 追記
Q&Aセッションにおいては特になにもアナウンスがなく客席から写真を撮っている人も多くいて私もついつい撮れてしまったわけだけど、さてそれらはブログに載せてもいいのかどうかと各方面にメールなどで問い合わせていた。

昨夜マリオ・イグレシアス監督から「我々としてはいっこうにかまいません」とお返事をいただいたので、そうだな、もうアップしてしまうわ。

relatos tiff
relatos tiff relatos tiff

(なにかコメント欄に書きます)

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Comments

メモ
・horror vacui: 余白に対する恐怖

・pordiosero, ra: 1. adj. Que pide limosna. U. t. c. s.

・tirar: 21 intr. Producir, un horno u otro dispositivo para “quemar”, la corriente de aire que es, a la vez, efecto y estímulo de la combustión:
例) Hoy no tira la chimenea.
例) Este puro no tira".

Refiriéndose a un motor o a un automóvil, tener buen rendimiento o tener potencia:
例) Ese coche no tira".

・aprovechado, da:
1. adj. Dicho de una persona: Que saca provecho de todo, y más aún, que utiliza lo que otros suelen desperdiciar o despreciar.
3. adj. Dicho de una persona: Que saca beneficio de las circunstancias que se le presentan favorables, normalmente sin escrúpulos. U. t. c. s.
(これは新婦の母親が招かれざる女性客のことを形容した語だったような気もするが、どっちの語義がふさわしい文脈だったか思い出せない)

・¡tener + que pasar por encima de + 所有詞 + cadáver! = over + 所有 + dead body
「死んでもここは通さないわよ」的な。

・concesionario, ria: 販売特約店,総代理店.
adj. Dicho de una persona o de entidad: A la que se hace o transfiere una concesión. U. t. c. s.

adj. y n. m. Se aplica a la persona, entidad, etc., que disfruta una concesión:
例) La compañía concesionaria de los transportes urbanos.

・aniquilar: 2. tr. Destruir o arruinar enteramente. U. t. c. prnl.

・EMDR: 日本EMDR学会

Posted by: Reine | Monday, November 02, 2009 at 21:20

1) シンガーのビオレタにエージェントのビクトリアーノが近づく。有望だなんだとビオレタを褒める。ビオレタも次第に乗ってくる。が、まだ半信半疑。探るように「たとえば他には誰を扱ったの?」と質問する。「ロセンドとかね」「ほんとに? あなたが?!」と驚くビオレタ。(danger 注: たしかロセンドの名が出たと思うが確信はない)

いよいよ話が真実味を帯びてきた時にビオレタが「Usted (貴方は)それで……略……」と話しかけるのだが、ビクトリアノは周囲をキョロキョロ見回す仕草をし、おどけたように「“貴方”? どこに“貴方”がいるんだい。しゃちほこばらなくていいんだよ」と言ったと思う。

2人称⇔3人称ポイント。φ(..)メモメモ


2) 肖像画を描く女性には幼い娘が一人いる。(この子役が本当に可愛かったheart01) この子、名前はPalomaだったかな、いや、憶えてないんだけども。

この女児が動詞romperの過去分詞を「rompido」って言っちゃうんだよな。そして母親に即座に「rotoよ」と直されていた。

これはやらかしがちだよね。“スペイン語あるある”。

Posted by: Reine | Monday, November 02, 2009 at 21:36

danger わたくし用メモ。ストーリーにふれると思います。

1) ロサリオは精神療法医のルイスに、死産という悲しく辛い体験を打ち明ける。夫のマルティンはその出来事についてどう言っているかと聞かれ、「(Está lejos de mí, alejado de mi bebé y del miedo.) 私からは距離を置いているみたいです。赤ちゃんのことからも、私の恐怖からも」と答える。

