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Wednesday, January 31, 2007

Premios Goya 2007: palmareses / 第21回ゴヤ賞発表

(遅くなりましたが) ゴヤ賞の発表がありました。crownが受賞作・受賞者。 (=palmarés)。他のはノミネート。

ノミネートについては12/19に書きました。ジャケット写真はあちらに載せてあります)
(詳細はwww.zinema.comの該当記事などで)


clip 作品賞(Mejor película)
crown Volver
⇒ 2008年2月16日 観ました

Alatriste
2008年10月27日 観ました

Salvador Salvador (Puig Antich) @IMDb 7.5
Salvador (Puig Antich) 公式

El laberinto del fauno
2008年11月9日 観ました


clip 監督賞(Mejor dirección)
Agustín Díaz-Yanes 『Alatriste』
Guillermo del Toro 『El laberinto del fauno』
Manuel Huerga 『Salvador』
crown Pedro Almodóvar 『Volver』


clip 主演男優賞(Mejor actor)
Daniel Brühl 『Salvador』
crown Juan Diego 『Vete de mí』 (Vete de mí @IMDb 5.6)
Sergi López 『El laberinto del fauno』
Viggo Mortensen 『Alatriste』


clip 主演女優賞(Mejor actriz)
Maribel Verdú 『El laberinto del fauno』
Marta Etura 『Azuloscurocasinegro』(⇒2007年9月23日 観ました
crown Penélope Cruz 『Volver』
Silvia Abascal 『La dama boba』 (La dama boba @IMDb 5.3)


clip 助演男優賞(Mejor actor de reparto)
crown Antonio de la Torre 『Azuloscurocasinegro』
Juan Echanove 『Alatriste』
Juan Diego Botto 『Vete de mí』
Leonardo Sbaraglia 『Salvador』


clip 助演女優賞(Mejor actriz de reparto)
Ariadna Gil 『Alatriste』
Blanca Portillo 『Volver』
crown Carmen Maura 『Volver』
Lola Dueñas 『Volver』


clip 新人監督賞(Mejor dirección novel)
Carlos Iglesias 『Un franco, 14 pesetas』 (Un franco, 14 pesetas @IMDb 7.2)
crown Daniel Sánchez Arévalo 『Azuloscurocasinegro』
Javier Rebollo 『Lo que sé de Lola』 (Lo que sé de Lola @IMDb 5.5)
Jorge Sánchez Cabezudo 『La noche de los girasoles』 (La noche de los girasoles @IMDb 7.0)


clip 新人男優賞(Mejor actor revelación)
Alberto Amarilla 『El camino de los ingleses』 (El camino de los ingleses @IMDb 5.4)
Javier Cifrián 『El próximo Oriente』 (El próximo Oriente @IMDb 5.2)
crown Quim Gutiérrez 『Azuloscurocasinegro』
Walter Vidarte 『La noche de los girasoles』


clip 新人女優賞(Mejor actriz revelación)
Ariana Ugarte 『Cabeza de perro』 (Cabeza de perro @IMDb 5.8)
crown Ivana Baquero 『El laberinto del fauno』
Bebe 『La educación de las hadas』 (La educación de las hadas @IMDb 5.7)
Verónica Echegui 『Yo soy la Juani』 (Yo soy la Juani @IMDb 4.3)


clip 脚本賞(Mejor guión original)
Daniel Sánchez Arévalo 『Azuloscurocasinegro』
crown Guillermo del Toro 『El laberinto del fauno』
Jorge Sánchez Cabezudo 『La noche de los girasoles』
Pedro Almodóvar 『Volver』


clip 脚色賞(Mejor guión adaptado)
Agustín Díaz-Yanes 『Alatriste』
Antonio Banderas 『El camino de los ingleses』
José Luis Cuerda 『La educación de las hadas』
crown Lluís Ascarazo 『Salvador』


clip ドキュメンタリー賞(Mejor película documental)
crown 『Cineastas en acción』 (Cineastes en acció @IMDb 7.6)
『Hecuba, un sueño de pasión』 (Hécuba, un sueño de pasión @IMDb
『Más allá del espejo』 (Más allá del espejo @IMDb
『La silla de Fernando』 (La silla de Fernando @IMDb


clip ヨーロッパ映画賞
『Copying Beethoven』
『El viento que agita la cebada』
crown 『The queen』
『Scoop』


clip スペイン語外国映画賞 Mejor película extranjera de habla hispana
『American visa』, de Bolivia (American Visa @IMDb 5.7)
『En la cama』, de Chile (⇒ 2008年6月18日 観ました
crown 『Las manos』, de Argentina (Las manos @IMDb 6.2)
『Soñar no cuesta nada』, de Colombia (Soñar no cuesta nada @IMDb 7.1)


clip アニメーション賞(Mejor película de animación)
『De profundis』 (De profundis @IMDb 7.1)
crown 『Pérez, el ratoncito de tus sueños』 (Pérez, el ratoncito de tus sueños @IMDb 4.5)
『El cubo mágico』
『Teo, cazador intergaláctico』 (Teo, cazador intergaláctico @IMDb


