REC / レック [スペイン映画]
( サラっと観ただけなので注意点がいくつかあります。)(サラっとどころか別の作業の時にBGVとしてつけていただけ、みたいなもの)
amazon.co.jpの商品詳細より、ストーリー紹介:
2007年。スペイン、バルセロナ郊外。ローカルTV局の若い女性レポーター、アンヘラはカメラマンと共に消防隊の密着取材をしていた。
深夜、老婆の叫び声を聞いたという通報を受けて現場アパートに急行すると、そこにはこの世の者とは思えぬ老婆の姿があった…。その後、突如、封鎖されるアパート。その中で拡がり出す“ある病原菌”。閉ざされた空間で、究極の恐怖に直面することとなった人々には、隠れ、逃れ、必死に生き残ろうとする以外、術がなかった。
次第に露わになる謎、明らかになるほど増していく恐怖の出来事を克明にカメラはとらえ続ける。女性レポーターとカメラマンが最後の一瞬まで記録しようとしたもの。それは、逃げ場のない、戦慄の事実。
私、こういうジャンルを見慣れていないので、感想を書こうにも「怖かったよ」としか書けないんだよね。
「怖い」と言っても、こないだの『El Orfanato / 永遠のこどもたち』のときのようにぞわっと鳥肌が立つという種類の怖さではなくて、「はっ( ゚д゚)ハッ」「Σ(゚Д゚;)ギクッ」とするほうの怖さ。私はパソコンで窓をとても小さくして見えないようにしてチラ見ていましたが、そんなでも時々ギョッとのけ反ったりしてた。びっくり箱的怖さ。
私なんかは、「ゾンビ映画だったら、だって、『こわかった』か『つまらない』以外に書きようがあるの?」とキョトンとして立ち尽くしてしまうわけですが、こういう、まるっきり不慣れなジャンルについては、私はいつも欽司さんのブログを当てにしてしまいます。(愛読してるのです!)
↓↓↓↓
欽司さんの「欽司映画日記」から:
「[●REC] モキュメンタリーゾンビ映画!出来が良いです!」。
といったわけで、『Rec』は何度か観てもたぶん楽しめると思います。私がこういう映画をあんまり観たことがないから余計に面白かったのかな。
ゾンビ映画って面白いんだね。安心して観ていられるからかね。対岸の火事という気安さがあるもんね。(本当に怖いものと言えば、やっぱり『Crónica de una fuga』などのジャンルなのだとあらためて思った)
あと、まんじゅう。
・音注意 [Rec] スペイン公式
・[Rec]@IMDb
・[Rec] 日本公式(←STORYの紹介文は、あれ、あんなに全部ダラダラ書いちゃっていいものなの? あそこまで公式サイトに書かれててもゾンビ映画って楽しめるの?)
監督: Jaume Balagueró ジャウマ・バラゲロ Paco Plaza パコ・プラサ
脚本: Jaume Balagueró Luis Berdejo ルイス・ベルデホ Paco Plaza
出演:
Manuela Velasco マヌエラ・ベラスコ ... Ángela Vidal アンヘラ・ビダル
Akemi Goto ... Japonesa 日本人女性
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Comments
(1) メモ
・REC/レック@goo
・REC/レック@ウーマンエキサイト
・REC/レック@映画生活
・REC/レック@CinemaCafe
(2) USAでリメイクされた
・Quarantine@IMDb
・Quarantine@映画生活
(3) あと、余談だけど、2chの映画板を覗いたらこんなスレッドが:
ノロノロかダッシュかゾンビ議論スレ
Posted by: Reine | Sunday, November 30, 2008 17:27
映画冒頭、テレビリポーターのアンヘラがしゃべっている。そのTAKE2:
「Muy buenas noches, les habla Ángela Vidal, hoy en "Mientras Usted Duerme" vamos a acompañar a una dotación de bomberos en su recorrido nocturno ... y me ahogo. みなさんこんばんは。アンヘラ・ビダルです。今夜の『あなたの寝ている間に』では、消防士のみなさんの夜間パトロールに同行してみたいと思います……あー息がもたないー」
ここで出てくる「dotación」という単語で思い出してもらいたいのが、「うちの町の消防士はかなりいいイチモツもってますわ」と言ってしまった議員の一件ね。大真面目だった記者会見場が爆笑の渦につつまれてしまった珍事。
あの時の発言は「Están bien dotados.」だったね。「当市の消防署員は研修も積んで十分に装備している」と言いたかったのが、不運にも「当市の消防署員はナニがデカい」と言った格好となってしまったという件でした。
今回のアンヘラの「dotación」の意味もついでにおさえておこうと思う。
dotación: 《集合的》(船・軍艦の)乗組員; (組織の)人員,職員; (官庁・会社などの)人員,(全)職員(=personal)