2) 自分が夜毎苛まれている悪夢とか恐怖に明確な理由など無いのだ(miedo sin motivo)と思うと彼女は言うが、ルイスは理由は必ずあるから探していきましょうと言う。「あなたが夜の闇の中で恐慌を来す(sensación de pánico)ときはだいたいどういう状況なのかよく思い出してみましょう」。

3) 「夜中に突然目が覚めるんです」とロサリオ。自分を脅かすものは恐怖と一言で言い表せるものではなくて、「(angustia, pánico, vértigo, terror quizá, no sé .... un vacío, como si la vida se me estuviera yendo lejos.)(???) 苦悶、パニック、錯乱、総毛立つような……虚無……うまく言えないですけど生(せい)が私からどんどん遠離っていってしまうような感覚」。

(↑ちょっとここはディクテーションが完全にはできてなく自分の字も読めない。勝手に私が造ってる可能性あり)


4) 「男の人って女のお尻なんか見てるのかしら」と女友達チュスに聞いてみる。「女のお尻? ルイスが? 見てるわよ。見てるに決まってるじゃない。Mira seriamente.まじまじと見てるわよ」。

4') 「(Depende) よりけりだよ」「(Del culo.) お尻によりけり」。

この辺りのシーンはついつい微笑んでしまった。

(ここでちょっと質問なのですがチュスの夫が精神療法医のルイスなの?? ちょっとそこを確かめきれずに終わってしまった)


5) ルイスの診断:
小説を書くのは時間の無駄だと貴女の心の声が言う。「(Pero ¿quién te crees?) っていうか、何様のつもり」と。その声と書き続けたいという心とが衝突して葛藤が生じている。それこそが貴女の抱えるmiedoの正体なのですよ。

つまりどちらかの心が勝てば治まるのでしょう。物書きとしては使い物にならないと決定的な答えに行き着いてしまったとしても、です。

(→「だからやはり一度原稿を出版社に持ち込んで出版の道を探ってみて実力のほどを知らせてもらったらよい」と促す)

Posted by: Reine | Monday, November 02, 2009 at 22:14

6) そして出版社に原稿を持ち込もうと張り切って出かけたロサリオはAvenidaとCalleとを間違えたかどうかして迷子になってしまう。打ち合わせの時間にも遅れてしまいそう……。

そんな不安と焦燥のなか彼女は建築途中で放置された建物の、ぽっかりと黒く空いた壁の穴の前で立ち止まる。

―――後日、ルイスの診療所を訪れるロサリオ:
「以前、どんな状況で恐慌を来す(sensación de pánico)のかというご質問がありましたよね。先生、おんなじだったんです、夜中のパニックになる時とあの壁の穴の前に立った時と、私、おなじ感覚だったんです」。

ルイスは厳かに尋ねる:
「………貴女、そのとき、穴の向こうに何が見えるのが恐かったですか」。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

いい映画でした。
次にどこかで上映される時には是非sign03

Posted by: Reine | Monday, November 02, 2009 at 22:30

Q&Aセッションで矢田部さんもおっしゃっていたけれども、主演のコンセプシオンさんはロサリオのキャラクターとほぼ同じようなキャラで、見ているとこちらも微笑んでしまうような優し~~~い柔らか~~~い語り口の女性でした。

あと、彼女のスペイン語はたいへんよく聞き取れました。皆が皆彼女ぐらいゆっくりはっきりしゃべってくれるならば映画祭のQ&Aでの通訳の人も困らないのにね。

Posted by: Reine | Monday, November 02, 2009 at 22:46

shadow(実話に基づくのかという問いに対し):
ロサリオ自身の問題という主の部分も、彼女の書く短編という副の部分もフィクションだと言えます。ただ最後の短編―――画家のエピソードですが―――あれは監督自身が絵を描いていたことがあり、写真を渡されここから30年分を引いてみた感じで肖像画を描き上げてくれという依頼を受けた経験があったのです。そのケースがそもそも本作を撮ろうという動機となりました。


shadow (精神療法医のカウンセリングのシーンについて)
あのような特殊なシーンで独特な雰囲気にのまれずに済ますことはなかなかできるものではない。それが作用して、結果的にはロサリオの感情が引き出されるというのがうまい具合に滲み出ていたかもしれない。