セグンド・デ・チョモン
crown Santiago Gordo

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Sunday, January 14, 2007

Libros y Diccionarios (2)

私が大昔スペイン語の学習に用いた書籍の一覧とは別に、文法書・辞書などを紹介します。友人が大量に ――えーっとミカンの段ボール箱で二箱分―― 送ってくれたので。(順番に意味は無し。手に取った順)

1) Modismos del español
3.500 modismos y locuciones familiares singularmente expresivos o representativos, vigentes en la lengua hablada y escrita.
José Antonio Pérez-Rioja著

2) スペイン語の手紙 木下登

3) スペイン語諺まんが読本 並松征四郎

4) 経済スペイン語の入門 細野昭雄, 細野ソニア

5) 分類式スペイン常用単語集 瓜谷 良平

6)

7) Curso Superior De Espanol
Curso De Perfeccionamientoと同じ著者(Concha Moreno García先生)のひたすらとことん練習問題集。

8) Las Preposiciones: Valor y Función 
これもまたConcha Moreno, Martina Tuts著
SGEL(=Sociedad General Espanola de Libreria)社

9) Usos Coloquiales del Español
José Alberto Miranda著

10) Idiomas Hoy: Escribir Cartas

11) Idiomas Hoy: 1000 Palabras De Negocios

12) Idiomas Hoy: ¿Qué sabes? Gramática - vocabulario - cultura

13) Diccionario Escolar de la Lengua Española -ilustrado a color -
Raquel López Varela編
Editorial Everest社

14) Diccionario Espasa de Refranes

15) Los Determinantes
※SGELの「Problemas Básicos del Español シリーズ」(たいせつな単元ごとに特化した文法書シリーズ)の一つだろう。
※ちなみにシリーズのうち、私が持っているのは、『 'SE'の用法』『接続法』『SerとEstar』『副詞』『ペリフラシス』です。

16) El Artículo - sistema y usos -
※これもその「Problemas Basicos Del Espanolシリーズ」だと思うんだが……なんでこれは出版社が違うんだ? うーむ、わからん。

17) Sintaxis Del Espanol - Nivel De Perfeccionamiento
これ、なんか凄く面白そうな感じが漂ってるよ? いいのかよ、ホントにこんなのもらっちゃって?

18)  19)

20) Marca Registrada - Espanol Para Los Negocios ※この参考書は私も持っているんだが、今回は更にそれのセットの練習問題帖をいただいたのです。→ 21) Marca Registrada - Espanol Para Los Negocios(問題集)

22) +カセット 23) +カセット

24)  25)  26)

27) Entre Amigos 3: Curso de Espanol para Extranjeros Nivel Superior

28) Temas de gramatica espanola : teoria y practica
Julio Borrego Nieto, Jose J. Gomez Asencio, Emilio Prieto de los Mozos著
Salamanca : Editorial Universidad de Salamanca, 1982

29) Tecnicas De Conversacion Telefonica+カセット2本

それと、「‘読み物系’は絶対に送らないでいいです。あたし、絶対に読まないと思うのよ。ムダになっちゃうから。あたし、自分が買って来た10~20冊だって、この10年ひらいたことすらないのさ。い、いいからね、送らなくていいからね」と必死でお願いしといたんだが、今回の段ボール箱にまぎれてしまっていた本をいくつか

30) Japón - Más allá del vídeo y las geishas
Ramón Vilaró著
Ediciones El País, S.A

31) Reader's Digest Seleccionesの冊子がひとつ

32)  

33) La Manipulación
Roberto Fernández Sastre著

34) La Lluvia Amarilla
Julio Llamazares著

今年はスペイン語をきちんとやり直そうかなと思いました。ホントにありがとう>友人


私が持っていたのと重複したもの
35) Método de Español para Extranjeros (Nivel Superior)
Selena Millares著

36) Marca Registrada - Espanol Para Los Negocios

37) ペリフラシス

38)  39)

※以上、35)から39)は、送ってくれた友人とも話して、「知り合いの誰かにでも差し上げましょう」という話になりましたので、これを読んでて欲しくなったら連絡ください。私は35)と37)と39)はかつて特に激しく使ったけど、あぁ、38)もか、どれも素晴らしい参考書ですよ。そして37)と39)は今でもしょっちゅう引きます。

※個々の書籍の紹介文はおいおい書くと思います。トラックバック欄から、個々記事に飛んでみてください

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Monday, January 08, 2007

Está que trina.

