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Sunday, January 08, 2006

El Mariachi / エル・マリアッチ [メキシコ映画]

Mariachi(※ メキシコ映画 / 米)

ギャングのアスールは収監されている。懐に入るはずだった大金は共謀者だったモーリシオ(通称‘モコ’)に独り占めされた。そればかりか、モーリシオが遣わした男たちに消されてしまうところだった。危うく難を逃れたアスールはモコへの報復に燃え、脱獄した。

そんな折、マリアッチ演奏者の若い男‘マリアッチ’がアクーニャの町に流れ着いた。ミュージシャンとして雇ってくれと酒場の店主に頼んだが、その店にはすでに御自慢のフルバンドが雇われているものだからすげなく断られ、肩を落として出て行った。

さて、アスールはギターケースに銃器を隠し、酒場でモコを探す。ついさっきまで‘マリアッチ’が居たあの酒場である。アスールは居合わせたモコの手下4人をあっさりと撃ち殺すと、悠然とビールを飲み干して店を後にした。

モコの配下の男たちはアスール殺害に躍起となる。「黒い服を着てギターケースを持った男を探せ」。血眼になったギャングたちの指示とあれば町民も協力せざるを得ない。混同された‘マリアッチ’はワケもわからぬまま男たちから追われる身となる。必死で逃げるうちに幾人かを殺さなければならなかった。身を隠す場所を求めて飛び込んだBARで‘マリアッチ’は美しい女経営者ドミノと知り合うのだった。
______


昨年来、映画鑑賞に根を詰めてきたので、さすっっっがに疲れてる。たまには、googleで検索したりいちいち停めてコトバを聞き取ったりせず、神経を消耗しないで済む作品をダラダラとただ観たかった。しかもすげぇ短いやつを。小難しいこと考えず、何にも憤りも嘆きもせずに、ぼんやりと眺めていたかった。

そういう用途むきの作品でした。楽ちん。

コトバもゆーっくり。
ふざけて(冗談で)喋ってるシーンかと思ったくらいにゆっくりだった。
セリフ少ない。
ストーリーも単純。
ワクワクもハラハラもドキドキもムラムラも凄くするわけじゃない。
面白いけどね。
ぬぼーーーっとな。
人がいっぱい殺されてるのに、なんだろうか、あのノンビリ感は。
眉毛や白髪を抜きながら観ていられたくらいだ。

そしてあっけなく終わる。
____

スペインに男友達がいる。彼はインテリでありボンボンでした。趣味が映画製作だった。Cortometraje(短編)の。ちっちゃい記事に載るような。「ここの部分の音楽も自分で作ったんだよ」と嬉しそうに語る。

ロケ地も、「あ。これ、いつもの別荘じゃん!」「そうそう、あそこの庭。隣の家がうるさいから留守の間にね。……で、このシーンはこのマンションの地下駐車場」といった風。

出演者は私も呑み会の席でいっしょになったことのある友達が多く。「私、この悪魔の人がいい。紹介してよ」「あいにくその男は、さっき死体で転がってた女の子のカレシだ」といった感じ。夜の街を飲み歩いている時に出会った男の子を私に紹介してくれる時にも、「コイツ、ほら、右腕もげたヤツ」という説明がなされるような。(どんなC級ホラーだよ)


あの彼の作品を見せてもらった時のような印象ですわ、この『エル・マリアッチ』。


やっすい。素朴。


実際、7000ドルしかかかってないってさ。
それを含めてでも、それ抜きでも、褒めたい人は褒めるでしょう。

私にとっては息抜きでしたよ。いつもなら映画を観終わった時点でまず肩で息をする感じだし、こうしてUPし終える頃には燃え尽きているのだけど、今夜はこの分ならあと1本イケる。実際のところ、90秒の会話を聞き取ってそれについての解説を書くのに2時間かかることも時にはあるんですわ、普段は。

「あたし、何やってんだろ……」「もうフツウに映画をただ観たい…」と、このところ少し気が狂いそうでしたから、疲れない映画でサクッと済んでちょうどよかった。

El Mariach @IMDb
エル・マリアッチ @みんなのレビュー
エル・マリアッチ @goo映画
エル・マリアッチ @映画生活
エル~@シネマカフェ

監督: ロバート・ロドリゲス Robert Rodriguez
製作: カルロス・ガジャルド Carlos Gallardo ロバート・ロドリゲス Robert Rodriguez
原案: ロバート・ロドリゲス Robert Rodriguez
脚本: ロバート・ロドリゲス Robert Rodriguez
撮影: ロバート・ロドリゲス Robert Rodriguez
音楽: マルク・トルヒージョ Mark Trujillo アルバロ・ロドリゲス Alvaro Rodriguez ファン・スアレス Juan Suarez セシリオ・ロドリゲス Cecilio Rodriguez エリック・ガスリー Eric Guthrie
 