また、ロサリオを演じたコンセプシオンさんは本業が心理療法士であるので、揺れ動く女性の心理描写を絶妙に演じたのにはそういう利もあったかもしれない。


shadowそういえば、イグレシアス監督の以前の短編にはコンセプシオンさんに心理療法士を演じてもらったことがある。

danger メモの字が汚すぎて読めないのでここ↑は嘘かも)


mobaqコンセプシオンさんはご自分の演じたロサリオという女性が書いたという5篇のお話の中ではどれが一番好きですか。
shadow最後の肖像画のお話が好きです。あとは孫娘のエピソードの「Les perdono.」という〆の一言ですね。


shadow監督とコンセプシオンさんは路上パフォーマンス演劇集団として7年前からいっしょに活動して来ている間柄である。


Q&Aセッションの後に行われた記者会見で、監督からの注文でコンセプシオンさんが「そればっかりは勘弁して」と思ったようなものはあったかとの問いに対し、コンセプシオンさんが:

shadow 監督は私をずいぶん前から知っている人だから私ができること・私にやらせるべきことはよく理解してくれている。だから私が「無理!」と思うような指示はそもそも出さないのです。

(……みたいなことを言っていたと思うが、記者会見場では私はメモを取っていないので、うろ覚えdanger

………というか、10日以上経ってしまっているので、とにかく何もかもがうろ覚え……crying いや、だって、まじでこの10日間ただただバタバタしてたんだ、私。ブログは放置せざるを得なかった。

Posted by: Reine | Monday, November 02, 2009 at 23:14

shadow(監督志望の若者が「いま為すべき事は」と助言を請うたのに対し)

「その質問にはいつもジョークで答えているので今日もそうしましょう。もっとも、日本語に翻訳した時に意味が通るかどうかはわかりませんがね。

マドリードの若者の話なんだけど。chuloなね。兵役に行ったんですよ。一ヶ月かそこらで最初の休暇がもらえたってことで実家に帰って来る、ところがそのときに将軍の制服を着込んで帰省したもんだからたいへんだ、両親や近所の人は驚くね。『おまえ、もう将軍になったのかい!?』と聞くわけだ。するとこの息子が答えて曰く、『いやあ、こういうものはさ、とりあえず着ちゃえばいいんだよ」。


shadow今日日(きょうび)、largometrajeもお金など無くても撮ることは可能になっている。将軍になるのを待たなくていいんだ、将軍の制服を着てしまえばいいのです。つまり撮り始めてしまえばいいのです。

dangerちょっとよく憶えてないんだけども、だいたいこんなニュアンスだったよね?)

Posted by: Reine | Tuesday, November 03, 2009 at 00:17

diamondはやばやとクリスマス・プレゼントを貰いました
: 今年の東京国際映画祭TIFFはスペイン語映画が例年になく充実していました。審査委員長がメキシコのイニャリトゥ監督ということもあって揃えた節があります。
: 私はコンペ・プログラミングのディレクターの方のブログを時々覗くんですが、6月にマドリッドのスペイン映画見本市に出張して集中的に見ていた。それで今年は何本か新作が見られるかなと期待していたんです。

: その中の1本が『ストーリーズ』だったわけですね。東京国際映画祭はアジア最大の規模を売り物にしてますが、なにせテレビ局、映画会社、スポンサーの寄合い所帯、あちら立てればこちらが立たぬ、なのではないかしら。作品数ばかり多くても、世界に発信する作品がないと。強力な権限を持つディレクター養成が課題としても、10月後半という時期を考慮すれば、作品選びは難しい。
: 蛮勇をふるって青田買いに走ることも一案でしょう。

