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Tuesday, August 29, 2006

Fresa y Chocolate / 苺とチョコレート [キューバ映画]

fresa大学生のダビドは恋人のビビアンに手ひどく裏切られ、失意の底にある。うつろな目で町をほっつく彼の耳にどこからともなく、「♪サヨナラも言わずに行ってしまった、僕の夢を打ち砕いて去ってしまった♪」などと誰かが歌う調子っぱずれの節が聞こえてくる。辛ぇ。

Coppelia(コッペリア)でチョコレートアイスクリームを食べていると、「相席よろしいかしらん」と科(しな)を作りながら目の前に男が座った。なんだ、男のくせに苺アイスを食べている。ダビドは嫌悪感も顕に席を立とうとしたが周囲に空席が無い。

fresaこうして、妙なmaricón(=オカマ野郎)の話を聞かされる破目に。 

ソイツは ―― ディエゴというのだが ―― どう手に入れたのか外国文学の本をダビドに見せびらかす。共産主義一徹と思いきや実は文学青年でもあるダビドの興味を惹く術に、ディエゴは実に長けていたとでも言うべきか。ディエゴの‘ナンパ’は巧妙で、ふと気づけばアパートまでついていくことになっているし、更には‘また今度’の約束まで取り付けられていたダビドであった。

fresaやはり一途な革命青年である親友ミゲルに「宗教っぽい雰囲気が漂っている怪しい家」での顛末を語ったところ、そんな不穏分子は詳しく探る必要があると熱く強く指示された。

ダビドはディエゴの身辺を探るべく接近する。

ディエゴの女友達のナンシー姐さんなどとも交遊を深めていくダビッドは、やがて自身の心に生じた変化と向き合うのであった。

--------------

El Viaje a Ninguna Parte』は、ほのぼのとしたジャケ写だし、悲劇然としているわけではなかったにも拘わらず、観終わったときは寂しくて仕方なかった。『Solas / ローサのぬくもり』は悲惨な暮らしが描かれているようで、涙も止められなかったのに、観終わったときは自然と微笑んでいたように思う。

そういう風に、観ている途中の感じ方とは違った、自分でも戸惑うような感想に着地する作品って時々あるんだけども、さて、この『苺とチョコレート』はというと……、終始にこにこと温かい眼差しで観ていたにも拘わらず、どうにも切なくて苦しかった。

優しく嬉しく微笑ましく温かく作ってあり、また、実に繊細で難しく厳しい作品でした。


あれかな、このブログのスペイン映画鑑賞記録文において初めて私は書くのかな、「感動した」っていうフレーズを。

(コメント欄にメモなど)
(キューバ映画)
Fresa y Chocolate @IMDb
(英題: Strawberry and Chocolate)
苺とチョコレート @goo映画
苺とチョコレート @映画生活
苺と~@シネマカフェ
苺と~@ぽすれん

Fresa Y Chocolate/ Strawberry and Chocolate: Tomas Gutierrez Alea Y Juan Carlos Tabio (Paidos Peliculas / Films) (ペーパーバック)
苺とチョコレート [VHS]

監督: Tomás Gutiérrez Alea トマス・グティエレス・アレア   Juan Carlos Tabío フアン・カルロス・タビオ
原作: Senel Paz セネル・パス
脚本: セネル・パス
撮影: Mario García Joya マリオ・ガルシア・ホジャ
音楽: José María Vitier ホセ・マリア・ビティエル
 
出演:
Diego ディエゴ: Jorge Perugorría ホルヘ・ペルゴリア
David ダビド: Vladimir Cruz ウラジミール・クルス
Nancy ナンシー: Mirta Ibarra ミルタ・イバラ
Miguel ミゲル: Francisco Gattorno フランシスコ・ガットルノ
Germán ヘルマン: Joel Angelino ヨエル・アンヘリーノ
Vivian ビビアン: Marilyn Solaya マリリン・ソラヤ

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Comments

私、よくわからなくなった。共産主義って何? 社会主義っていうのは? 一党独裁ってどんなの? いや、だって……、鑑賞途中からムクムクとハテナマークが湧いたんだけども………、

キューバでどうしてこの作品が制作・発表できたのですか?

