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Saturday, September 29, 2007

futuro de mandato

スペイン語の未来形に「命令」の用法があるかという件

1) 白水社 『中級スペイン文法』
(⇒ スキャン1

2) Edinumen社 『Metodo De Espanol Para Extranjeros (nivel intermedio)
(⇒ スキャン2

3) Edinumen社 『Metodo de Espanol Para Extranjeros (nivel superior)』
(⇒ スキャン3

4) SGEL社 『Curso de Perfeccionamiento』
(⇒ スキャン4

5) Eelsa社 『Gramatica Comunicativa del espanol』
(⇒ スキャン5

6) Santillana社 『Sintaxis del Espanol』
(⇒ スキャン6

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Monday, September 24, 2007

Jorge Sanz en el Club de la Comedia

内容を知りたーいという声を昨夜某所にて聞きまして、ディクテーションしてみました。
↓↓↓↓

ヒアリングの練習問題ということで、各自(←って誰!?)書き取っておいてください。1週間後くらいに解説できればしたいと思います。(2週くらいに分けるかもしれませんが)

<メモ>
しゃべっている人: Jorge Sanz
Jorge Sanz@IMDb
・『ベルエポック』で美人4姉妹に迫られるおいしい役どころだった人
Jorge Sanz. Biografia

番組: El Club de la Comedia (コメディ倶楽部)
俳優がスタンダップコメディなどを披露する公開収録の番組
El Club de la Comedia 公式
El Club de la Comedia@Wikipedia
El Club de la Comedia@IMDb

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Sunday, September 23, 2007

Azuloscurocasinegro / 漆黒のような深い青 [スペイン映画]

Azul Oscuro Casi Negroホルヘの父はホルヘが子供の頃からずっとマンションの住み込み管理人をしている。管理人の息子であるホルヘは、上階に住んでいる同い年のナタリアに一途に思いを寄せている。しかし、住む世界が違うという思いをなかなか除き去れずに今日まで来た。

18歳のときホルヘは、管理人の仕事を継ぐのはいやだと父に告げ、家を出たいとぶちまけた。その夜父は昏倒し、以来7年間ホルヘは介護に追われている。通信制大学で経営学を7年かけてやっと修了したが、希望する職にはつけず、送り返されてきた履歴書が引き出しの中で山になっている。

「あなたがお一人で介護をしてこられたの?」と面接で聞かれた。「ご兄弟は?」「……いますが、いっしょに住んでいないもので」。

兄は刑務所に入っている。
その兄、アントニオから妙なものを頼まれた。「アナボリックステロイド……? 兄ちゃん、ムキムキにでもなりたいわけ?」「ちがう。これを打つと妊娠の可能性が高まるらしいんだよ」「妊娠……ッテ、兄チャン、イッタイ何ヲ言ッテンダヨ (゚Д゚ )?」。

アントニオは刑務所内の演劇のワークショップで、女子棟に服役中のパウラと知り合い懇ろになっていた。因縁のあった他の女子受刑者からリンチを受けるパウラは、その一派から逃れるためにも母子棟に移りたいと強く望んでいた。アントニオは薬物を注射してでも、愛するパウラの――初めて愛した女の――願いを叶えたかったのである。

アントニオの代理としてパウラとの面会に訪れた日、ホルヘはパウラから意外な事実を聞かされ突拍子もないことを頼まれた。パウラとホルヘの奇妙で微妙な関係は、次第にホルヘの内面に作用を及ぼす。
____________________________

オフィシャルサイトのsinopsisを和訳:
‘ほとんど黒みたいな深い青’とは、‘精神状態’、先行きの不透明感、そしてその色ズバリ。時として見分けることもできない色、光によってそして視点によってさまざまに変わる色。
 
ホルヘは父親が心筋梗塞で倒れてから彼の仕事を継いだ。彼は避けられそうもない運命に抗っている。この数年間、ホルヘは働き、父の介護をし、学業にも力を注いできた。目下、熱心に就職活動をしている。兄のアントニオを通してパウラと知り合い、奇妙な関係を築くことになる。そしてホルヘは一人で背負い込んできた重荷をいったんおろし、周囲が自分に望む道ではなくて自分自身が望む道をしっかりと見据える。これで何かが変わる……はず。
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今年1月のゴヤ賞発表以来、気になっていた作品。多くの部門賞を獲ったからというだけでなくてね。(私の好きな色だからな、‘ほとんど黒のような深い青’って。ジャケ写もblogとおんなじじゃん、色使い的に)

良い意味で可もなく不可もない作品ですが――いや、‘可もなく不可もなく’というフレーズに果たして‘良い意味’が存在するのかどうかわからないのですが――、「最近のスペイン映画で面白いのある?」と聞かれたらコレを挙げておけばいいと思います。(親兄弟子供以外なら)たいていの人にとってハズレとならないでしょう。

私の書き方、わかりにくいかもしれませんが、これ、褒めてます。


(←作品に敬意を抱いている人間ならつけるはずのない邦題だわ

監督・脚本: Daniel Sánchez Arévalo ダニエル・サンチェス・アレバロ

出演:
Quim Gutiérrez キム・グティエレス ... Jorge ホルヘ
Marta Etura マルタ・エトゥラ ... Paula パウラ
Antonio de la Torre アントニオ・デ・ラ・トーレ ... Antonio アントニオ(兄)
Héctor Colomé エクトール・コロメー ... Andrés アンドレス(父)
Raúl Arévalo ラウル・アレバロ ... Israel イスラエル(親友; あだ名はショーン)
Eva Pallarés エバ・パジャレス ... Natalia ナタリア
Manuel Morón マヌエル・モロン ... Fernando フェルナンド(イスラエルの父)
Ana Wagener アナ・ワグナー ... Ana アナ(イスラエルの母)
Roberto Enríquez ロベルト・エンリケス ... Roberto ロベルト(マッサージ師)

