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Saturday, September 19, 2009

Los bastardos / よそ者 [メキシコ映画]

Bastardos開催中のLatin Beat Film Festival 09 / ラテンビートフィルムフェスティバル2009 / 第6回スペイン・ラテンアメリカ映画祭で上映された作品。

LBFF公式サイトの紹介文より
ロスで暮らすメキシコ人不法移民のヘススとファウストは、日雇いの仕事が舞い込むのを路上で待つだけの生活を送る。しかしその日、ヘススはいつものデイパックに銃を忍ばせていた---。……(中略)……ある日変貌したヘススとファウストの鬱屈した日常の先に待つ衝撃のラストは。end

Los Bastardos@IMDb
Los Bastardos 公式

監督: Amat Escalante アマ・エスカランテ
脚本: Amat Escalante  Martín Escalante マルティン・エスカランテ

出演:
Jesus Moises Rodriguez ヘスス・モイセス・ロドリゲス ... Jesús ヘスス
Rubén Sosa ルベン・ソサ ... Fausto ファウスト

Nina Zavarin ニーナ・サヴァリン ... Karen カレン: 白人女
Trevor Glen Campbell ... Trevor トレボー: その息子

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Comments

これは観るとしたら朝一番の上映回しかなく体調を考えてもおそらく無理だろうと思っていたのだけど、当日朝、妙に早起きできてしまったので蒸しタオルで顔・肩・首・頭をがんがんに温めたりして体調整えてから何とか観に行ってみた。

体調をおして観に行ったけど、観ることができてよかった。面白かったよ。前の晩にスペイン語映画仲間のF氏に「Reineさんは『よそ者』は……どうだろ……ダメかもわかんない」とだけ言われていたので、なんとなく予想はしていたのですけど、それはそれとして面白かったと思います。

‘面白かった’と言ってもセリフがとか会話が、というわけではないです。IMDbでもこの作品には「Very Little Dialogue」というタグがつけられているくらいですから。

Posted by: Reine | Friday, September 25, 2009 at 22:38

movie一緒に行った友人はラテン映画はあんまり観たことないけど日本映画とかヨーロッパ、ハリウッド……などは「そんなに多忙な毎日でいつの間に観てるの?」と驚いちゃうほど観ている人。そんな彼女もこの作品は気に入ったようでした。

本作を見終ってから彼女が「若い監督なんだろうと思った」と言っていたけれども、そのとおり、エスカランテ監督は79年2月生まれみたい。

友人が続けて曰く、「昨今は若い監督ほどなんだかやたらゆっくり撮りたがる傾向がある。と私には思える」。たしかにゆっくりでしたね、冒頭とか。長々と回してたもんね。


notes音楽だけど………あった? サントラらしきものって無くなかった? ごくごく一部で「Rage against the machineかな?」と思っちゃったような曲―――というか音―――が鳴ったけど、それだけだったよね?

El Custodio / ボディーガード』のときに学んだ単語だけど、“diegetic”って言うんだっけ? 映画のおはなしの中で流れてる音のこと。 『よそ者』にはそんな音楽すら流れてなかったような気がするんだけど……どうだったっけ? 忘れちゃった。


clipそれから、とある箇所での色づかいは「メキシコ」でしたね。

Posted by: Reine | Friday, September 25, 2009 at 22:51

あとは幾つかメモ
・これは私が咄嗟にメモっただけなので間違えている可能性大ですが、この辺が映ったような気がしないでもない。
DVDでも買ったらだれか確認してください。

・paniqueo:
・rapidín:
・piojo:
・chamba:
・pisca:
・rancha:
・chapuzón:
(・collón, na: ←これは文脈も何も思い出せないからホントにこんな語だったかも定かでない)


・Carlos Reygadas(カルロス・レイガダス)がassociate producerとして名を連ねていたこと。
※昨年のLatin Beat Film Festival 08 / ラテンビートフィルムフェスティバル2008 / 第5回スペイン・ラテンアメリカ映画祭で私が唯一観ていない作品、『Stellet Licht / Luz silenciosa / 静かな光』の監督。
※『Stellet Licht / Luz silenciosa / 静かな光』は今度の東京国際映画祭でかかります。


