La Teta y la Luna / おっぱいとお月さま [スペイン映画]
少年テテ、9歳。
生まれたばかりの弟は泣き声の喧しい醜い怪物である。両親は子豚みたいなそいつのことばかり可愛がっている。ママのおっぱいを独占する憎たらしいそいつ。
女の人にはミルクが詰まってるんだ。夜になるとパパがママにミルクを入れているみたい。「あなたのミルクでいっぱいにしてちょうだい、早くミルクちょうだい」ってママがパパに頼んでる声が夜中になると聞こえてくるもん。せっかくパパがママにミルクを注いでるのに、あのモンスターが吸いっぱなしだから、ママのおっぱいはいつか空っぽになってしまう。僕は僕だけのおっぱいを探さないといけない。あいつのせいだ。弟なんて。あぁ、お月さま、僕だけのおっぱいが欲しいよ。おっぱいを僕にプレゼントしてよ。
……と、ここで流れ星。
どうやら願い事が叶ったようだ。海辺の見世物小屋にテテだけのおっぱいが、いや、エストレリータという踊り子がやって来た。エストレリータ(のおっぱい)に、テテは一目惚れをした。エストレリータにはモーリスという夫がいるけれど、もっと厄介な恋敵がミゲルだ。テテとミゲルはエストレリータを追い、行く先々で鉢合わせ。
洗濯物を干すエストレリータのそばをうろちょろする二人。テテはブラジャーを盗んだ。ミゲルはパンツを盗み、海辺を疾走し、盗んだパンツをかぶりだす~♪
ミゲルはテテよりも随分年上だ。そして、ミゲルには「歌」という武器がある。エストレリータに拒絶された時も、立ち去るエストレリータの背に向かってミゲルは往来の真ん中で朗々と愛の歌を捧げた。夜が更けても雨に降られてもミゲルはエストレリータとモーリスの寝所であるキャンピングカーの外に立ち尽くし、歌を捧げ続けた。
テテは思った、「僕も歌を歌えるようになろう」…………
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さて。
・『ニューシネマパラダイス』が1989年で、主人公の少年が10歳に届くか届かないかで、愛称が「トト」。(※トトの画像をいくつか)
・『おっぱいとお月さま』は1994年で、主人公の少年は9歳で、愛称が「テテ」。(※少ないけどテテの画像)
これ、間が5~6年も空いていたから94年当時、私は気づかなかったんだけど、うーん、どうかね……狙ってた…のよ…ね? そう解釈していいかい? 面立ちも似ていないとは言えない、同じ年恰好の男児を主役に据えて。ね? (制作者はともかくとして)宣伝者の意識にはあったでしょ? DVD収録の予告編で、主役のBiel Duránのことを「ビエル・ドゥラーン坊や」とか「ビエル坊や」と説明していたのを見て、その思いが濃くなった。そして……
「柳の下に泥鰌は居なかった」のではありませんか?
(続きはコメント欄で)
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(スペイン映画; フランス)
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・おっぱいとお月さま@ぽすれん
・おっぱい~@シネマカフェ
監督: ビガス・ルナ Bigas Luna
製作: Xavier Gélin Stephane Marsil
製作総指揮: アンドレス・ビセンテ・ゴメス Andres Vicente Gomez
脚本: Cuca Canals ビガス・ルナ Bigas Luna
撮影: ホセ・ルイス・アルカイネ Jose Luis Alcaine
音楽: Nicola Piovani
出演:
Mathilda May マチルダ・メイ
Biel Durán ビエル・ドゥラン
Gerard Darmon ジェラル・ダルモン
Miguel Poveda ミゲル・ポベダ
Abel Folk
Laura Mana
Genís Sánchez
Xavier Masse
※Miquel役のMiguel Povedaは歌手です。Miguel Poveda オフィシャル
・アルバム『Zaguan』
・アルバム『Viento del Este』



Comments
これまでの鑑賞記録をみたところ、私が好むのは
○泣けるもの
○(くすっと)笑えるもの
○こどもモノ
○わかりやすいやつ
そして私があんまり得意としないのは
△わかりにくいやつ
△悲劇
△アルモドバルとビガス・ルナ
そして私が忌み嫌うのは
×血
×セックス
×痛み
×暴力 なのであるな。
それではこの『おっぱいとお月さま』はどうか。
○――こどもモノ,くすっと笑う
△――ビガス・ルナ
じゃぁ、×の要素は?