これ、凄い作品だと思うんだけど。こんなのよく作れたな、よく発表できたなと思うし、国家もまたよくこんな作品をインターナショナルレベルで褒められまくりのまま放置(?)容認(?)看過(?)してくれてるな、と。

そこんところに驚いていたら、わからなくなっちゃったのです。あたし、わからないや。キューバってどういう国なのか。知らなすぎる自分を思い知りました。

だって北の方の、頭もじゃもじゃの、奥さんの名前が睾丸みたいなオッサンの支配下だったら、こんな作品ムリじゃん???

Posted by: Reine | Tuesday, August 29, 2006 at 01:11

ダビド
ヘテロセクシャル
共産主義
チョコレートアイス

ディエゴ
ホモセクシャル
自由主義
ストロベリーアイス

こういう対比。

a) アイスクリームの対立関係が、一方でセクシャリティの対立を描き、他方ではイデオロギーの対立のメタファーとなっている。んでしょう?

b) セクシャリティの対立関係でもってイデオロギーの対立関係を語ろうとしてる?とも思ったけど。

b)でもいいと思うし、でもやっぱりa)だと思ったんだよね。この作品は、アイスクリームの色の違いに乗せたあれら二つのテーマを、同じ重厚さで練り上げて並行して訴えかけているのですねと、私は思ったのでした、私はね。

なんというか、あれのようだ。
理髪店の前の赤と青のグルグルの柱(英:barber's pole、日:サインポール,有平棒あるへいぼう、というらしい)。

まったく意味不明で申し訳ありませんが、私は、その二本の柱がどちらも大事に描かれているのが、いや凄いやと思ったのでした。

Posted by: Reine | Tuesday, August 29, 2006 at 12:52

ところで……

(ダビドが注文して食べていたのがチョコレートアイスだとはっきりとわかるシーン・セリフってあったっけ? っていうのがプチ疑問ではあるのだが。見落としたかな……。)

(ディエゴのことを親友ミゲルに報告しているセリフの中で、「そのオカマ野郎はチョコレートアイスがあったにも拘わらず苺アイスを注文してたんだぜ(Mira, había chocolate y pidió fresa.)」と言っていたけど、それが即ちダビド自身の食べていたのがチョコレートアイスであるということにはならないと思ったんだが)

(でも、そんな細かいことはどうでもよく、ここはスッキリと、ダビドがチョコレートアイスを食べていたことにするのが正解だろうと思う)

(というか、映像としてはチョコレートアイスが映っていなかったかもしれないが、原作にはダビドがチョコレートアイスを注文し食べていたという一文があるんじゃないかなと思う。)

(って、こういう考察はホントに無駄であると思う)

Posted by: Reine | Tuesday, August 29, 2006 at 12:56

ごめん、ネタバレ

ラストシーンに向かって涙メーターが上がっていくのは多くの映画で起こる現象なのでそれは脇に置いといて。

急にぐゎっと涙が出ちゃったのは、芸術家が自分の芸術作品を「僕の作品だ、僕のだ、僕のだ」と砕いて壊しながら泣き崩れるシーン。辛かった。

この国の一員としての生活を優先させると、芸術家としての人生はとりあえず引っ込めなくちゃいけない。だから展示会から自分の作品を撤去する決意をする。

自分の芸術を理解してくれる友人がいるのに、その人はその作品を展示会に出そうと言ってくれているのに、芸術家として自由に生きられる社会だったらこんなに嬉しいことは無かろうに、現実問題、それではここでは生きていけない、だから、その良き理解者の手から自分の彫刻を力ずくで奪い返して叩き壊す。

この社会で暮らし生きることを選択すると、この作品は表に出すわけにいかない。芸術家としての僕の作品。僕という人の暮らしを守るためには、僕の作品を僕が僕自身の手で壊してしまうしかない。

