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Saturday, April 29, 2006

perífrasis LLEGAR A + 不定詞

perífrasis はじめに

(これまでの行いやできごとの結果として)「達成」「到達」「締めくくり」「完成」「成就」「獲得」。「努力の賜物」感があるので、その場合、lograr,conseguirといった動詞と置換できるね。

Ha llegado a recibir 1.000.000 hits por día.
Solo el 6% de los alumnos llegaron a aprobar las pruebas de los niveles 3, 4 o 5.
Llegaremos a ser libres y felices.
¿cómo llegó a aprobar la oposición?

でも嬉しくない話をしている場合もあって、その場合は「成れの果て」感。その時はlograr,conseguirと置換したらおかしくなるだろうね。

Esta lucha ha llegado a adquirir tal violencia …
¿Llegaremos a agotar nuestros recursos naturales?


llegar a ser が、devenir + 形容詞/名詞(=「~になる」)の意味で用いられる場合、serは省略されちゃうこともある。

… José María Aznar, que después llegó a (ser) presidente del Gobierno …
¿Cómo llegó a (ser) futbolista profesional?

__________________

さて。二つの参考書でちょっと主旨のちがうことが述べられていたので、分けて書いておくわ。

1) 『perífrasis verbales』より:

hasta,inclusoといった語を伴う時、‘そこに至るまでのいきさつ’を表わすことよりも‘到達’の方が色濃く表わされる。………って、なんだか意味がわからない………とにかく「(とうとう)~なった/した」って読んどけばいいよってこと………か? 「思いがけなく手に入った・生み出されたナニカ」っていうのがスポットライトを浴びているってことかね。

例) Incluso llegó a perder todo el dinero que llevaba.
Hasta le llgaron a dar el título.


2) 『Curso de Perfeccionamiento』より:

llegar a + 不定詞というペリフラシスはincluso,hastaといった語に置き換えることができる。

例) Se pelearon y llegaron a amenazarse de muerte ( = incluso se amenazaron).
A pesar de su antipatía inicial llegó a ofrecerme su casa ( = incluso me ofreció).
___________


ついでに一つ書いとく:
「過去の事実に反する仮定」は、「Si + 接続法過去完了(hubiera- / hubiese- の形 + 過去分詞), 直説法過去未来完了(habría- の形)」って習っただろうと思う。

例) Si yo hubiera tenido dinero, lo habría comprado. (過去のあの時に僕がお金を持っていたならば、それを過去のあの時に買ったことだろう)(しかし実際には過去のあの時にお金を持っていなかったので僕はそれを買うことはなかった)

この条件文の接続法過去完了(hubiera- / hubiese- + 過去分詞)の部分を、「llegar a」で言い換えることができるんだよ。しかし、その場合、llegarの活用形は現在形じゃなければいけません。

Si llego a saberlo, no habría hecho esa confesión. (Si lo hubiera sabido)
si lo llegas a saber habrías actuado de otra forma. (Si lo hubieras sabido)
si llegan a ganar las elecciones habrían intentado de nuevo negociar la Paz (Si hubieran ganado las elecciones)
Si los llegamos a meter no habríamos salido con una derrota. (ゴールの機会が再三あったのに決められなかった、もしもあれらを決めていたならば敗退なんて憂き目は見なかったのに)

このことは『Familia カット! 世にも奇妙な一族』のコメント欄でも書きました。そういうセリフがあったんだわ。

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Friday, April 28, 2006

perifrasis DEJAR DE + 不定詞

perífrasis はじめに

これまで続いていた行為を「中止・中断」する、あるいは「終わりにする」「やめる」。

Tras el Mundial dejaré de jugar al fútbol. (ジダン引退宣言)
¿Por qué dejaste de trabajar en la compañía X?
Ya he dejado de fumar


否定文になると、3通りの働きがある。

1) 単に否定文。つまりその行為は中断・終止・放棄されはしなかった、と。

No he dejado de querete.
"Es que yo puedo cantar. De hecho no he dejado de hacerlo." (Joan Manuel Serrat復帰)
Aunque te quedes calvo no dejaré de quererte.

※ 結局、これで表現されている状態としては、「SEGUIR + 現在分詞」とおんなじだよね。(「SEGUIR + 現在分詞」はまだこのblogでは説明してなかったか。いつかね。予定は未定)

Sigo queriéndote.
Sigo cantando. 
Aunque te quedes calvo te seguiré queriendo. でしょ。

2) 頻繁に繰り返されている行為

Wikipedia no deja de sorprenderme. (=siempre sorprende)

※「no dejar de reconocer」「no dejar de ser」の場合、この‘繰り返され感’があまりハッキリと表わされにくい。

No dejamos de reconocer lo difícil del tema.
No dejan de reconocer la existencia de problemas ⇒ とどのつまり、reconocemos / reconocen ということ。

No hace falta estar desnudos para ser bárbaros, hoy estamos vestidos y tenemos coches y tecnología y no dejamos de ser bárbaros. ⇒ とどのつまり、somos bárbaros ということ。

3) 否定命令文の場合には、「勧める」「促す」「招く」(が強調されている)

No dejes de escribirme.
¡No dejes de participar!...
Si tienen dudas por favor no dejen de consultar.


dejarSE + de + 不定詞」について

1) 命令文の時に強調のためにSEが現れることが多い

Déjate de decir estupideces.
Dejaos de hacer demagogia.

2) というか、「不定詞」が省略されちゃうこともある

Dejate de estupideces.
Dejaos de demagogia.

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Thursday, April 27, 2006

perífrasis VOLVER A + 不定詞

perífrasis はじめに

「反復」。ある動作が再び為されるということを示す。大部分の動詞で使える。最も使用頻度の高いペリフラシスの一つ。

VOLVER A + cantar = cantar otra vez と解釈すればいい。


元々、動詞volverに「戻る,帰ってくる,元の場所に移る」っていう意味があるから、perífrasisとして機能していないケースがままあるという点に要注意だ。(『perífrasis verbales』や『Curso de Perfeccionamiento』より)

Volvió corriendo a trabajar.
Volvió de nuevo a casa a escribir una carta.

こういうのって、「再び~した」というペリフラシスなのか、「~するために/~しに戻った」なのか、どっちかわからないでしょう、と。そういう場合はどうやって見分けるかというと、apara に替えてみる。

Volvió corriendo para trabajar. 仕事をするために走って戻った
Volvió de nuevo a casa para escribir una carta. 手紙を書くためにまた家に戻った

こういう風に置換できるようなら、ここでの「volver a + 不定詞」はperífrasisではなかったのですよ、という話。


さて、この「VOLVER A + 不定詞(再び~する)」というperífrasisですが、「再び~する」を言いたければ動詞に接頭辞「re-」をつけることで言えちゃうといえば言えちゃう。

re-: Significa 'repetición'. reconstruir, releer, rehacer ……etc.

volver a imprimir → reimprimir
volver a leer → releer
volver a hacer → rehacer ……ってな具合にね。

例)
… después reimprimieron la obra con rapidez …
Releyó la frase muchas veces …
Veo que rehiciste todo en un formato anterior (illustrator 10).

だけども、そういう(「re-」をつけちゃっても意味はおんなじという)単語ばかりではない。。『perífrasis verbales』では、rereir,recantar,resoñarなどなどは接頭辞re-をつけてよいものではないとしている。

これらの単語は、本当だったら、「re-」で済ませるのではなくて、ちゃんとperífrasisを用いて「volver a reír, volver a cantar, volver a soñar」とするべきである、と。


さて。VOLVER A + 不定詞について書くのであれば紹介しなければいけない曲がある。

ttp://lacalleazul.castpost.com/296005.html にあるけども、Siempre Asíというグループの『Mahareta』というアルバムに収められている『Para volver a volver』という曲。歌詞掲載サイトによって細部が異なっていたりもするんだけど、だいたいこんな詞です:

Para volver a volver
No te marches ahora
De una vez quédate.

Si a ti te falta el coraje
Ese que a mí me sobra
Para nunca volver.