: 本作などサン・セバスティアンでこそ上映されましたが、海外はTIFFが初めてかしら。
: ロサリオ役のコンセプシオンさんが、「こんな大きなスクリーンで見るのは初めてで感激」と仰っていた。

: 大きすぎましたかね。最初の延々と続くクローズアップには先が心配で、まるで我が子のピアノ発表会を聴いてるように、胸がドキドキしてしまいました。
: 映画見本市会場のスクリーンは小さいからクローズアップは目立たない。オリジナルDVDを先に家で見ていて、劇場公開になったからと出かけると、DVDでは気にならなかったクローズアップに啞然とすることがあります。

: カメラに慣れていない役者の場合、ぐーっとカメラが近づいていくと、本人も監督も想像だにしなかった反応が返ってくる。実物以上の真実をカメラはキャッチするというのは本当です。やはりクローズアップには抗しがたい誘惑があるのかもしれません。本作はその見本じゃないかな。
: 赤ん坊でもカメラを向けると演技しますからまさに魔法の箱です。資金不足とか新人発掘の目的以外に、脇をベテランで固め主役にアマチュアを起用する監督は珍しくありません。本作は脇も初出演が多かった。

: ロサリオの美しいゆったりしたセリフに魅せられた観客が多かったのではないか。個人的にはスペイン人がみんなロサリオみたいに話してくれたらと思いました(笑)。
: Q&Aに現れたコンセプシオンさんは、ガリシア訛りのないスペイン語で、ロサリオそのままの話し方でした。

: まったくね。監督が彼女に演技させなかったような印象すらありました。
: プレス会見も見学OKということで参加したんですが、Reine さんのコメントにあるように無理難題の演技は要求されなかったとか。

Posted by: アリ・ババ39 | Friday, November 13, 2009 at 15:36

diamondイグレシアス監督は短編の名手
: 夫マルティン役のヤゴ・プレサも本作でデビュー、ただしコンセプシオンと同じポンテベドラ市の素人演劇グループの一員、ズブの素人ではないようです。
: セラピスト役のルイス・カジェホは、脇役でよく見る顔です。

: 1970年セゴビア生れですから監督との接点はどこかな、質問すればよかった。公開作品『チェ38歳/最後の手紙』(2008)、話題になった未公開作品には「Princesas」(2005)、「La mujer del anarquista」(2008)、「El patio de mi carcel」(2008)など。他にイギリス映画、短編多数、人気テレドラにも出ています。
: スペインの多くの俳優が「チェ」にはチョイ役で出演しています、友情出演ですかね。

: 私は、イグレシアス監督の作品を見るのは初めてです。調べたら本作が長編第5作目なのでした。不思議なことにスペインでも劇場公開になっていない。因みに列挙すると、「De bares」(2006)、「Catalina」(2006)、「Cartas italianas」、「El desayuno del poeta」、『ストーリーズ』の順。
: IMDb では長編として「Catalina」→「De Bares」→本作のようになっている。公開されなかったので掲載されないのかも。『ストーリーズ』がTIFFをバネにして欧米で公開されたら東京発信になり、カンヌやベルリンの後追いばかりという汚名返上にもなります。

: 短編の名手で、「Madres」(23分、2006)は20以上の賞を貰ったと紹介されていました。ロサリオの最後の物語、出版もされたらしい「母親たち」には、この短編が流れ込んでいるのではないでしょうか。
: コンセプシオンさんが一番好きだと答えた物語ですね。ほかにも「Vecinos」(隣人たち、6分、2006)が同じケースかもしれない。

: 「De bares」は10のドラマから構成されているようです。欲望、最後の愛、罪、ジェラシー、トラウマ……とかです。2006年10月のバジャドリー映画祭で上映、翌年2月のヨーロッパ映画祭でも。
: 本作もロサリオの実人生と彼女が書く短編を巧みに絡ませて、短編映像作家としての片鱗を示しています。最後に両方をドッキングさせて、観客を煙に巻きましたね。

