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Saturday, September 30, 2006

800 balas / マカロニ・ウェスタン 800発の銃弾 [スペイン映画]

800これ、面白いぞ。もっと大々的に面白がられていいと思うんだ。

まず、「スパゲッティ/マカロニ/パエージャ/チョリソー・ウェスタン」という西部劇の一ジャンルについてちょっと調べてみる。

spaghetti western@Urban Dictionary
> Filmed in Almeria Spain.

spaghetti western@Wikipedia
> Sometimes the names chorizo/paella Western are used for similar films financed by Spanish capital, although Leone's earlier films were actually shot in Andalucia.
> Many of the films were shot in the Spanish desert region of Almería,

western@wikipediaスペイン
spaghetti western@wikipediaスペイン
マカロニ・ウェスタンは淀川さんの造語らしい。ここ読むと歴史がわかってとても面白い。

それで鑑賞準備完了。


800あらすじ
カルロス・トラルバ、私立小学校に通う悪童。
母ラウラと祖母とマドリードに暮らす。母はデベロッパーに勤務する遣り手のキャリア・ウーマンで、次なるテーマパーク開発用地を押さえるために外国資本としのぎを削っている。

カルロス少年は父については事故で亡くなったとだけ聞いている。誰もそれ以上のことを語ってはくれなかった。しかし遂に祖母が口を滑らした。父はスタントマンだったらしい。そして祖父は……まだ生きているというのだ。祖父フリアンがいるという南スペインのウェスタン村へ、カルロスはタクシーで急行する。お金………? 母のクレジットカードがあるじゃないか。

イタリア産やスペイン産のウェスタンが隆盛を極めた時代にスタントマンとして‘活躍’していたフリアンは、ブームがとうの昔に去りジャンルごとさびれてしまった今は、ウェスタン村で外国人観光客相手に西部劇ショーを演じる日々である。

閑古鳥の鳴くこの村は老いたフリアンの砦であった。プロフェッショナリズムを追求してきたこの男は、この城を踏み躙ろうとする者を決して赦すまい。

死に花を 咲かせてみしょう ウエスタン 

(↑ 急ごしらえにつき意味不明です、すみません)
_________________


冒頭で述べたとおり、これは面白いぞ。説明が粗いクダリもあったとは思うが、楽しんだ。120分という長さが、私は珍しく気にならなかった。アレックス・デ・ラ・イグレシア作品については、『La Comunidad サーティーン』の時に、好き嫌いのギリギリラインであると書いたけど、この『800発~』を観てわかったよ、私はどうやら彼の作品が好きなのであると。今回はレンタルしましたけど、買っておいてもよかったなあ(スペイン版を)。

『800発の銃弾』は、オマージュと愛で溢れています。西部劇へのオマージュというに留まらず、映画そのものへ向けられた敬愛です。たぶん。いろいろなものをなぞっている。映画に詳しい人は多くのシーンでニヤリとできるのでは?

私が観ながらずっとダブらせていたのは、『El Vaje a Ninguna Parte』だった。あの作品を覆っていた(と私が感じた)「温かさの仮面をかぶった寂しさ」と同種の哀調を、『800発~』は帯びていましたよ。

と、私は観ましたよ。自分の過去から踏み出せずに生きた男の哀と愛とIです。「俺」だよ、「俺」。「俺」を貫いた先の悲喜を知れと言う男の背中です。

涙は出ないけど、泣けたね。にくいね。

(コメント欄に続きを)

800・これがたぶん一応スペイン公式となるのではないか。(Alex de la Iglesia監督のサイト内)

800 balas @IMDb
(英題: 800 Bullets)
マカロニ・ウエスタン800発の銃弾@映画生活
マカロニ・ウエスタン 800発の銃弾@ぽすれん
マカロニ・ウエスタン 800発の銃弾@象のロケット
マカロニ・ウエスタン 800発の銃弾@シネマトゥデイ
マカロニ~@シネマカフェ
マカロニ~@goo映画

・サントラこれ??? 800 Balas
・DVD マカロニ・ウェスタン 800発の銃弾

監督: Alex de la Iglesia アレックス・デ・・ラ・イグレシア
脚本: Jorge Guerricaechevarría ホルヘ・ゲリアエチェバリア Alex de la Iglesia
音楽: Roque Baños ロッケ・バーニョス
撮影: Flavio Martínez Labiano フラビオ・マルティネス・ラビアーノ

出演:
Sancho Gracia サンチョ・グラシア (Julián Torralba フリアン・トラルバ)
Ángel de Andrés López アンヘル・デ・アンドレス・ロペス (Cheyenne チェジェネ)
Carmen Maura カルメン・マウラ (Laura ラウラ)
Eusebio Poncela エウセビオ・ポンセラ (Scott スコット)
Luis Castro ルイス・カストロ (Carlos Torralba カルロス・トラルバ)
Terele Pávez テレレ・パベス (Rocío ロシオ)
Yoima Valdés ヨイマ・バルデス (Sandra サンドラ)
Álex de la Iglesia アレックス・デ・ラ・イグレシア (やじうま1)

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Sunday, September 24, 2006

Nueve Reinas / Nine Queens 華麗なる詐欺師たち [アルゼンチン映画]

nueve(アルゼンチン映画)

大学時代、『教育心理学A』だか『B』だかの先生(下の名前まで覚えてないけどたぶんこの先生)が、「授業とは別で、僕の参考にしたいのでちょっと回答してみてください」と、質問票を配った。

‘頭の良さ’(の定義)についての調査だったように記憶している。「あなたにとって‘頭がいい’とはどういう人のことを意味しますか」みたいな質問とか。

私、その時、丁寧に回答したと思う。
「・暗算が得意な人」などと。 ←小学生か

そして、こんなこともたしか書いた:
食事のあとの割り勘の計算が速い人
特に、過去のお金の貸し借りの清算までを同時に済ましてしまい、「あの時の貴女の○○円と今日の食事の分を私が今払うから、これで●百円の貸しね」とか「だから、いま君が僕に△△円をくれればプラマイゼロなんだってば」とか、そういう複雑な計算がすぐにできる人。


