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Wednesday, March 11, 2009

Conversaciones con mamá [アルゼンチン映画]

conversaciones con mama不況のあおりでハイメは解雇され家計は逼迫している。妻ドリータと姑ルクレシアは、ハイメとドリータの名義となっている小さな古アパートを売却しようと言いだした。そのアパートにはハイメの82歳になる母が独り暮らしをしている。ハイメはなかなか切り出せずにいるが、妻と姑がいっしょになって毎日せっつくものだから大弱りである。

経済状況の悪化に直面し、一家で外国に行ってしまおうとすら考え始めている。いずれにせよあの古アパートから一刻も早く老母に出てもらわないといけないが、話は進まない。

娘フリエッタは進路で悩んでいるとかで、何になりたいのかと聞けば突拍子もない答えが返ってくる。息子のパブロもパブロでどうやら最近は学校にもあまり行っていないようだ。ハイメはフリエッタにふと聞いてみた、「ところでお前、お兄ちゃんが何になりたいか知ってるのかい?」。そしてまたその答えは、息子が自分と同じように経済学を学んでいくものとばかり思ってきたハイメには衝撃的なものだった。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆


Elsa y Fred (2005)』でニッカニカ微笑みながらポロッポロ大泣きした私としては、この『Conversaciones con mamá』は、

1) 『Elsa ~』で洒脱なおばあちゃんElsaを演じたChina Zorrillaが主演で、
2) ジャケ写から察するにEduardo Blancoが息子役で、
3) そしてまたジャケ写の雰囲気から間違いなくハートウォーミングなコメディであろうと、

かなり期待していたのです。昨10月に手に入れてからずっと、『Conversaciones con mama』は心温まる泣き方をしたい時のためにと温存してきた。


ややストーリーが散漫かなと思わないでもなかったけれども、これもふんわりした作品ですね。『Elsa y Fred』はこの作品への返歌のような…。とにかく、82歳の母と50がらみの息子を演じた主役の二人の魅力でひっぱっていく作品だと思いますよ。特にChina Zorrillaの減らず口には思わず笑い声まで漏れるほど。

『Elsa y Fred』とか、そうだな、たとえばフアン・ホセ・カンパネラ監督の作品が好きだという人は是非!


ただ、んー、どうかな、もうちょっとなんだな。指の第二関節くらい『Elsa y Fred』に届かなかった。『Elsa y Fred』の方が私の泣きと笑みのツボはおさえてくれていたといったところ。観る順番を間違えてしまったのかもね。先にこちらを観ておいたらまた違う印象だったのかも。

(いろいろコメント欄で)

Conversaciones con mamá @IMDb
直訳: 母との会話
英題: Conversations with Mother、Conversations with Mom

監督・脚本: Santiago Carlos Oves サンティアゴ・カルロス・オベス

出演:
China Zorrilla チナ・ソリージャ ... Mamá 母
Eduardo Blanco エドゥアルド・ブランコ ... Jaime ハイメ
Ulises Dumont ウリセス・ドゥモント ... Gregorio グレゴリオ
Silvina Bosco シルビーナ・ボスコ ... Dorita ドリータ: 妻
Floria Bloise ... Lucrecia ルクレシア: 姑
Juan Cipriani フアン・シプリアニ ... Pablo パブロ: 息子
Maitena Cabrera マイテナ・カブレラ ... Julieta フリエタ: 娘

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Comments

語句メモ
・departamento: 5. m. piso (= vivienda).

・desalmado, da:
1. adj. Falto de conciencia.
2. adj. Cruel, inhumano.

・pavo: Tonto, bobo. De pocas luces. Ingenuo. Trasero, posaderas.

・romper las pelotas: Molestar. Cargosear.

・「Le llevas 13 años, mamá. ママはその人よりも13歳も年が上なんだよ」

・quilombo: 2. m. vulg. Arg., Bol., Hond., Par. y Ur. Lío, barullo, gresca, desorden.

