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Sunday, September 14, 2008

La misma luna / おなじ月の下で [メキシコ映画]

LBFF第5回スペインラテンアメリカ映画祭の作品紹介より:
仕事を求め、国境を分かつグランデ川を渡り、アメリカへ不法入国するメキシコ人達。カリートの母ロサリオもその一人。毎週日曜、LAの公衆電話から息子に電話を掛けるロサリオ。そんな生活も4年を迎え、9歳になったカリートは母を探しに行くことを決意する。困難な国境越え、警察の取り締まり、不法入国者を狙う犯罪組織。

数々の危機に遭遇するカリートに、アメリカ社会の片隅で生きるメキシコ人達が手を差し伸べる。偶然旅の仲間になった子供嫌いのエンリケと飾らない友情を育みながら、カリートは母がいるはずの日曜の公衆電話を目指した!全米で興行収入10位にランクインした感動の話題作!end

(わたくし用のメモなので、意味わからないところもあるでしょう)

・良い。ぼろっぼろ泣いちゃった。

・まず思いだした作品は『Habana Blues』と『スパングリッシュ』。この二つは、‘関連’ってことで観ておくのもよいね。あと、『Flores de otro mundo 花嫁の来た村』もかな。


・良い。でも、私はもともと子役モノはたいがい泣いてしまうわけだし、母子モノだし、微笑み系なんてのは、泣くに決まっているのね。っていうかね、私、だめだ、ほとんどの映画で泣けちゃうんだ、最近。困ってんだ。ほんと、私の涙はあまりあてにならん。簡単に泣きすぎ。

・でも、この映画でジーンときてボロッボロ泣くというのと、移民政策・入国管理行政ってものとは、それはそれ、これはこれ、だよ。こういう作品で、「imigra(=移民局の略称)イコールinjusticia」という構図で描くのは、それはあたりまえすぎて、その描き方が世の中に一方的に溢れているじゃんということの方がむしろinjustoだろとも私は思うのよ。

・不法移民が社会にもたらす弊害ってのも確実に存在するわけで、じゃぁ、こちら(=入国された側の市民)の生活は脅かされていないのかっつったら脅かされてる(人は確実にいる)わけで。こっちだって、「injusticia」を声高に糾弾したくなることもあろうよ。

・不法移民問題を描く映画に対峙するときは、センチメンタリズムにひきずられるべきではないと思っている。「かわいそう」で語ってばかりいるべきではないよ。というのが私の信条であるから、これはいかんともしがたい。

・日本の移民事情と絡めている人もいそうだが、「だから、そーゆーの、絡めてもしょうがなくね?」と思う。よそ(米)はよそ(米)、うちはうち、だよ。よその国(USA)の移民政策の現状を、我が国にすぐ置き換えて考えていいもんじゃぁないでしょ。200年かそこらと歴史が‘新しく’、移民が移民のために作り上げてきたような国のとってきている政策と、我が国の歴史と地理的条件の上に成り立っている現況とを、いっしょにしちゃうのは乱暴なのよ。

・まぁ、眠くてよく考えられないから、そのへんはこのへんで。


・ラストよりも、ラス前

・人が変わるのか変わらないのか

・なんつうかさ、あたし、物を失くさない人間なので、物を失くす人を見てると、なんか、感情移入できないっていうか。いや、映画ってのはものを失くしてくれる人がいないと話が始まらないわけですけども。

・とにかく子役、うまい。私の中で「永遠の天才子役」といえば長谷川真弓なんだが、ちなみに。

・子役があんまりにも巧かったので、思わず「うめーーーーー。」とメモっていた。そしたら休憩時間に、字幕スタッフのyokoさん(※大学のサークルの後輩だったことが判明)が、おんなじシーンのことを話してて、「そう! あそこ、すんごい演技するなあと思ったよね」と盛り上がる。

ちなみにその時のメモ。基本的に後で読むのが一苦労なシステムです
↓↓↓↓

送信者 第5回スペイン・ラテンアメリカ映画祭


・合法移民と不法移民の差とか

・雇用主側もまた外国人(たぶん)なのにねという皮肉

・カットされてるシーンがあったはずだと思うのだけど。「どうして、さっきのシーンの次でもういきなりこのシーンに辿り着けるの???」ときょとんとするシーンがあった。

・彼らひとりひとりに遠く離れた母がいるのだよなと思うと、涙止まらんかった。


(つづきはコメント欄で)


La misma luna@IMDb 7.4
Under the same moon 公式(配給会社のサイト内)
Under the Same Moon(原題)@映画生活