私が「えーっと、えーっと」とそんなことをチマチマと書いているのを隣席の友人が覗き、「……あんたにとっての‘頭がいい’って………あんた、そんなんでいいんだ?」と呆れていた。

だって私は(お金の)計算が本当に苦手なんだ。右から左へと額が移動すると、もうワケがわからなくなるのだ。


そんな私にとって、この『NINE QUEENS』は、しょっぱなから頭グニュグニュですよ。冒頭の2~3分で、古典的な小銭詐欺の手口(※詳細別途)が描かれてるのですが、それで詐欺師がどのように幾ら儲かったのかを理解するのに2時間くらいかかったと思う。(いや、それを友人に説明してもらおうと思って、わかりやすい図を作成するのにけっこうな時間を盗られたわけですが)(※図も別途

冒頭2~3分でソレだ。先が思いやられた。


あらすじ
若い詐欺師フアンがヘマをやらかして警察に突き出されそうになったのを救ってくれたのが、偶然居合わせた手練の詐欺師マルコスであった。相棒を探していたマルコスが、くちばしの黄色いこの若者を「スカウト」した格好である。今日一日だけという条件で二人は手を組むことにした。

マルコスの旧知の老いぼれ詐欺師サンドラーがとてつもなくデカい話を持ち込んできた。稀少な切手『Nine Queens』の精巧な贋物を作り上げたというのだ。蒐集家なら幾らだって金を出すこの切手を何とか売りつけてやろうじゃないか。ピッタリのカモがいるんだ。この千載一遇のチャンスにマルコスとフアンは必死でしがみつく。しかし、金の匂いを嗅ぎ付けて、二人の計画に勝手に参入する者が次から次へと現れる。それぞれが猛スピードで自分の取り分を計算している。
________________


そして、観終わった。面白いよ。よくできてる。オチがいつ来るかな、そしてどんでん返しはどのように来るのかな、つまり最後にルーザーになるのは誰だろうかってのをニヤニヤと見守りながら待つ楽しみがある。

しかし、途中で登場人物 ――特に、若く頼りなげな詐欺師フアン―― の人生なんかに思いを馳せてちょっとシンミリしてみたり。かと思うと、ぶるんぶるんと首を振って、「いや、この身の上話も嘘っぱちかもしれないゾ」と気を引き締めてみたり。画面に映るすべての人間がうそつきに見えるわけですよ。

「騙されねーぞ」「その手は桑名の焼きはまぐりですよ」と、観客の私が登場人物と同じくらい警戒してるなんてのは、ちょっと可笑しい図でしょ。そういう、面白さ。

誰にでも安心して薦められる映画だと思う。メリケン映画みたいな派手な展開は無いから実況向きじゃないかもですが。(←2ch目線かよ) 


nueveNueve Reinas @IMDb
(英題: Nine Queens)(和訳: 9人の女王)
NINE QUEENS 華麗なる詐欺師たち @映画生活
NINE QUEENS 華麗なる詐欺師たち@ぽすれん
NINE~@シネマカフェ

・DVD NINE QUEENS 華麗なる詐欺師たち
・ビデオ Nine Queens (Sub)

監督: Fabián Bielinsky ファビアン・ビエリンスキー
脚本: Fabián Bielinsky

出演:
Gastón Pauls ガストン・ポールス (Juan フアン)
Ricardo Darín リカルド・ダリン (Marcos マルコス)
Leticia Brédice レティシア・ブレディス (Valeria バレリア)
Tomás Fonzi トマス・フォンシ (Federico フェデリコ)
Oscar Nuñez オスカル・ヌニェス (Sandler サンドレー)
Ignasi Abadal イグナシ・アバダル (Vidal Gandolfo ビダル・ガンドルフォ)

制作: Cecilia Bossi セシリア・ボッシ Pablo Bossi パブロ・ボッシ
音楽: César Lerner セサル・レルネル
撮影: Marcelo Camorino マルセロ・カモリーノ

(続きはコメント欄で)

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la uruguaya

映画『NUEVE REINAS / NINE QUEENS 華麗なる詐欺師たち』の冒頭で古典的なつり銭詐欺のシーンがある。古典的すぎて今どきコントでもやらないような。

アルゼンチン映画なのでヒアリングに自信はありませんが、たしか映画の中ではこの手口のことを「la uruguaya」と呼んでいたと思います。(情報求ム


詐欺師が、売店でスナック菓子を買うところから始まります。

1) たった5ペソの買い物をする

2) 詐欺師、50ペソ札を出す

3) レジ係、「もっと細かいのありませんか?」ときく

4) 詐欺師、「あいにく無いんです」と言い、さっきの50ペソ札をポケットに戻しつつ、もっと細かいお金をいちおう探すふりをする。

5) レジ係が「けっこうです、なんとかなると思います」と言いながらお釣りのお札を並べ始めてる。10ペソ札、10ペソ札、10ペソ札、5ペソ札、5ペソ札、5ペソ札。合計45ペソ

6) 詐欺師、「いや、あった、あった、ありました!」と言いながら5ペソ札をポケットから出した。

7) 詐欺師、その5ペソ札をレジ係がさっき並べた合計45ペソに重ねて、数え始める。「10、20、30、40、50ペソ」

8) 詐欺師、「(今後の客への釣り銭として)細かい札が要りますよね?」などと聞く。レジ係は「はい、要ります」。

9) 詐欺師、ポケットから50ペソ札を出す。「これで100ペソですよね」といって、レジの100ペソ札と交換させる

10) レジ係はちょっと考えてしまったようだが結局100ペソ札を渡してしまう。それでオシマイ。

(※下図の「Juan」=「詐欺師」です)
uruguaya
もうちょっと見やすい図

小学校の時に「なぞなぞ」みたいな本で読んでから、20数年たちますが、カラクリがわからずにきました。このたび作図してみましたが、それでも詐欺師がどこで儲かっているのかが、よくわかりませんでした。詐欺師が損しているように思えてしまうほど。