・zurdo: Participante de las ideas de la izquierda política.

・pescar:
3. tr. coloq. Coger, agarrar o tomar cualquier cosa.
4. tr. coloq. Coger a alguien en las palabras o en los hechos, cuando no lo esperaba, o sin prevención.

・a secas: 1. loc. adv. Solamente, sin otra cosa alguna

・「Estoy cuidando la silueta. ダイエット中なの」

・「Me voy y listo.」「No. Usted no se va nada.
→・nada: 5. adv. neg. De ninguna manera, de ningún modo.

・de cuando en cuando: 1. loc. adv. Algunas veces, de tiempo en tiempo

・usurpar: 1. tr. Apoderarse de una propiedad o de un derecho que legítimamente pertenece a otro, por lo general con violencia

・「porque está tu suegra y también tus hijos que no me bancan.」
→・bancar: 2. tr. coloq. Arg. y Ur. Soportar, aguantar a alguien o algo. A ese pesado no lo banca nadie. U. t. c. prnl. No se banca las críticas.

・geriátrico, ca: 2. m. Hospital o clínica donde se trata a ancianos enfermos.


・「君が彼女のことが好きだというなら、彼女がenfermeraだろうがreinaだろうがpiqueteraだろうが構わんじゃないか」

→・piquetero, ra @Diccionario de Argentinismos
→・Piquete: Acto de protesta de desempleados (gente sin trabajo). Consiste en interumpir alguna calle o avenida de alto tránsito, para reclamar no se sabe qué, ante las autoridades. En algunas oportunidades, este acto degenera en acciones violentas y la consabida e indiscriminada represión policial (que, casi siempre, actúa contra los más pacíficos). En general, su extorsión no logra nada, y genera muchos inconvenientes y retrasos a los pocos argentinos que aún tienen trabajo. Al principio, su gesta causaba simpatía y adhesión entre el resto de la gente, últimamente, es generalizado el repudio. Hay muchos grupos piqueteros, algunos son más violentos, otros son mas sobornables.
→・Piquetero: Integrante de un piquete

Posted by: Reine | Wednesday, March 11, 2009 at 16:36

dangerストーリーにちょっとふれますから

↓↓↓

息子パブロを演じているのは誰だろうかと調べ始めた。体が細いのはちょっと私の好みではないけど綺麗な顔してるから気になってね。

そんなこんな調べているうちに、パブロがタンゴを踊るシーンをyoutubeで見つけた: www.youtube.com/watch?v=fIyjp-RIOKI

これは『Conversaciones con mama』の音楽監督のPablo Salaによるオリジナル曲。「母Angelaに捧ぐ」としている。

Posted by: Reine | Wednesday, March 11, 2009 at 16:53

冒頭、何か金属を打ち鳴らすようなにぎやかな音が聞こえてくるのでお祭りかと思いきや、抗議デモのようである。老人が目立つデモで、グレゴリオ(Ulises Dumont)の姿もある。

プラカードなどから幾つか読みとれるものを拾ってみる:

1.「(……見えない……) Nacional, ingresa al espacio donde rige la LEY DE LA SELVA.
¡¡¡No a los bonos!!!
Ahorristas despojados de su propiedad」

→・LEY DE LA SELVA: 密林の掟: 自然界あるいは社会における弱肉強食

2.「El PAMI es de los jubilados, NO del gobierno」

→・PAMIって何か?
1971年5月13日に国家恩給・年金受給者社会サービス院(el Instituto Nacional de Servicios Sociales para Jubilados y Pensionados)創設。その機構にはPrograma de Atención Médica Integral (PAMI)という健康保険機構があった。そのうちにその略号PAMIが高齢者・年金生活者の社会事業全体を指し示すようになった。のかな?