苦しいシーンでした。

Posted by: Reine | Tuesday, August 29, 2006 at 15:01

Diegoの「ustedes al que no dice que sí a todo o tiene ideas diferentes, enseguida lo miran mal y lo quieren apartar (君たちは、何にでもYesと言わない奴や違った考えを持っている奴のことは、すぐに曲解して遠ざけようとするだろう)」という言葉ね、これ、セクシャリティの話とイデオロギーの話と、ミックスできてるよね。こういうところがすごく面白い。

この映画、だから、ホントに観てください

私は真剣なことはもうこれ以上はメモできないから。ということで、以下メモ↓↓↓

Posted by: Reine | Tuesday, August 29, 2006 at 15:23

ヒアリングていうかディクテーションが難しかったね。日本語字幕を読んでたって聞き取れない音がある。一音一音までクリアには聞き取れないシーンが少なからずあった。

そういうレベルだったかなぁ。なるほどこれがキューバのスペイン語なのか、と。(ただ、アルゼンチンよりは聞き取りやすいと私は思ったけど。得手不得手は人それぞれだろうね)

Posted by: Reine | Tuesday, August 29, 2006 at 17:59

語句メモなど

ディエゴ: Los forras, viejo.(共産主義青年同盟の推奨する本なんて捨てちゃいなさいよ)

ダビド: No tengo que forrar nada, leo lo que me da la gana.(俺は何もforrarしないね。俺は俺の読みたい本を読むんだ)

・forrarって、一応「捨てちゃえ」と解釈したけど、辞書でいうとどの語義? ちょっと疑問だった。

・「me da la gana」はやはりこういう文脈で用いられるのがスワリがいいと感じる。「俺は俺のしたいことをしたいようにするまでだ,ほっといてくれよ,おまえに四の五の言われたくねぇんだよ」的な無作法・無礼な感じが纏わりついていると思ってきたんだけど、どうなのか?

tengo ganas / no tengo ganas」と「me da la gana / no me da la gana」とを同じように使う人、つまり互換性アリと思っている人がいると思うんだけど、私はやっぱり抵抗があるんだよな。

どこかにいい説明が無いかなぁ。
ソースくれ、ソース。

Posted by: Reine | Tuesday, August 29, 2006 at 18:30

ここにちょっとだけあるな。me da la ganaの方を、「粗野な表現」って。

http://www.nanzan-u.ac.jp/~ktaka/jukugo/g/gana.htm

Posted by: Reine | Tuesday, August 29, 2006 at 18:40

・guagua: Vehículo automotor que presta servicio urbano o interurbano en un itinerario fijo.

・「こんな風にお茶なんて飲んでると、まるで富豪のロイナス家のようだね」
Loynaz del Castillo: 名家; una familia de antiguo arraigo y elegante riqueza, los Loynaz del Castillo

(参考 Dulce María Loynaz

・「あのタバコ吸ってる男(の写真)は君のお父さん?」「あれはレサマだよ」
Paradiso.

・poner las cartas sobre la mesa: to put o lay one's cards on the table

・poner las cartas boca arriba: Poner de manifiesto un propósito u opinión que se guardaba oculto.

・雷鳴が轟いた時にナンシー姐さんが「ひゃっ」と驚いてから「Santa Bárbara bendita」と唱えて十字を切っていたけど、そういう習慣があるのですか。φ(ロ-ロ^) メモメモ

面白い記事を見つけたよ(……って、検索の最上位に来てたからなんだけども)
http://www.meteored.com/ram/numero9/santabarbara.asp

・Ignacio Cervantesのピアノ(『Adiós a Cuba』
Cervantes: Cuatro Pianos

・街角でジっと読んでいたのは「Los Débiles respeten, los grandes adelante: esta es una tarea de grandes. ---- José Martí」という町内掲示板のようなもの。

Jose Marti(ホセ・マルティ)とはこの人だろうか

・guajiro, ra: キューバ) Persona que vive y trabaja en el campo o que procede de una zona rural.

・congojar=acongojar:
1. tr. Entristecer, afligir.
2. tr. Causar inquietud, preocupación o temor.

・大学の寮で(?)若者が観ているのはニカラグアのサンディニスタ革命についてのドキュメンタリー(?)