友人に説明してもらって、やっと飲み込めました。

作品の感想文は別途

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Saturday, September 16, 2006

Entre las Piernas / スカートの奥で [スペイン映画]

piernas脚本家ハビエルはセックス依存症の自助グループの会合に参加した。配布された質問票に記入しながらハビエルはある夏の日のことを思い出していた。「あれは7月14日だった……」。

――あの日、ハビエルはタクシーで空港へと急いでいた。しかし、タクシーは大渋滞のど真ん中にあった。ただの渋滞ではない。今、全市が悲嘆にくれているのだ。ラジオはこう言っている:
「Después de 48 horas de angustia insostenible, ETA ha asesinado a un hombre de 29 años. Él ha sido la última víctima de terrorismo. Y en este momento todo el país se prepara para guardar 10 minutos de silencio en su memoria con la determinación de no tolerar que las cosas sigan así. Hay un grito unánime en las mentes de todos: ¡Basta ya! (48時間の耐え難い惨苦ののちに29歳の若者がETAによって殺されました。テロによる犠牲者がまた一人増えました。今この瞬間、国中がこのような真似は二度と許さないという固い決意を示し、この若者のために10分間の黙祷を捧げようとしています。我々全員の魂を一つにしているこの叫びが聞こえるだろうか。『もうたくさんだ!』)」
___________


さて。さっそく脱線しますよ。

ETA ha asesinado a un hombre de 29 años」と言ったら、1997年のミゲル・アンヘル・ブランコ殺害事件です。(ちなみにこの映画は1999年作品) 

ETAが29歳の若者を7月に殺した事件といえば間違いなくコレです。私の滞西中にもETAによる殺人事件・爆破事件がたくさんあったけど、これは最大の衝撃だった。国中の悲憤慷慨がガイジンの私にもよくわかった。ものすごく大きく報じられた。たぶん今でも反テロ・反ETAの象徴なのではないですか?

ETAはこの若者を拉致して、その命との交換条件として、収監されているETAのメンバーを48時間以内に釈放だか移送するだかなんだかいう要求を突きつけてきたんだな。

でも、どうしてこの人なの?」って私はファミリーに聞いたと思う。小さな町だか村だかの議員になりたての、こんな、ある意味‘無力な’若い人をどうして狙ったの?って。そしたら長女か長女の彼氏が、「与党の人だったら誰でもよかったんでしょ」と言ったんじゃなかったかな。

彼は制限時間の48時間が過ぎた頃に虫の息でどこかの森で発見されたのではなかったか。そして亡くなった。新聞を読むのが嫌いな私もあの時は買ったと思う。「Dos tiros en la nuca」という大見出し。盆の窪あたりから2発撃ち込まれていたのだろうね。

⇒拉致から殺害までの再現映像
youtube.com/watch?v=QXJ_LV9tSD4
(他にもMiguel Angel Blancoで検索すれば多くの動画が見られます)

スペイン各地の町の主要な広場には、ろうそくが灯されてた。赤い容器のろうそくの、ちらちら揺れる白い炎。

彼の葬儀は、「国葬」みたいな大きな扱いで、どこのチャンネルも生中継をしていた。その日激しい生理痛で家で唸っていた私は朝からずっとテレビで見ていた。中継画面の右上だの左下だのの隅っこには、棺の中の彼の‘寝顔’がずっと映し出されていたかと思う。フェリペ王子が参列し、棺を人々が担いで何キロか先の丘(だったか)まで運ぶ行列の中にも王子は混じって歩いていた。小糠雨が落ちていたように思うが、それは記憶の捏造かもしれない。


「ミゲル・アンヘル・ブランコ」の他に、ちゃらんぽらんなガイジンの私でも覚えるに至った人名といえば「オルテガ・ララ Ortega Lara」。彼は、監禁されている場所が警察によって発見され、無事に解放された。‘無事に’っつったって、何がどうだと「無事」と表現するのか。1年半もの長い日々、最悪の空間に閉じ込められてヒドいPTSDを負わされて、それでも彼が‘無事に’解放されたと言えるのかどうか。

www.youtube.com/watch?v=_zRSgWu6l3E (※ 作成者は、ETAとの宥和方向を採るサパテロに対し批判的な人っぽい)
____________


………で?


えーっと、さっきのとこまでで映画自体はまだ7分しか進んでなかったのですが。それに、この映画はETAが主要なテーマじゃなく、つまりこの渋滞のシーンはあんまりストーリーに関係ないと思うのですが。←えぇぇぇぇぇぇぇっ


えーっと、じゃぁ、鑑賞に戻りますね。脱線終了。


で、何だっけ? そうそう。ハビエルの乗ってたタクシーはそういう黙祷の真っ只中にあったので、空港まで急ごうにも急げないといったシーンでしたね。そうだそうだ。

で、……

んーっと

……なんか、おぢさん疲れちゃったのでひとまずここでUPしちゃうね………。
______________

(でも、これだけは早いうちに言っておこう。この映画、見る前にIMDbなんかを眺めちゃダメ!!! 余計なこと何も知らずに見た方がいい)

Entre las Piernas @IMDb
(英題: Between Your Legs)(和訳: 両足の間)
Between Your Legs (Ws Sub)
スカートの奥で@映画生活
スカートの奥で@ぽすれん
スカート~@シネマカフェ

監督: Manuel Gómez Pereira マヌエル・ゴメス・ペレイラ
脚本: Joaquín Oristrell ホアキン・オリストレル Manuel Gómez Pereira マヌエル・ゴメス・ペレイラ
制作: César Benítez セサール・ベニテス
撮影: Juan Amorós フアン・アモロス

出演:
Victoria Abril ビクトリア・アブリル (Miranda ミランダ)
Javier Bardem ハビエル・バルデム (Javier ハビエル)
Carmelo Gómez カルメロ・ゴメス (Félix フェリックス)
Juan Diego フアン・ディエゴ (Jareño ハレーニョ)

(続きはコメント欄)

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Wednesday, September 13, 2006

Diarios de Motocicleta / モーターサイクル・ダイアリーズ [アメリカ映画]

motocicleta(アメリカ映画 / イギリス映画)

この作品、鑑賞自体も延ばし延ばしにしていたし、blogにupするための作文にもいやに時間がかかってしまった。なんだか複雑でね。そうやってグズグズしてる時にちょうどヨコヤマ先輩が観たと日記に書いていらしたので、つられて私もようやく重い腰を上げたといったところです。もう、細部を忘れてしまいそうである。

何がそんなに書きづらかったのかって ……… 何だろう ……? 難しいんだよ …… だって …… この作品 ……… シンプルじゃん?