×――セックス ………だろうか?
ちがう。
そりゃたしかにこの作品にはセックスシーンがあったけれども、私が「×」をつけるほどにヒドいものではなかった。私が「×」をつけるセックスシーンは、『ルシアとSEX』とか、ああいう時です。
だけど、だけど、だけど、『おっぱいとお月さま』は、総合評価はやっぱり「×」です。私には「×」です。オオバツ。
しかし、その理由を私は説明できるだろうか……
↓↓↓
Posted by: Reine | Friday, January 27, 2006 at 22:07
三大欲求のうちの二つが重なることが私は生理的に耐えられないのである。と言っても、「寝ながら食べる」や「寝てるのをSEX」は、私が想像し得ない光景なので、留保。
問題は、だから、「食べながらSEX」である。
飲食と媾合が同時に現れることに吐き気を覚えるのですよ、私は。性欲絡みの事物(そして人)と、食欲にまつわる事物とが共在……併存? ふさわしい語が見つけられない……まぁとにかくいっしょになっていると、気持ち悪くて仕方ないの。
だから例えば、ダメなのは「女体盛り」だ。あるいは、昔ダメだったのはハーゲンダッツのCMだ。(なんか、もう、艶かしい男女が「あーん」「ぺろりん」みたいな)
あるいは、さっき上で「人」と書いたけど、たとえば誰だ、例えば………たとえば豊丸がふつうにレストランで食事していても、その姿を見ただけで私は吐き気を催すだろう。同じレストランには居られない。
(……豊丸って……ふ、古すぎるよ、他になんか思いつかなかったんかい>我)
(つづく)
Posted by: Reine | Friday, January 27, 2006 at 22:33
だってね、この作品、そういう視点で観てごらんって。そういう私のような体質の人間にはゲンナリするシーンの連続よ?
1) (上述) パパの精子をママが「ミルクちょうだい」と言ってる云々
※ まぁ、スペイン語の「leche(ミルク)」には「精液」の意味があるので、そういう、子供ならではの勘違いですという、なんということのないシーンなのですが。
※本作品はカタラン(カタルーニャ語)ですけれども、「ミルク=精液」という俗語事情は同じなのでしょう。
2) エストレリータが足の臭い(←「匂い」とは書かない)のフェチだとかで。男の靴に鼻を、というか顔ごとつっこんで、深呼吸ですよ。そして男の足指をしゃぶるんだよね。おぇぇですわ、おえぇぇぇぇ。書いているまさに今も吐き気がする。
3) んでもって、カリフラワーの味だぁ、ブルーチーズの味がするだぁ。ほんとに、ビガス・ルナって監督は……。あたしは、この人とレストランで相席を頼まれてもことわるよ。
4) 男が女に性器をしゃぶらせようとしていると思しきシーンにても、それを立ち聞きしているテテ少年の想像では、「フランスパンをかじっている」ことになるわけよ。そういう映像が挿まれるわけよ。「あなたのフランスパンはちょっと古いけど硬くて美味しくて」「ほら、もう一口パクッと」的なセリフと共に。サイテーだよ、監督。
5) エストレリータのもう一つのフェチといえば、「(男の)涙」。小瓶に溜めているんですと。その小瓶に指をつっこんでしゃぶったり、男が泣くと、頬っぺたを流れ落ちる涙をじかに舐め上げたり。
心の汗だ、頬を伝うダイヤだ、言っても分泌物だよ?
他人の体から分泌された液体が自分の体の中に入るなんて、気が狂いそうだ。しかも、経口であるから味覚を伴うんだぜ?