・botar: C. Rica, Cuba y Ven) Despedir a alguien de un empleo.

Posted by: Reine | Tuesday, August 29, 2006 at 19:01

町を行く人々の光景が映し出される。

ミニスカートの女が一人、坂を下っていく。坂の反対方向からやって来る一組のカップル(たぶん夫婦)。カップルの男はミニスカートの女とすれ違うちょっと前から眼鏡を外し始め、すれ違いざまにチラ見する。

カップルの方の女は男のその一瞬を見逃さず、「あんた今なにを見たのよ」と咎める。男は「何も見てねぇよ」と言い逃れようとするが、女は「とぼけんじゃないよ、あのミニの女を見てたじゃないのさ」と畳み掛ける。

そんなセリフが聞こえてきそうなシーンだった。面白かった。

また、タンクトップの女がいれば、町の男たちの目線は明らかに女のおっぱいに行くのである。そして遠ざかって行く女の、必ずケツを見続ける。

そういう‘日常的’なシーン、楽しかった。

Posted by: Reine | Tuesday, August 29, 2006 at 20:21

Diegoの家をDavidが再訪問したシーンで。ちょっと談笑したのち、ディエゴが一瞬黙り込み、腹を括ったような表情で、「Mira, David. Vamos a poner las cartas sobre la mesa. (ねぇ、ダビ、腹を割って話そうよ)」と切り出す。

Diego: Yo soy …(一瞬目を伏せて)… vamo, tú lo sabes. También soy creyente.

字幕: 僕は…(一瞬目を伏せて)…ごらんのとおり神の存在を信じてる


ここは別に大問題とかでは無いです。全くそんなことは無いです。しかし、もしも字数に制限が無かったならば、訳者はもっと訳したかったことでしょう、「vamo, tú lo sabes」の「lo」の指していることを。

このディエゴのセリフは実際はこうだと思うよ:
「僕は…(一瞬目を伏せ)…いいね、君は僕がホモセクシャルだということはわかっているよね。そしてまた僕は神を信じてもいるんだ」

Posted by: Reine | Tuesday, August 29, 2006 at 20:38

靴に恋して』の時に私は、南欧系がこの上もなく好きであると書いたと思う。そう、私は南欧系が好きなのであって中南米っぽい顔が好きなのではありません。濃すぎて。

ダビドの親友ミゲル(役のFrancisco Gattorno)は、十分に濃い顔だが、ギリギリのところで私の好球だ。ギリギリであるがゆえに、むしろかなり絶好球だった。最初に登場したシーン(彼は鏡の前で櫛で髪を整えている)のあの角度で「おぅ、どうした?」ってコッチ見た時は、もー、「ぃゃん♥」と身悶えしてしまった。

誰かに似てると脳内を検索してるんだけど、コレ!と思い当たらない。

強いて言うと、この町のここら辺にあるCalle de Bruselasというcafetería-barのウェイターに似てるっちゃぁ似てるっつうか。あー、ちがうなー。

まぁ、いいや。とにかく、あの鏡の前でこっちを見遣ったミゲルは、その低い声も込みで、ムラッと来た。

Posted by: Reine | Tuesday, August 29, 2006 at 20:57

ディエゴのゲイ友ヘルマンが、「僕の作品を評してくれた」というセリフ。críticaではなくてcritiquita。

こういう縮小辞の使用、使用というか多用は、オネエ言葉なんだろうな。


昨春スペインに行き、昔っからの学校で個人授業を5時間ほど申し込んだら、私と同い年の男の先生に当たった。

昔々、生徒たる私が先生たる彼を口説いていた。口説くというか、あれはハラスメントでイジメだったかもしれない。彼は辛かったろうと思う。だって、彼は女性は恋愛対象では無い人だったでしょうから。尋ねたことはないけど、だって、そうだと思うもん。そして私はそれをほぼ100%確信していながら迫り続けたわけだから、そうなるとイヤガラセである。

で、昨春、運悪く彼が私の相手をしなきゃいけなくなったわけだ。私は「チェンジだ!」とか言わなかったし。(※「相手を」って、授業の、ね)

