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Tuesday, March 13, 2007

La Mujer Más Fea del Mundo / 世界で一番醜い女 [スペイン映画]

mujermasfeadelmundoこないだの『ネイムレス』に続き、またGyaoで手軽にサクッと済ませるでもなきゃ観なかったかもしれない作品。なんて言いつつ、私はこういうのわりと気に入ったりする。

Gyao 世界で一番醜い女 4/10まで
各国で大絶賛された新鋭ミゲル・バルデム監督長編デビュー作の登場! 主演のエリア・ガレラは弁護士出身のモデルという移植の経歴をもち、知性と魅惑を兼ね備えた謎の女として鮮烈なデビューを飾った。またベテラン俳優も絶妙なキャスティングでストーリーの重要なスパイスとなっている。(2002年劇場公開作品)

生みの母でさえあまりの醜さにショック死したという女性が、整形によって絶世の美女に変身。過去にひどい仕打ちをしてきた人々に執念の復讐劇を繰り広げていく、近未来を舞台にした異色スリラーコメディです。外見で判断されてしまう女性の苦しみを描く一方で、全編にユーモラスな笑いが散りばめられている作品で、スペインの芸能一家に生まれたミゲル・バルデムが監督を務めました。

あらすじ
2010年大晦日、マドリッドの老人ホームで老婆が惨殺される事件が発生。捜査を担当したアリバス刑事は、現場の監視カメラに写っていた尼僧を追うことに。整形外科医の通報によって、ローズ(エリア・ガレラ)(※正しくはローラ; Gyaoの間違い)という女性の名が捜査線上に浮かび上がる。彼女はあまりの容姿の醜さに悲惨な幼少期を過ごし、整形によって美女に生まれ変わっていて…。

_______________________


私が気に入ったってのは、制作現場の男臭さが漂ってくる感じがあったからかな。‘野郎ども’の熱気っていうか。男子の部活が好きですからね、私は。

監督:Miguel Bardem ミゲル・バルデム
脚本:Nacho Faerna ナッチョ・ファエルナ
音楽:Juan Bardem フアン・バルデム

出演:
Elia Galera エリア・ガレラ: Lola Otero ローラ・オテロ
Roberto Álvarez ロベルト・アルバレス: Teniente Arribas アリーバス警部補
Javivi ハビビ: Sargento Pelayo ペラージョ刑事(吃音の人)
Héctor Alterio エクトール・アルテリオ: Dr. Werner ウェルナー博士
Alberto San Juan アルベルト・サン・フアン: Luis Casanova ルイス・カサノバ(イケメン富豪ぼんぼん)
Enrique Villén エンリケ・ビジェン: Abella アベージャ(斜視の人)
Guillermo Toledo ギジェルモ・トレド: Lafuente ラフエンテ(いつもふざけてる丸刈りの)
Agustín González アグスティン・ゴンサレス: ウェルナー博士を追放した大学の学長
Santiago Segura サンティアゴ・セグーラ: 第三共和制スペイン大統領

みんなでふざけたがってる感じが、ほら、なんとなく。しないか?

映画の中では若い刑事たちが捜査現場で不謹慎な賭けに興じていて、謹厳実直な警部補殿の前で慌ててイイ子のふりをしていたけれども、この作品の撮影現場でもそういう空気があったんじゃないか、などと想像しちゃった。

私としては『El Otro Lado de la Cama』のAlberto San JuanとGuillermo Toledoが見られて嬉しかった。Alberto San Juanの、板についているとはみえない御曹司っぷりと、Guillermo Toledoの仕事不熱心な刑事っぷりが。あの二人、好きなんだね、私。


この‘健全な’野郎どもがミス・スペインコンテストという女の伏魔殿に入り込んで事件捜査をするわけで、画面にはやたらエエ女が出てくる。けれども、「キャスト」としっかり呼べるような女役は主人公のローラくらいなもんなんだよね。女を描いていながら、実際は非常に‘野郎’の映画。

だから、IMDbのコメント欄で「非常にmisogynistな作品」と評している観客がいるのもうなづける。たしかに、この作品の女の描き方は悪意に満ちてるかもしれないね。外見美を備えたミスコン女たちに関しては内面の薄汚さを描こうとしてるからね。そして、‘顔が不自由’な女たちのことは、それじゃ内面が美しいとでも描いてくれているのかというと、それもまた醜悪に描いてるから。救いが無い。