・見終わってから誰からともなく出てきた話題だけど、「I can pay more than him.」の字幕はやっぱりもう一語欲しいと思った。ここは私の周りはみんな気になったようだった。

Posted by: Reine | Friday, September 25, 2009 at 23:30

「I can pay more than him」は、人間不信の極みですね。

Posted by: アリ・ババ39 | Saturday, October 10, 2009 at 15:47

diamond二つの文化は空中を浮遊している

A: メキシコの不幸は、アメリカと隣り合っていること。川を渡ろうが、フェンスを乗り越えようが、二つの文化はただ亡霊のように浮遊しているだけで、互いに解け合うことを拒否している。絶対に交わろうとしない。こういうテーマの映画を見た後の感慨はいつも同じです。
B: 人間は生れた土地を自分の意思で離れたように錯覚するが、やがて自分の意思でなかったことに気づく。「北」を目指すのは、生き延びるための「お金」であって、もう「夢」の実現など冗談でさえないことを熟知している。それほど二国間の経済格差は大きく、これはまさに「暴力」と言っていい。

A: ラテンビート映画祭開催前に予告編しか見られなかった映画の一つです。その時の印象は、ミヒャエル・ハネケの『ファニー・ゲーム』(1997)に似ているかなぁ、と。
B: 昨年の東京国際映画祭で上映されたエンリケ・リベロの『パルケ・ヴィア』を連想したというブログもありましたけど。
A: テーマがですか、でも殺人の動機が違いますよ。突発的にこちらの意表を突くかたちの殺害とかは、むしろ『トニー・マネロ』(2008年・ラテンビート)に近いと思う。間をおかずに見たせいか、『パルケ・ヴィア』の主人公が尊敬もし感謝もしていた女主人を謀殺するシーンでは、殺害方法が似ていたせいか「トニー・マネロ」と声を出しそうになった。

B: 確かに『よそ者』では、二人の若者が銃を構えて侵入したとき、標的の女性は幸いなことにソファでうたた寝していたから、簡単に殺害できたのにしなかった。この映画の特徴として筋運びに飛躍があって、作り手が隠してしまったパズルを観客各々が探してこないといけない(笑)。お金で妻殺しを請け負ったんですよね。
A: 妻とは断定できませんが請負殺人です。だからさっさとぶっ放して逃走すべき状況なのに、恐怖で撃てないというより、まるでいたぶるように女性や部屋を物色している。後で触れますが、この密閉され、物が溢れた部屋がキイポイントの一つ。分かりにくさや感傷のなさは、この映画の魅力でもありますが、メジャー向けにはならない。

B: 殺しに侵入したのに三人してプールで泳ぐ。美しい映像なのが却って不気味です。
A: この金持ちのシンボルたるプールもキイポイントになりますね。勿論、女性は生き残りをかけて恐怖で泳ぐんですがね。ハネケのは二人の若者が自分たちを排除する社会に復讐するため、ゲーム感覚で殺人を楽しむ。だから動機は異なるのですが、《よそ者》というより、社会の厄介者、侵入者、使い捨ての二人の若者が、得体のしれない怒りでじわじわと殺人を行うというところが似ています。

B: 過去に何の接点もない人間同士が、つまり恨みも憎しみもないのに出会ってしまって殺人が行われる。いわゆるホラー映画より、こういうかたちの殺人は自分にも起こり得るだけに怖い。監督は、『ファニー・ゲーム』を見てたでしょうか。
A: 見てると思います。2007年にアメリカでリメイクされたとき話題になったし、2005年のカンヌで、両監督とも国際批評家連盟賞(FIPRESCI)を受賞しています(ハネケは『隠された記憶』で監督賞とダブル受賞)。エスカランテは受賞のご褒美として5ヶ月間のフランス留学の奨学金を貰うことができました。

Posted by: アリ・ババ39 | Tuesday, October 13, 2009 at 21:18

B: アマ・エスカランテ監督か、製作者のハイメ・ロマンディアかが来日してくれたらと思いました。
A: 実感です。ルベン・ソーサのドタキャンはさほど残念と思いませんでしたが。第1作『サングレ』(2005)が東京国際映画祭(TIFF)で上映されたときにはエスカランテ監督は来日したんです。成田から会場に直行したとかで、時差ボケにも拘わらず駆けつけてくれた。この時のQ&Aは確か英語でしたね。観客は不思議というか見慣れない映画にちょっと戸惑い気味でした。