・登場人物がヒト/出来事/光景を目の当たりにする

・登場人物がそれで何かを感じる

・監督は登場人物がそう感じたっていう作りにしたい

・監督は登場人物がそう感じたっていう作りにしたってことを観客がわかってよねと思ってる

・観客もそのシーンで何かを感じる

・観客は登場人物もそう感じたんだなってのを理解する

・観客は登場人物がそう感じたっていう作りに監督はしたかったんだよねってことを思う

「わ。衝撃的な光景だ」ということにしたいのですね / 「ゲバラはこう感じたんだ」ということにしたいのですね / 「ゲバラはこう感じたというのをガエルにこのように演じさせたのだ」ということにしたいのですね………

ということにしたいのですね』で成り立ってるでしょ? だから、なんつうか、「…だって……だってそうなんでしょ? ということにしたいのでしょう? ……で…あたしに他に何をどう感じろと?」って思っちゃってね。それは観る前からね。この作品ができた時に既にそう思ったかもしれない。

ためしに「モーターサイクルダイアリーズ 印象的」で検索すると、多くの人が印象的だったシーンについて書いているのが読めるけど、そう、だから、それなの。もう、なんつうか、「これこれのシーンが印象的でした」という以外に書きようが思いつかない。

これが夏休みの読書感想文の課題図書だったら、とても苦労する。と思った。

ひねくれてこういうこと言ってるわけじゃないよ? そういう映画なんだからしょうがないよ。旅に出て、見て、感じて、変わって、還って、そのあと生きた男の話だよ。そのあと生きて‘史実’になった人なんだから、旅から還らなかったわけが無く、つまりは旅はきちんと終わるんだ。‘印象的’なエピソードの詰まった旅が終わるのです。


だから油断しちゃって(?)、後半は、すね毛を抜きながら観ていました。


motocicletaしかしね。
ここ大事。

脱毛器でガリガリ抜きながらも、終盤はワタクシしくしくと泣き通しでした。涙が止まらなかったんですよ。そして、『オール・アバウト・マイ・マザー』の失敗以来、私から母に映画を薦めるなんてほとんどしなかったのですが、今回は鑑賞直後に母にも薦めましたよ。「観ておいたらよいだろう」と。


私の‘印象的’だったシーンはと言うと、やっぱりアレだな、砂漠で出会った夫婦のシーン。警察から逃げつつ仕事を求めて歩き続けているのだと、疲れ果てた夫婦が言う。

ゲバラ: ¿Por qué? 警察に追われてる?
夫婦: Porque somos comunistas. 共産主義者だから
夫婦: ¿Usted anda buscando trabajo? あなたも仕事を探しているの?
ゲバラ: No, no estamos buscando trabajo. いいえ、僕たちは違います

夫婦: ¿No? ¿Entonces por qué viajan? 違う? じゃぁ、どうして旅をしているの?


私は死んじまいたかった。絶望のトリガーだった。
________

(続きはコメント欄)

motocicletaThe Motorcycle Diaries 公式
モーターサイクル・ダイアリーズ 日本公式
(右下の「Traveling Music」でサントラ各曲が聴けたり)
Diarios de motocicleta @IMDb

モーターサイクルダイアリーズ @映画生活
モーターサイクルダイアリーズ @ぽすれん
モーターサイクルダイアリーズ @象のロケット
モーターサイクル・ダイアリーズ @シネマトゥデイ
モーター~@goo映画

・DVD モーターサイクル・ダイアリーズ コレクターズ・エディション
・DVD モーターサイクル・ダイアリーズ 通常版
モーター~@シネマカフェ

・文庫 モーターサイクル・ダイアリーズ
映画「モーターサイクル・ダイアリーズ」オリジナル・サウンドトラック
・サントラ The Motorcycle Diaries [Soundtrack] [from US] [Import]
・サントラ The Motorcycle Diaries [Soundtrack] [from UK] [Import]
・ビデオ Motorcycle Diaries (Full Sub)
・ペーパーバック The Motorcycle Diaries: Notes on a Latin American Journey
・ペーパーバック Diarios De Motocicleta : Notas De Viaje / Motorcycle Diaries: Notas De Viaje (Che Guevara Publishing Project)
・ペーパーバック Diarios De Motocicleta

関連
・ペーパーバック Traveling with Che Guevara: The Making of a Revolutionary
・ペーパーバック Travelling with Che Guevara
・ペーパーバック Back on the Road: A Journey to Latin America
・CD Eco by Jorge Drexler


監督: Walter Salles ウォルター・サレス(ヴァルテル・サーレス)
原作: Ernesto 'Che' Guevara エルネスト・チェ・ゲバラ  Alberto Granado アルベルト・グラナード

出演:
Gael García Bernal ガエル・ガルシア・ベルナル (Ernesto Guevara de la Serna エルネスト・ゲバラ・デ・ラ・セルナ)
Rodrigo De la Serna ロドリゴ・デ・ラ・セルナ (Alberto Granado アルベルト・グラナード)