Para decir que te vas
Y al doblar esa esquina
Que solo sabes llorar

Por eso no digas nunca
Que no cabe la duda
De que un día te irás

(2 veces) Para volver a volver
Como has vuelto mil veces
Para decir que te vas
Y al final te arrepientes
Deja tu orgullo correr
Deja de hablar y te callas
No digas más que te marchas
No digas más que te marchas
Para volver a volver.


男は、別れるだなんだと大騒ぎしちゃぁ、「俺、もう出て行くからな! 出て行っちゃうからな!」って大見得を切って家を出て行くわけよ。だけど、これまでにも何度も何度もそんなことしてるの。だから女は「世話が焼けるわね!」とばかり毅然とした態度で言い放ちます:

「 ┐(´д`)┌ また戻ってくるんだから、今べつに行かなくていいから。もうココに居ちゃいなさいっつってんの。

だいたいねー、あたしはね、出て行くって言ったら二度と戻ってこないだけのガッツがあるけど、あんたにはそれが無いでしょうが。

どうせあそこの角を曲がったら 。・゚・(ノД`)・゚・。ウエエェェン なんつって泣いちゃうんだから、あんたみたいなモンは。

だから、『俺は絶対にいつか必ず出てくからな』とかそーゆーこと言わないの!

また戻ってくるんでしょうが。これまでだって1000回くらい戻って来たじゃない。

ほら、どうせ後悔するんだし、『俺、出て行ってやるー (ノ`_´)ノ┻┻ 』って言う時がまた来るんだからさ。

だから粋がるのもたいがいにしとけよって言ってるわけ。

いいから、ちょっと黙らっしゃい。

『俺、出てく』なんて二度と口走るんじゃないわよ。

あんただってまた戻って来たいんでしょうが」 (意訳)


「volver a + volver」だったら、何と訳すのかといったら、「再び戻る」ですね。「戻るという行為をもう一回やる」のです。

微笑ましい歌ではありませんか。大好きだよ、この歌。(ちなみに4曲メドレーなんだけど、そのメドレーまるごと大好き)

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Tuesday, April 25, 2006

perífrasis ROMPER A + 不定詞

perífrasis はじめに


ECHAR(SE) + 不定詞」とだいたい意味は同じ。だけど、「それまで抑えられてきたものがそこで突然に溢れ出すかのごとく始まる」ニュアンス。そして、このペリフラシスはあんまりドカスカ使われるものではなくて、学術的・文化的な言語使用域において使われがち。

Maria José rompió a llorar abrazada a Doña Letizia. (トリノ五輪で金を獲れなかったスキー大回転のマリア・ホセ・リエンダ選手が、皇太子妃レティシアとの抱擁で)

Recuerdo sólo una ocasión en que rompí a reír bajo el agua. ……略…… pero no pude contenerme. (「一度だけ水中で笑ってしまったことがある、笑いを堪えられなかったんだ」 ※写真家ティム・レイマンのインタビュー記事)


限られた動詞でしか使われない: llover, gritar, chillar, hablar, reír, llorar. 時にはcantarも。

それと、「andar」の場合、1) 乳幼児に関しては「アンヨできるようになりました」で、2) 成人の場合は一時の歩行不能期間を経て歩き始めた場合に使う。

El niño rompió a andar cuando tenía diez meses.

(※私としては 2) にぴったりくるような例文はまだ見つけるに至っていない)

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perifrasis ECHAR(SE) A + 不定詞

perífrasis はじめに

行為が唐突に始められたことを意味する。その後にその行為がどう進展していったかってのはさておき(※あとで詳述)、急に始まったということを伝えることに重点がある。んだってさ。

予期せぬことが突然始まったってことは、つまりpuntual(時の一点)を示すでしょ。だから、このperifrasisは完了過去(点過去)の時制で用いられることが多い(※後述)。


1) ECHAR A + 不定詞
・もっぱら‘移動’の動詞 (例. andar, caminar, correr, volar, nadar)

Los dos echaron a nadar hacia la roca.
Al amanecer, echamos a caminar.
Pero ALTO!!, no echéis a correr todavía.
Entonces padre e hijo echaron a volar. (昔ギリシャの勇気一つを友にしたイカロスの説明文から)


ちなみに。
例文を探してて見かけたんだが、この文章の中の一文が興味深かったな(レイナルド・アレナスの作品ですか?):

(夜からずっと家族がバタバタしていたので早起きしてしまった、だからまだまだ早すぎるんだけど学校に行こうって思った、今日は学校まで走って行かなくってもいいんだよなーと僕はフッと笑った、そして、) Y eché a andar, bastante despacio por cierto.

「そして僕は歩き始めた、とてもゆっくりとね」。


私がこの記事の冒頭で、「唐突に行為が始められた/急に始まった/突然始まった」と書いたのは、多くの文法書で「comienzo brusco」「brusquedad」と説明されていたからなんだけど、そうなんだよな、なにも猛スピードの早足で歩かなきゃいけないわけではないんだな。 ゆっくりと歩む行為を急に始めるという「開始部分」が語られているに過ぎないのであるよ。

Σ(゚∀゚*) あー だからそれが、一行目で書いた「その後にその行為がどう進展していったかってのはさておき」の意味なのであるな。

たぶんそうだ。うまく説明できたか自信ないんだけど、えーっと、わたくし個人的には合点がいったつもりでおります。


2) ECHARSE A + 不定詞
・意図や決心のニュアンスが添えられることも
・感情を表わす動詞 (例. reír, llorar, temblar)
・1) で挙げられた‘移動’の動詞以外の動詞
・1) で挙げられた‘移動’の動詞で使ってもいいけども、‘移動’の動詞で使うのならやっぱり 1)の形、つまりSEの無い形で使いがち。

Todos los presentes se echaron a reír.
Y entonces te echaste a llorar. Fue la primera vez que alguien me dijo que no podría vivir sin mí. (←前後を読んでないがエエ話じゃないか)


不完了過去(線過去)ではありえないよ、ってワケでは全くありませんからね。不完了過去(線過去)だってもちろんOKなんですよ、と。見てこれ。


Cuando vi que el guión lo firmaba el prestigioso Charlie Kaufman me eché a temblar. (チャーリー・カウフマンの脚本と知って私はワナワナ震えだした)


Cuando me lo contó me eché a temblar. (彼がそれを語った時、私は震え始めた)


(※こどもたちの教科書の購入にお金がかかりすぎるという話の流れ) "Cada septiembre me echaba a temblar pensando en cómo iba a pasar el mes con tanto gasto". (毎年9月になると、こんなに出費がかさんでどうなることやらと身震いを始めたものだ)


(※幸せに生きているとガンになるという妄想に囚われるがゆえに逆に不吉なことがあるとヒヒヒヒと高笑いするという、ちょっとフツウではない母へ抱いていた少年期のボクの思いを振り返る記述) el día que entraba yo en casa y veía a mi madre riéndose, me echaba a temblar porque eso significaba que se había muerto alguien …… (帰宅して母が笑っているのを見るたびに僕の体は震えるのだった。それは誰かの死を意味したから… (Juan Jose Millas - 公式サイトより)


そして、SEがあるのと無いのとでどう違うのかについては、『perífrasis verbales』より:

SE無し: Echó a volar (= Empezó a volar) 飛び始めた
SE有り: Se echó a volar (= Se atrevió a lanzarse a volar) 飛ぶべくして我が身を空に投げた


気をつけなければいけないのは、「ECHAR(SE) A + 不定詞」の形になっているにもかかわらずperífrasisではないケースがあるという点。

- El árbitro echó a rodar el balón. 審判がボールを転がした。(←ボールが転がるように遣った)(ボールを転がすのを始めたんじゃぁないわけです)

- Me eché a dormir / Me eché a nadar なんかも、辞書で「echarse」の語義を見るとわかると思うけど、「Me eché」の部分にそれぞれ「横になる,横たわって休む」「~に身を投げる,飛び込む」という意味があり、これらの文ではその語義として解釈しなきゃいかんと。

「眠ろうと横たわった / 泳ぐために飛び込んだ」であって、「寝始めた / 泳ぎ出した」ではない、perífrasisとして機能しているわけではないのです。文脈によってはperífrasisとして解釈しなきゃいけないこともあるんだろうけど。

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Sunday, April 23, 2006

perífrasis PONERSE A + 不定詞

perífrasis はじめに

ある行為が「ここから始まって展開していく」のを表わす。
Los gatitos se pusieron a maullar de alegría al verme.

