la uruguaya
映画『NUEVE REINAS / NINE QUEENS 華麗なる詐欺師たち』の冒頭で古典的なつり銭詐欺のシーンがある。古典的すぎて今どきコントでもやらないような。
アルゼンチン映画なのでヒアリングに自信はありませんが、たしか映画の中ではこの手口のことを「la uruguaya」と呼んでいたと思います。(情報求ム)
詐欺師が、売店でスナック菓子を買うところから始まります。
1) たった5ペソの買い物をする
2) 詐欺師、50ペソ札を出す
3) レジ係、「もっと細かいのありませんか?」ときく
4) 詐欺師、「あいにく無いんです」と言い、さっきの50ペソ札をポケットに戻しつつ、もっと細かいお金をいちおう探すふりをする。
5) レジ係が「けっこうです、なんとかなると思います」と言いながらお釣りのお札を並べ始めてる。10ペソ札、10ペソ札、10ペソ札、5ペソ札、5ペソ札、5ペソ札。合計45ペソ
6) 詐欺師、「いや、あった、あった、ありました!」と言いながら5ペソ札をポケットから出した。
7) 詐欺師、その5ペソ札をレジ係がさっき並べた合計45ペソに重ねて、数え始める。「10、20、30、40、50ペソ」
8) 詐欺師、「(今後の客への釣り銭として)細かい札が要りますよね?」などと聞く。レジ係は「はい、要ります」。
9) 詐欺師、ポケットから50ペソ札を出す。「これで100ペソですよね」といって、レジの100ペソ札と交換させる
10) レジ係はちょっと考えてしまったようだが結局100ペソ札を渡してしまう。それでオシマイ。
(※下図の「Juan」=「詐欺師」です)
(もうちょっと見やすい図)
小学校の時に「なぞなぞ」みたいな本で読んでから、20数年たちますが、カラクリがわからずにきました。このたび作図してみましたが、それでも詐欺師がどこで儲かっているのかが、よくわかりませんでした。詐欺師が損しているように思えてしまうほど。
友人に説明してもらって、やっと飲み込めました。
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