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Wednesday, September 06, 2006

numerador y denominador

numerador(分子)とdenominador(分母)の話。

先日来、私のスペイン映画の嗜好について述べている。(参考記事: 『películas en español / amazonでスペイン映画』、『pelis recomendadas』) 私はアルモドバルが苦手だ、意識してか無意識のうちか彼の作品は避けていると言いました。

以前SNSで、20代の方から質問のメールをいただいた。(※その方はスペイン語がよくできる人で、映画については、私から見たらずいぶんと渋いスペイン人監督のファンで、大好きな作品としてメジャーどころのものとマイナーなものを幾つか挙げてた) その質問メールはだいたいこういう感じ(編集済):

『スペイン映画』のコミュニティーではみんなやたらと『オールアバウトマイマザー』が好きと書いていますが、あの作品、どこがいいのでしょうか。4回観て、「………で???」って感じでした。「有名だけど、お勧めするところはどこ?」みたいな。いまだに良さがわかりません。もしReineさんがあの作品を好きだったら、どの辺りがいいのか教えてもらえませんか?

たしかCabinaブログに書いてあった!!! ……と思って拝見させてもらったんだけど……あの作品だけ「ふぇらふぇらふぇらふぇらふぇら」の話で終わってました

人それぞれ価値観がウンヌンというのはわかっているつもりですが、どうしても『オール~』にあまり好印象をもてません、だけれど、あの作品を好きだと挙げる人が後を絶たないのを不思議に感じてます。正直、みんなが『オール~』を好きだと言うので、好きじゃない自分がおかしいのかとさえ考えていました。

むぅぅぅぅぅ。
私、これは難問だと感じました。自分もよくわかってないからね。『オール~』は、好きか嫌いかという判断はおあずけ状態なのでした。 「覚えてない」が正しい表現なんだ。なにせ、ふぇらのことしか書いてないんだし
____

さてそれでは苦しみぬいた上で、今夜返事を書こうとするとこうなる:
↓↓↓↓↓

> いまだに良さがわかりません

私もふぇらしか覚えてなくてすみません。


> みんなやたらと『オールアバウトマイマザー』が好きと書いていますが

「お薦めの/好きなスペイン映画は?」といったお題に対して皆さんいろいろ挙げてるでしょ? 『オールアバウト~』に限らず、ああいうのを眺めていて、私、ずっと前からどこかで言いたかった(問いたかった)んですけど、「他にはどの作品を観てきましたか?」ってこと。『オールアバウトマイマザー』あるいはアルモドバル監督を挙げる人がその他の作品をどれだけ観て来たのかなってことを、とても知りたい。

一つの作品のこと・一人の監督のことを好きだと表明する時に鑑賞数の多寡は関係ないじゃない?という向きもあるかもしれない。なるほど。それでは質問をちょっと変える、


じゃぁ好きじゃない作品は?」「じゃぁ苦手な監督は?」って。


答えてくれるなら傾聴します。IMDbCinema Scapeみんなのシネマレビューなどでは、ポイントをつけた投票者(評価者)が他の作品は何を観ていて何点を与えているのかっていうのは見られるようにできているよね。そういうのを知った上で彼ら投票者の評点を受け止めたいと欲する私などは、したがって、SNSのコミュにおいてもまた、それぞれの人の好き嫌いの傾向は当然知りたいと欲しちゃうのです。

だって、時々クビを傾げたくなる人もいるんだもん……。「ソレしか観てないうちのソレなんじゃない?」ってツッコみたくなっちゃう人が。 『オール・アバウト・マイ・マザー』のような有名作品を挙げてる人の中には、どこがいいんだかを示せずに言ってる人はいると思っています。

とは言え、私の鑑賞数が多いかって話にふられると困る。多くもなく少なくもないといったところでしょう。仮に私が‘多く観てるほう’だとしても、私は映画鑑賞眼については他人のことをとやかく言えないのです。私は決して映画好きであるがゆえに観て来たわけじゃなくて、ただのスペイン語の語学の一環として映画鑑賞をblogに記録しているだけの人間なのでね。私、感想なんてあんまり書いてないでしょう。文法とか語彙の収集と分析とかに偏っているでしょ。私のは「鑑賞」って感じじゃないのです。

そんな、非映画人の私は、やはり分母を気にすることはやめられないですね。

「どんな監督の/どういった作品を/どれくらい観てきたうちのコレなんですか?」、「コレが好きなら、嫌いだと言えるのはドレなんですか?」っていうのは問いかけ続けるだろうと思います。そして、大っっっ量に(広く深く/広く浅く/狭く深く)観て来た人がもしも「『オール・アバウト・マイ・マザー』が好き」「アルモドバル作品が好き」って言うならば、それは私だって真剣に受け止めましょう。

しかし、たいていの人の「『オールアバウトマイマザー』が好き」あるいは「アルモドバルが好き」は……どうなのかな……約分したら1に近かったりしませんかね。
______


こないだ私は『裸の王様』ってどういう話だったのかなってことを朝のバスで考えていた。あれは権力者への批判なのか、それともイエスマンでしかない部下への非難? それとも民衆よ目を開けろと説いているの? いま検索してみた⇒『裸の王様 @wikipedia』。

アルモドバルが王様だと言いたいわけじゃないし、アルモドバルが好きだという人を衆愚だと言うつもりも全くありませんよ。そこのところは絶対に曲解しないでほしい。ただ、アルモドバルは特に好きじゃないんだけどなぁという自分の違和感に気づいちゃってる人に向けて、「You、言っちゃいなよ」と。それを私は言いたいのでした。


私の友人が「アルモドバルが好きだ」あるいは「オール・アバウト・マイ・マザーが好きだ」と言ったなら、それはそれである。なぜなら既に私はその友人のことを友人として知っているから。私のよく知るこの人がアルモドバルを/オールアバウト~を好きなのであるなぁと思うだけ。右耳から左耳に抜けるだけ(←人の話を聞けよ>我)。

