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Saturday, March 15, 2008

Flores de Otro Mundo / 花嫁の来た村 [スペイン映画]

flores de otro mundoDVDの箱のあらすじ
スペインのとある僻村。住民の多くが男であるその村に、女の一団を乗せたバスが到着する。彼女たちは少しでもよい暮らしを求めている。男はというと恋愛を望んでいるのだ。この二つの願いが重なり合って、三組のカップルが誕生した。

お金には困っていない中年の職人カルメロは、歳の離れたキューバ人のミラディと、愛情に依るとは言いがたい官能的な関係を結ぶ。二人の子供を抱えるパトリシアはダミアンと結ばれる。口やかましい姑に耐える日々であったが、ダミアンとの結婚生活は順調であった。アルフォンソとマリロッシは惹かれ合うものの、それぞれが現在の暮らしに根を下ろしてしまっている。二人は人生を共有する術を模索していく。

数々の受賞を誇る本作はイシアル・ボジャイン監督によるもので、人と人とを繋ぐ強い絆を描き出す。



Flores de otro mundo@IMDb
直訳: 別世界の花々
英題: Flowers from Another World

シネフィル・イマジカで『花嫁の来た村』として放映されたことがあるようだ。

2006年2月に友人に薦められて以来ずっと探してきたがDVDGOでは長らく品切れだった。リージョン1の、たぶんアメリカamazonのものがUKに流れて来ていたので、ロンドンの友人に預かってもらっていた。ご協力ありがとう!)

監督: Icíar Bollaín イシアル・ボジャイン
脚本: Icíar Bollaín  Julio Llamazares フリオ・ジャマサーレス

出演:
José Sancho ホセ・サンチョ ... Carmelo カルメロ
Marilyn Torres マリリン・トーレス ... Milady ミラディ (キューバ)

Luis Tosar ルイス・トサール ... Damián ダミアン
Lissete Mejía リセッテ・メヒア ... Patricia パトリシア (ドミニカ)
Ángela Herrera アンヘラ・エレーラ ... Lorna ロルナ (パトリシアの叔母)

Chete Lera チェテ・レラ ... Alfonso アルフォンソ
Elena Irureta エレーナ・イルレタ ... Marirrosi マリロッシ

Rubén Ochandiano ルベン・オチャンディアーノ ... Oscar オスカル (カルメロの助手)
Carlos Kaniowsky カルロス・カニオウスキ ... Felipe フェリペ (Barの主人)
Chiqui Fernández チキ・フェルナンデス ... Aurora アウローラ (その妻、かな?)

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Comments

語句メモ
・pellizco:
1. m. Acción y efecto de pellizcar (つねる,つまむ).
3. m. Porción pequeña de algo, que se toma o se quita.

・piscolabis: 2. m. coloq. Ligera refacción que se toma, no tanto por necesidad como por ocasión o por regalo.

・lúdico, ca: adj. Perteneciente o relativo al juego.

・manosear: 2. tr. Tocar repetidamente a alguien con las manos, generalmente con intención erótica.

・ aire: interj. U. para incitar a una o varias personas a que despejen el lugar donde están o a que se pongan a su tarea lo más pronto posible.

・malpensado, da: adj. Dicho de una persona: Que en los casos dudosos se inclina a pensar mal. U. t. c. s.

・hasta los hígados: expr. coloq. Denota la intensidad y vehemencia de un afecto.

・Cada oveja con su pareja: Las personas o las cosas deben unirse con otras parecidas.

・「Quien lejos va a casar o va engañado, o va a engañar.」

・no dar [acertar, etc.] una: frs. coloqs. Estar siempre desacertado.

・ni soñarlo o ni lo sueñes: col. Expresión que se usa para indicar que algo es totalmente imposible: No podemos acabarlo mañana, ni lo sueñes.

・chabola: f. Vivienda de escasas proporciones y pobre construcción, que suele edificarse en zonas suburbanas.

・minimalismo.(Calco del ingl. minimal art): m. Corriente artística que utiliza elementos mínimos y básicos, como colores puros, formas geométricas simples, tejidos naturales, lenguaje sencillo, etc.

・niñato2, ta: 2. adj. Dicho de un jovenzuelo: Petulante y presuntuoso. U. m. en sent. despect.