先日観た映画『Héctor』の中でも出てきたが、「Está que trina. あの人はカンカンに怒ってる」という表現について。www.nanzan-u.ac.jpの熟語集にもあるけども、よく聞く表現。

この辺、みんなおんなじグループかな?
arder(燃える)⇒ estar que arde 燃焼中である;熱くなっている;腹を立てている
botar(跳ね返る)⇒ estar que bota(n) いらだっている
hervir(沸騰する)⇒ estar que hierve a 《uno》 la sangre たいへん興奮している
subirse(登る)⇒ estar que se sube por las paredes 頭に来る、かんかんに怒る
pena(苦痛)⇒ estar que da pena 見るも哀れ[無惨]である
trinar(さえずる,怒る)⇒ estar que trina(n) ぷりぷり[かんかんに]怒(ってい)る

昔、これはどういう構文なの?と先生に聞いたら、「consecutiva(結果を表す文)の前半が省略されてるんだ」と教えてくれた。"tan ~ que ..." (英語のso ~ that ... )の前半が消えてるんだと思えばわかるでしょ、って。

tan ~ que ... の文とは、「食べ過ぎちゃったので消化不良気味だ」とか、「彼がそれをあんまりにも上手に隠したもんだから誰も見つけ出せなかった」とかいう文。つまり、「Está que arde.」も、 「Está tan enfadado que arde. (あんまりにも頭に来たので沸騰しちゃってるよ)」の前段を略しているのでしょう、と。

DRAEの「疑問解決辞典」の「que」の項にも説明あり:
En determinadas expresiones coloquiales de valor ponderativo, se elide, por sobrentendido, el primer segmento de la consecutiva:
例1. «El ministro está que trina» (Leguina Nombre [Esp. 1992]);
例2. «Pero si toreas que da gusto» (MtzMediero Lola [Esp. 1988]).

Se sobrentiende tan enfadado, en el primer caso, y tan bien, en el segundo.

※こんなようなことを2000年頃に旧サイトに書いたんだが、2004年にサイトを整頓したときに削除しちゃったようである。今回はちょっと雑な説明ですみません。

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después de que

先日観た映画『Héctor』の中で、エクトル少年と従姉のファニーが、エクトルの亡き母の思い出を語らうシーンがある。ファニーの母とエクトルの母は姉妹であったが仲違いをしてかれこれ3年が経っていた。しかし、ファニー自身はエクトルのお母さんのことを好きだったと言う。

「あなたのお母さんはずっと私の聖人の日のお祝いをしてくれたわ。うちのお母さんと喧嘩した後でもね(Incluso después de que se peleara con la mía)」というファニーのセリフについて:

過去のことをしゃべってる時に‘después de que + 接続法過去’とするのはホントはNGだよと私は教えられてきて、自分ではそう書かない・言わない。しかし、実生活では‘después de que + 接続法過去’を用いた文を見聞きすることも多いんだよね、これがまた。

■ネットでもこの件についてはよく論じられてる。
たとえば、Centro Virtual Cervantes(バーチャル・セルバンテス・センター)のこのスレッド('Después de que' con subjuntivo referido al pasado)などは面白いと思うよ。「きょうび、新聞・雑誌ばかりか文壇でも接続法過去を使っているんだよなあ……もう直説法は追いやられてしまったのか!?」「しかし、それでもなお僕は自分の生徒にそれを薦めはしないぞ」などなど。

わたしも、もしも教える立場にあるならばそう思うと思う。「それでもなお私の生徒にはそうは薦めないぞ」と。

ネイティブが‘después de que + 接続法過去’を使っているんだもんという事実と、じゃぁ外国人の学習者もそう言ってみたってかまわないじゃんかというのは、んーー、ちがうと思うぜ、ちがうんだよ、そういう理屈じゃないんだよ。

非ネイティブの人間は、‘過去のことをしゃべっている時は después de que + 直説法 だよ’というシンプルなルールの方をしっかりと知っておくべきだろうと思う。

そのルールをきちんと知っていてこそ、「破格」の言い方が存在するという現実をも把握できるのであって、例えば映画でこんなセリフが聞こえた時に、「今、‘después de que + 接続法過去’だったね」と気づき、そして聞き流せるのであるから。やっぱり、原則はきちんと知っておいた方がいい。原則を知った上で、そうじゃないのも知っておく、と。

