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Sunday, May 18, 2008

Tan de repente / ある日、突然。 [アルゼンチン映画]

tan de repente tan de repente tan de repente

あらすじ 
マルシアはよく肥えていて、服のセンスもまるで冴えない、もっさりした女である。ブエノスアイレスで何の変哲もない毎日を送っている。マオとレニンはパンクな女の子二人組。マオは街でマルシアを見かけてあとを追い、「あたしとファックしない?」と出し抜けに言った。一目惚れしたのだと。マルシアは取り合わなかったが、マオは「説明のできない愛は行為で立証してみせるよ」と言い、レニンと二人で彼女を‘拉致’するのだった。3人はブエノスアイレスを発ってどこへ向かうのか。


まぁ面白かったよ。(・∀・)ワルカコイイ!!!といった女が二人も出てくるのでその点は満足だけど、自信を持って他人に勧める作品かっていうとそうではない。一生出会わなくても特に損はしないであろう作品だとは思う。機会があったら見ればいいんじゃないかな。


やりたいことをやりたいようにやるマオ。伏し目がちな若者フェリペの部屋にも心にもマオはずかずかと踏み込む。フェリペは戸惑い、何か言いたげな表情を浮かべるが口をつぐんでしまう。(もしかしたら彼はやや吃音があるのかとも思われた。)

言いたいこと・言わなきゃいけないことを発することができなくて、言わずに・言えずに生きて来てしまったなんてのは、なにもフェリペに限ったことじゃない。『ある日、突然。』ではそのような人々がマオの暴力的なまでの直情によって出会う。というか、出会わされた。

この奇縁を通して、それじゃぁ最終的に各人が「TOWANDA!!!」と叫ぶことができたかっていうと、別にそういう風に作っている作品じゃないので。そういう打ち上げ花火が上がる映画じゃない。でも、この後それぞれがたぶん線香花火のパチパチと散る火花を楽しむ術くらいは知ったんじゃないかと、そう思わせるエンディング。

大事なのは、マオの直情だけではこうはことが運ばなかっただろうという点かなぁ。

人生、誰かと出会ってなんぼだね、と。


Tan de repente オフィシャル(製作会社のサイト内)
Tan de repente@IMDb
直訳: あんなに急に
英題: Suddenly
ある日、突然。@goo
ある日、突然。@映画生活
ある日、突然。@ウーマンエキサイト
ある日、突然。@CinemaCafe

・人物設定などはCesar Aira (セサール・アイラ)の『La Prueba』より。

監督: Diego Lerman ディエゴ・レルマン
脚本: Diego Lerman  María Meira マリア・メイラ  Eloisa Solaas

出演:
Tatiana Saphir タティアナ・サフィル ... Marcia マルシア
Carla Crespo カルラ・クレスポ ... Mao マオ
Veronica Hassan ベロニカ・ハッサン ... Lenin レニン
Beatriz Thibaudin ... Blanca ブランカ (レニンの大伯母)
María Merlino マリア・メルリーノ ... Delia デリア (ブランカの家の下宿人)
Marcos Ferrante マルコス・フェランテ ... Felipe フェリペ (ブランカの家の下宿人)
Ana María Martínez アナ・マリア・マルティネス ... Ramona ラモナ (ブランカの友人)


movieセルバンテス文化センターで、6月上旬にアルゼンチン映画週間。

『ある日、突然。』の予定は6/7(土) 15:00~。

(※詳しいこと・正確なことはサイトなどで事前にチェックした方がよいと思います)

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Comments

語句メモ

・coger: 31. intr. vulg. Am. Realizar el acto sexual.

・canchero: El que cancherea.
→ ・cancherear: Actitud de conocer y dominar toda situación. De aparecer como experimentado hombre de mundo.

・manotazo.(De manota, aum. de mano): 1. m. Golpe dado con la mano.

・pito: 11. m. coloq. pene.

・en bolas: Desnudo. Sin nada. Sin dinero ni afectos.

・de vuelta: [Perú, Río de la Plata] Otra vez; de nuevo.

・¿En qué quedamos?
→ ・quedar: 7. intr. Ponerse de acuerdo, convenir en algo.
例) Quedamos EN comprar la finca.

・bárbaro: [SINTAXIS] En la lengua coloquial se usa también como adverbio de modo con el significado de ‘muy bien’:
例) Lo pasamos ‘bárbaro’ y nos reímos mucho.

・tronco, ca: 8. m. Persona insensible, inútil o despreciable.