Azul Oscuro Casi Negro@IMDb
・DarkBlueAlmostBlack(英題)
・漆黒のような深い青(仮題)
Azul Oscuro Casi Negro スペイン公式
Latin Beat Film Festival '07 / ラテンビートフィルムフェスティバル2007 / 第4回スペイン・ラテンアメリカ映画祭上映作品
・DVDGOで12.92ユーロ

Diario de Daniel Sánchez Arévalo(監督のブログ)

(スペイン映画)(コメント欄にメモ)

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Thursday, September 20, 2007

Estrellas de la Línea / 線路と娼婦とサッカーボール [スペイン映画]

estrellas
【冒頭、テロップ】
Junto a la vía del tren que atraviesa la ciudad de Guatemala, en un lugar llamado La Línea, trabajan doscientas prostitutas que son habitualmente maltratadas y asesinadas con impunidad. グアテマラシティを横切る線路沿いに‘ラ・リネア(ライン,路線)’と呼ばれる地区がある。その界隈で働く200人ほどの売春婦は日々暴力に晒されており、こういった女たちを殺した者が罰せられもしないことなどしばしばである。

Un grupo de ellas, con el fin de llamar la atención y reclamar sus derechos, formaron un equipo de fútbol, entrenaron durante semanas y se apuntaron a un torneo local. Esta es su historia. 問題提起をし人権尊重を訴えようと、彼女たちはサッカーチームを結成した。トレーニングを積み、地元のトーナメントに登録した。
____________


登録はすんなりと受け付けられたが、ふたを開けてみて売春婦だと知ったとたんに事務局はこのチームを締め出しにかかった。対戦相手からも排除の要望が提出されるなど、売春婦に対する根強い偏見と差別を彼女たちはグラウンド内外で実感することとなる。しかし、ここで退いてしまったら何も変わらない。彼女たちはマスコミを通して社会に訴える。


売春婦たちは練習グラウンド――と言えるほど立派ではない空き地――の片隅でチーム名を話し合う。「‘線路沿いの売春婦’でよくない?」「F.C.はつかないの? F.C.は」「私たちが売春婦だってことは誰でも知ってるんだから、わざわざ売春婦って名乗らなくていいんじゃない?」「じゃあ、‘線路沿いの星 (レイルロード・オールスターズ)’は?」

こういう会話をしている時の彼女たちの表情は明るい。大きな口を開けて、目尻のしわを気にもせず、三段腹をよじり、みんなで大笑い。「娼婦、バンザイ、いぇ~い!」と気炎万丈。売春婦を母親に持つ子供も明るく優しい目をしている。このラ・リネアという地区は、グアテマラ(というか、中南米)に行ったことのない私の目には、とても寂れているようにも見えるが、一つ一つの壁の色づかいがとても鮮やかなので、町の景色もまた‘明るい’ものとして目に入ってくる。

けれども、それぞれの個室に戻ったとき彼女たちがカメラに語る身の上話は、暗すぎて辛すぎてにわかには信じがたく、スペイン語を聞き間違えたのかと何度も巻き戻し、あるいは英語字幕を何度も確かめたほど、私には‘よその国の話’だった。いっそ‘よその星の話’と思いたいくらいだったが、これはどこかの国の現在であって、私はそれをどうすることもできない。

昔、ジョージ秋山の『浮浪雲』をたけしと大原麗子でドラマ化してたとき、なんだったかなぁ……女郎屋の主人が極悪で労働条件が劣悪で、そこの妓を一人救出しようとするんだけど、あと一歩足を踏み出せば逃げ出せるというところでその妓が立ち止まり、「私が逃げられても仲間はどうにもならない」ようなことを言って部屋に戻ってしまう話があったような気がする。記憶曖昧。

『Estrellas de la Línea』はそれと似たやるせなさが残る作品でした。この人を一人救出し、このサッカーチーム一つにスポットライトが当たっても、そのあとは? そのほかは?って。私は今は自分の頭のハエを追うことでいっぱいだから、手が出せない。出さない。

でも、彼女たちのことを知るだけでもいいんだよな。と思うことにした。だから年末に観られたら観てください。今私にできるのはこうして書いておくことくらい。

もしも私の周りからハエがいなくなったら、そうね、何がいいのかな、やっぱり教育なのかな。『ビンタと最高のアイディア』でも書いたけど、たぶん近道なんだと思う。それについて考えていけたらいい。でも、ほんと、今はハエ。

娼婦の息子が小学校から落伍しかけていた。母親は「まだまだ学校を辞めるなんて言う齢じゃないわよ」と諭していたけど、ホントにそう。「やめるな」と彼に伝えたかった。お母さんのためにも、そして君の次の世代のためにも。


監督・脚本: Chema Rodríguez チェマ・ロドリゲス

・一昨日スペインラテンアメリカ映画祭で上映された作品
・DVD(スペインから購入; 15.47ユーロ)
Estrellas de La Línea @IMDb 7.4 (ジャンル: ドキュメンタリー)
・『レイルロード・オールスターズ』
制作会社のサイトにトレーラーなどあり(TOP ⇒ CATALOGO ⇒ largos)

日本公式 (邦題: 線路と娼婦とサッカーボール)
・スペイン映画(グアテマラ映画)
マラガ映画祭参加作品(2006年に‘Menciones especiales’)

線路と娼婦とサッカーボール@ウーマンエキサイト
線路と娼婦とサッカーボール@CinemaCafe
線路と娼婦とサッカーボール@goo
線路と娼婦とサッカーボール@映画生活

(コメント欄に語句メモ等)

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Sunday, September 16, 2007

Machuca / マチュカ~僕らと革命~【ワールド・チルドレン・シネマ】[チリ映画]

machucaクーデターがどうした、軍事独裁政権がこうした、粛清がどうで、拷問がこうで……っていうようなこと、私、知りたくないんだよね。知らないで済むなら知らぬまま一生を終えたい。