3.よく読めないが鉢巻におそらく「Defender el PAMI es defender la patria 健康保険機構を守ることは国家を守ること」と書いてある。

4.「Páganos toda la vida」ともある。


これらの文言から、きっとこれは1999年1月のデモなのだと思う。いくつか調べてみた:

・PDF: La Justicia frenó la licitación de las prestaciones asistenciales en el PAMI ――― La Plata, viernes 15 de enero de 1999

pobres viejos pobres ――― Los jubilados son las primeras víctimas de las políticas de ajuste económico. Protestan o se resignan en un ambiente de indiferencia general.

その記事の写真

デモの内容などは後でもうちょっとよく調べないと私はわからない。とりいそぎこれらをc⌒っ゚д゚)っφ メモメモ...


ちなみにグレゴリオ(ウリセス・ドゥモン)はこのデモの最中に体調を崩したらしく、救急隊員が駆けつける騒ぎとなる。血圧を測定されている間もこの老獪な“隠居したアナーキスト”は全くおとなしくしてくれない。「¡¡¡Hasta la victoria siempre!!!」などと叫んでみたりする。

Posted by: Reine | Wednesday, March 11, 2009 at 17:09

私自身も2歳児の男の子の母ですが、
こどもというのは、なかなか親の思い通りにはならないというか、ならないのが当たり前なのですが
でもホント、困っちゃいますよねっcoldsweats01
この映画の長男さんがどんな職業を目指していたのか(ダンサーかしら?^^)わかりませんが、
50代のお父さんと言うのは、自分の子どもと自分の親との板ばさみで大変ですよねえ・・・・(><;)

Posted by: ひつじのメイ | Friday, March 13, 2009 at 10:07

アルゼンチンにお住いのe_mさんからメールをいただきました。この作品の冒頭のデモの光景についての解説をくださいました。ありがとうございます。

penあ、ところで、デモのことですけど、地元民として、ちょっと説明させていただきますね。

Ahorristas despojados de su propiedadというプラカードのフレーズは、2002年初頭の通貨切り下げで、ドル建て銀行預金の額が大幅に目減り(ドルベースで、もともと預けた金額の2分の1から3分の1程度にされてしまった!)したことを指しています。

¡¡¡No a los bonos!!!というのは、政府が銀行預金と、国債を交換するという選択肢をオファーしたからで、「冗談じゃない、わたしは銀行に預けたドルを、そっくりそのまま返して欲しいのであって、国債なんていらない!」という訴えなんですね。

PAMI(年金生活者を対象とした国営医療保険)の問題は、Reino de Reineさんが新聞記事をリファーしながら説明されているとおり、1990年代のアルゼンチンの経済政策全般(財政支出を減らし、市場経済を重視し、「小さな政府」にする)の影響によるものと理解しております。そうした90年代の経済政策や金融政策の帰結が、2001~2002年の経済危機だと考えれば、PAMIの問題と銀行預金の問題とは、間接的に関係しているし、ましてや銀行に一生懸命預金してきた年金生活者の人も多くいたわけですから、年金生活者のデモと預金者のデモが合流するのも不思議ではない、という感じでしょうか。end


e_mさん、本当にありがとうございました。またこれからもアルゼンチン(映画)についていろいろ教えてください。


それから、アルゼンチンの経済危機やドル建て銀行預金の問題に関して、e_mさんは『Vientos de Agua』という連続ドラマについてもメールで話してくれました。

そうそう、『Vientos de agua』、これは早く観たい。

このドラマのDVD(全13話; 5本組)は、アルゼンチン人の友人が昨秋スペインから遊びに来るときに「僕のおすすめです」と言って買ってきてくれました。その彼とは映画の趣味がことごとく合致しているので、これは私も絶対好きになってしまいそうな予感がガシガシ来ています。

……ただ、時間がもう……どうにもならないくらい時間が……なくて……私、少なくとも9月終わりくらいまではきりきり舞いかもしれません…crying

Posted by: Reine | Friday, April 10, 2009 at 10:56

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