耐えられない。
6) そして、まぁ、「交接」とはいえませんけど、下半身関係ということで、「おなら」ね。この映画では非常に重要な小道具として「おなら」が使われているのです。エストレリータの夫モーリスの芸が、「おなら」芸ですから。
ほら、ストリップ小屋の姉さんとかが、股間から矢をフンッて飛ばして風船を割る、みたいな。あれの、まぁ、空気の出てくる場所がちょっと違うっていう。そういう芸。
食事のテーブルを前に観客は、ナイフやフォークを手に手に、そんなモーリスのおなら芸にやんややんやの大喝采を送るのでした。
耐えられない。エチケット袋を持ってきてくれ。
芸を離れて二人きりの場でも、エストレリータが愛を囁きながら、「おっきいの一つお願い♥」「よし来た、任せろ、んーーーー、ボンッ」「あぁ、なんて素敵な貴方(ウットリ)」とか、ありえない。気持ち悪すぎる。うちの隣には引っ越してきて欲しくないカップル。
Posted by: Reine | Friday, January 27, 2006 at 23:04
テテ少年がエストレリータと立ち話をするうちに思わず乳房にチョコンと指先で触ってしまうシーン。あれはいいよ。ああいうのは私の「○――子どもモノ」というチェック項目でプラスポイントですよ。
でもね。(ここからはテテ少年の白昼夢だと思うのだけど)
エストレリータが乳房を搾り、その先端から白濁した液体がほとばしり、テテ少年は大きく開けた口でそれを受け止め、喜悦の表情を浮かべ……
なんてさ。悪趣味だと思うよ。
もう、これは仕方ない。これは「感覚」の違いだから。そういうのは人それぞれでしょ。あなたの嫌いなゴキブリを私はふつうに退治できるが、あなたが平気で踏み潰せる毛虫を見たら私は身動き一つできなくなる。
私はこの作品から臭って来る「食」がおぞましいので作品自体がNGです。という話。
Posted by: Reine | Friday, January 27, 2006 at 23:30
1) 「人間の塔; castellers」についてはhttp://www.castellersdebarcelona.org/eng/index.htm
「castellers」イメージ検索結果
・http://home.att.ne.jp/sun/exosaka/barcelona_tayori.html
(日本・スペイン文化経済交流センター)
NHKの隙間埋め番組『世界おもしろスポーツ』でも以前この塔を取り上げてた。ように思う。つまり、伝統的祭りとしてのみならず、「スポーツ」的要素(競い合うとか、チーム対抗とか、練習とか、コーチとか、etc.)があるものなのですね???
Posted by: Reine | Friday, January 27, 2006 at 23:46
2) バルセロナ方面での私の大好物、「pan tumaca」が美味しそうでした。
3) パリからやって来たというエストレリータ&モーリス夫妻が住み着いたキャンプ場というのは、Camping Filipinas
4) gabacho, cha
(Del prov. gavach, que habla mal).
1. [形] Natural de algún pueblo de las faldas de los Pirineos.
2. [形] Perteneciente o relativo a estos pueblos.
4. francés.
Posted by: Reine | Friday, January 27, 2006 at 23:49
reneyamaさん、おこんばんわ~。
私もこの映画苦手です。ハビエルが出ているから見たようなもののハビエル探しが目的だったのでほとんど早送りですわ。それで、私もダメなシーンが結構あります。オナラ、乳飛び、両方ダメでした。
reneyamaさん、同じくビガス・ルナ監督の「ゴールデン・ボールズ」はご覧になられたことありますか?
Posted by: benita | Saturday, January 28, 2006 at 00:22
benitaさん
ホッよかった(←なんとなく)
いやぁ、これ、好きって人は好きだと思うので、悪く書きにくかったんですよ。
「食と性の混沌」というシーンを一切合財排除して観たら、私だって、きっとこの作品は好きですよ。「子どもモノ」、弱い私ですし。でも、やっぱり、ダメ。この生理的嫌悪感は頑張っても頑張っても排除できないです。
Javierが出ていたなんてIMDbのキャスト一覧を眺めてみても尚、キョトンです。どこ? どこだろう。見逃しました……。面目ない。
そして「ゴールデン・ボールズ」。
DVDレンタルでそろそろ借りられるんでしたっけ? アラスジを読んで面白そうだとは思うのですが、IMDbの評点が低いので警戒しているところです。benitaさんはどうでしたか?