でも、そこのところを「あまりにmisogynistすぎる」と糾弾するのは、みうらじゅんの『正しい保健体育』に「子ども向けの真面目な教育本を装いながら大人社会の下ネタ話を吹き込むという著者の見識が疑われる」というレビューを載せるくらい見当違いなことだと思う。

この作品で女をmisogynistな描き方で扱う俺たち男ども」っていうところまでをひっくるめて、もう一歩外側から観てもらいたくてそういう作り方をしたんだろうと私は思ったんだけどな。

(えーっと、今夜もう遅いので続きはまた後日; ここまでの箇所もたぶんまだ直しを入れる; 現時点ではまだ42%くらいの仕上がり; ホントはこんな下書き状態のままUPするべきじゃないんだけども、Gyaoで流れてることで検索で来る人が多いのでなんか書いておこうと思い取り急ぎ)


(スペイン映画)
La mujer más fea del mundo @IMDb
・邦題 『世界で一番醜い女』(直訳まんま)
・英題 『The Ugliest Woman in the World』
世界で一番醜い女 @映画生活
世界で一番醜い女 @シネマトゥデイ
世界で一番醜い女@シネマカフェ
世界で一番醜い女@goo映画

(※一つ。あのレビューはみうらじゅんファンがネタで投稿したと私は思ってるよ)

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Comments

取り急ぎ語句メモ
・tentempié: refrigerio 軽食
・惨殺現場の壁には血塗り文字で「AÑO NUEVO, VIDA NUEVA 新しい年、新しい人生」とある

・a sueldo: Mediante retribución fija.
・con el pie derecho: Con buen agüero, con buena fortuna

・ウェイターに向かって「Cóbrese(お勘定)」:
cobrarse: (金などを)受け取る

・Tenías complejo de feúcha.
feúcho, cha:(<feo)
adj. despect. coloq. Usado para encarecer y motejar la fealdad de alguien o algo. (親しみをこめて使われる場合も)

-ucho, ucha: 軽蔑辞 
軽蔑辞について
名詞や形容詞につけて「軽蔑,嘲笑,醜さ」などのネガティブな意味を付け加える.このほかにも、増大辞の多く,および,-illo,-uello系の縮小辞には軽蔑的な感じが入りやすい(三省堂 クラウン西和辞典 巻末付録)(※私がクラウン西和を好きなのは、巻末のこれが非常に有用だと思うからでもある)

・「Nunca olvidaré lo que esa zorra me ha hecho. あのビッチがあたしにしたこと、絶対に赦さないわ」
zorroは「狐」という語ですが、
zorro: [男] coloq. Hombre muy taimado y astuto.
zorra: [女] coloq. Persona astuta y solapada
ですが、この文脈でのzorraは「ずるい女」という意味ではなく、「prostituta 売女,あばずれ」の方だと思った。

・saltar la liebre: coloq. Producirse un suceso inesperado. Donde menos se piensa, o se espera, salta la liebre.(※クラウン西和の難を言うと、時々単語が欠落していること。liebreもその一つ)(初版に「sí」が載っていなかったという伝説もある)

・porra:
5. f. coloq. Juego en que varias personas apuestan dinero a un resultado, número, etc., de modo que quien acierta se lleva todo el dinero apostado. 賭け

・estar al corriente de algo:
1. fr. Estar enterado de ello.

・「Aquí (ミスコンみたいな場所じゃぁ) cada una se busca las castañas como puede.」
⇒buscarse las castañas: ←これどういう意味の成句? 「何が何でも手に入れようと躍起になる,目的のためなら手段を選ばない.」とかなんとかそういう文脈だったけど

・echar [lanzar, tender, tirar] un cable: 手を貸す,助ける

・¿Qué insinuas? (なにごとかカマかけるようなほのめかすような物言いをする相手に向かって)「あんた何を言いたいわけ?」

・芸能マスゴミに囲まれるシーンで、スキャンダル誌が「熱愛発覚!」などと報じているが、その雑誌の名が「¡Qué me cuentas!」となっている。それは、¡Qué me dices!のパロディー。表紙デザインまでそっくり。

Posted by: Reine | Tuesday, March 13, 2007 at 23:41

・ミス・スペイン候補の宿泊先でミス・バルセロナが電気脱毛器が見当たらないと騒いでいる。ローラはスッと自分のを貸してやる。このシーン、二人の美女が冷たく微笑みながらガンのくれ合いです。品定めし合ってます。