そういうテーマの映画ってホンットに嫌い。リアルに描いていようがぼかしていようが、どこの国のいつ頃の話であろうが、ヤだ。怖い。身震いがするわ。(∩゚д゚)ワーワー


というわけで、観てしまった記憶を消したいのに何年経っても消せないのが、たとえばこういった作品群:

・『蜘蛛女のキス
・『愛と精霊の家
・『死と処女
・『キリングフィールド
・『ベント~堕ちた饗宴~【字幕版】

どうして観ちゃったのかなと、呪わしい。あまり用いたくない表現だけど、‘トラウマ’ です。そして、もう一作挙げると、

・『セプテンバー11』のケン・ローチの篇 ⇒ http://es.youtube.com/watch?v=7vrSq4cievs (ポルトガル語字幕)

このオムニバス映画はたしかNYの911のちょうど1年後、つまり2002年の9/11深夜にテレビ放映されたと思う。私はそのとき観た。今、これを書くために5年ぶりに観るけど、アジェンデ政権が崩れた5分50秒から先を観たくない。あー、やだ。ほんと、観たくない。なんで、私、こんなの観直してんだろ……

………(やだやだ言いつつ観ているとこ)………

で、観終わって、たった11分の映像なのにドッと疲れているわけです。なんて恐ろしいんだろう。

IMDbのレビューよりストーリー説明:
>A man from Chile writes a letter to the American people of what happened the 11th September 1973. That was the day president Allende was killed in Pinochet's coup d'état with aid, as Loach puts it out, from CIA and support from Nixon and Kissinger. You see films from Allende's days and from the coup days, hearing stories about the sexual torture of political prisoners, including women being raped by dogs and so on.

Youtubeのポル語字幕から一部:
Um dia, na prisão, vi um homem sendo arrastado pelos braços. Ele não conseguia andar. Sangue saia de seus ouvidos. Quebraram os ossos dele e depois o assassinaram. Ficamos sabendo sobre os campos de tortura dirigidos por oficiais do Exército treinados nos EUA. Ficamos sabendo sobre os que foram estripados, jogados de helicópteros, torturados diante de seus filhos e cônjuges. Sabem o que eles faziam? Ligavam fios elétricos nos genitais. Enfiavam ratos na vagina das mulheres. Treinaram cães para estuprar mulheres. 

ごめん、私、こんなの日本語にしたくない。やだ。文字打ってるだけで身の毛がよだつ。こんなこと思いつくのも正気の沙汰でないし、実行できるのはますますどうかしてるよ………っつってもたぶん我々は誰でも実行できてしまうのだろうと思えてくるから、余計に恐ろしいのである。


さて、ここでようやく『Machuca』の話に入るわけです。「チリ、サンティアゴ, 1973」という文字から始まる。

南米のことはよく知らないので、1973年のチリについて予習しないといけない。ということで、映画は始まった途端にひとまず停止。中南米の映画となると予習タイヘンすぎ。

チリ・クーデター@Wikipedia

日刊ベリタ : 記事 : もうひとつの9・11 チリでの軍事クーデターの日 社会の痛手は癒えたのか?


さて、予習はほどほどにして映画に戻ると、冒頭、朝のラジオニュースが聞こえてくる。
「…ホセ・トア大臣は野党の反動主義的な案を非難し…」

また停止。まだ映画は2分30秒しか観てないのに、ここまで書くのに2時間はかかってる。

えーっと、ホセ・トア大臣とは?

アジェンデ政権(=世界ではじめて選挙によって合法的に誕生した社会主義政権)の内相・国防相だった人なのですね。社会主義者。チリの911で身柄を拘束されてから半年後に亡くなったようです。亡くなったんですか、自殺したんですか、殺されたんですか。『Memoria Vivaというページ (チリ軍政下の人権侵害に関するサイト)』を読むと、半年で27キロも痩せて最後の病院施設に移送された頃には、BMIなんて13.29だったみたいじゃないですか。ひどいことされたんだろうな……((((;゚Д゚))))


で、えーっと、もうここらでホントに映画を観始めたいと思います。

つまり今日の映画『Machuca』は、チリに上述のような時代が訪れてしまう直前のサンティアゴを舞台としたお話です。ピノチェトの時代はすぐそこまで来てるんです。(予習終わり)
____________

DVD(スペインから購入)のあらすじ紹介
チリ、1973年。ゴンサロ・インファンテとペドロ・マチュカはサンティアゴに住む11歳。ゴンサロは裕福な地区、ペドロは数ブロック先に最近違法に建てられた貧困層のバラック密集地にそれぞれ暮らす。学校が統合政策を試みたことで、この二人の少年は出会うのであった。二人を分かつ目に見えない強大な壁。革命の希望に満ちたこの時代、夢を実現したくてその壁を打ち破ろうと願う者もいた。
____________

ここまで読んだら、あのジャケ写で女の子を挟んで肩を組む二人の少年の、どっちがゴンサロ・インファンテ(お金持ち)でどっちがペドロ・マチュカ(貧乏)だか、顔でもうわかるでしょう。
_________


1) ネクタイも結んで制服もパリッと決めたゴンサロ少年の教室に、校長であるマッケンロー神父が、穴のあいたセーターを着た浅黒い肌の子供を数人連れて入ってきた。

神父: 新しいお友達を紹介します。この子たちは学校のすぐ近くに住んでいるので、どこかですれ違った覚えのある子も多いんじゃないかな

児童たち: ……。

神父: えぇぇ? ほんの何ブロックしか離れてないんだよ? .

