Torrente, el brazo tonto de la ley [スペイン映画]
スペイン人であること、マドリッ子であること、アトレティコのサポーターであることにプライドを持って生きている漢トレンテが、拳銃マニアのおくての若者ラフィと共に、マドリードの闇社会を牛耳るマフィアに敢然と立ち向かう様をブラックユーモアたっぷりに描いた活劇。
………などと書いておけばいいのだろうか。もうこれで十分に褒めたと思います。私は褒め切った。
これは私、友達から貸していただいた作品だったからまだ観ていられましたが、自力で購入したのならかなり苦痛だったと思います。(でも、ありがとう!>友よ)
B級(~C級?)とは承知の上で、しかしながらサンティアゴ・セグーラ(監督・脚本・主演)は「やればすんごいできる子」だとずっと思ってきたので、シリーズの第2・第3弾はともかく、第一作のこれは期待してよいのだろうと信じ込んでいた。いいコメディを見せてもらえるのだったらばどんなに下品だろうが気になりませんよと、両手を拡げて待っていたのだけれども。
『Torrente』は、『El Día de la Bestia / ビースト 獣の日』のコメント欄で友人Robo君が「下品だけどね」とことわった上で薦めてくれた作品でした。
『Torrente』を観終わったとき―――もう1か月くらい前ですね―――、ちょうどSkypeで彼としゃべる用事があったので、ついでに言っておいた。
私: 今、Torrente観てる
彼: pues cuando termines de verla quema el disco y echale sal
彼: que no salgan los demonios
私: Esperaba un poco más de calidad. Pero no ...
彼: Es una mierda... ¿te la recomendé? Sería como ejemplo de lo que no se debe hacer...
彼: a ver, tiene algunos gags grotescos que hacen reír
彼: pero la película en sí es indecente.
私: me gusta el género que se define en japonés como 「B級映画」. Y creía que TORRENTE tb tendría ALGO. Pero resulta que ha sido peor de lo que esperaba.
彼: a ver, cuando era más joven y la vi por primera vez, pues muchos chistes me hicieron reír, la verdad
彼: pero la película es repugnante. ……略……
結論を言うと、repugnanteでもgrotescoでもindecenteでも、好きな作品は好きになる私なのだけど、単純に、これはつまらないから好きになれなかったのでありました。
・Torrente, el brazo tonto de la ley@IMDb
直訳: トレンテ、愚かな法の力
監督・脚本・主演: Santiago Segura サンティアゴ・セグーラ ... José Luis Torrente ホセ・ルイス・トレンテ
出演:
Javier Cámara ハビエル・カマラ ... Rafi ラフィ: トレンテの近所の魚屋さんの息子; 銃マニア
Neus Asensi ... Amparito アンパリート: ラフィの従姉; 田舎の村から来てラフィの店を手伝っている; 身持ちがあまり…
Chus Lampreave チュス・ランプレアーベ ... Reme レメ: ラフィの母親
Tony Leblanc ... Felipe Torrente: トレンテのお父さん; 腕などに麻痺がある
Julio Sanjuán ... Malaguita マラギータ: ラフィの遊び仲間; 武道マニア
Jimmy Barnatán ... Toneti トネティ: ラフィの遊び仲間; このこ特技なんだったかな
Darío Paso ... Bombilla ボンビージャ: ラフィの遊び仲間; 発明マニアだったっけか?
Antonio de la Torre アントニオ・デ・ラ・トーレ ... Rodrigo: 名前なんてあってないような端役でしたが
※強盗の二人組はガビーノ・ディエゴとホルヘ・サンツだったよ。ストッキングを頭からかぶってたからわからなかった。
※ビリヤード場にはハビエル・バルデム。いやぁ、こっちは一応顔出ししてるんだけどもまったく気づかなかった。



Comments
amazonの商品小窓を本文中に置くとページ全体のレイアウトが崩れちゃうという事態が生じるいつものトラブルなので、今回はここに
・DVD: Torrente, el brazo tonto de la ley
・トレンテがこよなく愛しているのはEl Fary: Que Grande Eres! Lo Mejor de el Fary
Posted by: Reine | Sunday, October 12, 2008 at 13:32
語句メモ(終盤の終盤、ばかばかしくなってメモ取るのをやめた)
・de servicio: loc. adv. En el desempeño activo de un cargo o función durante un turno de trabajo. Entrar, estar, salir de servicio.