※「品定めし合って」はいないな。品定めするように頭頂部から爪先までジロリと眺めるのはミスバルセロナの方なのだ。ローラは別にミスコンで勝つことなんかが目的ではないのでね。

ローラの電気脱毛器を貸してもらったミスバルセロナは、「(字幕) ちゃんと動くの?」とニヤリジロリとローラを見据える。

まぁ、それでもいい訳だと思うけど、実際のセリフは「No me da el calambre, ¿verdad? (感電したりしないでしょうね)」である。

「あんたは私を怪我させて潰すくらいの陰湿な仕込みをしているんじゃないだろうね」という、非常に陰険な発想からなるセリフなのね。動かないシェーバーを渡すのと、感電するようなシェーバーを渡すのでは、悪のレベルが段違いなの。だからこそコンテスト事務局の係員も慌てて間に割って入ってとりなしたりしている。

ここはそういう美しい女の醜悪な内面を表現している殺伐としたシーンなので、もうちょっと悪意のある訳にしてほしかった。「細工がしてあったりして?」とか、「何も仕込んでないでしょうね」とかなんとか。というか「感電したりして」で字数的にも問題なしなんだがな。

Posted by: Reine | Tuesday, March 13, 2007 at 23:51

今夜の最後、これだけ
私はスペイン音楽には詳しくないのですが、Los Brincosというバンドの曲で『Lola』というのがあるらしい(『Serie Platino: 20 Exitos』)。1967年の歌なのかいhttp://youtube.com/watch?v=zm7XRA9VFxA

「こないだの夜ローラと踊ってたら『すごく寂しい』『あたしのこと好きじゃないのね』『他の子とつきあってるのね』とか言い出すんだ / そんなこと無いに決まってるだろ / 僕は君にウソなんかついたことないじゃん / だから泣くなってば / ホント好きだから」とかなんとかいう歌詞。

この歌のリメイク版みたいのが映画エンディングで流れたのですが、この曲から着想を得て主人公の名をローラに決めたのかなと思った次第。(裏はとってない)

Posted by: Reine | Wednesday, March 14, 2007 at 00:20

(昨夜の続きです)
歌詞は簡単。歌詞のつづきです。
「他の女となんか何にもないよ / 君だけだ / 彼女の顔にキスして / 唇にキスして / 彼女は笑って僕を見つめてた / こないだの夜ローラと踊った / 子供みたいに暗がりでキスをした」

男の幸せは何がどうなのか私にはわかりませんが、女の幸せはとりあえず顔貌で決まるんじゃないですよ。たぶん顔の美醜はあんま関係ない。女の幸せは確信です。自己に対する確信の有無で決まります。

確信っつったって、ルックスが美しいという確信じゃないよ。「自分は受け容れられ求められる存在である」という確信ですよ。そしてその確信は、誰だろな、たぶん親が、その子が幼くてまだ人格の「じ」の字も出来上がってないくらいの時期にしっかりと根付かせとかないといかん。そこで親が失敗してる女性の、まぁ、8割方は孤独で不幸な人生を送らされるだろう。えーっと、適当な数字ですが。

この歌のローラという娘は、相手の男の愛を信じられないでいるんでしょう? それだとね、よしんば顔の造形をはじめとする外見が完璧に整っていたとしても、その娘は幸せにはなれない。(いや、単に男の気持ちをテストしてるだけの作戦とも見えるけども)

そして、「信じろ」という言葉を信じられなくなった時、人生はそこで終わりです。それを信じられなくなった後に生き続けるのは並大抵のことじゃないです。

かと言って死に向かって進むんでもない。前に進むのを永遠にやめるだけ。足をもう二度と動かさないんだね。だけど、彼女を乗っけた動く歩道が、彼女を死まで連れて行ってくれるでしょう。彼女は歩道の上でジッとその時を待つだけ。

えーっと、それで、映画のローラね。
ずいぶんと苦しい人生を送ったね。どんなに辛かったかと思う。これだけ不利な不幸な不運な人格形成をさせられた人が上記の‘幸せに生きるための確信’を手に入れるのは容易じゃないです。ウェルナー博士に顔をいくら整えてもらってもね、‘確信’が根付き芽生え育つのは奇跡でもなきゃ無理です。

このローラには奇跡が起きるのかね。それとも動く歩道で死まで連れて行かれたのかね。それを見届ける映画です、これは。

ウェルナー博士のセリフ:
「Ella no es mala, teniente. Tuvo mala suerte, nada más. Nadie la ha querido de verdad. 彼女は悪くないんです、警部補。彼女は運が悪すぎた。誰にも愛されなかったんです」