B: 監督はロサンゼルス市立大学映画学科出身、生活拠点をメキシコとアメリカにおいていますから英語は問題ないですね。『サングレ』もカンヌ映画祭に出品されています
A: TIFFもカンヌに出品されると安心するらしく、コンペかワールド部門かで取り上げてくれる。まあ主催者にすれば、年に何千と量産される中から選ぶわけですから、何か拠りどころがないとね。

B: 導入部とエンディングのタイトル・バックの緑地と赤地に白抜き文字は、メキシコの国旗の色だそうですが。メキシコの国旗はイタリア国旗と似てますね。緑白赤の縦三色旗で、他の中南米諸国と似ていない。
A: 国旗とは気づきませんでした。前作とは違う派手な入り方に虚を衝かれて、これは趣向を変えてきたな、と身構えました。しかしパタッと大音響が消えると、はるか彼方から二つの豆粒がゆっくり近づいて二人の男になるあたりから安心して(笑)、若いほうが空き缶を思い切り空中に蹴り上げると、身体の緊張がとけました。この映画はカメラを固定させたまま、人物を近づけたり遠ざけたり、停止したりを長回しで撮るから、眠くなる観客も出てくる。

B: サウンド漬けの大学生に見せたら半分は寝ますね。この常に苛々している若いほうがファウストで、空中に舞い上がる空き缶は、最後の衝撃シーンを暗示しているんですかね。
A: ジャケ写では、年長のヘススが銃を構えていますが、発砲するのはファウスト、なかなか計算高い凝り性の監督です。

Posted by: アリ・ババ39 | Tuesday, October 13, 2009 at 21:19

diamond奇跡が起こった!
B: 『サングレ』の出演者は隣人だそうですが、今回もヘスス役のヘスス・モイセス・ロドリゲス、ファウスト役のルベン・ソーサを街中でスカウトしています。
A: 主役二人を探すのに1年半かかったそうです。ヘスス役は監督の生れ故郷グアナファトの建設現場で、キャスティング担当のマルティン・エスカランテの目に止まった。台本に関心を示してくれ、顔も人格もヘスス役にぴったりということで決まった。

B: マルティン・エスカランテは、脚本も監督との共同執筆、二人は兄弟ですか。
A: 監督は1979年生れですが、マルティンの生年月日が分からないので、兄か弟か、多分弟でしょうか。フランス留学中に、シナリオの草稿を書いてはメキシコのマルティンに電送し、それをマルティンが完成させた。二人の共同執筆というわけです。さて、決まるには決まったが、合法的にアメリカに連れていく許可が下りない、諦めかけたときにOKが出た。

B: 最初に契約したファウスト役は、別の人だった。いざ撮影開始2日前という土壇場で下りてしまったそうですね。
A: 監督インタビューだとそうなります。最初からアメリカに着いたらドロンしようと思っていたわけではないでしょうけど、楽しい役柄じゃないから、不安というか怖気づいても不思議じゃない。スタッフ現場の驚愕ぶりが目に浮かびますね。

B: こちらは、美術・衣装担当者が偶然か運命か路上でルベン・ソーサに出会いスカウトした。
A: もうこれは運命かなぁ、「奇跡が起こった」と監督が言うのも頷けます。ブッツケ本番で予定通り撮影開始、演技指導もクソもないとは、このことです。ファウスト=ルベンだったから可能だったのかも。とにかく彼の取扱いには神経をすり減らしたそうです。

B: 極端にセリフが少ないのは、ファウストの人物造形がもともとそうなのか、あるいはルベンにセリフを言わせるのが難しかったのか。
A: 両方でしょうね。二人とも用意したセリフを手直しして、つまり彼らの話し言葉に変更したようです。カンヌに持って行きたかったので、5週間で撮ったということです。

B: まあ、準備に2年以上掛けたから可能だったんでしょう。カレン役のニーナ・サヴァリンは、ネットで探し当てたんですね。
A: ハリウッドで約300人ぐらい面接したが決まらず、偶然インターネット上でニーナの写真を見つけ、近くのサンフランシスコに住んでるということで決まったらしい。