・putiferio: puticlub 《卑》売春宿(=prostíbulo); (ホステスによる接客が中心の)バー
・「¡Vaya pollo se ha montao!」
→・montar el pollo [un pollo]: frs. coloqs. Armar un escándalo.
・estar en la higuera: fr. coloq. estar en Babia.
→ ・estar alguien en Babia: fr. coloq. Estar distraído y como ajeno a aquello de que se trata.
・pensar alguien en las musarañas: fr. coloq. No atender a lo que él mismo u otro hace o dice.
・pechuga: 3. f. coloq. Pecho de hombre o de mujer.
・「稼ぎはどうだい?」と物乞い仲間に聞かれて、トレンテの父は「Eso está chungo.」と答える。
→・chungo, ga (語源: Del caló chungo, feo):
1. adj. coloq. De mal aspecto, en mal estado, de mala calidad.
例) El tiempo está chungo; va a llover otra vez. Una película chunga.
2. adj. coloq. Difícil, complicado.
例) Con ese rival, lo tiene muy chungo.
・para chuparse los dedos: loc. adj. Muy bueno.
・currela:
→ ・currante: 1. com. coloq. Persona que trabaja.
・despachar: 8. tr. coloq. matar (= quitar la vida). U. t. c. prnl.
・「¿A usted se le da bien el tiro? あなた射撃は得意ですか?」
→・dársele a alguien bien, mal, mejor, etc., algo: frs. coloqs. Tener más o menos habilidad o inteligencia para ello.
・promoción: 2. f. Conjunto de los individuos que al mismo tiempo han obtenido un grado o empleo, principalmente en los cuerpos de escala cerrada.
・「Dominguero de mierda.」
→・dominguero, ra:
1. adj. Dicho de una persona: Que acostumbra a componerse y divertirse solamente los domingos o días de fiesta. U. t. c. s.
3. adj. despect. Dicho de un conductor inexperto: Que solo utiliza el automóvil los domingos y días festivos. U. t. c. s.
・rodaje: 2. m. Preparación, aprendizaje, práctica.
・ser algo el acabose: fr. Denota que ha llegado a su último extremo. U. m. en sent. peyor.
・desperdicio: 2. m. Residuo de lo que no se puede o no es fácil aprovechar o se deja de utilizar por descuido.
・achuchoncillo:
・imponente: 2. adj. Formidable, que posee alguna cualidad extraordinaria.
・「Me he puesto morao.」
→ ・ponerse morado, da: 1. fr. coloq. Hartarse de comida.
・「¿Ya te estás rajando?」
→ ・rajar: 10. prnl. coloq. Volverse atrás, acobardarse o desistir de algo a última hora.
・「¿Quieres que te meta un puro por insubordinación?」
→ ・puro: 10. m. coloq. Castigo, sanción.
・pronto: 4. m. coloq. Ataque repentino y aparatoso de algún mal.
・cargar: 45. prnl. coloq. matar (= quitar la vida).
例) Se cargaron A un delincuente.
・metralleta: f. Arma de fuego automática, de cañón más corto que el fusil y de gran velocidad de disparo.
・espatarrarse: 1. prnl. coloq. despatarrarse.
・「(女が妊娠するまでの経緯をいろいろ想像してると) Me pongo a cien. 」
a cien: 1. loc. adv. coloq. En o con un alto grado de excitación.
例) Poner a cien.
例) Ir a cien.
・tiquismiquis:
1. m. pl. Escrúpulos o reparos vanos o de poquísima importancia.
2. m. pl. coloq. Expresiones o dichos ridículamente corteses o afectados.
3. com. Persona que hace o dice tiquismiquis.
・memo, ma: 1. adj. Tonto, simple, mentecato. U. t. c. s.
・chusma:
5. f. despect. Arg. Persona chismosa y entrometida.
6. f. despect. coloq. Cuba. Persona de modales groseros y comportamiento vulgar.
