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Wednesday, July 15, 2009

Aparecidos [アルゼンチン映画]

aparecidosdanger わりとサラっと観たので注意点がいくつかありますdanger

(サラっとどころか別の作業の時にBGVとしてつけていただけ、みたいなもの)(あと、たいへん困ったことにこれはホラー映画なので、なるべく画面を見ないように声を聞かないように努めていたという致命傷もあって……それにやっぱり怖くて巻き戻して確認することなどとてもできなかったので記憶も非常に曖昧で……って、それダメじゃん。ぜんぜん観てないじゃん!)(これでは鑑賞したとはとても言えないのですが……じゃあ書かなきゃいいじゃん! なんで書くの? 何を書くっていうの?)


製作会社Morena Filmsのサイトから、Aparecidosシノプシス
戦慄のロードムービー。
人の心に巣食う闇を辿る旅である。

マレーナとパブロの姉弟はアルゼンチンを車で移動中に、20年前に行われた惨殺事件の様子を詳細に書き綴った日記を発見する。その夜、過去と現在とが入り混じる。ある家族が執拗な追跡を受け、拷問の末に皆殺しにされる過程が、日記に書かれていたのとそっくりそのままに姉弟の目の前で繰り広げられる。追われる一家を救出しようとマレーナとパブロは必死になるが、彼らが生きた人間なのかそれとも20年前の出来事が映し出されているだけなのかすらもわからなくなる。この夜、姉弟の旅は悪夢に変じるのである。end


初めの30分くらいだったかな、もう、んー、なんていうのかな、苦痛でね。
ホラー映画を観て楽しむという習慣の無い私は「なぜこの人たちはラショナルな行動をとらないのか」という根源的な疑問を無視することができず、たいそうイライラしておった。ふつうに考えてどうしたって警察に通報するとか周囲の人の協力を乞うとかするはずの場面で主人公が―――特に弟が―――ぜんぜんそれをしない。しないばかりか、彼は恐怖に見舞われて当然の行動を選択してばかりいる。

「ホラー映画的展開にもなるわ、そりゃぁ!」とカリカリして、実を言うとそこで一度は停めてしまっていた。


その辺りからこの映画はいわゆるお化け系ホラーではなくなっていくんだよ。はっきり言ってお化け的には怖くなくなっていく。しかし本当の恐怖が始まるのはそこからなんだ。そこからは怖くて怖くて、早く終わってくれと願うばかりだった。

ティッシュは二枚で一組だよね、あれを一枚に薄~くはがしたものをモニターにかけて鑑賞したりしていた。いろいろと見えてほしくなかったので。


2007年作品でおそらく映画の中の‘現在’はだいたい‘現代’だろう。そこから20数年前のアルゼンチンがどういう国だったかを考えると、この映画のネタはわりと早いうちにわかると思う。

わかってもなお、わかるからこそ、中盤からは慄く。私、具合悪くなっちゃったからな。

(コメント欄で私が書くことは‘答え’みたいなものなので要注意)

2009.07.16 加筆 
最初の方は怖くないのでそこだけ巻き戻してみた。「1980年7月23日に何が起きたか」などと言っている。この映画の‘現在’が何年だかわからないけど、‘過去’はそこら辺)

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Comments

Aparecidos (2007)@IMDb
製作会社Morena Filmsのサイトから、Aparecidos
(直訳: 現れたもの)

監督・脚本: Paco Cabezas

出演:
Ruth Díaz ルス・ディアス ... Malena マレーナ
Javier Pereira ハビエル・ペレイラ ... Pablo パブロ

Posted by: Reine | Wednesday, July 15, 2009 at 21:12

1) 『Machuca / マチュカ』の感想文の冒頭で私の書いたこと:
↓↓↓↓
pen 観てしまった記憶を消したいのに何年経っても消せないのが、たとえばこういった作品群:

・『蜘蛛女のキス
・『愛と精霊の家
・『死と処女
・『キリングフィールド
・『ベント~堕ちた饗宴~【字幕版】

どうして観ちゃったのかなと、呪わしい。あまり用いたくない表現だけど、‘トラウマ’ です。そして、もう一作挙げると、

・『セプテンバー11』のケン・ローチの篇 ⇒ http://es.youtube.com/watch?v=7vrSq4cievs (ポルトガル語字幕)end


2) 美しく温かいラブストーリーのつもりで観始めたのに調べ事をしていたらどんどん逸れてしまった『El mismo amor, la misma lluvia


3) そこからもうちょっとだけ調べ事を進めてしまった結果が、SOAについての備忘録

3') La escuela de las americas@Youtube


4) それとかこういう記事
アルゼンチン軍政下で出生時に誘拐された女性、実の両親判明


5) ちょっと今日はwikipediaで横着してしまうけどこの辺
汚い戦争@Wikipedia
Guerra Sucia en la Argentina@Wikipedia
Desaparecidos durante el Proceso de Reorganización Nacional@Wikipedia


6) このpdfファイルの7ページ目、「(2)人権運動」など
官僚主義的権威主義体制とラテンアメリカ女性 ―――1970年代半~1980年代半の民衆女性運動とフェミニズム―――


……これ以上調べると具合悪くなっちゃうのでこの辺で。

映画のタイトルは『Aparecidos(現れた人々)』。それじゃぁ、「いなくなった人」は?といえばDesaparecidos。それを思って観るとこの作品のラストシーンは悲し過ぎる。

恐ろしいのはお化けではなくて我々人間だというけれど、私、やっぱりちょっと違うと思ってるのね。恐ろしいのはシステムなんだと思うのよ。システムが我々を地獄に連れて行くんだわ。

Posted by: Reine | Wednesday, July 15, 2009 at 21:47

あとはちょっとメモすると:

・アルゼンチンの人々はこういう題材のホラー映画をどう感じるのかなあということ。

・『ジーパーズ・クリーパーズ』っぽかったり、『激突』(だったか『The Car』だったか)っぽかったりする。

Posted by: Reine | Wednesday, July 15, 2009 at 22:17

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