ちなみに私の場合は、「‘después de que + 接続法過去’はNG(とされてきたの)であると知った上で自・分・は・使・わ・な・い」です。

それが望ましいんじゃなかろうかと私は考えてる。「NGだときちんと知った上で使うのは、別にいーじゃん、実際に使われてるんだからかまわねーじゃん」、ではないと思ってるんだ。

まあ、その辺はイズムの問題にもなりましょうからな。
とにかくね、他にもいろんなサイトで扱われているので、読んでみるとおもしろいでしょう。ただ、気をつけたいのは、意見を言っている人がどれほどのもんじゃいということを常に探りながら読むべきだろうという点です。どういう人間がどういう知識・経験を基に何を主張してるのか。そこのところを見極めながらでないと、ネットでこういうのを見てまわるのは危なっかしいよね。

■「después de que」を辞書で調べてみようか。
1) 小学館 西和中辞典(※私のは初版第11刷・1999年1月10日)
(⇒ この件については特になにも書いてない。だからこの辞書はあまり一般的にはお薦めしないわけだ、私は)(これはわかってる人がひく辞書になっちゃってんのよ)

2) 研究社 新スペイン語辞典(※私のは初版第10刷・1999年)
…してから.
(☆[語法] 過去を表すときは点過去形を用いる,未来を表すときは接続法現在を用いる) // Después de que llegó el último, comenzó la reunión. 最後の人が来てから会議が始まった. // Después de que compren el coche, viajarán por todo el país. 彼らは車を買ってから国中を旅行するだろう.

2') 最新版のプエルタ新スペイン語辞典(2006年11月22日発売)(※後述)でどのように説明されているかは後ほど確認する。今は手元にない。
↓↓↓
2007.01.12 加筆 
確認した。ちょっとだけ書き方が変わっていた。例文は変わらず。
↓↓↓
([語法] 過去を示すときは点過去形を用い,未来を示すときは接続法現在を用いる)


3) 三省堂 クラウン西和辞典(※私のは初版第1刷・2005年2月20日)
〖+直説法 / (未来を表す場合)接続法〗
…した後で,…してから.
Después de que te escribí no he vuelto a verle. 君に手紙を書いた後,彼には会っていない.◆未来を表す場合以外は普通直説法を用いるが,時には接続法も用いられる. Después de que lloviera, salió el sol. 雨が降った後太陽が出た.

………と、まぁこういった具合で、この3つの中では三省堂クラウン西和がいちばん私の好きなタイプの説明を載せていると言えるな。


そもそもこの‘現象’はいったいどーゆーワケで拡がってきたのかというと、んーーーー、どうなんでしょう。「モノカキの連中がカッコつけてそーゆー言い回しを好んで使ってきたせい」と、これまで私はそのように理解してきた次第です。そのように伝え聞いた次第です。

■『El Subjuntivo』(J. Borrego, J. G. Asencio, E. Prieto著)のRegla57の項では、ANTES DE QUEが必ず接続法だから、そこから類推して、「じゃー、DESPUÉS DE QUEも接続法でやっちゃおうぜ」となったのではなかろうかと書いている。

ANTES (DE) QE y A QUE (con valor temporal) exigen siempre subjuntivo porque la oración que introducen sitúa los acontecimientos en un tiempo posterior al que se indica en la oración principal.

例文
Llegó antes de que le avisaran.
Lleará antes de que le hayan dicho nada.
Agardó a que le hicieran la maleta.
Esperará a que le feliciten por sus éxitos.

Quizá por analogía con respecto a su opuesto ANTES (DE) QUE, las oraciones temporales introducidas por DESPUÉS (DE) QUE y LUEGO (DE) QUE admiten el subjuntivo en referencia al pasado:

例文
Eso fue construido después de que los fenicios vinieron (直説法) a la Peninsula Ibérica.
Eso fue construido después de que los fenicios vinieran (接続法) a la Peninsula Ibérica.
Comenzó a descubrir su verdadera personalidad luego (de) que le eligieron (直説法) para el cargo.
Comenzó a descubrir su verdadera personalidad luego (de) que le eligieran (接続法) para el cargo.