児童その1: 僕あの子のこと知ってます。うちの洗濯の小母さんの子供です。

神父: ほらね。よーし。今日からは同級生ですよ。きちんと迎え入れましょう。兄弟を迎えるようにね。いいですか。

ペドロ・マチューカがたまたまゴンサロ少年の後ろの席に座ることになり、二人は仲良くなっていった。


2) いかにも意地の悪そうな卑怯な目をした狡猾で陰湿で粗暴な面もある威張り屋のガストンが、休み時間にさっそくペドロ・マチュカをつかまえて言い放つ:
「俺たちが施してやってるんじゃん。君、授業料なんか払ってないだろ? うちのお父さんたちが君らの分まで払ってやってるんだぜ」


3) ペドロの近所の、ちょっと大人びた女の子シルバーナ。ゴンサロが「momioってどういう意味?」と聞いたとき:
「なんにもわかっちゃいない金持ちのことよ、あんたみたいなね」。(※momioについては後述)


4) ペドロの父はアル中。ペドロが父にゴンサロを「友達さ」と紹介した。アル中親父は言う:
「‘友達’? ‘と・も・だ・ち’? あと5年もしたらその‘友達’とやらがどうなるか、お前はわかってんのか。このお方は大学に行くんだろーよ。お前は便所掃除でもしてるんだよ。それじゃ10年後はどうだって? 10年後はこのお友達はパパちゃんの会社で働いてるよ。お前はまだまだ便所を磨いてるんだろうが。15年後にはこの方はいよいよ会社を継いで、はい、お前は? 言ってみろ。まだまだ便所掃除だよ。‘友達’ってか。その頃にはお前の名前だって覚えちゃいねーよ」


こういう人物関係から成るストーリーです。


ゴンサロの5つ年上の姉には彼氏パブロがいる。パブロ青年はテレビに映るアジェンデを指し、「こいつ、馬鹿じゃねーの」と言っている。富裕層ではあるが社会主義にも理解があるゴンサロの父はこの若者をよく思っていないようだ。パブロ青年は、ペドロ・マチューカに初めて会ったときも、やはりと言うべきか、嘲りからかい、そして威嚇するのであった。冷たい顔をしたこの青年はやがてナショナリズムに傾倒する。

映画序盤でパブロ青年(Tiago Correa)が映った時には「いゃん♥ 冷たい系イケメン(*´Д`*)」と色めいたんだが、映画が進むにつれこの男のその後が想像されてゾッとした。『愛と精霊の家』のヴィンセント・ギャロ並みに忌まわしい存在に思えてきた。


陰険なクラスメートのガストンやパブロのような人が、もうちょっと大人になって権力や武力を手にしたら何をすると思う? ペドロたちのような‘川向こう’の人々をいったいどうするだろうね。

『Machuca』は素晴らしい映画。でも、私、これを‘いい話’とは言いたくない。

これは、恐ろしい話。


(チリ映画)
・まさに今日スペインラテンアメリカ映画祭で上映された作品
Machuca@IMDb
Machuca 公式
マチュカ ─僕らと革命─@ぽすれん

・DVDGOで12.93ユーロ

2009.09.18 加筆 
DVD発売日: 2009/12/18sign03

監督: Andrés Wood アンドレス・ウッド
脚本: Eliseo Altunaga  Roberto Brodsky Mamoun Hassan Andrés Wood

出演:
Matías Quer マティアス・ケール ... Gonzalo Infante ゴンサロ・インファンテ
Ariel Mateluna アリエル・マテルナ ... Pedro Machuca ペドロ・マチュカ
Manuela Martelli マヌエラ・マルテリ ... Silvana シルバナちゃん
Ernesto Malbran ... Father McEnroe マッケンロー神父(校長)
Aline Küppenheim ... María Luisa Infante ゴンサロの綺麗なママ
Federico Luppi フェデリコ・ルッピ ... Roberto Ochagavía ロベルト・オチャガビア(ママの友達)
Francisco Reyes フランシスコ・レジェス ... Patricio Infante ゴンサロのパパ
Tiago Correa チアゴ・コレア ... Pablo パブロ青年
Alejandro Trejo アレハンドロ・トレホ ... Willi ウィリー小父さん
Sebastian Trautmann セバスティアン・トラウトマン ... Gaston いじめっ子ガストン

←クレジットタイトルなどでかかる曲:
チリのバンドLos Jaivasの『Mira niñita』

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Saturday, September 15, 2007

plagio

『苺とチョコレート』というキューバ映画。

私がストレートに「感動した。」と感情を吐き出した数少ない作品。このブログにおいて、あそこまでストレートに書いた唯一の作品かもしれない。

私はRSSリーダーで「スペイン映画」とか「キューバ映画」などの語句を捕捉しているから、こういった作品について書かれたブログを訪れることはよくある。すると奇妙な文章にもたまに出会うのです。

という件を書き留めましょう。

まず私の文: http://azafran.tea-nifty.com/blog/2006/08/fresa_y_chocola_be67.html

そして問題の女子学生の文:http://ameblo.jp/clara626/entry-10044988105.html

それでは、幾つか見るべきポイントを挙げます。

1) ダビドとディエゴの出会いのシーン

音声 字幕
Con permiso. 失礼

西語音声では「Con permiso.」の一言(=「エクスキューズ・ミー」のような決まり文句)のみ。
日本語字幕では「失礼」の一言しか現れない。

女子
Coppelia(コッペリア)でチョコレートアイスクリームを食べていると、「相席よろしいかしらん」と科(しな)を作りながら目の前に男が座った。 『相席、よろしいかしらん??』

「相席よろしいかしらん」なんてのは、おっさんくさい言い回しを私がテキトーに考えたのです。「~かしらん」ってのは私はよく使うしね。(※ついでに言うと、私は「~かしらん」と書く時には必ず、男言葉なのか女言葉なのかって点にも思いを馳せて意識して使っているのだよ。昨日今日ポッと出の‘かしらんユーザー’じゃないんだよ、私は)

2) ディエゴが苺アイスを食べるシーン

女子
なんだ、男のくせに苺アイスを食べている (なんだコイツ。男のくせに苺アイス食ってやがる。)

苺アイスを食べる同性愛者を見て思ったであろう主人公ダビドの‘心の声’を、私が文章を構成する上で勝手に作った一節である。それを、作文の都合上、地の文にポンと放り込んでおいたのである。もちろん、字幕にもどこにもそんなもん現れるわけがない。私が勝手に入れた一文なんだから。