ローラのセリフ:
「Sólo pido que me quieran. 愛されたいだけ、私の望みはそれだけ」

このセリフが全てですよ。

Posted by: Reine | Wednesday, March 14, 2007 at 23:00

殺人事件の重要参考人として尼僧の姿を捉えた監視カメラの画像がニュースで報じられる。それを見たウェルナー博士はその人物に見覚えがあると一度は警察に通報をするが、翌日警察が研究所を訪れると勘違いだったと言い張って強く否定する。

「Con las monjas pasa como con los chinos, ¿no? Parecen todos iguales. 尼さんってのは東洋人と一緒でしてね……、ねぇ? どれもこれもいっしょに見えちゃうもんですからね、それで勘違いを」

「chino」っていう単語は、けっこう扱いがめんどくさいんだよな。「東洋人一般を指すのにもしばしば用いられる.軽蔑的にも愛称としても用い,その場合chinito,-ta の形式になることが多い(三省堂)」「日本人など東洋人に対してやや侮蔑的に言う場合がある(小学館)」

こないだ某掲示板でも話されていた(ttp://academy6.2ch.net/test/read.cgi/gogaku/1162380646/107-132n)。私はあそこには書き込まないismなので傍観してたけども、つまらない言い合いでもなかった。

昔、スペインの学校でちょっとした生徒の集会があったとき、司会進行の西洋人(白人)生徒が苛立った様子で日本人生徒たちに向かって、「ちょっと黙れよ、チノども!」と言ったね。(注: 当時学校にはアジア人は日本人だけだった。そしてそいつもそこら辺の集団が日本人だということはしっかりわかっていた。ほんの数分前までは「それでは、日本人の皆さんに発表してもらいます」なんてやってたんだから)

「chino」をどういうつもりで使ったかが問題だぁね。ああいう時に見えるんだろ。その時のそいつの用い方はOUTだよ、OUT。

私は黙っちゃいられず、「小僧、てめぇ今なんつった!」「こっち来いや」と叫んでソイツに頭を下げさせた。許せなかったね。そいつの深層がフッと出てしまったその出方が。

まぁ、難しい話だと思ってる。中学生の時に有吉佐和子の『非色』(新潮日本文学 57 有吉佐和子集 (57))を読んで以来、「あぁ、人間からこういうのとっぱらうの無理なんだろうよ」って思ってる。

※し、しかし、このシーンのウェルナー博士のセリフには別に侮蔑とかは感じてない、私は。

※ちなみに、本気で怒る時は日本語でもOKですよ、実際。怒らなきゃいけないと思った時は何語でもいいからがんがん怒れ。

Posted by: Reine | Wednesday, March 14, 2007 at 23:46

「尼さんと東洋人については、ぜんぶおんなじ人に見えちゃう」というこのセリフで思い出したんですがね。

昔、まだ私がスペイン語力が怪しげだった頃にスペイン人の友人から聞いたのでよくわからなかったんだけども。なんか、W杯でスペインと韓国が戦ったことがあったって? いや2002年の審判買収疑惑満載大会じゃなくて、もっと昔。

それで前半スペインが「2-0」で勝っていたんだけども、休憩を終えて後半が始まったら韓国チームがしゃかりきプレイで、あれよあれよと2点入れて、気がついたら同点に追いつかれてて……っていう試合があったんだって?

その時にスペインのテレビのアナウンサーか解説者が、「信じられません。後半というのにこのパワー」などと驚いていて、「これ、前半と後半、こっそり新しい選手を入れたりしてませんか?」「たしかに信じがたい回復力ですからなぁ」「そっと交代されてたとしても我々には見分けつきませんもんねぇ」などと言ったとか言わないとか。

……という、これ全体が一つのエスニックジョークなのかもしれないけれども。

Posted by: Reine | Wednesday, March 14, 2007 at 23:58

一つ言っておこうと思うのは、これ、私、「悪くは無い」というのを言いたかったのであって「いい!(゚∀゚*)」と強く言っているわけではないですよ。微妙なところ。(今夜ちょっと眠すぎるので、うまくかけない)