B: 物事が決まるときは、得てしてこんなもんですね。じゃあ、サヴァリンはプロの俳優ということですね。
A: 脇役ですが、すでに何本か出演してます。また建設会社のボス役ケニー・ジョンストンは、エスカランテの短編『Amarrados』(2002)に出ています。本作では助監督・撮影も兼ねていて、映画製作は独立系では家内工業が主流(笑)。本作では「映画製作基金」からの援助を受けています。

Posted by: アリ・ババ39 | Tuesday, October 13, 2009 at 21:20

diamond広大な大地と密閉空間のコントラスト
B: 先ほど密室とプールがキイポイントとありましたが・・・。
A: それに画面を上下真っ二つにした建設現場や苺畑の大地と重たい空。まるでこれから起こる密室殺人で観客が窒息しないようにと言わんばかりに、繰り返し現れる。男たちは空に押し潰されるかのように黙々と働いている。

B: プールと聞いて、実は今年公開されたジョー・ライトの『路上のソリスト』を思い出しました。これも舞台がロサンゼルス。美しい渦を巻く高速道路が鳥瞰撮影で、あるメッセージをもって挿入される。カメラが高速道路の先を捉えると、横一列に並んだ邸宅と真っ青な水を湛えたプール群が目に入る。
A: 1994年のロサンゼルス大地震で壊滅した高速道路を映し出すことで、アメリカの繁栄を象徴させているんですね。
B: その対極にあるのが9万人に及ぶ路上生活者です。そのコントラストが見事。

A: 『よそ者』でも、舞台装置は計算しつくされている。広大な大地と太陽が出ているのに薄暗い空、殺人現場となる狭い部屋、豊かさの象徴であるプールの澄んだ青、樹木の緑も暗示的です。
B: メキシコの国旗の緑は「独立・希望」、白は「宗教的純粋」、赤は「統一」だそうです。
A: 逃げ延びたファウストが、苺摘みをする最後のシーン、葉っぱの下から真っ赤な苺を太い指で掴み取るでしょ、あの緑と赤にも意味があるのかしら、これも聞きたかった。ああ、赤は統一ですか、でもいつになっても完成しないジグソー・パズルかな。

Posted by: アリ・ババ39 | Tuesday, October 13, 2009 at 21:21

movieモハード映画は危険がいっぱい
B: メキシコからの不法移民のことを‘モハード mojado’(湿った)というのは、川を渡って越境すると衣服が濡れることから呼ばれるようになった。いわゆる‘モハードもの’は、一歩間違うと大火傷をしますね。
A: 真っ向う勝負をかけたら討ち死にします。私が最初に見た‘モハードもの’は、グレゴリー・ナヴァの『エル・ノルテ/約束の地』(1983、米・英合作)です。アカデミー賞脚本賞にノミネートされたからか公開されました。グアテマラからの不法移民、兄妹二人でメキシコを縦断してアメリカに侵入する。1960年代から始まった複数の左翼ゲリラと政府軍との軋轢が背景にありました。スペイン語・キチェ語(マヤ系言語)・英語にメキシコのスラングと目まぐるしく、140分という大長編です。ノミネートされただけあってストーリー運びもよく、青を基調にした映像も美しい。

B: ジェニファー・ロペスとアントニオ・バンデラスが主演した『ボーダータウン/報道されない殺人者』の監督ですね。撮影には命の危険を感じたとか。危険な場所では代役を立てたとか、現実はあんな生易しいものじゃないとか言う人も。
A: 勿論批判は自由です。でも木を見て森を見ない人の意見です。シウダ・フアレスというのはメキシコで一番危険なところ、現地に入って撮影が可能かどうか考えなくても分かります。死人の山ができたことでしょう(2008年の麻薬がらみの死者は約3000人)。ナヴァ監督は、1949年サンディエゴ生れ、製作・脚本のアンナ・トーマスは夫人で、二人三脚でずっと問題作を世に問うています。とにかくメジャー向けに発信してくれたことを評価したい。