もちろん私は、もはや彼をイヂメたりしませんでしたよ。そりゃ休み時間の昔語りで「あたしが貴方に何度好きだと言ったと思ってんだ? あぁん? 別に捕って喰おうって言ってるわけじゃないだろうに」などと、ネチネチとイヂメはしたけれども。(←結局イヂメたのかよ)  彼は相変わらずドギマギとかしちゃってた。


そんな、おそらくホモセクシャルな彼ですが。本題に戻るとですね、彼は縮小辞を使いまくっていましたという話。オーバーに言うとこんな感じ
↓↓↓↓
「Bueno, reneyamita, vamos a hacer una pausita. Te invito un cafelito y ahí sentaditos y tranquilitos …」

いやさすがにココまでじゃないけども。

Posted by: Reine | Tuesday, August 29, 2006 at 21:13

御近所が相互監視をしてる。見張り番のナンシーは任務に忠実というわけではなく、むしろ逆で、自分からして闇で日用品をさばいたりしているのだが。

本も手に入りづらい。官が認めた芸術だけが許される。El arte no es para transmitir es para sentir y pensar. ¡Que transmita la radio nacional! ¿Hasta cuándo … cuándo va a comprender que una cosa es el arte y otra la propaganda? アートという名札をつけたプロパガンダが撒き散らされている。

「昔は希望を持っていた / 社会主義は自由を与えてはくれない、今に見ていろ」と自分の家で呟いても、親しい隣人が「悪口は音楽をかけてからにしなさい」と慌てて注意をする。

「書店で僕が君に声をかけても大丈夫な日がいつか来るというのか。もしそんな日が来たら、この部屋でいいから抱きしめてくれるか」

社会の表通りから弾き飛ばされて生きてきたディエゴは、傷つけられ裏切られもがきながらもこんなに深く国を愛してもいる。

だけど、そんなディエゴに対して理解を見せ始めたダビを、軟弱者と言わんばかりの勢いで「150キロ先には敵がいるんだ」と怒鳴りつけるミゲル青年もまたキューバを愛してる。

どうしてこうなっちゃうのかなって。それが辛かったね。


日本人は自由の意味をきちんとわかった方がいい。我が国には「国を売る自由」さえあると思ってる馬鹿が蠢いている。

Posted by: Reine | Tuesday, August 29, 2006 at 21:55

この映画、見てないけど、レネのコメントでここまで推薦されてるケースは珍しいので、見てみようかなと思った。

キューバという国(あるいは社会主義国)について。ついついバレーネタになって恐縮だけど、90年代の女子バレーの圧倒的強さを支えたミレーヤ・ルイス(1メートル以上のジャンプ力、日本のブロックのはるか上から打ってくるからね、もうこの人にトスが上がったら決まって当然という存在)が日本のバレー雑誌のインタビューで答えていたんだけど、

「私(たち?)は、あまり大きな声では言えませんが、一般のキューバ人に比べてかなり良い生活をしています」と言っていて、自分もキューバという国を知らないけど、へーそういうもんなんだ、と思った。つまり、国威発揚の意味で国家側から手当てが出てるんだろうな、と思った。

当時、社会主義国のソ連や中国もバレーが強かったので、国を上げて強化していて、強化費用も出ているんだろうと思った。

そして、キューバの選手は外国(イタリアとか日本とか)での出稼ぎが可能です。そういう自由はあるみたい。

あと、グロリア・エステファンってキューバ生まれだよね。

だから何が言いたかったかというと、キューバはそれぐらいの自由度はあるんだろうな・・と思った。

北の方の、頭もじゃもじゃの人が支配していて、美女軍団が踊る(※)ような国とは、かなり違うんじゃないのかね。

(※)この美女軍団などを見ていると、社長がホモで、社長に気に入られた美少年だけがデビューできるという噂の根強い、日本の某大手芸能プロダクションを思い出す。

Posted by: abetchy | Wednesday, August 30, 2006 at 02:15

正確には「90年代の女子バレーにおけるキューバの圧倒的強さ」でした。国際大会での金メダル連覇なんて「当たり前」の強さだったからね。

Posted by: abetchy | Wednesday, August 30, 2006 at 02:19

> レネのコメントでここまで推薦されてるケースは珍しい

あ、そうだったっけ? ははは。
まぁ、たしかに「感動した」と一言で言ったのは今回が初めてですが、これまでにこのブログで紹介したスペイン(語)映画の大半は推奨ですよ。絶賛したのも幾つかあったつもりよ。