「努力」「意志」のニュアンスを添えることも。
Se puso a trabajar a los ocho años.
(被災者たちは救出を待って数時間そこに座っていたが、) Finalmente se pusieron a caminar, tuvieron que caminar 13 kilómetros.
Es que he bebido un poquillo y no quiero ponerme a conducir.
No quiero ponerme a interpretar sueños y a sacar conclusiones.


その行為をしようという意図や意志を表現しえない場合、このペリフラシスは使えない。ほほぅ。そうなのか。どんなの?
(×) Me di un golpe muy fuerte y me puse a sentir dolor. 『Curso de Perfeccionamiento』より
(×) Se puso a recibir noticias. 『perífrasis verbales』より


単人称の動詞(=3人称のみで活用する動詞)でも使うことができる: llover, nevar, helar.

Cuando cruzaba este pueblo se puso a llover a cántaros.
Esta próxima semana por fin se pondrá a nevar.

でも、使っちゃダメな単人称動詞もある: amanecer, anochecer, salir el sol
(×) Se pone a anochecer.

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Saturday, April 22, 2006

perífrasis ESTAR POR + 不定詞、ESTAR PARA + 不定詞

perífrasis はじめに

(注: 今回は二つのペリフラシスを続けて書きます)


ESTAR POR + 不定詞
「切迫」「開始」。まだ始まっていないけど、もうすぐに始まるよ、と。

まだ始まっていない行為を表わす。

1. モノが主語の場合、「不足」「まだ~していない」(aún no) (sin)

La casa está por barrer.
La televisión está por arreglar.
53% de carreteras están por reconstruir.


2. ヒトが主語の場合、行為者の意図・意志を表わすことも (tengo ganas o necesidades de ...)

Yo estoy por licenciarme en sociología.
yo estoy por comprar algo mas.
Estoy por irme.


ESTAR PARA + 不定詞
「切迫」「開始」。まだ始まっていないけど、もうすぐに始まるよ、と。

(もう準備が整っていて)すぐにでも始まりそうであると示す。(está a punto de ...)

Está para nevar.
El día estaba para llover,
Está para llover.
El autobús está para salir.
La mañana estaba para llover, pero no llovió. (読めないけど⇒インスブルック大学関係のサイト?から)


ちなみに
(ヒト/モノ) estar al caer、estar al llegarという慣用句的なフレーズもある。

www.wordreference.comの「caer」より:
estar al caer = Estar a punto de llegar, sobrevenir o suceder.
[a punto de llegar] he'll arrive any minute now
[a punto de ocurrir] it's on the way

wordreference.comの「llegar」より:
estar al llegar = to be about to arrive


Real AcademiaのDiccionario panhispánico de dudasの「estar al + infinitivo」より:

Expresa que está a punto de realizarse la acción denotada por el infinitivo. En España solo es normal con los verbos caer y llegar, con el sentido de ‘estar a punto de presentarse’:


«La policía está al caer» (Salisachs Gangrena [Esp. 1975])
«¿Por qué no pones la mesa? Papá está al llegar y ya sabes cómo llega» (Vázquez Narboni [Esp. 1976])


pero en el español de América su empleo es mucho más general


«Ahora vámonos, que mi hermana está al regresar con su marido» (CInfante Habana [Cuba 1986])
«El viaje estaba al terminar» (Chávez Batallador [Méx. 1986])

スペインではふつうcaerとllegarにのみ用いられるが、南米だと他の動詞でも使われています、と。

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Thursday, April 20, 2006

ser coser y cantar

[縫うこと歌うこと]

Ser una cosa muy fácil de hacer. (とても簡単である)

≒ (as) easy as pie

≒ child's play


私の思い出の成句
スペインで学校に通い始めて初日の宿題が、これを含めて幾つかの成句を作文に織り込むことだった。

当時の日本は、まだ「援交」などという薄汚くコギレイなコトバが捻り出されてはおらず、まだ誠実に「売春」と表現していたかと思うのだが、私は売買春のことを書いたのだった。「……略…… Para ellas (=売春娘たち) ganar dinero para comprar ropa o salir a las discotecas es coser y cantar. ……略……」と書いている。


感慨深いものがある。


青い青い作文だ。そもそも語順というか構文の発想が日本語のまんまだ。

それでも先生は「¡Perfecto!」と書いてくれている。植木鉢つきの二重◎の花丸をくれるような筆圧で、いつもいつも褒めてくれたのでした。私はその先生の◎がもらいたい心も手伝って作文(の宿題)を熱心に書きまくっていたと思う。

もう10年は軽く越えているけれども、その先生とは今でもメル友です。

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Monday, April 17, 2006

rascarse el bolsillo

[ポケットを掻く](※コメント欄)

Pagar, por lo general de mala gana. (しぶしぶお金を払う)

cough up

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Sunday, April 16, 2006

perífrasis LLEVAR + 現在分詞

perífrasis はじめに

「継続」「進行」

venir + 現在分詞」とおなじで、LLEVARの在る時点よりも昔から始まった動作がLLEVARの在る時点にかけて、習慣として或いは繰り返して行われてきましたよ、という気持ち。違うところと言ったら、

「venir + 現在分詞」を用いることで、‘いつから(起点)’を示したい
「llevar + 現在分詞」を用いることで、‘どれくらい(期間)’を示したい

んだってよ。だから、‘行為が繰り広げられた時間の長さ’を示す語句と共に現れるのである、と。あぁ、なるふぉど。 hace meses、varios años、とかね。

… ese trabajo que llevamos haciendo dos horas …
… llevamos ensayando dos horas …
… llevas trabajando muchas horas …


‘ある期間’はいいけど、‘ある時点’じゃダメだという違いをわかりましょう。(『perífrasis verbales』より)
(○) Llevamos trabajando aquí un mes. (一ヶ月: 期間)
(×) Llevamos trabajando aquí este mes. (今月: 一時点)


現在完了や完了過去(点過去)ではNG。(『Curso de Perfeccionamiento』より)

(×) Llevé mucho rato llorando. → Llevabaに
(×) Ha llevado comprando en la misma tienda desde que vive ahí. → Llevaに


パッと見、「これはperífrasisじゃないじゃん、だって現在分詞が無いんだもん」って思うフレーズに出くわすこともあるだろう。

Llevamos muchos años aquí.
Llavaban así más de veinticuatro horas.

しかしこういうのは現在分詞が隠れてると考える。言わずもがなの現在分詞を補う、と。

Llevamos (viviendoとか) muchos años aquí.
Llavaban (estandoとか) así más de veinticuatro horas.
Llevo muchos años (trabajandoとか) con ellos (en esta oficina).
Lleva (estandoとか) enferma desde que …


「llevar + 現在分詞」が「~の間ホニャララしている」を表わすのだったら、否定文「~の間ホニャララしていない,せずにいる」はどのように表したらいいのか。llevarにNOをつければいいって話じゃないです。それはまた違うことを意味するから。誰かのblogにあったこんな一文を見てみようか:

En este no llevo trabajando tres meses, llevo trabajando ocho.