■この件は1年くらい前にもどこかで軽く触れたと思う。あぁ、そうそう、Jan 17, 2006 9:33:55 PM のコメントだわ。

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Sunday, January 07, 2007

Héctor [スペイン映画]

hector2004年作品。2005年3月のスペイン旅行で購入。このたびやっと鑑賞。

実は、この作品、あまり期待はしていなかった。2004年11月に友人から薦められた時にも、『Martín (Hache)』とあらすじが似てると思うんだがダイジョブなのかぁ?と思っていたくらいだし、2005年3月にも特に思い入れがあってカゴに入れたわけじゃなかった。

しかし、最近興味が沸いたんだ。

なぜって、この作品、IMDbの評点が見るたびに上がってるんだよね。見るたびにと言ったって、この26ヶ月でせいぜい5度しか覗いていないが。3度目に覗いたときに気づき、4度目で確信した。2年前に6.4くらいだったのが今は7.2にまでのぼっている。非常に緩やかな右肩上がり。

こういう非有名作品が評価をヒタヒタと集めているのは珍しいと思えたんだ。「なに、この静かな勢い」って。

それで観た。
やっぱりよかった。
優しい家族の話だった。

だけど、ただ単に心優しい人たちが優しい言葉をかけ合っているわけでは勿論ないよ。優しい人たちが、互いに優しくしなきゃいけないことはわかってるし、現に優しくしようとしているのに、そんなことはわかっているのに表現の仕方がわからないでいる。噛み合わない時はホントに噛み合わないんだよなぁと、リアルに共感できる物語。


2004年11月の時に訳しといたあらすじ紹介文をこちらへ移動:
Héctorは16歳。母を失くした。Tere伯母さんのもとに身を寄せるべく、庭付きのマドリード都心の家から郊外の小さなマンションへ移り住む。Héctorはその現実を理解しようと努める。初めのうちこそ生活の違いに戸惑ったが、少しずつ慣れ親しむ。

そんな折、父Martínが現れる。Héctorに会いにはるばる海を越えてやってきたと。Héctorは父が遠国で生きているとは知っていたものの、会ってみたいと思ったことは一度もなかったのである。父Martínは長いあいだ連絡をしなかった理由を説明し、息子の信頼を得ようとする。そしてメキシコで暮らそうと語りかける。Tere伯母さんという家族と、海の遥かかなたでの新生活と、Héctorはどちらを選択するのか。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆


実母の死んだ日からHéctorが決断に至る日までの3週間を描いたお話です。


家族ってのは一番近い存在だから、傷つけるときもピンポイントで突いちゃうよね。言っちゃいけない一言を言っちゃう。悪くすると、古傷をわざわざ抉ったりもしちゃう。これを観ているまさにその頃に起きたのが幡ヶ谷の事件だったので、いっそう考えさせられたね。


「優しい家族の話」という以外の観かたとしては、「みんなが何かを恐れている話」と言えると思う。大切な誰かを奪われる、愛する人に拒絶されるかもしれない、まだ心の準備ができていないのに自分の人生のゴールを指し示されて戸惑っている、あえて見つめないようにしてきた自身の過去や内面と向き合わなきゃいけない、誇りを捨てようとしている自分の狡さと弱さを自覚している ………etc. それぞれが怯えてる。 

あぁ、そうか。
だからこの映画のサントラは『Miedo(怖れ)』という曲なんだな。Pedro Guerraの『Ofrenda』に収録の『Miedo』。

歌詞をネットで探してみる。http://www.dooballoh.com/cgi-bin/display.cgi?id=10348とか。見てごらん、ポルトガル語でも歌っているよ。いろんな「miedo 怖れ」が並んでいる。あたしは熱くて渋い茶がこわい。とかふざけてる場合じゃない。


Héctor 公式
Héctor @IMDb
Héctor DVD @スペイン書房
Héctor シナリオ本 @スペイン書房

出演
Nilo Mur ニーロ・ムル: Héctor エクトル(16歳)
Adriana Ozores アドリアーナ・オソーレス:  Tere テレ伯母(43歳)
Joaquín Climent ホアキン・クリメント: Juan フアン伯父=テレの夫
Núria Gago ヌリア・ガーゴ: Fany 従姉のファニー(20歳)
Unax Ugalde ウナス・ウガルデ:  Gorilo ゴリロ=ファニーの元彼(22歳),この辺りの不良
Pepo Oliva ペポ・オリーバ: Tomás トマス司祭
José Luis García Pérez ホセ・ルイス・ガルシア・ペレス: Ángel アンヘル=運送会社経営者, 仕事の上ではフアンの上役にあたる,ファニーに求婚中の30代
Damián Alcázar ダミアン・アルカサル: Martín マルティン=エクトルの実父,メキシコでホテルチェーンを経営している実業家


(この作品についてはネタバラシ的に書くことになると思う)
↓↓↓↓↓↓

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