それが見事に一致していますね、と。

3) ダビドとディエゴが論争するシーン。長いスペイン語セリフに相当する日本語字幕は短く縮められて訳されている。

音声 字幕
Ustedes al que no dice que sí a todo o tiene ideas diferentes, enseguida lo miran mal y lo quieren apartar 他人と考えが違うだけで攻撃された

しかし…

女子
君たちは、何にでもYesと言わない奴や違った考えを持っている奴のことは、すぐに曲解して遠ざけようとするだろう 君たちは、何に対してもYesと言わない奴、
人とは違う考え方を持つ奴を
すぐに弾いて遠ざけようとするだろう

これもまた、訳の長さから何からずいぶんと似たものだね。

ここの西文はね、私は耳で聞き取ったんですよ。そして訳も私。

日ごろから私は訳する時はなるべく全ての単語を拾って、なるべく逐語訳に努めているので、こんなにまどろこしい日本語訳になっているのです。私がこういうじれったい・やぼったい訳し方をするのは、スペイン語勉強中という人が文の構造などを見失ってしまうことの無いように、を考えてのことです。

(ついでに言うと、「君たちは、」というところでさっそく読点を入れてしまうのも私の癖なんだよな。)


さて。
めぼしいのはこの3点だけだとなると、こうしてブログに書くにはちょっと弱いかなぁと思った。これでは面白みが足らん。


そこで、「待てよ」と。


たとえば、彼女のブログ中の、「Vivimos en una de las ciudades ma′s maravillosas del mundo. 僕たちは、世界で一番美しい街に住んでいる。」。これ、私のブログには無いクダリである。スペイン語のアクセント記号を打たずに「ma's」という書き方で代用するというのは、日ごろ私のやらないことだし。

ここはどうしたんだろう?
彼女がこれを聞き取ったんですか?
彼女はスペイン語ができる人で、だから上述の3)も自分で聞き取れたのだろうか?


……ふと、彼女のこれをコピペし検索してみた。
「Vivimos en una de las ciudades ma′s maravillosas del mundo. 」


4) そしたら、あーた、これはamazonのyukkiebeer氏(No1レビュワー)の書いた部分じゃないですか。
↓↓↓
http://www.amazon.co.jp/dp/B00005NJUO

yukkiebeer氏 女子
僕らは世界で一番美しい街に住んでる 僕たちは、世界で一番美しい街に住んでいる

まぁ、ここはね。このくらいシンプルな一文ならね、誰が訳してもこのようになりますからね。これは仕方ないといえば仕方ない。この一文だけならばね


ところがそうではないから面白い。

5) レビューの続き部分より

yukkiebeer氏 女子
彼はこの街にとどまって何かをしたいと考えているのです できることなら、ハバナに止まって何かしたいと考えていたのではないだろうか。


さてそうなってくると、この女子学生の文章の残りの部分も元がありそうだ。

6) こちらは、スペイン語圏の映画を(もさることながら各国映画を)数多く見ているシネマでキッチュさんのブログ
↓↓↓
http://rabuchan.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post_1081.html

シネマでキッチュさん 女子
苺は女の食べ物、それを食べる男はオカマ、とみなされる
キューバでやっぱり苺を食べてたディエゴはオカマなわけだけど。
さてさて、
ダビドはオカマは人間の屑だと思っているのに
ディエゴのほうはダビドに一目ぼれ。
苺は女が食べるもので、
それを食べている男は当然オカマと見なされるご時勢、
やはりディエゴもそう(オカマ)だった。
ダビトは、オカマなんてもんは人間のクズだと
ディエゴに嫌悪感を抱くが、
一方ディエゴは、というとダビドを一目で好きになる。

といった感じです。彼女のブログの他の部分についても、検索すれば他の人の文章が見つかるんじゃないかな。


彼女は、「◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇で挟んでいる数十行は引用部分なんですー」のつもりかもしれないが、だったら元の文にチョコチョコ手を加えないでいただきたいものだね。

________


5月中旬のある日、関西の大学(スペイン語学科とかある大学)から私の『ベル・エポック』の感想文に対してさんざんアクセスがあった。学校が終わった時間帯になっても関西からの「ベル・エポック あらすじ」などの検索が止まらなかった。

宿題だったのかなあと思った。あの映画、誰かのブログでも読まないことにはわけがわかんないかもな、と。私の敬愛する映画ブロガーの皆さんのところにもそういうアクセスが行ったんじゃないかなぁと思い、私はその夜ニヤニヤした。


というのを友人に話したところ、思わぬレスポンスがあった。

・ときどきブログに書評を載せる後輩女子のところは、「>8月の終わりになると例年いろんなところから『本の名前』+『感想』で検索され」るのだそうだ。

・友人のお母さんは大学で教えていらっしゃるそうだが、「>最近はみんなネットで調べて終わり、というかネットの情報の信頼性について、何の疑いもなく『資料』と思う学生が多いらしい」のですと。

・大学で教えている立場の友人など、「>学生のレポートを採点していたら、ワタシのサイト(に以前書いていた専門分野ネタ)からコピペした輩を発見し、憤りとともにちょっと感慨深かったことが」あるらしい。「>評価Cにしましたが。」が効いてる。


ふーむ。そういうことで読まれたとしたら、これはあまり嬉しくない話です。

昔は、他人の書いた文なんて、明確な意思をもって図書館などに足を運んでワザッワザ目にするものだったから、自分でも‘引用’という行為がはっきりと自覚できていたんだけども、今の子はコピペ、コピペででやってるから意識も無いってことなのかね。


ただ読まれる分にはいっこうにかまわないし、元を明示しているんだったらいくら参照してくれたって私はかまわないんだよ。私の文に対する反論でも酷評でもね。いや、もっと言えば、元を明示してくれてなくったって、「……と書いている人がいたが」とか「…ってのを読んだことがあるが」くらいで、ぜんぜんかまわん。