しかし、私の知らない相手 ―― 例えば合コン相手……って、今さら合コンしねぇよ ――が、それらを好きだと言った場合、「じゃぁ苦手なのは?」って、私きっと尋ねてしまいますから、どうか答えを用意しておいてください。

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Sunday, September 03, 2006

películas en español / amazonでスペイン映画

amazon.co.jpにあるスペイン映画(スペイン語圏含)

私の映画の好みは以前書いたとおり、狭いです。だから、amazonで入手可能だからと言って、やたらめったら観るわけではないです。ホラー映画・アクション映画・悲劇・戦争モノは度外視だし、意識はしてないがカルロス・サウラ/アルモドバル/ペネロペ・クルスは避けているようだし、IMDbの評点でせめて6.5はないと手に取らないし。

んなこと言ってたら日本では観られるスペイン映画が無くなっちゃうので、ここはシンプルに「スペイン語の映画」という視点で幾つかまとめておこうと思います。原題と邦題と、間違っていたら教えてください。(※アマゾントラップ(←だ・か・ら、「罠」なのかよ)を満載でお届けします)

・アマゾンの商品ページ/邦題
・IMDbのページ/原題
・制作年 IMDbの評点


イノセント・ボイス~12歳の戦場~
Voces inocentes @IMDb
2004年 8.6点
戦争ものなので観ないだろう


エル・スール
El Sur @IMDb
1983年 8.5点
2007年3月24日 観ました


カラスの飼育
Cría cuervos @IMDb
1976年 7.7点
これは観たいね
2007年11月4日 観ました


ミツバチのささやき
El Espíritu de la colmena @IMDb
1973年 7.7点


汚れなき悪戯
Marcelino pan y vino @IMDb
1955年 7.5点


ザ・チャイルド~フー・キャン・キル・ア・チャイルド?~
¿Quién puede matar a un niño? @IMDb
1976年 7.5点
これはこないだスペインから買うかどうか悩んだ 
2007年10月29日 観ました


ミラクル・ペティント
El Milagro de P. Tinto @IMDb
1998年 7.3点
途中まで観てあるが、その先に好きになれそうな展開を望めないでいる


美しき虜
La Niña de tus ojos @IMDb
1998年 7.3点
ペネロペは毛嫌いしているので


グロリアの憂鬱
¿Qué he hecho yo para merecer esto? @IMDb
1984年 7.2点
これは面白そうじゃないか


ベルエポック
Belle Epoque @IMDb
1992年 7.2点
ずっと嫌いだったけど、某所でbenitaさんの感想文を読んで、なんか扉が開いた気がした。もう一度tryしてみようかと思っている
2007年3月12日 ついに鑑賞し直した。良さを認めるに至った。


象牙色のアイドル
La Residencia @IMDb
1969年 7.2点
これ面白そうじゃん
2010年12月29日 観ました


PNDC-エル・パトレイロ
Patrullero @IMDb
1991年 7.2点


17歳
Brujas @IMDb
1996年 7.2点
ペネロペだけどもちょっと興味を惹かれている
2007年4月7日 観ました


タブロイド
Crónicas @IMDb
2004年 7.1点
2007年8月13日 観ました


ペネロペ・クルスの抱きしめたい!
El Amor perjudica seriamente la salud @IMDb
1996年 7.1点


マタドール ~炎のレクイエム~
Matador @IMDb
1986年 7.1点


非常戦闘区域
Guerreros @IMDb
2002年 7.0点
⇒ これGyaoで20分くらい観て挫折した。戦争ものは私はNGだ。


アマロ神父の罪
El Crimen del padre Amaro @IMDb
2002年 7.0点
なんか悲劇っぽい(?) そういうのはヤだな


NINE QUEENS 華麗なる詐欺師たち
Nueve Reinas @IMDb
2000年 7.0点
これは2年前からずっと気になっている
2006年9月23日 観ました


ダンス オブ テロリスト
The Dancer Upstairs @IMDb
2002年 6.9点


ハッスル! スペシャル・エディション
Los Debutantes @IMDb
2003年 6.9点


ブエノスアイレスの夜
Vidas privadas @IMDb
2001年 6.8点


ベネズエラ・サバイバル
Secuestro Express @IMDb 
2005年 6.7点 


セクシリア
Laberinto de pasiones @IMDb
1982年 6.7点


クロノス ― 寄生吸血蟲
Cronos @IMDb
1993年 6.7点


マカロニ・ウェスタン 800発の銃弾
800 Balas @IMDb
2002年 6.6点
2006年9月27日 観ました


捕らわれた唇
Entre Rojas @IMDb
1995年 6.6点


ウエルカム! ヘブン
Sin noticias de Dios @IMDb
2001年 6.6点


ベンゴ
Vengo @IMDb
2000年 6.3点
2008年4月10日 観ました


ゴールデン・ボールズ〈無修正版〉
Huevos de oro @IMDb
1993年 6.1点


惨劇の週末
El Arte de Morir @IMDb
2000年 6.0点


ルルの時代
Las Edades de Lulú @IMDb
1990年 6.0点


世界で一番醜い女
La Mujer Más Fea del Mundo @IMDb
1999年 5.6点
2007年3月13日 観ました


情熱の処女~スペインの宝石~
La Celestina @IMDb
1996年 5.5点
2006年12月16日 観ました


スキと言って!
Di que sí @IMDb
2004年 4.8点
2008年5月5日 観ました


けっこうあるんだなぁ、スペイン(語)映画って。

(私はスペイン語映画を‘語学’という目で観ているので、キューバ・フェリスとかタンゴみたいな音楽ドキュメンタリーものは除いた)
______________________________________


(加筆): 「ビデオ」のスペイン映画(スペイン語映画)を探してみた。(評点は、評価者数がすごく少ないのもあったので、あまり当てには…)