監督: Patricia Riggen パトリシア・リッヘン
脚本: Ligiah Villalobos

出演:
Adrian Alonso アドリアン・アロンソ ... Carlitos カルリートス
Kate del Castillo ケイト・デル・カスティージョ ... Rosario ロサリオ (ママ)
Angelina Peláez ... Benita Reyes ベニータ (お祖母ちゃんかな)

Eugenio Derbez エウヘニオ・デルベス ... Enrique エンリケ (旅は道連れ; 私個人的にああいう体が大好きです。たまりません)

Maya Zapata ... Alicia アリシア (ロサリオのL.A.での親友)
Gabriel Porras ... Paco パコ (ロサリオに思いを寄せる男性; すてきなの)

Carmen Salinas ... Dona Carmen "La Coyota" ドーニャ・カルメン (不法入国のブローカー)
María Rojo ... Reyna レイナ (不法入国者たちに慕われ頼られる定食屋の女将)

Jesse Garcia ... David ダビッド (これはチカーノのカップルの男の方だっけ?)
America Ferrera アメリカ・フェレーラ ... Marta マルタ (カップルの女の方)(私は何をうっそりしていたのか。この人の顔、どっかで見たことある、誰だっけ? どの映画に出てたんだっけ?……って思い出せなかった。アグリー・ベティーじゃないか)

Isaac Bravo ... Chito チト (友達; ガム売りの少年)
Ernesto D'Alessio ... Oscar オスカル (カルリートスの父)


そして、楽団はLos tigres del nortes

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Comments

12日(金)の質疑応答から。

主役を演じた子役の Adrian Alonso 君は既に本作品で5本目の映画出演となるらしく("The Legend of Zorro"にも出てたらしい)、Patricia Riggen監督が「私はこの映画が初監督作品だったのですが、そういう意味では、彼の映画経験は私よりも5倍もあるということになります」と言ってました。

Posted by: abetchy | Sunday, September 14, 2008 at 08:44

映画祭
2007 Sundance
2007 Toronto International Film Festival
II Festival de Cine Global Dominicano
Vallarta Film Festival
Miami Film Festival (PDF)
Young Artist Award

製作/配給    
Fox Searchlight

Posted by: Reine | Sunday, September 14, 2008 at 18:23

他に小さいメモ
・ママがいつも使用するL.A.の公衆電話には「Se dan clases inglés y español. (英語・スペイン語レッスン)」のチラシが貼ってある

・chamaco, ca: 1. m. y f. Cuba, El Salv., Hond. y Méx. Muchacho, niño.

・órale:
1.《激励》(1)がんばれ (2)《驚き・感嘆》おっ,あっ
2.《ラ米》(メキシコ)《俗》(1)了解,オーケー (2)(突然の出来事に応じて)どうしたの

・ojete: 4. m. Méx. Persona tonta.
(↑ シュワルツェネッガー知事のことをラジオ番組でこのように話していたんじゃなかったかな)

・「ほにゃららle」が頻繁に聞こえた気がする。『ダック・シーズン』のコメント欄で少しふれた

・chamba: 2. f. coloq. Am. Cen., Ecuad. y Méx. Empleo, trabajo.
(↑ ブローカーのカルメン婆さんのとる料金で、アメリカ入国に2000、着いてからの仕事の世話まで込みならば500ドルプラス)(単位は「ドル」だよね???)

・『アグリー・ベティ』のアメリカ・フェレーラ演ずるマルタが男に「今ここでchoiceをしなければならないのよ」とつきつけ、決断を促す。

Habana Blues』が投げかけていたテーマ、「Vivir es elegir. 生きるとはすなわち選択するということである」がここでも出てきたわけです。

・¡A sus órdenes!: 《謙譲》何なりと申しつけください; 《軍》了解

・¡A la orden!:
2. loc. interj. U. como fórmula militar del acatamiento o saludo ante un superior.
3. expr. U. como fórmula de cortesía para ofrecerse a la disposición de otra persona.
おおせのとおりに; 《軍》了解

・para servirte / para servir a usted, etc.: 1. exprs. U. como fórmulas de cortesía para ofrecerse a la disposición u obsequio de otra persona.
《自己紹介で》どうぞお見知りおきを,どうぞよろしく

・aventón: 1. m. C. Rica, El Salv., Guat., Hond., Méx. y Pan. autoestop.