私の褒め方が褒めてるように見えないのが難点かもです。


私が積極的に腐した作品リスト:
Nadie Conoce a Nadie パズル
La Espalda de Dios
Carlos contra el Mundo
Son de Mar マルティナは海
Lucía y el Sexo ルシアとSEX
La Hija del Caníbal カマキリな女
La Teta y la Luna おっぱいとお月さま
Intruso 危険な欲望

(これら以外の作品はすべて褒めて来たつもりなのでした)
(これら以外の作品はぜひ観てください)

Posted by: Reine | Wednesday, August 30, 2006 at 10:25

観ました。

Davidのアイス問題だけど、最初のシーンで彼が食ってたのは、そもそもアイスじゃなかったのでは?

なんというか、器が違うもん。日本でいうとグラタンとかドリアを頼むと出てくるような器だったよ。

それで、友達に報告してるシーンでは「オレがコッペリアで~を食ってたら」と別の料理名を言ってるはず。ちなみに、"Estaba en コッペリア、tomando ~"で、この「~」の部分が何言ってんだか自分には聞き取り不可能(音を頼りにこうかなと思うスペルで辞書を探しても駄目だった)。

ただ、字幕では、こうなってる。

「”コッペリア”でアイスクリームを食ってたら--
 変な男がにじり寄って来た」

「(何でオカマだって分かるんだよ?)」

「チョコレートじゃなくイチゴを注文した」

これだと、Davidはチョコレート・アイスを食ってたと誰もが思うわな。って、これは結構大胆な訳し方じゃないかなー。と思うんだが。

たぶん、字数制限の問題で「アイスクリームを」という情報を「イチゴ」の直前に(字幕上で)出しておきたかったということなんだろうけど。

あ、Davidが食ってたのはやっぱりチョコレートアイスで、特製の器に盛られた、特別な名前のアイスだったら本当にゴメンなさい。

Posted by: abetchy | Friday, March 28, 2008 at 00:25

あぁ、違う、違った。冷静に聞いたら間違いに気づきました。

友達に伝える時のセリフで"tomando un helado"(アイスを食ってたら)と言ってるんだね。失礼しました。

Reineさん、そして字幕の方、ゴメンなさい。

Posted by: abetchy | Friday, March 28, 2008 at 00:49

原作はその辺どうなっているのかね。
「ディエゴが苺アイスを食べていた」ことが大切なのであってダビが食べていたものについては明示されていなくてよいのかもしれない。

時間があったら調べるφ(`д´)メモメモ...

Posted by: Reine | Friday, March 28, 2008 at 01:08

やっと体調回復したのでちょっと探してみた:
http://recherche.univ-lyon2.fr/lce/IMG/doc/fresaychocolate.docというファイル。「Es el guión entregado por el guionista al director como versión última de su trabajo.」らしい。

これの7.~8.がコッペリアのシーン。
ダビがぼーーーーっとしていてチョコレートアイスを一口も食べていないと描写されている:

7. CALLE 23 ESQ. L. EXT. DÍA.
Acera de Coppelia. DIEGO y GERMÁN, dos homosexuales evidentes, vienen parloteando animadamente. De pronto Germán frena y señala algo fuera de cuadro. Diego mira y se sorprende con sumo agrado. Vemos a: David que se interna en los jardines de Coppelia. Germán da un codazo cómplice a Diego. Este está encantado.

8. HELADERÍA COPPELIA. EXT. DÍA.
Una gran copa de helado de chocolate, intacta. David sentado frente al helado, abstraído, triste. Recordando.