Kaliman El Hombre Increible (Spanish) (Sub)
Kaliman @IMDb
1972年 9.2


The Hunt
La Caza @IMDb
1966年 8.1
これは観たいな
2007年08月11日 観ました


La Vendedora De Rosas (Spanish) (Sub)
La Vendedora de rosas @IMDb
1998年 7.9


Vidas Errantes (Sub)
Vidas Errantes @IMDb
1985年 7.9


Official Story / Movie (1985)
La Historia oficial @IMDb
1985年 7.8


Flor De Mayo (Spanish)
Flor de Mayo @IMDb
1959年 7.7


El Lado oscuro del corazón
El Lado oscuro del corazón @IMDb
1992年 7.6


Day Silence Died (Dub Sub)
El Día que murió el silencio @IMDb
1998年 7.6


Day of the Beast
El Día de la bestia @IMDb
1995年 7.5
ビデオで持ってる。Alex de la Iglesiaだけど、好きなほう。
2007年5月5日 あらためて観た


Midaq Alley (Sub)
El Callejón de los milagros @IMDb
1995年 7.5


Secrets of Heart (Sub)
Secretos del corazón @IMDb
1997年 7.4
私のフェイバリット
2004年12月1日 観ました


Nico & Dani (Sub)
Krámpack @IMDb
2000年 7.4
2008年1月1日 観ました


Burnt Money (Sub)
Plata quemada @IMDb
2000年 7.4


Question of Luck (Sub)
Cuestión de suerte @IMDb
1996年 7.3


Vacas (Sub)
Vacas @IMDb
1992年 7.3


Mararia (Sub)
Mararía @IMDb
1998年 6.9


Cabeza De Vaca (Sub)
Cabeza de Vaca @IMDb
1991年 6.9


Mouth to Mouth (Sub)
Boca a Boca @IMDb
1995年 6.9
オチが弱かったような覚えが……あるような。


Coronel No Tiene Quien Le Escriba (Sub)
El Coronel no tiene quien le escriba @IMDb
1999年 6.9


Porque Lo Llaman Amor Cuando Quieren Sexo
¿Por qué lo llaman amor cuando quieren decir sexo? @IMDb
1993年 6.7


Rito Terminal (Spanish) (Sub)
Rito Terminal @IMDb
2000年 6.5


El Efecto Mariposa (Spanish) (Sub)
El Efecto Mariposa @IMDb
1995年 6.4


Things I Left in Havana (Sub)
Cosas que dejé en La Habana @IMDb
1997年 6.0


Bulgarian Lovers (Unrated) (Ws Sub)
Los Novios búlgaros @IMDb
2003年 5.8


De Que Se Rien Las Mujeres (1999) (Spanish)
¿De qué se ríen las mujeres? @IMDb
1997年 5.7


Anoche Sone Contigo (Spanish) (Sub)
Anoche soñé contigo @IMDb
1992年 5.6


Cult of the Dead
La muerte viviente @IMDb
1971年 2.6

2.6ってテレ東深夜でもめったにお目にかからない低評価だぞ。むしろ観たい。
_________________

(まだまだ漏れがあるようだ / 外したのもあるし)

参考:
このブログでは他にも日本で(amazon.co.jpなどで)入手可能な作品を取り上げてきました

参考:
(日本で入手できないもの多数ですが、スペインの友人に薦めてもらった映画群)
pelis recomendadas
películas españolas 'recién' estrenadas

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Saturday, September 02, 2006

El Viaje de Carol / キャロルの初恋 [スペイン映画]

(※フアン・ホセ・バジェスタつながり

carol先日の『デビルズ・バックボーン』の冒頭の内戦の図式をもう一度。

でも、この作品ではオープニングで説明してくれるから便利です(英文は割愛):
1936年スペインで内戦が勃発。1939年まで続いた。フランコ将軍が共和国政府に反旗を翻したのである。ドイツ(ヒットラー)とイタリア(ムッソリーニ)が反乱軍を支持、共和国側についた各国の人々が義勇兵として国際旅団を結成し参戦した。一方、疎開地では日々の生活が続いていた。(内戦について詳しくはこちら
________

キャロル12歳。アメリカ人の父とスペイン人の母のもと、N.Y.で育った。父がInternational Brigades(国際旅団)に参加するためスペインに渡り、母はキャロルを連れて故郷の北スペインの村に身を寄せた。キャロルの言動は保守的なこの村のあちこちで物議を醸す。ガキ大将のトミーチェとも衝突したが、決闘を経て付き合いを深め、恋をも育むにつれて、村での生活にぐいぐいと慣れ親しんでいくキャロルであった。戦局は大詰めを迎えている。大人の理不尽な諍いから子どもたちは守られるのだろうか。


えーっとですね。子どもモノ(ましてや初恋モノ)は大好きな私ですが、戦争モノは話が別だ。特に内戦モノなんてダメだよ。辛く悲しく苦しいだろ、だって。私がどうして『蝶の舌』を何年も棚に置きっぱなしにしてるかって。どうせ悲しいからですよ。

『キャロルの初恋』では、大人たちの表情に差す暗い影、社会全体を覆う圧迫感とは無縁であるかのように、子どもたちのわくわく冒険譚とほのぼの初恋物語が進行します。それはいいんだけど、もうね、後半、あーー、んーー、まぁここは黙っとくか。

とにかくやっぱりNGだわ。主人公たちがどんなに微笑んでくれていても、だ。

『キャロルの初恋』は、それでも、のどかな景色の中、可愛らしく微笑ましく嬉しい初恋なども描かれていたから救いがある方だったよ。第一、キャロルが裕福な側の人間だしね。こないだの『デビルズ・バックボーン』の孤児たちとは明らかに境遇が違うからね。

でも、内戦前~中~後の数十年の間に、どれだけの子どもがボロ雑巾のように汚され絞られ棄てられたのかと想像すると、苦しくてね。『デビルズ・バックボーン』でも、孤児が子どもの頃の家族写真を見て言ってたでしょう、「これが僕の父だ。会計士をしていた。な、エレガントだろ」って。