Posted by: Reine | Friday, March 16, 2007 at 21:28

12時 Uva食べてる
哀生龍さんのblogに『Los Peores Anos de Nuestra Vida』で大晦日に12粒の干しブドウを食べるシーンがあったとありました。

wikiで申し訳ないのですけど
http://es.wikipedia.org/wiki/12_uvas
・大晦日、時計台の12の鐘に合わせて一つずつ食べていく

・アリカンテ地方発祥
・1909年、収穫したブドウの余った分を撒いたのが起源

・スペインではふつうのブドウだけど、他国たとえばアルゼンチンなどでは干しブドウ
・12粒ってのは1年が12ヶ月だからなのか、単に12時の鐘が12回鳴るのに合わせたのか、ハッキリしてない

・12粒ちゃんと鐘に合わせて食べられたら良い年を迎えられる

・マドリードのプエルタ・デル・ソルの時計台前の中継はテレビのチャンネルがまだ二局しかなかった時分から。

・これは商機とばかり、2000年くらいからはちゃんと皮を剥いて種を除いた12粒のブドウセットの販売を始めたところもある

Posted by: Reine | Sunday, March 18, 2007 at 20:30

アリーバス警部補がペラージョにコーヒーを頼むシーン。「solo(ブラック)で」と。そこで思い出した余談ひとつ。

こないだ某所で話題になってたんだが、マラガ(=アンダルシアの町)ではコーヒーの注文の仕方が独特でね。Cafe Bar Centralというところが編み出して店内に掲げたのが町全体に広まったとかなんとか。ググってみたんだが、他の町じゃ通じないんだってよ。

そのカフェのHPに「entrar」するとメニューが表示されるでしょう。「Solo, Largo, semilargo, solo corto, mitad, entre corto, corto, sombra, nube, "no me lo ponga"」と読める。

この表は「(ミルク)コーヒーに占めるコーヒーの割合」を示してると思う。‘どんどんミルクの量が増えていく表’ではなくて、‘どんどんコーヒーの量が減っていく表’だと。

そして最後の「no me lo ponga(私にそれをくれるな)」は‘遊び心’じゃないかね。「けっこうです(=要りません)」という意味でしょ。じゃぁ何が要らないのかというと、「コーヒーが」ではないか。

※つまり「No me lo ponga」で「ホットミルク」を注文することになるんだろうと思うんだわ。

※あるいは、「(そこまでコーヒーを削った、コーヒーが入っていないも同然の味気ないシロモノを注文するくらいなら別に飲まなくてもおんなじなので)何もくれなくてけっこうです」っていう意味???

どっちかわからないが、いずれにしてもジョークだと思う。

Posted by: Reine | Sunday, March 18, 2007 at 20:41

こないだ、この作品はケチョンケチョンに言ってはいないが、かと言って褒めちぎっているわけでもないよとメモしておいたわけですが。何がヨクナイって、脚本……かな……。ってそれダメじゃん。

私には殺人者が犯行に及ぶ動機がいまいちピンと来なかったというか。「あんた、そいつら殺すより先にぬっ殺すべき相手が他にいるだろ!」と突っ込んでしまったところが。

ただ、池波的に言うと、男は女を盗られた時の殺意は女そのひとに向かうところ、女が男を盗られた時の殺意は相手のオンナに向かうようであるから、それに照らし合わせれば、この作品における殺意の方向はそう間違ってもいない……のかもしれないが。

それにしてもやはり説得力がある殺しではないように感じられた点が、この作品のマズいところ。

Posted by: Reine | Sunday, March 18, 2007 at 20:48

ブドウ情報、ありがとうございます!
ちなみに、哀生龍が見たシーンでは“生”のブドウでした。
セット販売されている「皮を剥いて種を除いた12粒のブドウ」だと、何だかご利益が薄れるような気がしてしまうのは、哀生龍だけでしょうか?

>「No me lo ponga」で「ホットミルク」を注文する
この記事は、かなり受けてしまいました。
そもそもホットミルクを注文するような人は、「コーヒーの店」には来なくて結構です!
と冗談混じりに言っているんでしょうね(爆)

>「そっと交代されてたとしても我々には見分けつきませんもんねぇ」
スペイン人にとって韓国人が見分けられないように、日本人も黒人が見分けられないのか、「黒人ばかりのチームは実況が大変だ」と誰かが冗談を言っていたのを覚えています。
悪意の無いジョークだとは思うのですが、こういう人種ネタのジョークは難しいですよね。