・amarrete, ta.1. adj. amarrado (= avaro).
→ amarrado, da: 2. adj. Tacaño, avaro.

・gamba: pierna

・orto: ano

・subte: [Acort. de subterráneo]: m. Arg. metropolitano (= tren subterráneo)

Posted by: Reine | Sunday, May 18, 2008 at 12:55

いろいろメモ
・マルシアはランジェリーショップの店員。店に届いた商品(下着)はCaroCuoreのもの

・マルシアはヨガを習っている。場所はPa-Kua(八卦掌?)の道場。

・マオがフェリペにアイスをおごってもらう(おごらせる?)のはLos Amores(※音量注意)

・レニンが語るチステ(スパニッシュジョーク)に出てくる「ムヘール・マラビージャ(=字幕: ワンダーウーマン」ってのはWonder Womanのことだね。(アマゾンには「ワンダーウーマン」の妙な商品が多いな

Posted by: Reine | Sunday, May 18, 2008 at 12:59

Instituto Nacional de Cinematografía y Artes Audiovisuales (I.N.C.A.A.)の助成による制作。

このような映画文化振興のための機関は各国にあるとこないだ習った。

メキシコ: IMCINE 
スペイン: Academia de las Artes y las Ciencias Cinematográficas
コロンビア: FPFC

Posted by: Reine | Sunday, May 18, 2008 at 13:17

メモ
・マルシアの人生は「~できない」だらけ。できない、できない、私はダメとグズグズしているのを見ているとイライラもするけど、コンプレックスが多いであろうマルシアが、他人から指摘されると断固否定する。ああいうのはよくわかる。あれは共感。


・逃げ出したいのに、そしてちゃんとドアは開いてるのに何故か一歩を踏み出せないとか、腕を掴まれているわけでもないのに逃げ出す動きがとれないとか、そういうのはけっこうSM的シチュエーションだよね。

そうやって観るとマオのセリフなんてS的だ。マルシアはその‘罠’にはまっちゃってる。「AがしたければBしなよ」「CしたらDしてもいいよ」といった交換条件をマオはしょっちゅうマルシアに提示しているけど、その条件が著しく自分に不利だってこと、マルシアは最初っから気づく機会を奪われちゃっている。そんなところがSM小説的で、ある意味グッと来るね。来るか。


でも、誰がSだ、彼はMだ、あの人はレズだ、この人はヘテロだなどと分けようとするのはおそらく無駄な試みでね。「私はレズじゃないんだから!」と拒絶するマルシアに、「あたしもな」とマオは言った。


二つに分ける必要など無いんだと言う人と、そうは言ってもやっぱり分かれるじゃんと思う人と、この世はその二つにクッキリ分かれるんだろうと思う私だ。

……さっきから私は何を言ってるんだ???

Posted by: Reine | Sunday, May 18, 2008 at 13:40

ちょっとストーリーにふれます

↓↓↓

マルシアが目を覚ますと服がない。マオの服が床に落ちているのを見て、さてはマオがあたしの服を着て行っちゃったのねとマルシアは思った。(はず)

マルシアはマオの服は着られない(太ってるので入らない)。裸でいるわけにもいかないのでデリアに服を借りた。

そこへレニンが帰って来て、「あんた自分の服はどうしたのさ」と聞く。マルシアは目をしばしばさせて「洗ったの、汚れていたから」と答えた(=嘘をついた)


この嘘(この女心)についてしばらく考えこんだ。

Posted by: Reine | Sunday, May 18, 2008 at 14:09

あとは、まぁ…んーー。

この映画を好きになれなかったのは、手口がね……手口がやっぱりヤなんだよ。拉致して連れまわすって、行為自体は栃木の事件といっしょじゃんね。ナイフ突きつけられて目隠しされて、原っぱでパンツ脱がされて放尿させられるって、それ、ものすごい恐怖だと思うわけ。

で、結果オーライでこういうのを青春だなんだと描かれちゃうと、私、それはイヤなのよ。まぁ、連想が飛びすぎたんだけどね。

Posted by: Reine | Sunday, May 18, 2008 at 14:18

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製作年:2002年 製作国:アルゼンチン 監督:ディエゴ・レルマン 出演:タチアナ・サフィル カルラ・クレスポ ベロニカ・ハサン DVD ★2 Storyアルゼンチン・ブエノスアイレス。地方出身の太った少女マルシア。彼女はランジェリーショップに勤め、淡々とした無為....... [Read More]

Tracked on Wednesday, May 21, 2008 at 00:16

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