・templar: 13. intr. coloq. Cuba. Realizar el coito. U. t. c. tr. y c. prnl.

・cantidad: 7. adv. c. coloq. mucho (= con abundancia). Me gusta cantidad.

・hacer: 2. Gustar <una cosa> a [una persona]:
例) Esa chica no me hace para tu hijo.

・curro: 1. m. coloq. trabajo (= acción y efecto de trabajar).

・jolín1.(Eufem. por joder): interj. coloq. eufem. U. para expresar irritación, enfado, asombro, etc.

Posted by: Reine | Sunday, March 16, 2008 at 10:02

1967年生まれのIciar Bollain、本作は1999年。若いのに、そして長編監督2作目・長編脚本3作目(かな?)なのに、デリケートなテーマをきちんと描けているよね。えらいね。えらいっていうかなんていうか。

I.スペイン情勢 2.政治情勢 (2) 内政上の課題(在スペイン日本国大使館)
>③ 不法移民問題:かつての移民送り出し国から移民受入国へ
スペインは1999年以降、欧州最大の移民受入国であり、2004年のEU 25ヶ国総受入数約185万人のうち、60万人強はスペインが受け入れ、2005年1月1日時点で外国人総数は369万人に達し、スペイン総人口の8.3%を占めている。一方、不法移民数は80万~100万人に達すると見られる。

こういう時代だったらしいのでね。
(たぶんスペインに限らないんだと思うよ。90年台に入ってからはたぶん世界的にもこういう、移民の流動っつうの? そういうのがうねってた時期なんだと思うわ) 

El día de la bestia (1995年)』や『TAXI (1996年)』なんかは、その流れの中で作られたのだろうなというのは前にも書いたな。

まぁこうしてサラリと流してしまうけどもその辺細かく調べ上げると面白いのではないでしょうか。

Posted by: Reine | Sunday, March 16, 2008 at 10:23

私は不法入国・不法残留・不法就労の問題を「可哀相」という視点で語る人間が、どうもね…。そういう思考回路の人間とはつきあう気にならん。冷笑。「可哀相」とかってw……他国の法を犯すってことがどういうことかわかってんのか、と。また、そこにはそれでメシを喰う寄生虫が巣食ってもいるからね。どうもね…。

私の‘ファミリー’の長女は移民・難民が社会により早く受け入れられるように、そして溶け込むことができるようにと支援するNGOで働いている。

彼女も私の上述のようなスタンスを知っているもんだから「Reineとはこれに関しては平行線かもしれない」と言う。(※実際、私は私の親兄弟とだってこの点に関しては全く意見が合わず、テレビで我が国の不法移民問題がニュースになるたんびに茶の間はかなり険悪なムードになるわけで)

‘ファミリー’の長女に話を戻すと、それでもやはり彼女の献身的な仕事っぷりや、学生時代のボランティアで世話をしたアフリカ移民の一家との継続的な家族ぐるみの交流を見るにつけ、私だって胸が熱くなるのですよ。

(※ちなみにその一家の奥さんも、ちょうど『Flores de otro mundo』のパトリシアのように美容師の資格を持っている人で、時々‘ファミリー’に遊びに来ては、三人娘の髪の毛をセットしてあげたりしていた。日本人の黒髪はまだ触ったことがないそうで、次に私が行くときには私の髪で練習をしてみるという話がついている。

そんなこんなで、映画の中でパトリシアがミラディの髪を作ってあげているシーンで懐かしく思い出された)(今年こそは練習させてあげたい)


こないだスペインに遊びに行った時、ある日、長女が落ち込んで帰宅した。オフィスで面談をしている時に携帯を盗まれたと。

それをやったらいかんのだよ>移民のその人

同じ境遇にある全ての人の信頼を損ねることになるんだからさ。そうやってあなたの同胞がこの国においてあなたの国の評判を落としてきたからあなたが今こうしてこの国で難局にあるわけで、あなたがあなたの同胞に対して働いたその裏切り行為のツケは次に彼らが払うことになるんでしょうが。

そうやって考えると、私が日本人であることを誇りに思えるのは、これまでの日本人が立派に生きてくれたおかげなのだと。それ以外の何物でもない。

Posted by: Reine | Sunday, March 16, 2008 at 10:54

フェリペのBARのアウローラは、パトリシアやミラディのような、中南米からスペインにパペル(papel=paper=紙=滞在・就労許可証)を目的に嫁いで来る女性を指して「長続きはしないわよ」と‘予言’していた。「パペルが手に入ったらスペイン男は用済みだからってんでプイと出て行っちゃうでしょうよ」と。

さぁそれでは彼女の読み通りになったとして。
それはアウローラがその「移民嫁」の魂胆を見事に見抜いていたということ、なんだろうか? 