(私、IMDbをモノサシにしているところがあるので…)
Posted by: Reine | Saturday, January 28, 2006 at 00:36
1) 乳飛び……! エストレリータの搾った乳の描く放物線をテテ少年が口で受け止めるシーンね。
そうそう、ほんとに食欲を減退させられた。
なんていうかさ、ぬるい牛乳っていうだけでもその味を想像して「うげっ」となりませんか? そして牛乳じゃなくて母乳なんですよ? 母乳は私は味を知らないけど、美味しそうだとは想像しない。
このシーンでは、テテ少年の口は完全にはミルクの放物線を受け止められず、顔にも飛沫が散っていく。「あぁ、乳が皮膚の上で乾燥したら臭そうだ……」とか、そういう余計なことを考えた私がいけないのかよ、と。
2) エストレリータの乳首からじかにゴクリゴクリと飲むシーン
ここなんて、ストーリーを離れて、あの子役の男児の行く末を案じてしまったよ、私は。撮影とは言え、仕事とは言え、9歳の子どもに乳房を口に含んでノドを鳴らすように指示をするっていうのはいかがなものか、と。
なんか、微笑んで見ていられるシーンではなかった。
もう、しょうがない、こういう感覚は。
Posted by: Reine | Saturday, January 28, 2006 at 00:46
reneyamaさん、こんにちわ~。
>ハビエル登場場面
テテがお父さんに連れて行ってもらったラス・ファレラス水道橋ですれ違うローマ人の行進、その前から四人目の兵士です。私はここを発見するためつまらないシーンをい~っぱい目を皿のようにして見ました。つまらないシーンがいっぱいなんだからやっぱり映画も詰まんないんですよ。
>「ゴールデン・ボールズ」
私はハビエル映画の中では「Extasis」と並んで好きな方にはいります。彼の役柄はバカで女にだらしなく、実体の無いものをあるように見せかける大ボラふきです。ハビエルファンじゃなかったらちょっときついキャラですが、ラストシーンがいいんです。
前のスペイン語の先生('64生まれサンタンデール出身)は「この映画は当時のスペインをよく描いている。建築ラッシュで誰も彼もが不動産で金持ちになろうとしていた。」と言っていました。
Posted by: benita | Sunday, January 29, 2006 at 12:50
benitaさん、こんにちは。
> 前から四人目の兵士
↑
わかっ、わからねぇっ。
すっごい。ハビエルのファンにしたって、そう簡単には気づけないのではないですか? さすがだなぁ、benitaさん。
> 建築ラッシュで誰も彼もが不動産で金持ちになろうとしていた
↑
あぁ、なんだか、この先生の言葉を読んで興味が湧きました。勉強になりました。そうか。93年公開ということは、92年~93年辺りの世相を反映するということであって、えーっと、つまりはセビージャ万博とバルセロナ五輪で、という時期ですか。
ちょっと調べてみたくなりますね。
Posted by: Reine | Sunday, January 29, 2006 at 17:22
こんにちは。
ああ、こんな話でしたっけ…と記憶の糸を手繰り寄せています。
薄汚れたトレーラーのなかに少年の夢と妄想が詰まっていたという話だった気がしていたのですが、reneyamaさんのおかげで、観るに耐え難かった部分も大分よみがえってきました(笑)
○、△、×での分類、興味深いです。
自分の趣向を分析できると、観る前から大体嗅ぎ分けることが出来ますよね。
Posted by: さち | Monday, October 02, 2006 at 08:55
あぁ、さちさん、甦っちゃいましたか。すみません。
私の好き嫌いの傾向について自分のためにもまとめてみると、私は基本的にエロ(セックス)には厳しいですね。「このシーン、要らないじゃん」「省けたはずじゃん」って思っちゃいがち。
子供が出てるのはたいがい好きだと思って来たけど、数を重ねて観て来ると、その中でも色々と感じ方が分かれてくるものなのですね。
『おっぱいとお月さま』は、男性がブログなどで褒めてるのは不思議と納得しちゃうんだけど、女性が、特に「男の子が可愛かった」といったトーンで褒めているのを見かけると、「ほんっとに? ほんっとに良かった? ほんっとに好き? ほんっとに可愛いって思った?」って聞きたくなってしまう。不思議です。
こないだの『マカロニ・ウエスタン 800発の銃弾』でも、このくらいの年恰好の男の子が娼婦の巨乳(美乳だが偽乳かもしれない)をチョンチョンと指でつっつくシーンがあったのですが、あっちは特に眉を顰めることも無く観ていられたんです。
どこが違うんでしょう。ふしぎ。
Posted by: Reine | Tuesday, October 03, 2006 at 23:46