出演:
カルロス・ガジャルド Carlos Gallardo (Matthew Broderick似)
コンスエロ・ゴメス Consuelo Gomez (岡江久美子似)
ハイメ・デ・オジョス Jaime de Hoyos
ピーター・マルカルド Peter Marquardt (私の知人似)
レイノル・マルティネス Reinol Martinez

半額半蔵 ガン・アクション (『エル・マリアッチ コレクターズ・エディション』 『デスペラード コレクターズ・エディション』 『レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード コレクターズ・エディション』) [DVD]
エル・マリアッチ [VHS]
エル・マリアッチ【字幕版】 [VHS]

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Comments

刑務所内からマフィアがシャバの手下どもに指示を出して、自分が外にいると同等か、下手するとより効率的な成果をあげていて勢力も拡大する一方である。

というようなのを、ついこないだの『CBSドキュメント 60MINUTES』でやってたよ。ほんとについ数日前。

アメリカで放送されたのは昨年だね、http://www.cbsnews.com/stories/2005/05/12/60minutes/main694851.shtml

> how a bunch of gangsters went to one of the most maximum-security prisons in the country, and turned it into their criminal headquarters.

このリポートでは、たしか「nuestra familia」というヒスパニック系ギャングの勢力図について説明してたよ。

これ、面白かった。けど、ヒドいもんだぜ。

まぁ、ちょうどよかった。『エル・マリアッチ』の中でアスールが牢屋の中でやってたのは、きっとこういう仕組みの原型なんでしょう。

Posted by: Reine | Sunday, January 08, 2006 at 21:21

何がヒドいって、悪人のgringo(※)の男のセリフ回しが、もう……。That's 棒

gringo: 外国人,異人,外国語の話者; (特に中南米の人から見た)アメリカ人,ヤンキー

いくら「gringo」役だからとは言え、ここまで平板にスペイン語をしゃべる外国人は居らんだろう、と。ヒドすぎる。と、眉を顰めたのですが、この役者の詳細を見に行きましたところ……

Peter Marquardt
まぁ、そこを読んでみて。
「スペイン語が話せず、セリフはカンペを見ていた。長ゼリフになるとサングラスをかけて(目を隠して、か)、しゃべれるように見せていた」。

もー、それならしかたねーや。
かけてた、かけてた、サングラス。
棒万歳、VIVA棒。

ってね、この映画、全編こういう感じなんだよね。「しゃーねーや、許したる」気分になっちゃうの。

Posted by: Reine | Sunday, January 08, 2006 at 22:01

アスールがビールを頼むときに必ず添えるセリフは「En botella, güey.」

güey.
m. Méx. Persona tonta.

そして、そもそもタイトルのマリアッチとは何かというと、
mariachi o mariachis.
(仏 mariage, matrimonio).
1. m. Música y baile populares mexicanos procedentes del Estado de Jalisco.
2. m. Orquesta popular mexicana que interpreta esta música.
3. m. Cada uno de los componentes de esta orquesta.
4. m. Conjunto instrumental que acompaña a los cantantes de ciertas danzas y aires populares mexicanos.

メキシコのハリスコ州で生まれた民俗音楽[集団]

Posted by: Reine | Sunday, January 08, 2006 at 22:11

マリアッチはホントにうるさいです。
音楽的にも好きになれません。
パゴジ隊の方が全然良いですよ。
同僚とレストランでメシを食ったとき、
その同僚の娘たち(3歳くらい)のすぐ傍にマリアッチ隊が来て演奏を始めたのです。
娘たちは大泣きし始めました。

ある日曜の休日、隣の家にマリアッチ隊が来ました。
寝られませんでした。
マリアッチにでいい思い出は作れそうにありません。

Posted by: ユースケ | Thursday, January 12, 2006 at 10:26

「うるささ」については、学生時代の自分たちの出してた音量を思うと何も言えない私だ。「娘たちは大泣き」どころではなかったかも。

Posted by: Reine | Thursday, January 12, 2006 at 21:39

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2009年のサンダンスで監督賞を受賞したキャリー・フクナガ監督の『Sin Nombre』が『闇の列車,光の旅』という邦題で初夏に公開されます。 それを観る前に少しだけマラ・サルバトルーチャなどについて予習をしておこうと思いyoutubeをうろうろしていたらディスカバリー・チャンネルの『Discovery Channel - Maras, una amenaza regional 』というドキュメンタリー番組を見かけたので、ここ2週間くらいかけてちびちびと見てみました。 [E:pen] マラ・サル... [Read More]

Tracked on Sunday, February 07, 2010 at 12:01

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