・国境の管理局で足止めされる。「Why?」「Any problem?」と言う。あれ、ほんと、そうなんだよな。私、どうもアメリカのイミグレーションと相性が悪いみたいで、一回で通してもらったことがない。事務室に連れて行かれて南米人といっしょに待たされて尋問されたこともある。

「ちょっと来て」と言われると、かなっらず「Why?」「Any problem?」って言っちゃうもんなのな。自分でも毎度おかしさがこみあげてくる。

Posted by: Reine | Sunday, September 21, 2008 at 11:38

カルメン婆さんはアメリカからやってきたマルタたちにスペイン語で話し続ける。マルタは片言のスペイン語で話そうとするが、どうしても英語になってしまう。

苛立ったマルタが「マダム、あなた、私のしゃべっていることわかってるくせに!!」と語気を荒げて、しかし縋るように言うがカルメン婆さんは追い返す。

そして「チカーノは自分の言葉も話せない」「あいつらは私たちを見下してるんだよ」と言う。


関連本いくつか(※中身は私は知りません):
・PDF マイノリティとしてのメキシコ系アメリカ人の起源
>1960年代から,特にチカノを自認する人々の間で,エスニック・アイデンティティを覚醒させる運動が起こり,政治的な運動となったのと同時に,メキシコ系の歴史学者が自らの起源を問うようになって来ている.自身の歴史を見直し,アングロ主導の歴史解釈を正そうとの動きもある.一方で,米国生まれの若い世代に,スペイン語を話さないことに象徴されるようなメキシコ離れの傾向も見られる.

メキシコ系米国人・移民の歴史 (世界歴史叢書)

浸透するアメリカ、拒まれるアメリカ―世界史の中のアメリカニゼーション (アメリカ太平洋研究叢書)

メキシコを知るための60章 (エリア・スタディーズ)

・あとはみつくろって
チカーノ アイデンティティ 検索結果

chicano identity 検索結果

Posted by: Reine | Sunday, September 21, 2008 at 12:36

監督質疑応答より
(※他所のブログなどでも報告されていることなのでラフに):

・カルリートスが仕事を与えてもらったのはアメリカインディアンの居住区周辺においてのみだったという点に気づいてもらえたなら嬉しい

・本作では政治的側面を描こうとはあまりしなかった。人間的な面を描きたかった。

・(不法)移民たちも好きで移民するのではけっしてなく、必要に迫られて移民するのである

・監督が会場に質問する。「泣いたって人、手を挙げてくださーい」。そして客席を眺めると満足そうに「泣かせることと笑わせることが私の狙いでした」と。

・音楽はメキシコの生活では不可欠なので、私は映画を作るうえでは音楽を用いることが多い。短編作品の『Milpa』でも音楽を使った。ちなみにあの作品もまた泣いたり笑ったりといった仕上がりを目指した。

・この作品は北米でも動員記録をうちたてた。あたかもハリウッド作品であるかのように大々的に公開された。

……といったことをしゃべっていたと思う。

Posted by: Reine | Sunday, September 21, 2008 at 13:16

こんにちは。某コミュニティにてお世話に(?)なった者です。
陰ながら…とか言いつつ、お言葉に甘えてコメントを残しに来てしまいましたm(__)m
私もチカーノの女性、見たことあるなー…って気になってました。あとで名前聞いて「あぁッ!!」と(笑)
あと子役の少年も「すっごい見たことある、絶対知ってる」って思ってたんですけど、メキシコ映画の『イノセント・ボイス』に(脇役で)出てる子でした。でもこれ内戦ものなんで、観てらっしゃらないですよ…ね?

Posted by: いちこ | Monday, September 22, 2008 at 22:01

いちこさん
コメントありがとうございます。
暴言と放言の多いかもしれないブログですが、これからもおつきあいください。

>内戦ものなんで、観てらっしゃらないですよ…ね?

お。
よくおわかりで。weep
私、戦争ものはダメなのです。特に内戦なんてもう……。ましてや子供が戦地にいる映画(なのでしょう?)は、まるでダメです。観ていられないと思います。

『Voces inocentes』のIMDbに目を通しました。エル・サルバドルの話なのですね。むかーし『サルバドル 遥かなる日々』を映画館で観ていて、すぐに挫折して出てきちゃった思い出が蘇ります。あの頃からヘタレだったのですねえ…。

私のこのブログ、どーーーしても作品ジャンルが偏ってしまいます。なんとか打破したいのですが、いやぁ、厳しいです。

そんなですけど、これからもよろしくどうぞ。

Posted by: Reine | Tuesday, September 23, 2008 at 01:50

母親の勤め先の奥様(最初に出てくる方)は、「カクタス・ジャック」にも出てますな。

Jacqueline Voltaire
http://www.imdb.com/name/nm0901808/

Posted by: abetchy | Sunday, November 02, 2008 at 16:49

この手の問題を「かわいそう」で語るのは偽善者か、謀反人か、何か。嘆願書とか、とんでもない

Posted by: Reine | Thursday, November 20, 2008 at 18:56

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