キャロルだって他の子だって、この映画の「この後」、どうなるかわからないじゃないか。

それを想像するのが苦しいので ――そんなこと言ってたらどんな映画だって苦しいってことになっちゃうんだけど―― 戦争ものはダメだ。内戦ものは特にダメだ。苦しすぎる。やるもんじゃないな、戦争、特に内戦はダメだ。イクナイ。ものすごく辛いもんな、たぶん。

carol(コメント欄へつづく)

El Viaje de Carol @IMDb
(英題: Carol's Journey)(邦題: キャロルの初恋)
キャロルの初恋 @映画生活
キャロルの初恋 @ぽすれん
キャロルの初恋 @象のロケット
キャロルの初恋 @シネマトゥデイ
キャロル~@シネマカフェ
キャロル~@goo映画


監督: Imanol Uribe イマノル・ウリベ
脚本: Ángel García Roldán アンヘル・ガルシア・ロルダン
小説: 『A boca de noche』 
制作: Fernando Bovaira フェルナンド・ボバイラ
音楽: Bingen Mendizábal ビンゲン・メンディサバル
撮影: Gonzalo F. Berridi ゴンサロ・F・ベリディ

出演:
Clara Lago クララ・ラゴ (Carol キャロル/カロル)
Juan José Ballesta フアン・ホセ・バジェスタ (Tomiche トミーチェ)
Álvaro de Luna アルバロ・デ・ルナ (Don Amalio アマリオお祖父さん)
María Barranco マリア・バランコ (Aurora アウローラ母さん)
Rosa Maria Sardà ロサ・マリア・サルダ (Maruja マルハ先生)

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Planta 4ª [スペイン映画]

plantaタイトルの『Planta 4ª』は直訳すれば「4階」。もうちょっといえば「4階病棟」。(日本で言うところの5階?)

そう、これは闘病ものです。子ども・難病(癌)・闘病・病棟と来たら、最初っから手に取らない人もいるかもね。無理もない。だって、‘よくある’話なんだもん。難病の少年が病棟で繰り広げる人間ドラマという以上、あらすじの書きようがない。もう、ソレなんだ。


(どこかのあらすじ文を和訳)
ミゲル・アンヘル、イサン、ダニィ、ホルヘは10代半ば。一風変わった‘ムラ’を形成している。病院の癌病棟。自分の境遇を楽しむことで、病棟での日々をやり過ごしている。白衣を着た大人たちがコントロールするこの小宇宙で彼らの毎日は流れる。低ナトリウム食品、新入り患者に挨拶、看護婦をからかって、深夜の廊下で大冒険、よそのチームとバスケットの試合。友情、そして集団への帰属意識は思春期においては大切なものだが、塀の中でパジャマ姿で馬鹿げた日々を過ごさなければならない者にとっては特に必要なのだ。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆


つまらないことは無いんですよ。笑い声が出ちゃったシーンも涙ぐんだシーンもあったよ。ただ……オーソドックスでね……。時々、日曜の昼下がりなんかに1時間半とかそれくらいの不思議な長さでヒューマンドラマ的なのを放映してるじゃないですか。「文化庁芸術祭参加作品」みたいなのが。

ああいう感じ。子どももの・微笑みものは私の好きなパターンではあるんだが……。


子役はみな巧いように見えて実は棒読み気味なのでは? もしも私がスペイン語ネイティブだったならそこが気になっただろう。この子たちの喋り(演技)は、金八の生徒役たちの「たしかにお上手だから制作サイドには気に入られたんだろうけど、観てるこっちには鼻につく」もの、うん、児童劇団あがりの子役特有のクササがある。

「難病だけど決して元気を失わず院内でハチャメチャをやらかす」「アクション映画における‘おもくろ’のような雰囲気の、理解ある大人」。これを定石どおりに撮るのはある意味勇敢というか。


(コメント欄にメモあり)


Planta 4ª @IMDb
(英題: The 4th Floor)
(和訳: 4階病棟)
Planta 4ª @Yahoo Cine
Planta 4ª @Terra(Trailer等)
・←これがサントラかどうかはちょっと自信ない。たぶんそう…

監督: Antonio Mercero アントニオ・メルセロ
脚本:Albert Espinosa  アルベルト・エスピノーサ
制作: Cesar Benitez セサール・ベニテス
撮影: Raúl Pérez Cubero ラウル・ペレス・クベーロ
音楽: David Muñoz ダビッド・ムニョス  José Muñoz ホセ・ムニョス

出演:
Juan José Ballesta フアン・ホセ・バジェスタ (Miguel Angel ミゲルアンヘル)
Luis Ángel Priego ルイス・アンヘル・プリエゴ (Izan イサン)
Gorka Moreno ゴルカ・モレーノ (Dani ダニ)
Alejandro Zafra アレハンドロ・サフラ (Jorge ホルヘ)
Luis Barbería ルイス・バルベリア (Alfredo アルフレド)
Marcos Cedillo マルコス・セディージョ (Pepino ペピーノ)
Marco Martinez  マルコ・マルティネス (Francis フランシス)
Miguel Foronda ミゲル・フォロンダ (Doctor Gallego ガジェーゴ医師)
Maite Jáuregui マイテ・ハウレギ (Gloria グロリア)
Elvira Lindo エルビラ・リンド (Enfermerita 看護士ちゃん)

しっかし、主役のフアン・ホセ・バジェスタ(1987年生まれ)の芸歴は華々しいな。

bola 13歳 『El Bola』(2000)

2010年2月5日 観ました

carol15歳 『El Viaje de Carol (キャロルの初恋)』(2002)

2006年9月2日 観ました

planta16歳 『Planta 4ª』(2003)

2006年9月2日 観ました.

virgenes18歳 『7 vírgenes』(2005)(7人のバージン)

2009年2月7日 観ました

彼の視線こっち向きの表情が4作ともジャケ写に採用されてることがすごいと思うんだよ。目か。「目力(めぢから)」というと眼光鋭いのを想像しがちだけど、彼の場合は弱弱しさ・怯え・愁い、じゃないかな。そこを買われているんじゃないか。

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