要は、「自分にうそをつくな」と言いたいだけの話です。
_________________


映画の感想文なんてどうしたって似てきちゃうからね。着眼点がいっしょなんてのはよくある話なんですわ。

でも、そのように判断のつくものと、そうでないものとがあるんだよ。起承転結の構築の仕方をなぞっちゃったりとか、つまり結論への到り方をまねしちゃうわけで、ひいては感想の抱き方をそっくりね。そういう文章、時々見かけるね。

GWに私は、95年作品の『Dia de la Bestia(アレックス・デ・ラ・イグレシア監督)』を見て、96年作品の『タクシー(カルロス・サウラ監督)』を思い出したので、たてつづけにブログに書いた。あの当時のスペイン社会の空気を考えながら、その二作品に通底する事象について記したわけだ。

6月ごろだったかなぁ。
『Dia de la Bestia』に対してアクセスがあった。アクセス解析から察するに、私の感想文を読んでいるようだった。「ほほぅ、この作品を今どきまだ観てくれる人もいるのか」と興味深く・嬉しく思ったものです。

すると、翌日になってUPされたぜんぜん知らない人のブログが、やはり『TAXI』との共通点に言及していて、「……ふぅむ……」と思った。「……はてさて……」と思案した。一応そちらのブログに感想のコメントをし私のURLを残してきたわけだが、まもなく、そのURLを踏んだ形で私のブログを来訪した人があった。

うん。
REMOTE_HOSTとか諸々、おんなじじゃないですか。あなた、昨日私の『Dia de la Bestia』を熟読してた人じゃないんですか?

まぁ、こんなのこれ以上なんでもありませんけどね。

上述したとおり、映画の感想文なんて誰かとかぶるのは当たり前なのね、でもね……。ってね。思ったわけよ。まぁしょうがないよ、こういうのは。本当にそう思ったのかもしれないんだから。

ただ、自分がこれから書こうと思ったとおりのことを既に書いちゃっている他人のブログが目に入っちゃったら、私なんか、素知らぬ顔して自分の文を書き続けることはできないんだよな。「誰それさんも書いておいでだが」などとリンクしておいたりするだろな。

少なくとも、先方のブログに「やっぱりそうですよね」「同感です」「おんなじような文になっちまいました」的なことをあとでコメントしに行くよ。


(以上、今外出しなければならないので中途半端なまんまでUP)(この週末中にもうちょい細部をいじります)

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La Colmena

La Colmena「La Colmena」とは「蜂の巣」という意味。原作はカミロ・ホセ・セラ。ノーベル文学賞受賞作家。

この作品(原作・映画)は登場人物がとても多いらしいので、たぶん最初にちょっと予習してから観た方がよいのだろう。


1) いつも頼る『スペインハンドブック』(三省堂)でセラのところを斜め読み。

> スペイン市民戦争(1936~1939)によるフランコ独裁体制の誕生は,多くの優れた作家を国外に追いやり,幾多の若き才能を圧迫してしまった.かくして戦後しばらくは,文学的不毛の時が続いたが,小説では,カミーロ・ホセ・セーラの『パスクワル・ドゥワルテの家族』(1942)や,カルメン・ラフォレーの『無』(1945)によって,……略……戦後文学があけぼのを迎えた.

>……略…… 戦後のスペイン小説は,さまざまな視点から市民戦争を捉えること,そして現代スペインの社会生活を赤裸々に描くことから始まった.前に述べた戦後小説の出発点ともいうべき2作品に次いで,マドリードの下町にうごめく庶民の生活を活写した,これまたセーラの傑作『蜂の巣』が51年に出版されると,これに示唆をうけた《若い世代》が意欲的な作品を次々に発表し,いわゆる客観主義リアリズムがおし進められることになる.


2) 持っていることを最近思い出した『スペイン・ポルトガル事典』でも斜め読み。

> ……略……内戦後の文壇に登場,スペイン文学に新しい方向を示す.代表作にマドリードのカフェを中心に1942年の大衆の生活を活写した『蜂の巣』(1951)


3) La colmena(原作)@Wikipediaなんかをザッと斜め読みしたりする。
↓↓↓
(テキトー訳)
■1951年にブエノス・アイレスで出版。性・同性愛・刑罰等に多く言及しているため、フランコ政権下の検閲制度に鑑みて、スペインでは発行できなかった。後にマヌエル・フラガが内務大臣に就任してからようやくスペインで初版刊行となった。

※Reine注※
マヌエル・フラガが内務大臣っていうとManuel Fraga@wikipediaを見たところ「1975~1976年」なので、つまりフランコの死後すぐ後ってことだね。四半世紀も経って、その時にやっと出版できたのね

■6章とエピローグから成る。各章がまた、並行する多数のエピソードの寄せ集めになっていて、それらがまるで巣の周りを飛び交う蜂のように交差する。

■お話の‘舞台’ははっきりしていて、1942年、つまり内戦直後のマドリード。ベリズモ(真実主義)に依って当時の社会生活を描いている。あんまり広くは無い空間にたくさんの人がちょこっとずつ登場するようになっている。

登場人物は300人ほどだが(※さ、さんびゃくにん? (;・∀・)? trescientosって300だよね? 300人? そ、そうなんだ……?)、富裕層と言えそうな者はほとんど出てこず、かと言って労働者階級やアウトサイダーに強くスポットライトが当たっているというわけでもない。大部分の登場人物が中の下とか、没落プチブルである。つまり不安定な境遇にある人々なのだ。未来の見通しも立たず、その日暮らしの生活。彼らの行く先に新たな展開が在るわけでもなし、今日も明日も昨日と同じ朝を迎えるだけ。

■内戦後まもなく世に出た、スペイン社会の現実を丸裸にする作品の一つ。


4) 出版から半世紀が経った時の『El Pais』誌による記事: <検閲が世に出したがらなかったある小説の50年>(2001年12月3日)より

■内戦直後のマドリードの人々を描いた小説。検閲する側にとってはあまりにも反体制的な内容だったため、アルゼンチンで出版せざるをえなかった。

■1951年に世に出た。みなさんも文学の授業で読まされたことがあるのではないですか。当時のスペイン社会には厳しい検閲が敷かれており国内では出版は不可能だったためアルゼンチンの出版社が引き受けた