Posted by: Reine | Sunday, October 12, 2008 at 13:37
0) トレンテの車の中
・El Faryのテープを聴く。
・車の後部に貼ってあるステッカーには「SER ESPAÑOL UN ORGULLO / MADRILEÑO UN TITULO (スペイン人であることは誇り、マドリっ子であることは勲章)」
・El Faryと並んで撮った写真
・アトレティコの応援グッズ。
・アトレティコのユニフォームを着ているクマ?のぬいぐるみ……etc.
1) あやしい危ない地区を車で流すトレンテ。
道行く娼婦に向かって「¡Guarra!」と楽しそうに独り言。町のシャッターや壁に貼ってある音楽ライブのポスターが一瞬チラッと映りこむ。アーティストは、SKA-P(『Que Corra la Voz』など)とPorretas(『Porretas』など)。
2) ラフィが部屋で『Taxi Driver』の「You talkin' to me? You talkin' to me? You talkin' to me?のシーンを真似て得意になっている。(けど、その下手なこと、サマになってないことと言ったら! この苦笑の誘いっぷりがラフィっぽい)
この「You talkin' to me?」のシーンは『Matando Cabos カクタス・ジャック』でも真似して悦に入ってる人がいたよね。っていうか、『Taxi Driver』に関しては―――他のシーンについても―――メンションしている作品なんて世界中に数えきれないほどあるんだろうと思う。
3) 銃器オタクのラフィがいろいろと銃の名前を言いますが、てっとりばやそうな「armas.es」という、「武器.jp」みたいな名前のサイトを見つけたので、それだけ書いておきます:
最初にトレンテが床に落としたのを見かけたのが、Revolver "LLAMA"。ほか
4) ・hemipléjico, ca: 半身不随(の人)
父親に「emipléjico (私は半身不随です)」と段ボールに手書きで書いたような札を持たせ、「さぁ、父ちゃん、仕事だ、仕事だ」というトレンテ。物乞いをして日銭を稼げよということ。ひどい息子。
父親は「hemipléjicoにちゃんと《H》をつけてくれないか、学が無いと思われるのはたまらん」と訴える。すると、この酷い息子トレンテは、「その方がいいんだよ、そうやって同情を買うんだから」と。
つまり札には「emipléjico」はわざと誤字を記しているということ。
※でもこの手のつづりミスなんて、スペイン人は大学を出た人でも普通にやるよね。私の友人知人も皆さんそこそこきちんとした学歴・職歴の人々だけど、「あれ? echo de menos ってHが要るんだっけ?」などととんでもないことを質問してくる。チャットなんかでもドカドカ間違う。
私が正しい語を答えると、「あぁ、そっかH要らないんだ? echarのechoか。てへっ (;´▽`A``」と恥ずかしそうにしてみたり。そういうのしょっちゅう。
「スペイン人の誤字を訂正してあげるのはもう慣れてるから気にしないで。私はとくに驚かない」と言ってあげたら、笑い転げてるような動く絵文字でレスが来た。
5) トレンテがコンビニで立ち読みしているのは『LIB』という1976年創刊の雑誌で、www.lib.es がそのサイトだけど、エロものすごく注意な感じのサイトですから。
Posted by: Reine | Sunday, October 12, 2008 at 13:44
6) 途中、ポリ・ディアス というボクサーがその人自身の役で登場する。
Policarpo Díaz: あだなは"El Potro de Vallecas"
1966年生まれのアルメリア県出身のボクサー。ライト級でヨーロッパチャンピオン。1991年には世界タイトルを賭けてウィテカーに挑むものの敗退。彼が躍進できなかったのはスポーツマンにあるまじきその素行の悪さと荒んだ私生活のせいであったとも言われる。(Wikipediaからテキトー訳)
この人の名でイメージ検索をするとどうもポルノ映画に出演したのかなと感じられる画像がやたらヒットするでしょ。
なので、前出のRobo君に聞いてみた。「その人は、ボクサーをdespués de retirarse, entró en el mundo del cine porno??」
(※Robo君は日本語の読み書きも達者なので、彼とのチャットにおいては互いに日本語とスペイン語の好きな方で好きなように書いている。一文の途中で言語が換わったりする)
Roboくんによると:
ポリ・ディアスは『El potro se desboca』というポルノ映画で主役を演じたそうです。
そしてそのタイトルは『Caballos Desbocados - El Mar de La Fertilidad』=三島由紀夫の『奔馬 (豊饒の海)』をもじっているのだそうです。(ω・ )ゝ なんだって?