そして動詞dotar:
・《de... …を》 設備する、装備する
・《con... / de...》 (人員を)配置[配属]する; (船員を)乗り組ませる
Posted by: Reine | Sunday, November 30, 2008 17:46
あとは、日本女性(演じているのも日本人)が出ていたね。スペイン語でインタビューに応える彼女の後ろから旦那とおぼしき男性(こちらは俳優は日本人じゃない)がなにか口を挟もうとしたら、「あんたうるさいよっ、ちょっと、あたし話してんだっ」と怒鳴りつける。
自分の姿を見ているようで非常に面白かった。
それから、彼女の「Sí.」の言い方・発音などは日本人っぽさが出ていて巧いと思った。
この先、ちょっとネタばれっぽく
↓↓↓
パニックが拡がるうち、この日本人一家のことを非難するアパート住民も出てきます。「生魚なんか食べてるから変なものに感染したんだろう」というわけです。
前にもどこかで書いたかもだけど、私個人的に思っているのは、スペイン人は食についてとても内向的・閉鎖的だということ。昨今はどうか知らないが、前世紀末頃、私にはそう感じられた。
アメリカ人の友人なんかが、箸も使いこなすし、野菜料理でも寿司でも何でも食べる・食べたがる・食べてくれるのと比べると、スペイン人はそれらを頑なに拒否するようなところが見受けられた。
「日本人は生魚を食べる」ときいてスペイン人はいったいどんな絵図を思い浮かべてるんだ? なんでこの人たちってこんなウゲーーって顔すんの? たぶん彼らは日本人が生魚をこういう風に食べていると思っているのじゃないか?
とすら私は思っていた。
Posted by: Reine | Sunday, November 30, 2008 18:18
あとはね…マンション住人の一人、ジェニフェル(ジェニファー; Jennifer)という少女だがね。こういう名前は‘流行りもの’なんだよね。すでに90年代中盤の時点で、学校の先生が「最近の子供はケヴィンだの○○だの、スペインらしからぬ名前をつけられている」と言ってた。
それらの新奇ネームが、日本の一部で言われるDQNネームくらいのネガティブな印象を有するのかどうか知らないけど、まぁ、とにかく子どもの命名における新しい傾向だよ。bossa novaかよ。
■www.hoymujer.com (今年9月ごろの記事?)より:
2007年の新生児の名で最多は、男はDaniel、女はLucía。次点は、男はAlejandro、Pablo、女はMaría、Paula。
逆に少ないのは男はXavier、Ander、女はAne、Estela。
前年までAlejandroは男子の名では一番人気だった。女子の場合、LucíaとMaríaはいつも競っていた。
70年代~90年代、男はDavidが人気だった。女はMaría Carmen、Laura、Maríaで、とくにMaríaは20年代よりも以前からの人気。
1910年頃、女子の名では、Mariaの他に、Carmen、Josefa、Dolores、Francisca。男子ではJose、Antonio、Manuel、Francisco。50年代頃まで、これらの名は人気を保っていた。
60年代女子のMaria DoloresやMaria Pilarが流行り始めた。
70年代に入り、男子のDavid、女子のAna MariaやCristinaが現れた。二つの名前を連ねた形の名はまだまだ使われている。
80年代終盤、映画やテレビシリーズの影響でKevin、Jennifer、Vanesa、Sheilaなどの名がブームとなった。
Letizia Ortizがフェリペ皇太子と結ばれたことを機にLetiziaブームも来たものの、上位100位に入っていない。
地方ごとに見て行くと、Luciaはバスク以外のだいたいどこの地方でも人気。バスク地方では女児にUxueとつけるのが好まれているので。
リオハやムルシアではMariaが一番人気。バレアーレスではPaula、セウタではNoor。
男児名では地域差はもっと大きい。Alejandroはアンダルシア、カスティーリャ・ラ・マンチャ、バレンシア、エクストレマドゥーラ、マドリード。Danielはカナリア諸島、カスティーリャ・イ・レオン、マドリード。
アラゴンやアストゥリアスではDiegoが、カンタブリア、リオハ、ガリシアではPabloが、それぞれ一番人気。バレアーレスとカタルーニャではMarcが一番。
バスクとナバーラではIkerが好まれ、セウタでは伝統的にMohamedである。……略……
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あぁ、でも、こういうスレッドなんかを眺めると、やっぱり、Jennifer、Jessica、Jonathanとか、Vanessa,Christian、Kevinが「Nombres horteras (悪趣味な名前)」かどうかが議論されているようだ。
※たぶんこのテーマはちょっと面白いので要調査。φ(`д´)メモメモ...