■「視点というもの常に持っていたいものだ。もう何度も言ってきたことだが、これこそが本当に大事なことだから」という言葉で始まる

■今日の評論家はスペインを現代文学に誘ったのがまさにこの『蜂の巣』であると考えている

■内戦後まもなくのマドリード市民を描き出す。彼らが集うのはとあるカフェである。

■作品があまりに実存主義的かつ批判的で、ブラックユーモアを随所に含んでいたため、検閲によってスペインで発禁処分となった。

■カミロ・ホセ・セラは1916年ガリシア生まれ。小説家として広く知られるが、詩作・紀行文・新聞記事など他のジャンルの作品も数え切れない。

■マドリードで学生だった内戦中、フランコ側にあった。しかし後にフランコ独裁制を否定し、今日まで常に無党派で扇動的な姿勢をとっている。1950年代に文学誌『Papeles de Son Armadans』を創刊、独裁政権下で亡命していったスペイン人作家の作品を世に送り出した。1989年にノーベル文学賞を、95年にはセルバンテス賞をそれぞれ受賞。

■既に160もの版が存在し、30言語に翻訳されている。

■80年代初めには映画化もされた。セラもマティアス・マルティという新語考案者(←inventor de palabrasって日本語で何?)の役でカメオ出演しているのが面白いところである。『蜂の巣』は1982年のベルリン映画祭で金熊賞を獲っている。監督は内戦直後の失望感や貧窮といった社会の空気を巧みにとらえていた。ちなみにこの監督はミゲル・デリーベスの小説を映画化した『Los Santos Inocentes ~無垢なる聖者~』も撮っている


原著(スペイン語)

和訳
La Colmena@IMDb

La colmena - Búsqueda de libros de Google

Wikiですけれども
Camilo José Cela
カミーロ・ホセ・セラ
La colmena(原作)

・2003年2月にバルセロナFNACで購入。4年7ヶ月経ってようやく観ました。腐ってなくてよかったです(が、数ヶ月前に観ようとしたときは再生不能だったりした)

監督: Mario Camus マリオ・カムス
原作: Camilo José Cela カミロ・ホセ・セラ
訳本: José Luis Dibildos ホセ・ルイス・ディビルドス

出演:
Victoria Abril ビクトリア・アブリル ... Julita フリタ
Ana Belén アナ・ベレン ... Victorita ビクトリア
Agustín González アグスティン・ゴンサレス ... Mario de la Vega マリオ・デ・ラ・ベガ
Emilio Gutiérrez Caba エミリオ・グティエレス・カバ ... Ventura Aguado ベントゥラ・アグアード
José Luis López Vázquez ホセ・ルイス・ロペス・バスケス ... Leonardo Meléndez レオナルド・メレンデス
José Sacristán ホセ・サクリスタン ... Martín Marco マルティン・マルコ

……他、山ほど出て来るので追加などすると思う。えーっと、ちゃんと最後まで観たらですけどね

エェ━━━━━( ゚Å゚;)━━━━━!!?

う……うん、108分中、まだ75分くらいのところで止まってるんだよね。しかも語句メモとってないし……

後日!

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Saturday, September 08, 2007

Carmen / カルメン [スペイン映画]

carmen原作をまずちょっと知っておく

1) カルメン@wikipedia
>フランスの作家プロスペル・メリメが1845年に発表した中編小説及びそこに登場する女性の名前である。この小説では、作者がスペイン旅行をした際に出会った山賊の身の上話としてカルメンの物語が描かれている。

2) ウィキペディア↑に書いていなくて『スペイン・ポルトガルを知る事典(平凡社)』に書いてあることを、以下にちょっと写す(※ちなみに、この『事典』はこれまで私はチラ見するだけだったけどサクサク読めて面白いよ)(でも、『スペイン・ポルトガルを知る事典(新訂増補版版)』を手に入れたいところです):

>……略…… 伍長ドン・ホセは女工カルメンに魅せられ、ついには密輸業者に身を落とす.彼女の情夫と渡り合って殺す破目にまでなったものの,カルメンはほどなく闘牛士ルカスに心を移した.復縁を迫るホセをはねつけた彼女は,予期していたかのように,ホセの刃に倒れる.占いを信ずる彼女は,ホセの手にかかって死ぬと確信していたのである.

>以上は第3章のホセの懺悔話の内容で,先立つ2章は話者と主人公たちの出会いの次第を物語り,最終章は本筋と無関係のジプシー談義に終始する.……略……

>主人公はともに宿命的情熱の犠牲者であり,作者の偏愛するアウトローだが,……略……

>奔放なジプシー女カルメンは,いわば近代人の枠外に設定された人物で,ロマン派好みの異国趣味を背景に,……略…… (冨永明夫

3) あとこういう記事なんかもわかりやすいかも。
カルメンとドン・ホセ―スペイン・セビリア


carmen2004年11月にスペイン人の友人たちから薦めてもらった作品群のうちのひとつ。その時、「『カルメン』は映画の半分エッチしてるらしいよ」という情報も寄せられたので、そしてまた私のおそらく苦手なビセンテ・アランダ監督作品ということもあり、正直なところ、これは鑑賞を後回しにしまくっていました。(mona氏に買って来てもらってから2年10ヶ月経ってる! ごめん、そしてthx)

このたび、どんなパーセンテージでどんな性行為に及んでいるかを確認すべく、ようやく観てみました。

しかしね。実際のところ、そんなでもないんだよ。以下の一覧を見てちょうだい。どれも30秒~2分くらいのシーン。

結論から言うと、この作品、別にエロくないよ

1回目: (43分頃)
カルメンがホセの筆下ろしをしてくれます。「私があなたをestrenar(=desvirgar)してあげる」「Te voy a enseñar cómo se hace, caloyo.」とか言ってます。騎乗位。(やや‘朝チュン’気味)