「No」はtrabajarにかかって「trabajarしていない」と言うのではなくて、tres mesesにかかって「tres mesesじゃない」と言っているのです。「この件について私は3ヶ月間働いてるんじゃない、8ヶ月だ。」

じゃぁ、「~の間ホニャララしていない」はどうすりゃいいのかって言ったら、「llevar + sin + 不定詞」です。

肯定文 Llevo trabajando dos meses.
否定文 Llevo sin trabajar dos meses.


llevar + 過去分詞」などでも見てきましたけど、LLEVARと現在分詞の間に、時間を表わす語句を挿んじゃっていいから。っつうか、むしろ挿んでる方が多いような気もするね。

たとえばこんな感じ。
llevo + estudiando + 何年llevo + 何年 + estudiando

llevaban + trabajando + 何年llevaban + 何年 + trabajando

llevo + sin ホニャララ + ○時間llevo + ○時間 + sin ホニャララ

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perifrasis VENIR + 現在分詞

perífrasis はじめに

andar + 現在分詞ir + 現在分詞とおなじように、「venir + 現在分詞」という形ではあるもののperífrasisではありませんからねという例文があるから注意ね。

Los niños vienen corriendo hasta los coches. (車まで走って来る)  こういうのは違いますよ、という話。


「venir + 現在分詞」は「進展」「継続」を表わす。そして、ir + 現在分詞とおなじように、ゆっくりと進むニュアンス。

「venir + 現在分詞」の場合、現在分詞の動詞が示している‘行為’は、VENIRの在る時点よりも昔から始まってVENIRの在る時点にかけて進んできた、ような気持ち。

Yo hace un tiempo vengo informándome e investigando sobre el tema de multimedia en linux.
… el peligro que nos vienen anunciando muchos científicos desde hace varias décadas …
Empero, el debate se venía gestando solapadamente desde hacía varias décadas.
El tema venía siendo polémico desde que …
… vengo usándolo hace mucho tiempo …


「反復」「繰り返し」「習慣」のニュアンスも加わったりする。上に挙げたような「desde ~」のような語句や、たとえばúltimamenteのような、何かしら時間の幅を示すような語句を伴うことがある。ふむふむ。

Recientemente viene impulsando la promoción de las papas nativas …
Ultimamente han venido haciendo mucho ruido …
… venis comentando estos dias …


とまぁ、こういった具合なので(←また曖昧な書き方を)、このperífrasisで「遠ざかる,離れる」意味の動詞を使うのはNG。

(×) Viene alejándose …

(※ まぁ、でも、google検索すると「Viene alejándose …」もヒットしないでもないけどね。たぶん、そう書いている人の気持ちとしては、日本語の一例を今サッと拾ってみたんだが、「微生物学と免疫学とが、研究領域でも研究者の意識の上でも次第に乖離してきた」みたいなことを言いたいのだろうと想像します)


LLEVAR + 現在分詞」と言い換え可能。
Te lo vengo diciendo desde que tenías 3 años. = Te lo llevo diciendo desde que tenías 3 años.


でも、「LLEVAR + 現在分詞」が‘時間・期間の長さ’を示す語句を間に挟んで言えちゃうのに対して、「VENIR + 現在分詞」はそれはできません。

(○) El vicepresidente primero del Gobierno lleva casi dos horas hablando.
(×) El vicepresidente primero del Gobierno viene casi dos horas hablando.

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Saturday, April 15, 2006

perífrasis IR + 現在分詞

perífrasis はじめに

andar + 現在分詞とおなじく、ir + 現在分詞もまた、「ir + 現在分詞」という形で現れていながらperífrasisじゃないですよ、という場合があります。こういうのとか↓

Voy caminando a casa de Reneyama. (歩いてレネ山の家に行く) こういうのは違いますよ、という話。


「ir + 現在分詞」は「進展,進行」を表わす。
Vamos aceptando los mensajes que salgan.
Voy planeando escapar y me sale al revés (Shakiraの『Te Aviso, Te Anuncio (Tango)』の歌詞らしい)
Nuevas bodegas y nuevas marcas van introduciéndose en el importante catálogo vinícola español.
Si aúnas las pautas que te indicamos seguidamente y vas practicando, el orgasmo llegará.
Los cristianos iban consiguiendo el control sobre el territorio en torno a la propia Granada.
La gente se fue yendo, y al final solo quedó ella.
Mientras vas practicando irás mejorando paulatinamente. (これなんかわかりやすいのかもなぁと思い、拾って来た)


現在分詞の動詞が示している‘行為’は、IRが活用してる時制から始まって未来に向かって進む、ような気持ち。

La fuimos perdiendo paulatinamente a partir del 6 de septiembre de 1930, (注: La=cultura,'30年9月6日はクーデター勃発の日付)
Mientras mas veo tu lindo rostro y tu risa mas me voy enamorando de ti.
… los pájaros irán olvidando sus canciones y todos tus sueños se irán transformando en lluvia. (La ilusión de Overlainのページにあった文)

ここまでの例文ではみんな、IRの在る時点から将来に向かって現在分詞の行為が進んでいるでしょ。逃亡はこれから企てていくんだし、これから練習していけばオルガスムスを得られるそうだし、キリスト教徒はある時から次第に領土を手に入れていったわけだし。だから、『Perifrasis Verbales』はこういう文をNGと言ってる↓↓↓

(×) Luís todavía va queriendo comprar el coche.

これ、頭の中がグニュグニューっとするでしょ。たとえば今日車を見かけた人がその車を買いたいと望む行為はここから将来へ向けて展開するべきなのに、この文は変でしょ。

この文はどうやら違うことを言いたがっているよね。「todavia(今でも尚)」「車を買いたがっている」と言いたいのでしょ、たぶん。それなら「andar + 現在分詞」を使え、と:

(○)Luís todavía anda queriendo comprar el coche.

(こんな検索が有効かどうかわからんが、「今でも尚ナニナニしたがっている」と言う文ではseguir + 現在分詞が多いように見える


「ir + 現在分詞」は「徐々に」「ゆっくり」のニュアンス。だから、poco a poco、lentamente、cada vez más/menosなどと共に使われもする。

Voy mejorando poco a poco.
Su vida se fue apagando lentamente.
A medida que se acercaba la Nochebuena los Villancicos iban saliendo cada vez mejor.
Los gritos, enfados y amenazas, a medida que el niño avanza en edad, irán funcionando cada vez menos.
Estos trabajadores se irán involucrando cada vez menos y alejándose cada vez más de los asuntos prioritarios …
Me voy encontrando cada vez peor,


「だんだんと」っぽさを包含するから、「困難」「努力」のニュアンスも有り。

Voy revisando los textos yo tambien como pueda.
Yo pienso que si cometes un error, por lo menos vete corigiéndolo.
Poco a poco nos vamos conociendo aunque sea en foto.


1. 「ya」と共に使われた場合、そして 2. 命令文の場合、「開始」「起動」のニュアンスも有り。

Ya va siendo hora de romper la mala racha.
Parece que ya van llegando los votos para el premio a la web mas patética.
(まだ山は冠雪してたけど、) ya iban apareciendo los brotes de los ciruelos.

Ve poniendo las cosas en orden y arreglando tus maletas.
Vete preparando que pronto seremos rivales en los ring.
Id preparando sepulturas. おまいら墓の手配でも始めとけや(という訳でいいのかな?)(Queipoとかいう人の言葉?)


Σ(゚∀゚*) ハッ 日本語の「首を洗って待ってろよ」は発想としては「ir + 現在分詞」の命令形なのだな、さしづめ Vete lavando la nuca. なのだな。と思うに至った、2006年春。


Curso de Perfeccionamiento』には、「こう言うと意外な顔をする生徒が多いので書いておくが」とことわり、「このperífrasisは完了過去(点過去)でも使いますからね」と説明している。「その、ゆっくりとした漸次的な行為がもう済んでしまっていれば完了過去でしょ」って。

La voz de la niña se le fue metiendo dentro sin que ella lo quisiera. (同書)
Fueron rodeándose de buenos amigos, cosa que antes no habían tenido. (同書)

Así te fuiste ganando el aprecio y cariño de todos.
Al colocarlo en el jardin se fue estropeando, hasta que decidí cambiarlo de sitio e intentar salvarlo.