Posted by: Reine | Sunday, November 30, 2008 20:15
そしてまったく話は逸れますが、上で挙げた‘悪趣味’ネームであがっている「Jonathan」という男子名で思い出すことと言えば、友人Roboが教えてくれたこれ
↓↓↓
http://jp.youtube.com/watch?v=rCxoKTwv4tc
(jonathan-kamelo.semos.Cancion entera)
※Tú si que valesという素人参加の芸能全分野に渡ったオーディション番組にKamelo Punto Semosというデュオが出場したときの様子。
Jonathan (Kamelo.Semos) - The animated video(上の歌にふざけた絵をつけたバージョン)
このデュオおよびこの曲については、私もまだまだRoboくんに解説してもらわないといけないのだけど、どうも、「Jonathan」などと名付けられちゃった男児とその家族の‘イケてなさ’というか‘DQNっぽさ’を歌いあげているようですよ。
(ちょっと今時間ないのであとはあとで)(予定は未定)
Posted by: Reine | Sunday, November 30, 2008 20:49
ネタバレ系MEMO φ(・ω・ )メモメモ
(1) POSESIÓN:
El vaticano investiga la posible posesión de la niña portuguesa.
(2) Portugal conmocionado por el caso de la niña poseída.
(3) Bambina arrabbiata:
possessione o malattia?
(4) Sospendido o caso Medeiros
(5) ------ da menina Tristana Medeiros
---- o caso da polêmica:
"--- a máo do homem, náo a do diabo"
(6) La niña Medeiros desaparece misteriosamente
Posted by: Reine | Friday, December 05, 2008 16:36
RECの日本公式サイトに書いてあったけど、音を抑えてあるというのは偉いと思いました:
通常の映画で求められるサスペンス効果や機械的なナレーションを排除するアイデアが、まるで実際に起こっているようなリアルな恐怖を観客に与えることに成功した。
「この映画の特異な語り口には音楽は意味がないってことを知っていた。それに、ホラー映画ではよくビックリさせたり、雰囲気を醸し出したりするために音楽を使うが、音楽を使わずに作るということにも、すごく挑戦してみたかったんだ」とバラゲロは語る。
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怖い映画って音でびっくりするからな、ほんと。それを封じたってのは偉いと思いました。
Posted by: Reine | Sunday, December 07, 2008 11:18
※今この文章を公式サイトから書き写していて思ったこと:
これは原語スペイン語で書かれていたものを訳したのだろうと思うけど、この訳者はあんまり翻訳は得意じゃないんだと思う。スペイン語からじかに和訳したのか、あいだに英語訳が挟まっちゃってるのかわからないけど。
私がこのブログにいろんなこと(映画のセリフとか友人とのチャットとかメールとか)を和訳する時、ものすごく直訳するように努めているのだけど(そして私は「あぁ、こんなガチガチな訳ばかりしていたのではダメだ」と落ち込んだりするのだけど)、上記の文章もそういったぎこちなさを感じるでしょ? 感じない?
なんか変な日本語文じゃない? 硬くない? まるで、あれだ、皇太子妃の双子の妹が自分で自分の翻訳を褒めちゃったみたいだけど、みる人がみると下訳か機械翻訳かっていう酷い出来だとか言うじゃんで知られるあの本みたいな翻訳だ。
Posted by: Reine | Sunday, December 07, 2008 11:19
このブログで私は「ここからはネタバレかも」と言いつつ、内心、実はネタバレなんかほとんどしていないよとも思っているのですが、ここから先は本当にこれこそネタバレというのだろうなと思うことを書きます
↓↓↓↓
・Javier Botet@IMDb
・Javier Botet
・アーティストとしての彼のブログ
・俳優としての彼のブログ
・彼の先天性の遺伝子疾患(下記)と幾度もの手術、映画に対する幼少からの憧れ、映画界での経歴について、およびインタビュー映像
・日本マルファン協会から、マルファン症候群
柔らかい関節、水晶体の偏位や亜脱臼、側わん、自然気胸、大動脈拡張、大動脈の解離、大動脈弁や僧帽弁の閉鎖不全、などの症状がいくつか現れます。人によって現れる症状は異なり、程度も異なります。
高身長、痩せた体格、細くて長い指が特徴的と言われていますが、必ずしも当てはまらない方もいます。
Posted by: Reine | Monday, December 22, 2008 08:11