『Torrente』のシリーズには、このようにアンダーグラウンド系の有名人が多数出るのだそうです。
・inframundo: アンダーグラウンド φ(`д´)メモメモ...
※ちなみにこれで思い出したけど、前に、amazon.co.jpで日本人の著作の西語訳バージョンを集めてみたことがあるので、そちらも参考になれば。
Posted by: Reine | Sunday, October 12, 2008 at 14:03
7) ラフィの従姉は、荻野目慶子と石田えりと誰かを混ぜたような顔で、肉厚の唇をした、たいそう乳のでかい淫乱ですが、彼女が悪漢どもに‘強要されて’性的行為に及ぶシーン。
それを見て「あぁ、これはいわゆるオマージュ……?」と思った。
どういうことかと言うと、以前スペイン映画友達から『Nadie hablará de nosotras cuando hayamos muerto / 死んでしまったら……略……』にそういうシーンがあるという話を聞いていたのでした。
Posted by: Reine | Sunday, October 12, 2008 at 14:19
8) 彼にパンチをくれてやりなよ、という文脈で、「Déle, déle.」という字幕が出た。
これ、今はもう「Dele.」と書くはずじゃなかったか。
アカデミアの疑問辞典の「tilde」の項、ここの4.-3
a partir de la Ortografía académica de 1999 las formas verbales con enclíticos deben acentuarse gráficamente siguiendo las reglas de acentuación (→ 1 y 2); así, formas como 「estate」, 「suponlo」, 「deles」 se escriben ahora sin tilde por ser palabras llanas terminadas en vocal o en -s,
この映画は1998年の作品だし、DVDのリリースはいつだか知らないけど、そんなこんなで旧い正書法で書いてあるのかな。
ついこないだ目にしたんだが、たぶん偉いっぽいスペイン語の年配の教授の最近の書きもので全編「déle」だった。何なんだろうね、ああいうのは ┐(´д`)┌
Posted by: Reine | Sunday, October 12, 2008 at 14:30
あぁ、そうだ。
最後にいやなこと一件つけたしとこう。
この不潔で脂ぎったトレンテという男が女とセックスしたわけだけど、その直後、右手の指を嗅ぐ一瞬がある。やるんじゃないかなと思っていたらやっぱりやった。
もう、ほんとにヤだ、この男。
こないだ夜中にプクがキャンキャン泣くので目が覚めた。そしたらちょーーーどテレ東で深夜B級映画が始まる時間だった。せっかくプクが起こしてくれたんだからと、テレビをつけて見始めた。
『HARTE JUNGS』
放送日時: 10/5(日) 03:35~05:00 テレビ東京
(2000年ドイツ)(字幕スーパー)
アンツ・イン・ザ・パンツ!◇00 年、独。トビアス・シェンケ。ある朝突然、下半身の一部がしゃべりだした男子高校生。以来、目にする女性がすべて裸に見え、彼の生活は激変する。その声にそそのかされた彼は、学校で一番セクシーな女子生徒とデートの約束を取り付ける。マルク・ローテムント監督。(字幕)
主人公の男子高校生がずいぶん年上の娼婦に相談する、すると彼女が男子の手をとって自分の股間に招き入れる、というシーンがあるんだわ。「女の子にこうしてあげればいいのよ」かなんか言ってた。
そこでシーンが切り替わったらば、画面のど真ん中にその問題の指がデーンと映ってる。カメラがだんだん引いて行く。
すると、主人公の周辺のいかにも‘いけてない’風の友達数人が、その指を奪い合うかのように群がってくんくん鼻を近づけている姿が見えてくるのでした。「あんまり嗅ぐなよ、匂いが無くなっちゃうだろ!」とか言ってんの。
バカバカしくて、ほんと、そっちは面白かったのに、トレンテはヤだ。
Posted by: Reine | Sunday, October 12, 2008 at 14:56