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Friday, April 14, 2006

perífrasis ANDAR + 現在分詞

perífrasis はじめに

andar + 現在分詞がperífrasisであるためには、動詞andarが本来の「歩く」という意味を保っていないことが要件。だから、いくら「andar + 現在分詞」の形になってるでしょと言っても、「anda tropezando (つまづきながら歩いてる)」とか「anda cojeando(足をひきずりながら行く)」とかはperífrasisとは言わないだろう。

もっぱら、直説法の現在 / 不完了過去(線過去) / 未来 / 完了過去(点過去)

「継続」「反復」。estar + 現在分詞とだいたい同じなんだけど、「andar + 現在分詞」の方が「繰り返し」「しょっちゅう」のニュアンスが濃いような気がする。「皮肉」「非難」がこもっていたり、「イライラ」気味だったり。
Hace tiempo que ando pensando en comprarme un ordenador portatil.
Siempre andas buscando alguien con dinero.
… aquellas gentes que siempre andan criticando a terceras personas …
Ella andaba perdiendo el tiempo con un inútil como yo.
Siempre andas quejándote de todo.


「andar + 現在分詞」は軽蔑的な意味を添える働きもする。「estar + 現在分詞」や「ir + 現在分詞」はそんなことなくて、ニュートラルだけど。この辺の文例なんてどうかな。

No soy del tipo de persona que dice "ay, soy víctima" o que anda contando que "me dolió esto o aquello" …
¿Él anda contando que yo llevo un tatuaje en el culo?
Pero entonces, si se murió de muerte natural ¿para qué los periodistas andan preguntando tanto?


(ほんと……文例を見繕うのが……たいへん……トホホ。スペイン人の脳が欲しい)
______


一) 昔、友人があるメルマガの記事を送ってくれた。

記事: 英語では、He is always smoking. 「あいつは、しょっちゅうタバコを吸っている」という「非難の進行形?」とでも呼ぶのがあるのだそうです


ニ) そして友人は、「果たしてスペイン語に非難の進行形という用法はあるんでしょうか??」とおたずねだった。


三) 外出先の漫喫から急いで返事をしていたので未調査のままの答え方として、私はたしか、「『estar + 現在分詞』はreproche(非難)の役割を有してはいないんじゃん?」と答えたと思う。(※そのメールを失くしたので、私の返答を再現できない)


四) 友人の次のメール:
『estar + siempre + 現在分詞』の場合も reprocheにならないということ? 英語だと、進行形でalwaysが伴えば自動的に非難だなと思って読むけど。英語の辞書だと、alwaysの用法として、

[進行形とともに用いて]いつも~~してばかりいる
《しばしば非難の気持ちが含まれている》

という風に載ってる。

My father often loses his umbrella.   私の父はよく傘をなくす。
My father is always losing his umbrella. 私の父は傘をなくしてばかりいる。 

(※reneyama注: always参考


五) また漫喫から私のレス:
「siempreがあるからreproche」と一足飛びには行かない……といった具合じゃなかろうか。reprocheを表したかったら、より細分化(っつうか特定っつうか)した言い回しとして「andar+現在分詞」が存在してくれてるんだからソッチでカタがつくじゃん、というところなんじゃないか? (※私だったらそうしとく、といったところ)
____

英語のalwaysの項にあったような「非難の気持ち」への言及は、スペイン語のsiempreの項には無いように思う(→ http://buscon.rae.es/dpdI/SrvltGUIBusDPD?lema=siempre)。

それを言い表そうというのが、この「andar + 現在分詞」ではないかと私は考えてるんだが、これ以上のことは調べていない。まぁ、死ぬまでに誰かに教わりたいものである。

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perifrasis ESTAR + 現在分詞

perífrasis はじめに

今まさに進行中の動作。
En este momento te estoy abrazando.
Ahora mismo están dando la película de pokemon y mis hijos la están viendo.

「進行」「継続」「反復」。
Estoy buscando trabajo desde hace dos semanas.
Estuvieron saliendo durante tres meses.
Había perdido todas sus esperanzas y sus ilusiones se estaban esfumando poco a poco.

「開始」「起動」
Deja de bromear, que me lo estoy creyendo.
Parad ya, que me estoy ponieno malo.
Dejate de hablar que me estás poniendo nerviosa.


多くの時制で用いてOK。多くの動詞で用いてOK。ただし、「saber」「tener(所有する)」「poseer」という動詞ではそうめったに使われるものでない。完了過去(点過去)か複合形の場合は、「ある一定期間中に進行した、だけど、もう終わってる動作」を表わす。時間が区切られていることが文中か文脈でハッキリと示される。

1. ¿A qué han estado jugando hasta ahora?
Has estado bebiendo esta tarde.


「時間が区切られていること」と上で書いたけど、その区切られ方・切り取られ方は、すごく長ーーーく捉えたものからほんの一瞬のものまで、いろいろ。

2. 長ーーーい感じ
Siempre están ahí apoyándonos.
Nosotros siempre os estaremos animando y apoyando.
El sobrino de mi esposa: él era un chico de 18 años y siempre estaba masturbándose. (ごめん、だって、ちょうどいい例文がないかなと思ってたらこんなのがあったから、つい)

3. まさに今って感じ
Ahora mismo ella lo estaba concluyendo.
En estos momentos estaba considerando instalar algúna edición de Linux.
En este momento me estoy riendo.


このperifrasisは直説法の「現在形」と「不完了過去(線過去)」とだいたい言い換えられる。これら二つの時制は「習慣となっている行為」を表わすが、ESTAR + 現在分詞は、ある行為が進行中であるというのを意味していて、なんというか、もっとこう、具体的。(説明になってなくてごめん) (もう、この辺は‘気分’の話だからな)

比べてみる
現在形は、ニュートラルでintemporal(intemporalって、日本語で言うと非一時性?)
↓↑
estar + 現在分詞」は、具体的で現在性


文脈次第では、ある一定期間内に繰り返される動作を表わす
4. En las últimas semanas estamos asistiendo a un importante debate sobre la propuesta de reforma del código civil …
Desde el 93 hasta el 97 estuve intentando instalar diversas distribuciones de Linux.


(『Perifrasis Verbales』より)
「estar + 現在分詞」が現在形または不完了過去(線過去)の代わりとなるとき、行為が強調される場合がある。ほほぅ。なるふぉど。

5. Tú no sabes lo que estamos sufriendo.
Pero, ¡qué estás diciendo! 

また、話し言葉においては、「ya + estar(現在形) + 現在分詞」の形で命令形の代わりに用いられる場合もある。(゚Д゚)ノシΩ ヘェヘェヘェヘェ そっか。

6. Ya me estás diciendo lo que ha pasado. ← Dime lo que ha pasado.
Ya me la estáis pagando. ← Pagádmela. 
¡Ya te estás quitando de mi sitio!

これらの命令は……わりと本気(本気と書いてマジ)。なぜって「estar + 現在分詞」という形を用いることで、「もう既にその行為は始まってますんでヨロシク」と言っちゃってるわけだから。なるふぉどなぁ、相手の意思なんて考慮に入れてないんだもんなぁ。「もうお前は私に語っている」「もう君らは私に払いつつある」って、俺の気持ちは無視か、と。


「estar + 現在分詞」は未来形ではあまり使われない。未来形で出てくるとしたらこの辺:

7. 推測(未来形という活用形には推量・推測という働きがある; 説明はまたいつか)
http://forum.wordreference.com/archive/index.php?t-10959.htmlとかhttp://ompersonal.com.ar/omverbs/progressivefutureperfect.htmなどをサーーッと見た

8. 将来とっているであろう行動
Estare agregando más cuando tenga tiempo …
¿Qué tierras estarás atravesando cuando llegue ese día?
Yo sé que estaré llorando cuando vea las fotos.

9. 現在から将来までずっとやるような行為
siempre te estaremos apoyando
estaré extrañándote para siempre


あと、「estar + 現在分詞」で忘れちゃならないのが、「estar + siendo」。「継続」「進行中」に加えて「受身」。

10.
La población civil está siendo asesinada en Faluya y otras muchas ciudades iraquíes.
Una nueva vulnerabilidad de Windows está siendo empleada activamente para infectar ordenadores.
El módem está siendo ocupado por otra aplicación.
Varios oficiales del ejército estaban siendo también investigados en relación con esta matanza.