今回もこの映画に直接関係無いコメントばかりで、失礼しました。

Posted by: 哀生龍 | Sunday, March 18, 2007 at 21:23

哀生龍さん

>この映画に直接関係無いコメントばかりで

あぁ、それは全く全くホントに構いませんよ。大歓迎ですよ。私は映画鑑賞眼が無くてですね、なのにブログでスペイン映画・中南米映画など扱うようになってしまって、書くこと無くて正直困りましてね。それで、周辺情報を入れるという手に出たのです。ここはそういうブログなのです、実を言うと。

ですから、日ごろ映画を観ている時は感動とか解釈とか二の次・三の次です。細部、とにかく細部ばっか追ってます。ロケ地どこなんだろとか、映画の中で出てきた病院名は実在するんだろかとか、今の新聞何月何日付けになってただろうかとか……、そんなことばっかりです。

年越しブドウの起源とか、ミルクの雑談とか、そっちの方がむしろ大事って言えば大事なのです。今後ともよろしくお願いします。

ちなみにこないだスペインに出かけた知人に「時間があったらマラガってとこに行って、そのカフェで写真撮ってきて」などとお願いしたのですが、あいにく旅程が合わなかったようです。

Posted by: Reine | Monday, March 19, 2007 at 20:08

この作品のサントラを検索して来る人が多いですけど、私はよくわかっていません。わかっていることと言えば:

1) 先述通り、Los Brincosというバンドの『Lola』という曲のリメイクみたいのが使われていた
2) こないだ別記事にコメントくれたchungalinさんのサントラサイトを見た感じでは、Una música de cine español スペイン映画サントラ大全みたいなオムニバスCDに1曲収録されているようだ

あとは、「banda sonora original」とか、「BSO」といった語で検索してみてください。

Posted by: Reine | Thursday, March 22, 2007 at 00:54

欧州在住の先輩後輩夫婦(※私の先輩と後輩とが結婚されたのでこういう表現になる)がマラガに旅行で行かれるということで、カフェ・セントラルで撮って来てとお願いしたところ撮ってきてくださいました。

http://picasaweb.google.com/reneyama/MalagaCafeCentral/photo#5181689793896186722

「Para que usted tome el cafe a su gusto. コーヒーをあなたのお好みで」と書き添えてあったのですね。これはいい写真をどうもありがとうございました。

Posted by: Reine | Wednesday, March 26, 2008 at 23:26

へー、おもしろいなぁ。
ここ、行ってみたい。

そう考えると、遠いなぁ、スペインは。
何で2時間ぐらいのフライトで気軽に行けるような距離じゃないんだろうか。

Posted by: abetchy | Thursday, March 27, 2008 at 00:40

Dr, Wernerってドイツ風の名前ですよね。
マッドサイエンティストあるいは不可能を可能にする科学者・医者は、ドイツ人だとらしさがでるという了解があるのかと思いました。もしかしてオープン・ユア・アイズの医者もそうだったかと調べましたが名前はついてないようでした。

Posted by: bananafish | Friday, February 25, 2011 at 22:08

bananafishさん
( ゚д゚)ハッ なるほど、たしかにそういうステレオタイプが在っての、この名前なのかもしれませんね。

マッドサイエンティストか……。
なにか私の記憶の片隅にひっかかってるぞ。待って、待って……。なんか「マッドサイエンティストと言ったらドイツ」的な役って、そういえば他の作品でもなにかあったような気がする。

今すぐには思い出せないんだけど、たとえばあれはどうだったっけ、ほら、あれ。『El milagro de P. Tinto (1998) - IMDb』?

と思ったけど違ったみたいです。精神病院?だし、ポーランド語?ですかね、これは。⇒ El milagro de P. Tinto - Introducción 1/2

今後、なにかこのステレオタイプに沿っている案件を思い出したらこちらにメモしようと思いますhappy01

Posted by: Reine | Friday, February 25, 2011 at 22:46

多分ポーランド語かと思います。『El milagro de P. Tinto (1998) - IMDb』
おもしろそう。Cervantesにはビデオしかなく買うこともできなさそうなので日本に帰ったときに探そうかと思います。

最近何かあったな、と思い返していたらこのような映画がありました(未見です)。
¡Buen viaje, excelencia!
「マッド」ではなさそうですが、ドイツ人女性医師が死にかけのフランコの右腕となるというコメディのようです。
¡Buen viaje, excelencia!
@IMDb

LA BUTACA - ¡Buen viaje, Excelencia!

次回借りてきます!

Posted by: bananafish | Saturday, February 26, 2011 at 23:50

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