(ここで回想シーンが挿入される。この回想シーンは映画ではたしか冒頭のシーンではなかったっけ?)

(14.で再びコッペリアでのダビを映す。チョコレートアイスは溶け始めているとある)

14. COPPELIA. EXT. DÍA.
El helado de chocolate ha comenzado a derretirse. David retorna a la realidad. Como si se tratara de cosas muy desagradables, los recuerdos lo hacen sufrir, lo avergüenzan.

(また回想シーン。17.でディエゴの「よろしいかしらん」の声。18.でダビは我に返り、ディエゴと相席になってしまうシーン)

Se escucha la voz de Diego.
VOZ DE DIEGO. - Con permisso.

18. COPPELIA.EXT. DÍA.
David vuelve a la realidad. Mira al que ha hablado y queda de una pieza. Frente a él está Diego, con una copa de helado de fresa. Su facha de homosexual resulta escandalosa a los ojos de David.
DAVID. — (Para sí) ¡Dios mío!

Posted by: Reine | Monday, March 31, 2008 at 21:32

友人たちに勧められて見たのですが、きっと哀生龍に勧めてくれたのはゲイ物だからだと思われます。
が、“自分らしく生きる自由”“美しい芸術・素晴らしい芸術を、政治的色眼鏡無しに評価し楽しむ自由”について語られたドラマとして、じっくり味わう事ができました。
キューバについてはほとんど何も知らず、reineさんが「こんなのよく作れたな、よく発表できたなと思うし、~~」と書かれているのを読んで、現在はどの程度“自由”が許される国になったんだろうと改めて考えてしまいました。

ヘルマンのシーンと、アイスを交換するシーン以降は、そうなる事が予想されていながらも“良いシーンだなぁ~”と思ってしまいました!

Posted by: 哀生龍 | Saturday, October 11, 2008 at 14:23

哀生龍さん
哀生龍さんも観ることができて、「じっくり味わう事ができ」たとしって、なんだか私も嬉しい気持ちです。

私にとってこれは、時間が許せば何度でも観たい作品です。

でも、未見の作品が棚に並びきれずに床にも置いてあるような状況なので、ぜんぜん「時間が許」してくれないのです。……でも、哀生龍さんのDVD棚はもっともっととんでもない量になってい……ますね? happy02

Posted by: Reine | Sunday, October 12, 2008 at 13:03

先日アリ・ババ39さんとお食事した時に、『Fresa y Chocolate / 苺とチョコレート [キューバ映画]』にコメントをしようと思っているのだけどとおっしゃる。だいたいいつも、アリ・ババ39さんからのコメントはまず私にメールで届けてもらい、私がリンクのURLを探してきたりとかそういう加工を施しちゃってからupする。

この夜も、「いいですよ、週末にでも送ってください」などと軽く答えたところ、

ア: でも…
私: …ん?
ア: 長くなっちゃうかも

私: べつに長くても構わないよ? (私のブログは長さ気にする人は読まないでしょう、もともと) 長いってどれくらいですか?

ア: な…なまい?

私: ………7枚……Σ(゚Д゚;)?!
ア: くらいかなあ…
私: な、「7枚」にもいろいろあるじゃないですか。な・に・で・な・な・ま・い?

ア: あの、WORDでふつうに書いていったらそれくらいになって……


というわけで、「じゃあ、一つの記事として設けるからガツンと、好きなだけ書いてドカンと送っちゃって」とお願いしておいたのです。

『苺とチョコレート』(Fresa y Chocolate)について ~1~: Cabina 

(全部で3章、コメント欄は最終の3章に設けてあります)

Posted by: Reine | Monday, August 08, 2011 at 17:30

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» 苺とチョコレート [I am invincible !]
Fresa y chocolate Strawberry and Chocolate 恋人ビビアン(マリリン・ソラヤ)に体目当てじゃない事を証明するため、学生のダビ(ウラジミール・クルス)は結婚するまで指一本触れないと誓った。 それなのに、ビビアンは金持ちと結婚してしまう。 失意のダビが1人で座る..... [Read More]

Tracked on Saturday, October 11, 2008 at 14:13

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