B: 映画祭直前にケアリー・フクナガ(Cary Fukunaga)の「Sin Nombre」(2009・メキシコ・米合作)という映画を見ました。こちらはホンジュラスからの不法移民です。貨物列車の屋根に載って延々と運ばれてくる。文字通りのモハード、川を渡れたのはヒロイン唯一人、現代の《ノラ》がアメリカに辿り着いたところで終わる。
A: 製作はカナナ・フィルム、今年のサン・セバスティアン映画祭で上映されました。監督自身も現地入りして記者会見に臨みました。その模様はネットで配信されましたので見られます。

B: スピード感もあり、麻薬密売組織も絡んでスリラーの要素を取り入れている。フラッシュバックが多いのにリアリズムでぐいぐい押してくるので分かりやすい。日本でも公開できそうに思いました。
A: メキシコでは5月に封切られました。『よそ者』が世界の数々の映画祭で評価され、ヨーロッパでは公開されながら、肝心のメキシコが今年7月と1年以上もかかったのと対照的です。

B: 純文学と大衆文学があるように、映画も映画祭用映画と大衆映画に二極化している?
A: 映画祭を逃すと永遠にスクリーンでは見られない現実がありますね。

Posted by: アリ・ババ39 | Tuesday, October 13, 2009 at 21:35

diamondたかがカンヌ、されどカンヌ

B: 『よそ者』は、カンヌ映画祭「ある視点」部門に出品された。上映後観客から5分間のオベーションを受け、前作『サングレ』より感触は良かったようですが。
A: カンヌの常連は、長いシークエンス、極端なミニマリズムが好きなんですよ。ごちゃごちゃ書きこまないでシンプルに纏めて最大の効果を出しているから。映画祭にはお世辞の喝采もあるのを知らないと涙ぐむことになるが、気に入らないとブーイングも辞さない。

B: 不法移民の問題としてでなく、アメリカの家庭がもつ豊かさへの反発とか、人間性の喪失というか人間不信の傷あと、平凡な日常への苛立ち、アイデンティティー喪失に惹かれたんじゃないか。
A: 前作には見られなかった強烈な色彩、エレキギター(?)が発する大音響とか、新しい感覚もあった。

B: 映画祭にはルベン・ソーサも招待されたが、ニース国際空港で不審者扱いされたとか。
A: パスポートが新しく、メキシコから初めて出国している。映画はロスで撮影されたわけだから、それはあり得ないでしょ、後は想像してください。前回同様マンタラヤ・プロ(Mantarraya)のハイメ・ロマンディアも現地入りしました。

B: 昨年のラテンビートで上映されたカルロス・レイガダスの『静かな光』(2007)のプロデューサーですね。そう言えば、レイガダスの名前もありましたね。
A: レイガダスは「ノー・ドリーム・シネマ」プロの責任者として参加してます。この三人は団子三兄弟と言うほどではありませんが繋がっています。今年の東京国際映画祭で日本メキシコ友好400年記念として、全3作が一挙上映されます。『ハポン』(2002)、『バトル・イン・ヘブン』(2005)に『静かな光』です。後ろ2作がカンヌのコンペに選ばれています。
B: レイガダス特集ですから、さすがに今回は来日しますね、来日が待たれていただけにQ&Aは紛糾するかも。

A: エスカランテは、『バトル・イン・ヘブン』に助監督として参加していて、ロマンディアは二人の全作品を製作しています。繰り返しになりますが、2005年には『サングレ』も選ばれたので三人でカンヌ入りしたわけです。
B: 一方、レイガダスは『サングレ』の製作に協力していますね。
A: ついでに補足すると、フィルム編集にトルコのアイハン・エルギュルセルが参加している。カンヌと縁の深いヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督の『スリー・モンキーズ』(2008・監督賞)や『冬の街』(2002、2003年度審査員グランプリ)を手掛けている人です。前作はTIFF2008の上映作品、すぐにチケットが完売し、多くのファンが見られなかった。今年のレイガダス特集でも同じ現象が起こっています。エスカランテはトルコ語が出来ない、エルギュルセルはスペイン語も英語もダメ、それで映画言語(?)で意思の疎通を図ったとか。

Posted by: アリ・ババ39 | Tuesday, October 13, 2009 at 21:36

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