文法の学者は「estar + siendo + 過去分詞」じゃなくって「pasiva refleja (再帰受動文)」を薦めることが多い。えーっと、それってどういう形かというと、

… se está asesinando / está asesinándose
se está empleando / está empleándose
se está ocupando / está ocupándose
Se estaban investigando / estaban investigándose …

って形を使いなさいよということかい?

でも、「estar + siendo」の形は、ジャーナリストとかそういう物書きの人間の間でどんどん広まっている。あと、英語の影響もあって中南米のスペイン語でまず広がった。らしい。


ゼェハァゼェハァ……なんか……ツカレターε~~ヘ(;;´Д`)ノミ(ノ||*_ _)ノ~†バタッ perífrasisに手を着けてからこっち鶴の恩返しみたいな状況だ。体力の消耗が激しい。

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Sunday, April 09, 2006

Aunque Tú No Lo Sepas (1) [スペイン映画]

(ストーリーのかなりの部分を書きますので先に買ってしまってください)

↓↓↓↓

ルシアは百貨店のエスカレーターですれ違った男の顔に見覚えがあった。身を翻し、エスカレーターを逆走し、その男を追って、彼がアパートへ入っていくのを見届けた。ルシアは彼の部屋を見上げ、通りをはさんだ反対側の空き家の窓へと視線を移した。

25年前、ルシアが両親と暮らした家である。父の死後、売却の話もあったが、いつかここへ戻って来るのではないかと、なんとなくそんな気がしてルシアは売らずに来た。

ルシアはマリオという恋人と、よい関係を築いてきた。マリオは今度の選挙でも有力視される精力的な男性である。闊達で頼もしい男であったが、ルシアが父の遺したあの家に一人で戻って暮らしたいと切り出した時にはさすがに戸惑った。「まだ吹っ切れていないことがあるの」としか言わないルシアに、「待っている」とマリオは告げた。

ルシアは懐かしい家に戻った。

向かいの家にあの男の姿を見とめた。隣人との世間話から、彼の名がフアンであると、ルシアは今ようやく知った。25年前、17歳のルシアはお向かいの家の少年については何も知らず、彼のことを女友達と噂する時にも‘ワル’という仇名で呼ぶだけだったから。


25年前、17歳のフアンは郊外から都心に長距離通学していた。毎日の学校帰りに祖父母の家に立ち寄った。通りを挟んだ向こうの家を見遣った瞬間、フアンは窓越しにルシアを見初めた。

フアンはルシアを双眼鏡で観察するようになった。彼女の好きなレコード、好きな本、タバコの吸い方、口紅の塗り方、恋人とのデート、夜泣き濡れる姿、そうやってルシアのすべてを観察し、思いを募らせていった。

ルシアが本屋で探していた本をフアンは匿名で贈った。一篇の詩を書き添えた:

「Si alguna vez la vida te maltrata, (人生に打ちのめされる時があったら)

acuérdate de mí, (僕のことを思い出して)

que no puede cansarse de esperar (倦みもせず待ち続け)

aquel que no se cansa de mirarte. (飽くことなく君を見つめている)」


ある日フアンは学校帰りのルシアにやっとの思いで話しかけるが、双眼鏡で覗いていたことまでを告白してしまい、冷たく撥ねつけられた。嫌悪と侮蔑に満ちた眼で見据えられ、フアンはうなだれた。

やがてルシアは、あの本と美しい詩の贈り主がフアンであることに気づき、彼の清純で一途な告白に心を揺さぶられるのであった。「どうしてこんなことをするの」とルシアは問う。

「君が大好きだ。本当に愛している」
「私のことを知りもしないでどうしてそんなこと…」
「僕の心がそう言ってるんだ」

フアンの手がおそるおそるルシアの手をとろうとした時に、ルシアはうろたえ身を引き、「行かなきゃ」と掠れた声で呟いて逃げ去った。


フアンはそれでも諦めず、コンサートに誘った。
コンサートの夜、フアンはバイトをどうしても抜けられなかった。ルシアはちゃんと来て待ってくれていたのに。フアンは腹を決めた。バイトを馘になってもかまわない。作業着を脱ぎ捨てると、コンサート会場へ駆けつけた。

しかし遅すぎた。立ち去っていくルシアの後ろ姿が遠くの角を曲がって見えなくなった。フアンは必死であとを追うが、折悪しくデモ隊と警察の衝突に巻き込まれた。ルシアを護り、無事に逃してやるものの、自身は負傷した。

それでも走って走ってルシアにやっと追いつきフアンは呼びかけたが、暗がりからそっと姿を現したのはルシア一人ではなかった。ルシアの恋人がそこにいたのである。恋人は「こいつは何なの?」と尋ねる。

ルシアはフアンの視線から逃げるように俯いて、こう言った:

「うちの近所の子。しつこくつきまとうの」
「で? 何の用なんだよ」
「私が知るわけないでしょ」

フアンは夜道を一人で帰って行った。二枚のチケットを破って、雨に濡れた夜道に投げ棄てた。


この夜砕け散った心を繕うことのできぬまま、フアンは25年を生きていった。しかしルシアもまたこの25年間、あの夜のことを苦に病んできた。フアンのことは決して忘れられるものではなかった。


昔の家に戻って来たルシアは今度は自分の方からフアンに話しかける。しかし、フアンが心を開くことはない。ルシアを容れるなどとは気振りにも見せない。取り付く島が無いといったフアンの態度はぶれることがなく、彼の冷淡な一言一言がルシアの心を抉るのだった。

(ここからエンディングまでの詳細は後述)
____________________


メロドラマと言ってしまえば、嗚呼、そりゃぁもう。「忘却とは忘れ去ることなり。忘れ得ずして忘却を誓う心の悲しさよ


だから私もね、鑑賞一回目を終えたときはこの記事を「………ぶっちゃけ、凡庸かも?」と書き出しそうだった。凡庸は言いすぎだけれども、「幾らなんでも、IMDbの9.0点は高過ぎだろ、52人しか投票してないというのはさておき、とにかく9点ってことは無いよ」って書くところだった。

しかしね、このDVDは字幕ゼロだものでね、聞き取った(と思ってる)シーンの裏取りのために、何回か見直す必要があったのですよ。普段より多めの回数。

そして二回目三回目と飛ばし飛ばし見てるうち、気づいたら泣いていたんだわ。想定外だったんだけど、はらはらと落つる涙ぞあはれなる。

4回目などは「監督がほとんど一秒も休まずに解説をし続けてくれるバージョン」に切り替えたので、撮影裏話 ――このシーンのロケ地を押さえるのにお金がかかってるっつうのに役者のダレソレが遅刻したもんだから俺は激怒して口をきかなかった、このシーンではみんなノミにたかられて、そりゃぁヒドい目に遭った……といった、時々笑い声なんかも混じっちゃってる暴露話―― を聴きながらだったのだが、それでも泣けるようになってた。

今この文章をいよいよ清書するにあたって、場面によっては5回目6回目…と観てきてるわけだけど、もう条件反射的に泣ける体になってしまったかもしれない。


詳細を調べて当時の空気を想像すればするほど、ジワジワと滲んでくる映画でした。その辺を長々と説明します。


なんだかとても長くなりそうな予感があるので、次号へつづく 

(こういうことは最初で最後にするつもりだ。ぜっ、絶対に二度とこんな長く書かないぞ、書かないんだ)

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Aunque Tú No Lo Sepas (2) [スペイン映画]

aunque前号からつづき)


前号のようにまとめると月並みな‘すれちがいモノ’にも見えるんだけど、んーー、なんというか、いやに切ないんだよな。それではなぜ切なさ度数が高いのかと考えると、階層差という要素が織り込まれているからだろう、と。