違うと思うよ。
アウローラは百人の「移民嫁」を見たら百回とも同じ予言を口にするだろう。百回とも言っているから、当たったときに当たったと言えているだけ。

アウローラのあの予言のシーンは、彼女が「移民嫁」をおしなべてそういうものと捉えてる人であるということを示すシーンであって、彼女の洞察力が優れているとかいう文脈で挿入されたものではないだろう。

それはアウローラに限らず、あの村全体ひいては社会を覆っている閉鎖性を示すものなんだろうよ。


途中、地平線が見えてしまうような平地と、その中央にポツンとあって牛さんが草を食んでいる牧草地を丘から見下ろす映像が入る。

あれは「美しくて自然豊かな村だわん ゚・*:.。..。.:*・゜(*´∀`)。. .。.:*・゜゚・*ポワワワァァン」と言いたい絵ではないでしょう。私は「この閉塞感はつらい」と思った。田舎暮らしにすっかり慣れた私ですら苦しくなったほどの空漠。

実際に映画の中でもその後、「静寂に耐えられない」といったセリフが出てくる。

Posted by: Reine | Sunday, March 16, 2008 at 11:50

そういう村で暮らすことに耐えられるのかと女たちは突きつけられているわけである。

ミラディは屈託のない明るい娘だけれども、まだそこのところの覚悟ができていないかもしれない。パトリシアは、マドリードでの過酷な(おそらく不法の)就労生活を経ているだけあって、今のこの村でのおとなしいダミアンという男との生活を自分のものとして受け止めようと精一杯の努力をしている。

その違いこそが、命運の分かれ目なのかもしれんね。

スペイン人女性のマリロッシはまた事情が違うけれども、その村で暮らすことの、もっと言えば骨をうずめるだけの覚悟ができているのかと自らに問わなければならない点においては、パトリシアやミラディといっしょ。

うーーーーん。
遠距離恋愛やら国際結婚ってのは……。Shimijimily thinking……。ふぅむ……。

Posted by: Reine | Sunday, March 16, 2008 at 12:09

カルメロが、セクシーなミラディを連れて来たとき、村の男たちはどよめく。いつも石垣だの花壇の縁だのに腰掛けておしゃべりしている爺さんがいるんだが、彼らまで「¡quién tuviera ahora veinte años! 俺が今ハタチだったらなー!」と呟く。

Curso de Perfeccionamiento』、El subjuntivo Ⅷ、Expresiones de deseo, duda y otras の章:

2. Quién + imperfecto / pluscuamperfecto de subjuntivo
例)¡Quién pudiera volver a empezar!
例) ¡Quién lo hubiera sabido a tiempo!

3. Si + imperfecto / pluscuamperfecto de subjuntivo
例) ¡Si tuviera ahora veinte años!
例) ¡Si me hubiera dado las mismas oportunidades!

とあって、私の手書きで2.と3.とを⇔でつないであり、「intercambiable」と書き込んである。それから「Deseo imposible para los demás y para mí」とも書いてある。ように見える。汚くて読めん。

Posted by: Reine | Sunday, March 16, 2008 at 12:26

観ながらとってたメモ

1) 女が男に「私のこと好き? どこが好き?」かなんか聞く。男が「color、olor、sabor、calorが好き」と順番に答えていくシーン、なんか、ジーンとした。

2) 「仕事がなければパペルがもらえない、だけどパペルがないと仕事にありつけない」。私がいた頃なんか‘移民政策’が厳しかった(?)実に間の悪い時だったので、これはホント、どーにかなんねーの? って思った覚えがある。

Posted by: Reine | Friday, March 21, 2008 at 21:28

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