2回目: (47分頃)
朝の痴話喧嘩から仲直りエッチ

3回目: (50分頃)
回想(すっかりトリコになっちゃったホセがカルメンとの夜を思い出して悶々としている)

4回目: (1時間11分頃)
山ん中で。おっぱい、上の方ちょっとだけ。

5回目: (1時間13分頃)
洞窟の中で。おっぱいあり。

6回目: (1時間17分頃)
洞窟の中で。おっぱいあり。

7回目: (1時間41分頃)
※ホセじゃなくて別の男と。
後姿全裸。おっぱいあり。開脚あり。でも見えない。手をどかせ>カルメン。 いったん途切れてから、「これ入ってるよね」的なシーンあり。

8回目: (1時間49分頃)
カルメンの陰毛に顔をうずめんばかりのホセあり。

あと、二~三回、パス・ベガのお尻程度ならあったかも。しかし、その程度なんだよ。『carmen./カルメン 完全無修正R-18エディション』なんて大袈裟ですよ。こんなのに釣られてティッシュ用意して観たらガックリするよ。


この映画はシンプルに‘文学’だよね。
原作読んでないので何とも言えないのですが、わりときっちりストーリーを追っているのではありませんか??? (情報求ム) 無意味にSEXシーンを長回しにしてるわけでもないし。別に、ふつーーーに‘おはなし’だよ? だから、別に望んでいるような資料とはなりえないと思います>男性陣

ホセという男が哀れやら惨めやらで勃つどころではないのでは? 私の場合は周囲を振り回す女は大嫌いなので、カルメンに対してどんどんむかついてきちゃって、ホセがカルメンをぬっ殺した時は喝采を上げたかったくらい。

このような文学モノは紙芝居のような印象を受けてしまうので、あまり私は感じ入ったりしないんだわ。(『セレスティーナ』しかり。) だけどそんな私でも、横たえたカルメンをいつまでも愛しむホセの姿やら、最後の最後、「¿Permitiría que Carmen fuese borrada de su existencia? (あなたの生涯からカルメンが消し去られてしまってもかまわないというのか)」と問われた時のホセの答えやらは、意外なほどにグッと来たのでした。


関連商品けっこうある。並べると色とりどりでいいよね。まず原作本和訳。

原著(フランス語)と、本作DVDと、別作品カルロス・サウラ監督の『カルメン』

(このたび私が観たのは友人mona氏にスペインで買ってきてもらった版)


そしてサントラ

Carmen日本公式

Carmen@IMDb
carmen. カルメン@CinemaCafe
carmen.-カルメン 完全無修正版@ぽすれん
carmen.カルメン@goo
carmen.カルメン@ウーマンエキサイト
carmen.カルメン@象のロケット
carmen.カルメン@映画生活
carmen.カルメン@シネマトゥデイ

監督: Vicente Aranda ビセンテ・アランダ
脚本: Vicente Aranda Joaquim Jordà   Prosper Mérimée プロスペル・メリメ(原作)

出演:
Paz Vega パス・ベガ ... Carmen カルメン
Leonardo Sbaraglia レオナルド・スバラグリア ... José ホセ
Antonio Dechent ... Tuerto トゥエルト(隻眼)
Jay Benedict ... Próspero メリメ
Josep Linuesa ... Lucas ルカス(闘牛士)

(コメント欄にメモ)(スペイン映画)

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Tuesday, September 04, 2007

Juan Ramón Jiménez

yuuhigasuki2005さんの『散文的日記』にて2000ペセタ札を目にした。なんか、すごく懐かしい。何年ぶりだろう。

2000ペセタ札に書いてあるという詩に興味が湧いたのでちょっと調べてみました。(私、自分でも2000ペセタ札は日常的に触っていたはずですけど、まったく記憶に無かったです。という事実に驚いちゃったくらい、ぜんぜん覚えていないです。私、ボケーーッと暮らしてたんだろうな)

http://www.geocities.com/Paris/Metro/5479/e798085.htmというページに歴代のスペインのお札とそれぞれの説明がありますが、ここを斜め読みした感じでは、この2000ペセタの人はJuan Ramon Jimenezなのですね。『プラテーロとわたし』の人。

そして、そこにはヒメネスの筆跡で「"¡Allá va el olor / de la rosa! / ¡Cójela en tu sinrazón!"」とあり、それは詩の一部らしいです。

Fundación Juan Ramón Jiménez
フアン・ラモン・ヒメネス@Wikipedia

(※ちょっとしばらくこういうメモ的な記事しか書けなくてすみません)

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Saturday, September 01, 2007

Palabra de mujer


『Palabra de mujer』といえばスペインの歌手モニカ・ナランホの1997年のアルバム。直訳すれば「女の言葉」。

当時モニカ・ナランホはスペインの同性愛者の間でブレイクしてた。ゲイ友ミゲルと二人で‘マドリードゲイシーン探訪2泊3日’に出かけた時、たぶんWHY NOT?というBARに入ったんだが、『Desátame』がかかった途端、店中の男たちが大合唱し始めた。実は私も今でもサビは歌詞カード見ないでも歌い切れます。

というわけで、えっと、何を書きとめようと思ったかというと、もう1個ブログを作りそのタイトルを『Palabra de mujer』としましたよというMY MEMO。ただ、そこは非公開ブログです、すみません。まぁ、でも、入ろうと思えば入れる人もいるでしょう。

※(翻訳などのために)用語をためたりしています。「外貨換算会計」とか「特別損益」とかそういう。ポルトガル語もちびちびと。

※あとは私の遺言的な。「この人とかこの人なんかは私の葬式に来てくれなくてけっこうです」みたいなそういう。(←ヒデェ)

どっちも‘ことば’なので、なんかちょうどいいタイトル無いかなと考えて「Palabra de mujer」に落ち着きました。

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