プロレタリアートのフアンが中産階級のルシアに近づくことの難しさを、観ているこっちも思い知らされるわけですよ。マージナライズされるフアンの描かれようが、週刊こどもニュースくらいわかりやすい仕上がりなの。

1) まず、JuanはマドリードのVallecas地区の出です。「un barrio eminentemente obrero 労働者層地区」「un barrio humilde y desordenado de casas bajas y calles de barro (50年代には)未舗装の道に平屋の住宅、貧しく雑然とした地区」「una gran degradación debido a la proliferación de la droga y delincuencia (80年代には)犯罪と薬物の横行によって一層の堕落」といった地区らしい。

東京で言ったら○○区だな。

ちょっと高級な車が進入して来ようものなら、近所中のチビっ子がギブミーチョコレートばりに取り囲み、どこまでも走って追いかける。そういう区域。


2) 生物学を学びたいと考えているJuanと、医者になれと強く言う父との衝突が絶えない。父は闘牛士であるが、兼業闘牛士であって日ごろは屠畜場に勤務している。

監督の音声ガイダンスはこう解説する:
「Deciden mandar a Juan a un colegio del centro de Madrid a estudiar porque los padres, como cualquier familia de clase obrera, quieren que sus hijos tengan un futuro mejor. 両親はフアンをマドリード都心の学校に入れようと決めるが、ひとえに我が子のより良い将来を願っているのである。それは労働者家庭の親なら誰もが望むことであろう」


3) フアンの地元の遊び仲間、とりわけこの地区を縄張りとする不良グループの‘総長’サンティのmerdellónっぷりが強烈に描かれてます。

「merdellón, -llona」とはこの映画中で出てきたわけでもなければ辞書に載ってるわけでもない、スペインのマラガ独自の形容詞で、フランス語の「merde de gens」が語源と言われている。 スペイン語にすれば「mierda de gente」ですわ。

「下品で粗野でお行儀悪い(出自の)人; 低民度、低所得、低学歴」と私は解釈してきた。日本語でたぶん一番近いのは、2chでいうところの「DQN」だと思っている。

よその‘不良グループ’との抗争に明け暮れ、オンナの尻を眺めて、挿れてぇなぁと欲し、追っかけて、ビリヤードとギャンブルに浸る。フアンやサンティはそういう喧嘩上等特別地区の子。


4) フアンがルシアへの恋心をサンティに打ち明ける。「セントロ(=都心)の女の子のことが好きになった」とフアンが言うとサンティが露骨に顔をしかめ、「¿Pija?」と聞き返す。

「pijo, ja」とは「上流階級気取りの,上品ぶった」という軽蔑のニュアンスを有する形容詞。あなたが社会の中段にいる時、下を見てあなたはmerdellónと蔑むし、ちょっと上を見てもまたpijoと侮るのです。いわんやmerdellónからpijoに向けられる敵意をや。

サンティの「¿Pija?」の一言がフアンの恋路の難しさを明示しているの。


5) 映画の初めの方で、ルシア(40代になったルシア)がエステでベッドに寝そべってマッサージを受けているね。そこで女学生時代からの友人に「昨日、‘ワル’を見かけたの」と話す。するとその友人は、「うっわーー、‘ワル’、懐かしい!」とはしゃぐ。Juanのことをルシア達お嬢さん連中が‘ワル’と仇名していたことがわかるシーン。

友人は続ける:
「覚えてる? ‘ワル’の、かかとの高い靴。カツンコツンカツンコツンってそこら辺に鳴り響いてたわよね」

それを踏まえて、それではJuanがMadrid都心の男子校にやって来た日の様子を見てみるのです。フアンの、プロレタリアート丸出しの服装・靴・髪型・振る舞いの全てが、中産階級=プチブル=都会っ子たちの好奇の目にさらされ、嘲笑の的になる。そこで入校早々殴り合いの大喧嘩になる。

周りではやしたてる都会っ子らの靴と、フアンの靴を見比べると、たしかにフアンの靴だけが異形である。かかとの高いブーツ。


そういうシーンがこれでもかと詰め込まれているので、フアンがルシアに近づくことをどうしてああも躊躇うのかがイヤでもわかります。

都心部の祖父母の家で過ごす自分は、本来の階級とは違う世界に紛れ込んでしまっている場違いな存在であって、クラスメートたちから孤立したのと同様に、ルシアからも拒絶されるのではないかというのを恐れている。まさか自分から話しかけたりはできないから、双眼鏡で覗き見ることで彼女を知ろうとするしかなかったのだろう。


ルシアの住む地区の住人について監督音声ガイドではこう説明している:
cómo son la mayoría de la gente que habitaba ya de los años sesenta en estos barrios del centro de Madrid, que la mayoría de ellos serán personas que venían de las afueras, también de Extremadura, de Andalucía, del Norte, que llegaban al centro de Madrid y querían pertenecer a una clase social por encima de la que ellos realmente eran y luego marginaban a chicos/as, a personas que venían de otro barrio de extrarradio, como Juan que es un chico de extrarradio ......

「自らもエクストレマドゥーラやアンダルシアや北部からマドリードの中心部へと移り住んで来たのだが、自分たちの出自よりも一クラス上の社会階級にどうにか入り込もうと望み、マドリードの郊外から来たフアンのような人間のことを疎外しにかかる人々」


(この先、コメント欄でますますネタをばらしにかかるから)

↓↓↓↓

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Friday, April 07, 2006

redacción Cartas Comerciales

スペイン語で作文(※説明

商用文を書く練習もしておきたいところ。

だが、私としては何をどうアドバイスしておけばいいやら。私が昔買った本などから学んだことを今ここで書こうとすると、どうしても、なんていうか、引用の域を越えちゃう気がするから書きようが無いんだよなぁ。


まぁ、あれだ。今の学生さんには「インテルネッ」があるじゃないか。探せばいくらでも学べる。至れり尽くせりのインターネッツですね。

たとえばこれらのサイトの中をいろいろ見る:
Curso gratis: Redacción para administrativas - Cursos gratis de MailxMail.com

・「Protocolo y Etiqueta」というサイトのMenu general → Escribir cartas → Abreviaturas escritas. Las más utilizadas

HISPANIA - Modelos de cartas comerciais espanhol

・多くはないけど。※PDF Modelos de cartas en castellano - laCaixa.es

Modelos de cartas (wanadoo.es)

・読みにくいけど色々書いてある FORMATOS DE DOCUMENTOS COMERCIALES

・英仏西 Correspondencia comercial - Cartas comerciales en español, francés e inglés.

そんなところか。たとえばこういったサイト↑で決まり文句を覚えておくとよいです。


あと私から言うとしたら、「架空の人名・社名と架空の所在地は頭の中に用意しておいた方がいいよ」ということくらい。


おっと、最後に一つ思い出した。わりと大事なこと:
rogar(懇願する; 願う,要請する)という動詞。商用文で「Les ruego(私はあなたがたに~~をお願いしたいのですが)」とか「Le rogamos(我々はあなたに~~していただきたくお願い申し上げる)」と使うわけだけど、これ、「que」が無くて(も)いいから

「Les ruego + 接続法現在」 でOK
「Le rogamos + 接続法現在」 でOK


まぁ、ちょっと見てごらん
「Les ruego」の検索結果
・「Les ruego me」>「Les ruego que me

「le rogamos」の検索結果
・「Le rogamos nos」>「Le rogamos que nos


商用文の、というか書き言葉の時にそうなるって私の学校では習ったよ
↓↓↓
Real Academia EspañolaのDiccionario panhispánico de dudas 「rogar」より:
>Además, en el caso de que el complemento de rogar sea una oración subordinada con verbo en forma personal (Te ruego que me perdones), es posible suprimir la conjunción que, práctica común en la lengua escrita (→ que, 2.1.2):

ついでにqueの説明も見ておこうか:
>2.1.2. Cuando la oración subordinada funciona como complemento directo de un verbo de «ruego» o «temor», se suprime a veces la conjunción que


