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Tuesday, April 25, 2006

perifrasis ECHAR(SE) A + 不定詞

perífrasis はじめに

行為が唐突に始められたことを意味する。その後にその行為がどう進展していったかってのはさておき(※あとで詳述)、急に始まったということを伝えることに重点がある。んだってさ。

予期せぬことが突然始まったってことは、つまりpuntual(時の一点)を示すでしょ。だから、このperifrasisは完了過去(点過去)の時制で用いられることが多い(※後述)。


1) ECHAR A + 不定詞
・もっぱら‘移動’の動詞 (例. andar, caminar, correr, volar, nadar)

Los dos echaron a nadar hacia la roca.
Al amanecer, echamos a caminar.
Pero ALTO!!, no echéis a correr todavía.
Entonces padre e hijo echaron a volar. (昔ギリシャの勇気一つを友にしたイカロスの説明文から)


ちなみに。
例文を探してて見かけたんだが、この文章の中の一文が興味深かったな(レイナルド・アレナスの作品ですか?):

(夜からずっと家族がバタバタしていたので早起きしてしまった、だからまだまだ早すぎるんだけど学校に行こうって思った、今日は学校まで走って行かなくってもいいんだよなーと僕はフッと笑った、そして、) Y eché a andar, bastante despacio por cierto.

「そして僕は歩き始めた、とてもゆっくりとね」。


私がこの記事の冒頭で、「唐突に行為が始められた/急に始まった/突然始まった」と書いたのは、多くの文法書で「comienzo brusco」「brusquedad」と説明されていたからなんだけど、そうなんだよな、なにも猛スピードの早足で歩かなきゃいけないわけではないんだな。 ゆっくりと歩む行為を急に始めるという「開始部分」が語られているに過ぎないのであるよ。

Σ(゚∀゚*) あー だからそれが、一行目で書いた「その後にその行為がどう進展していったかってのはさておき」の意味なのであるな。

たぶんそうだ。うまく説明できたか自信ないんだけど、えーっと、わたくし個人的には合点がいったつもりでおります。


2) ECHARSE A + 不定詞
・意図や決心のニュアンスが添えられることも
・感情を表わす動詞 (例. reír, llorar, temblar)
・1) で挙げられた‘移動’の動詞以外の動詞
・1) で挙げられた‘移動’の動詞で使ってもいいけども、‘移動’の動詞で使うのならやっぱり 1)の形、つまりSEの無い形で使いがち。

Todos los presentes se echaron a reír.
Y entonces te echaste a llorar. Fue la primera vez que alguien me dijo que no podría vivir sin mí. (←前後を読んでないがエエ話じゃないか)


不完了過去(線過去)ではありえないよ、ってワケでは全くありませんからね。不完了過去(線過去)だってもちろんOKなんですよ、と。見てこれ。


Cuando vi que el guión lo firmaba el prestigioso Charlie Kaufman me eché a temblar. (チャーリー・カウフマンの脚本と知って私はワナワナ震えだした)


Cuando me lo contó me eché a temblar. (彼がそれを語った時、私は震え始めた)


(※こどもたちの教科書の購入にお金がかかりすぎるという話の流れ) "Cada septiembre me echaba a temblar pensando en cómo iba a pasar el mes con tanto gasto". (毎年9月になると、こんなに出費がかさんでどうなることやらと身震いを始めたものだ)


(※幸せに生きているとガンになるという妄想に囚われるがゆえに逆に不吉なことがあるとヒヒヒヒと高笑いするという、ちょっとフツウではない母へ抱いていた少年期のボクの思いを振り返る記述) el día que entraba yo en casa y veía a mi madre riéndose, me echaba a temblar porque eso significaba que se había muerto alguien …… (帰宅して母が笑っているのを見るたびに僕の体は震えるのだった。それは誰かの死を意味したから… (Juan Jose Millas - 公式サイトより)


そして、SEがあるのと無いのとでどう違うのかについては、『perífrasis verbales』より:

SE無し: Echó a volar (= Empezó a volar) 飛び始めた
SE有り: Se echó a volar (= Se atrevió a lanzarse a volar) 飛ぶべくして我が身を空に投げた


気をつけなければいけないのは、「ECHAR(SE) A + 不定詞」の形になっているにもかかわらずperífrasisではないケースがあるという点。

- El árbitro echó a rodar el balón. 審判がボールを転がした。(←ボールが転がるように遣った)(ボールを転がすのを始めたんじゃぁないわけです)

- Me eché a dormir / Me eché a nadar なんかも、辞書で「echarse」の語義を見るとわかると思うけど、「Me eché」の部分にそれぞれ「横になる,横たわって休む」「~に身を投げる,飛び込む」という意味があり、これらの文ではその語義として解釈しなきゃいかんと。

「眠ろうと横たわった / 泳ぐために飛び込んだ」であって、「寝始めた / 泳ぎ出した」ではない、perífrasisとして機能しているわけではないのです。文脈によってはperífrasisとして解釈しなきゃいけないこともあるんだろうけど。

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Comments

ちなみに

1) 乳幼児に関して「echar a andar」と言ったら、「歩き始めました」といっても「アンヨができるよーになりまちた」の意味。

El niño echó a andar con año y medio.

Posted by: Reine | Tuesday, April 25, 2006 at 21:22

2) こんな慣用句もある。

echar a perder
1. (モノを)腐らせる,ダメにする
2. (コトを)ぶち壊す
3. (ヒトを)堕落させる

例)
la fama echó a perder a Salomón 名声がソロモンを堕落させた
La gente siempre echa a perder las cosas cuando está a punto de completarlas. あと少しで完成というところでぶち壊しにするものだ

… como el cajón de manzana en el cual sacas la manzana podrida para que no eche a perder las otras … (腐ったリンゴが他のまで腐らせてしまわないようにと、リンゴ箱の中から腐ったやつを取り除く)

(俺たちは腐ったミカンじゃねー! 時の流れを止めて 変わらない夢を♪)

(っつうか、スペイン語ではリンゴなのか)

Posted by: Reine | Tuesday, April 25, 2006 at 21:25

こんな慣用句もある。

echarse a perder
1. (飲食物が)悪くなる,腐る
2. (ヒトが) 美点・徳を失う,堕落する

例)
… lo enterraron en hielo para que no se echara a perder … 腐ってしまわないように氷の中にそれを閉じ込めた
hay que guardarlo en un sitio seco y oscuro para que no se eche a perder 腐敗防止のため冷暗所に保存のこと
Una madre puede darse cuenta de que su hijo se ha echado a perder. 母親たるもの息子がグレたら気づくものだ

Posted by: Reine | Tuesday, April 25, 2006 at 21:26

こんな慣用句もある。

echar a rodar
台無しにする,ぶち壊す

例)
echó a rodar su carrera 彼は経歴をメチャクチャにした

Posted by: Reine | Tuesday, April 25, 2006 at 21:27

書いていてちょっと思ったことだけど、説明文ではたしかに「急に」「唐突に」「突然」と書いたけれども、実際に訳す時にはそれらの語は必須ではないと思う。

「彼女は突然泣き出した」とか「急に雨が降って来た」とか、日本語にしてスワリのいい場合も多いけど、中にはシックリ来ない文もあると思うんだよね。

そして、「~し出す,~し始める」という行為はそもそも「急」だろうと思うしさ。始まりはいつも急だよと、陳腐なことを言うようですが。

だから、まぁ、要は………気分だよ、気分。ペリフラシスの半分は気分でできています。

Posted by: Reine | Wednesday, April 26, 2006 at 20:28

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