Posted by: アリ・ババ39 | Friday, November 13, 2009 at 15:40

diamond普遍的な、どこにでもある物語だが限りなくガリシア的
: 舞台は監督の生れ故郷ガリシア州ポンテベドラ県の県都ポンテベドラ市だったということですが、ヨーロッパならどこの地方都市にもあるお話です。ロサリオのようにトラウマを抱えた登場人物は珍しくないし、理想的な未来を如何にして手に入れるか悩んでいるカップルも増えています。しかしスペイン的というか、限りなくガリシア的でもあります。
: 多分、ロサリオが書くストーリーがガリシア的なのでは? それに映画の大部分が大西洋に面したポンテベドラ市から少し北のレレス(Lerez)市がロケ地だったようです。

: ポンテベドラを選んだ理由は、「この物語を語るのに最適だった」とインタビューに答えています。クルーを移動させることなく撮影できるし、ポンテベドラ市から資金援助があったことも大きいね。

: 『ストーリーズ』を見れば作風は掴めますが……。
: 1作だけでは何とも言えませんね。既に故人となりましたジョン・カサヴェテス、ハリウッドのスタジオシステムを嫌い、独立系映画の生みの親として死後に評価が高まった監督や、イギリスのマイケル・ウィンターボトム監督の系列に連なると。「映像の詩人」などとも評されているようです。


: cafe これは凄い褒めようですね。私もカサヴェテスが夫人のジーナ・ローランズを主演に撮った『グロリア』のファンです。ウィンターボトムの『ひかりのまち』『ウェルカム・トゥ・サラエボ』も。
: カサヴェテスは享年59歳という若さで鬼籍入りしましたが、息子ニックも俳優兼監督、娘ゾエはデビュー作『ブロークン・イングリッシュ』が劇場公開されました。japanesetea

Posted by: アリ・ババ39 | Friday, November 13, 2009 at 15:41

diamond未来のシネアストを探して、小さな映画祭シネ・チコ
: 小品ながら不思議な魅力を持っています。日本に未紹介な監督は山ほどおりますが、長編を5作も撮りながら未公開というのは、マドリッドとかバルセロナから遠いということもあるのでしょうか。
: 分かりません。2002年から始まったEl Festival Internacional de Cine Chico de Canarias-Isla de La Palmaという長たらしい名称の映画祭があります。通称シネ・チコ映画祭、いわゆる若い独立系映像作家を対象に、未来の映画人発掘と育成を目的に毎年5月に開催されています。カナリア自治州政府、ラ・パルマ市議会・同観光課、ICAAなどがバックアップしているようです。イグレシアス監督は1962年生れですからもう青年とは言えませんが、今年第8回を数える映画祭で「名誉賞」を受賞しました。

: 初めて聞く映画祭ですが、名誉賞ということは常連だったということかな。
: 多分発起人なのではないでしょうか、Q&Aでお祝いも兼ねて質問したかったがマイナーかなと躊躇しているうちに終了してしまいました。初日に受賞短編2作「Corten」(2002)、「Vecinos」、長編「El desayuno del poeta」が上映されたようです。過去の受賞者にはカナリア諸島サンタ・クルス・デ・テネリフェ出身のアントニオ・ベタンコルの名前が見えます。

: TIFFで上映された『マラリア』(1998)の監督ですね。
: 『ヌード狂時代/S指定』(2009ラテンビート)で、ゴヤ・トレドを紹介したとき、ベタンコル監督にも触れました。ゴヤ・トレドはランサロテ島生れです。

: イグレシアス監督も『ストーリーズ』が、来年のゴヤ賞新人監督賞にノミネートなんてことになれば嬉しい。
: 少ない予算で結果を出せることが証明されました。スペイン映画の危機は忽ち出現する海賊版のせいばかりではありません。良品の掘り起こしも急務、せめて「De bares」が見られるといいですね。

Posted by: アリ・ババ39 | Friday, November 13, 2009 at 15:42

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