そんなところかな。

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Saturday, April 01, 2006

El Otro Lado de la Cama / The Other Side of the Bed [スペイン映画]

el otro lado de la cama
(ネタバレ気味に書き進む予定)

(すみません)

(昔、映画を観ないでストーリー紹介記事を訳してみたもの)(に今回ちょっと手を加えた)
↓↓↓↓

SoniaとJavierが同棲してだいぶ経つ。PedroとPaulaのカップルも結婚はしていないが、付き合って数年になる。いや、‘付き合っていた’と言うべきだろうか。

というのもPaulaがこともあろうにJavierを好きになってしまい、Pedroにはおきまりの「私たち、フツーのともだちとしてやっていきましょう (Podemos seguir siendo amigos.)」というセリフをぶつけたのだ。生きていく中で浴びせられるセリフの中でももっとも残酷なセリフの一つ。


愛とセックスと友情とそして何よりも嘘というものをこのコメディーは描き出す。登場人物が皆ウソをつきまくるのだ。

Javierのおかれた状況は実にややこしい。Soniaとの仲を解消し‘ただのともだち’に戻れとせっつくPaulaを宥めなければならない一方で、親友でもあるPedroに対しては、Paulaが惚れた男が自分だったという真相を知られまいとして策を弄する。

しかし、これがまたそう簡単に済むものではない。なぜなら今のPedroは、問題の男が誰なのかをつきとめるためだけに日々を送っているのだ。血眼である。PedroはAntonio Sagazという変な探偵を雇って、Paulaの新しいオトコを探ろうとする始末。

いくら説得してもPedroがPaulaを諦めそうにないので、Javierは今度は、新しい女の子をPedroに紹介しようと考える。そのPilarというちょっとヤバ目な女の子がPedroにベタ惚れしてしまったのは上出来といえば上出来だったかもしれない。

そんな折、JavierはSoniaの女友達でLucíaという女優の存在が気になり始める。PedroとJavierの男友達、RafaとCarlosもそれぞれの事情を抱えている模様。Rafaはちょっと変わった人生観をもつタクシー運転手。Carlosは、いつも最後まで話をさせてもらえない男。


登場人物が増えるごとに事態は複雑化の一途を……。


さてPedroはというと、下手な変装をしてPaulaを見張り始めている。軽くストーキング段階に突入です。そんなPedroが見つめる中、Paulaの職場へSoniaが入って行った。PedroはJavierに電話をする。「お前のカノジョがパウラのとこに入って行ったけど、何だろう。お前、なんか知ってる?」

な、何だってーーーー、ソニアがパウラのところに行ったって!? 彼女たち二人でいったい何を話すと言うんだ!? と慌てふためいたハビエルも現場に急行し……… Javierにしてみればマズい事態である。非常にマズい。


愛とセックスが絡むと予期せぬことが起こるものであるが、ナニゴトも愛には敵わない。そして皆、幸せそうに振舞う。そう、嘘をつきながらね。
_______________


クスッと可笑しくなるシーンがたくさんある。クスッどころか私は、ゲラッゲラと久しぶりに大口を開けて笑ったシーンがあったよ。


1) 荒れたり落ち込んだりと暗い激情を制御できなくなっているペドロを男友達が囲み、カノジョがいないことがいったい何だ、早く忘れてしまえと説くシーン。(※ ちなみに猛り狂ったペドロのアウト・オブ・コントロールっぷりも滑稽です)

そこでのハビエルのセリフが必死すぎるので、傍観者たる我々はニヤニヤしちゃう。ハビエルは張本人なのですから、一刻も早くペドロが「パウラのことなどかまうものか」という心境になってくれないと困る。ペドロがこのまま情夫探しに執念を燃やし続けたら、いずれ自分の裏切りは白日の下に晒され、血の雨が降るだろうからね。

ハビエルはこんなことを言うのです:
「いいか、‘カノジョ’っていうのはつきあいが続いてる間しか続かない。だけど‘元カノ’っつったら一生モノだぜ? ‘元カノ’はいつだって好きな時にヤれるんだぞ」(←どんな理論よ)


2) そしてまた、男友達ラファの理論もメチャクチャです。フェミニストが卒倒しそうなことをサラッと言ってる。

「ペドロ、お前はパウラに優しくしすぎたんだ。それがあの子にはダメだったんだ。ガツンとやってやればよかったんだ」だの、「俺は今のカノジョと長らくいっしょにいるけど、それはそれ、これはこれ。俺、そこら辺で動いてるものなら何でもヤるぜ。それがうちのカップル安泰の秘訣。そうそう、キューバみたいな。キューバって貧しくたって幸せだろ。あれってみんな毎日SEXしてるからだぜ」だの。


3) タクシー運転手であるラファが「女性客とヤった」という武勇伝(?)を披露します。その女は「もっともっと!」と激しく俺を求めたなどと得意気に語り、最後にふんぞり返って付け足します:

「それからなぁ………


料金もちゃんと払ってもらったぜ」。

(ここは私、「ぷはっ」と笑ってしまった)


3) 男だけのこの席に、「カノジョいない歴=年齢」みたいな風貌の男友達カルロス君もいるんだが、扱いがヒドい。「恋人ってものは…」とか「えっと、でもキューバは…」とか、彼だって彼なりに口をはさもうとするんだけど、発言の機会を与えてもらえないの。すぐにハビエルの演説や、ラファの暴論で遮られちゃってる。
______________________


面白いんだけど、私、基本的にビバヒルみたいな、カップルが「するための喧嘩をする」ドラマって嫌いなのね。仲直りするために喧嘩をわざわざしているような、ね。この映画の登場人物たちも、やったことは結果的にはそんな感じ。

というか、私の学生時代からの友人関係なんかもこんな相姦図だったんじゃないかな。ってことは、どうなの? ワカモノって、サークルみたいな遊び仲間って、だいたいどこもこんな感じで乱交状態なわけ? まぁ、でも、そうなのかもなぁ……などと、この登場人物を身近な友人知人のケースに当て嵌めたりして観ていたら、やや疲れました。


※ネタバレ気味
しかもね、もっといただけなかったのは、この核の4人(ハビエル=ソニア組、ペドロ=パウラ組)は自分達が「するための喧嘩をする」にあたって、他人を利用したでしょう? 自分達の愛憎劇を進めて行くために、駒をどこかから拾って来るかのように安易に、女友達Pilarの‘純粋な’‘一途な’気持ちを弄び、レズビアンのルシアの性を利用して、おまけに踏み躙ったでしょう?

終わり良ければ万事OK、って話ではないですよ。私は、人間のそういう本能的とも言える部分を、手前の都合に好いように使う、または面白がるという人種を軽蔑するよ。だから、映画途中のそのクダリでは、ちょっと顔が曇ったかな。そこでは眉間に皺が、キッとね、ピクッとな。


でも、まぁ、通して見れば笑って楽しめる映画ではありました。好きか嫌いかと二者択一だったら好きだよ。友人に薦めるかとの問いにも断然YESです。
_____________

(スペイン映画)
(語句メモ・文法解説などはコメント欄で)
EL OTRO LADO DE LA CAMA (Emilio Martínez Lázaro監督、Paz Vega, Ernesto Alterio)
el otro lado de la cama @IMDb
・英題: The Other Side of the Bed、The Wrong Side of the Bed
El otro lado de la cama @Yahoo! Cine
Festival de Málaga. Cine Español

・DVDは2004年11月にmona氏がマドリーのfnacで買って来てくれました。9.95ユーロ。
El otro lado de la cama BSO(サントラ)

監督: Emilio Martínez Lázaro エミリオ・マルティネス・ラサロ
脚本: David Serrano ダビ・セラーノ

出演:
エルネスト・アウテリオ Ernesto Alterio
パス・ベガ Paz Vega
ギジェルモ・トレド Guillermo Toledo
ナタリア・ベルベケ Natalia Verbeke
アルベルト・サン・フアン Alberto San Juan
マリア・エステベ María Esteve
ナタリー・ポサ Nathalie Poza
セクン・デ・ラ・ロサ Secun de la Rosa

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