DELE (Diplomas de Español como Lengua Extranjera)
試験日が迫っているからか、このところDELEについて質問がちょこちょこっと来るので、ちょっとまとめとこうと思って。
(※05年10月: 元記事UP)
(※06年8月: リンクなどの再チェック、加筆・修正)
(※07年1月: リンクなどの再チェック、古い情報の削除、そして加筆)
(※09年3月: リンクなどの再チェック、古い情報の削除、そして加筆)
2009年の日程
日本語: DELE(外国語としてのスペイン語検定試験)@Instituto Cervantes (Tokio)
スペイン語: 2009年の試験日程@Instituto Cervantes (España)
申込: 3月2日(月)~4月24日(金)
試験: 5月16日(土)、17日(日)
申込: 9月1日(火)~10月16日(金)
試験: 11月14日(土)、15日(土)
そもそもDELEとは
セルバンテス文化センター東京の説明: DELE(外国語としてのスペイン語検定試験 スペイン文部科学省認定証)はスペイン文部科学省の下に、スペイン国外ではセルバンテス文化センターが実施する、高い信頼性をもったスペイン語能力試験です。……略……
各級の説明
A1入門レベル(2009年5月新規開設)
基本的な日常表現を理解し、使うことができる。
B1(INICIAL 初級)レベル
日常生活において適切なやりとができる。自分の要望などを説明できる。
B2(INTERMEDIO 中級)レベル
専門用語を必要としない日常の通常会話において問題なくコミュニケーションができる。
C2(SUPERIOR 上級)レベル
高度な言語力と文化背景に対する知識が必要な状況で、充分にコミュニケーションできる。
新設の級について
www.dele.jpのトップページより: スペイン語の扉を開く第一歩「A1入門レベル」スタート!(2009.1.5)
2009年5月試験より、今までの3レベル(初級、中級、上級)に加えてA1レベルが新設されます。A1はヨーロッパ評議会の定める語学力評価基準(全6レベル)の第1レベルに位置し……略……
評価基準(全6レベル)云々について
※ALTE: The Association of Language Testers in Europeのこと
※当該評議会の示す語学力評価基準表: http://www.alte.org/can_do/framework/table.php
※DELEの新設A1級も含めたALTEとの対応表: ALTEとの対応表
※ALTEとの対応表(PDF)
では、「セルバンテス協会」のサイト中、DELE説明ページ(Diplomas de español como lengua extranjera DELE)へ:
・試験の説明および各級のレベル説明
・各級の試験構成
・FAQ
他にCentro Virtual Cervantes セルバンテス・バーチャル・センターにも各級ごとに試験内容の説明あり。
・‥…━━━☆・‥… ↓ちょっと情報が古いかも↓ ━━━☆・‥…━━━☆
過去問を覗いてみる。(DELEのTOP⇒Candidatos⇒Modelos de examen)
初級(Inicial)
1. 読解(40分) 選択肢解答
2. 筆記(50分)
「作文」という感じではなく、スポーツクラブ入会用紙に記入するとか、ペット雑誌に自分の犬のことを投稿するとか、学校の掲示板に「バンドやろうぜ!」のビラを貼るときの文面とか、そういう‘文章’。
3. 聴解(30分)
4. 文法・語彙(40分)
5. 口頭試問(10分)
中級(Intermedio)
1. 読解(60分)
長文(450語以内)が4編。それぞれにつき選択肢解答。全12問。
2. 作文(60分)
手紙を1通と、作文1題。それぞれ150語~200語。
3.聴解(30分)
ヒアリング4題に対して質問が計12問。(音源はニュース、会話、インタビューなど)
4. 文法・語彙(60分)
5.口頭試問(10~15分)
上級(Superior)
1. 読解(60分)
・長文(800語以内)が3編。それぞれにつき選択肢解答。全9問。
・あるインタビューにつき、左側にインタビュアーの質問が10個、そして右側には応答が10個並んでるので、質問と応答とを組み合わせなきゃいけない
2. 作文(60分)
フォーマルな手紙を1通と、作文1題。それぞれ150語~200語。
3. 聴解(45分)
ヒアリング4題に対して質問が計16問。(音源は2人以上の人間の会話、ニュースなど)
4. 文法・語彙(60分)
5. 口頭試問(10~15分)
答え合わせもあります。「Clave de respuestas」というところ。
他にCentro Virtual Cervantes セルバンテス・バーチャル・センター(前出)にも、各級の各分野をクリックする時に矢印を追っていけば、むか~しの問題が見られそうだ。こんなようなメニューから進めるようになっているでしょ?
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
※私のこのblog内では、
・成句をちょっとだけ集めたりとか、
・作文の‘お題’を挙げてみたりとか
・参考書などを紹介したりとか、
・時事用語など語彙を集めてみたりとかしています。
※他に、スペイン映画カテゴリにも成句や語句の大量のメモがあります。
※それから私のDELEの結果はここ。中級は勉強開始から半年後、上級はそこからさらに一年半後に受けた。
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Comments
こんなに真面目な‘記事’を書いたのは、昔々のサイト時代(2000年~)以来、おそらく初めてのことだ。5年間、よくまぁふざけ続けて来られたもんだと君が言ったから10月9日は真面目記念日。
あと、ちょっと不思議だったのですが、過去問掲載ページにはこの春の試験が科目別にあるんだけど、なんで時々すんごい重いの(1695KBとか)が混ざってるんだろう?
Posted by: Reine | Sunday, October 09, 2005 20:01
日本に帰ったら受けてみるとするか。
初級を・・・。
Posted by: 石井 | Monday, October 10, 2005 08:54
おっと。こんばんは。
そんな風にコメントいただくと、こんなことをチマチマとまとめた甲斐がありますわ。
過去問(↑)、面白いでしょ? DELEの受験勉強って苦しいというより楽しい方が多めだったというのが実感です。
Posted by: Reine | Monday, October 10, 2005 09:03
スペインのスペイン語とメキシコのスペイン語は、口語だと違うところが多いよね。
こちらのスペイン語の嫌いなところは、相手が言っていることがわからないときに聞き返す"¿Mande?とか、電話に出た時に相手が探している本人の場合に言う"Su servidor."とか、「お前は奴隷か?」と訊きたくなります。
と言いつつも、最近は¿Mande?と言ってしまうんですが。
Posted by: 石井 | Monday, October 10, 2005 18:40
私、その辺よく知らないのですけど、こういう説明を見かけちゃったりするとさ、もう挨拶としての一つの型になってるんでしょうって十分にわかってたとしても、やっぱり「あーー、これ、慣れないーーー」ってどこかで思っちゃうと思うわ。
Posted by: Reine | Monday, October 10, 2005 19:16
かなり参考になりました。私も受けようかしら、スペイン語思い出すためにも・・。
実は大学4回生3年生のとき受けました。で受かったんですが、レベルはDiploma Basico ってやつだったと記憶してます。HP見るとBasicoってやつがないんですが、これは今のInicialにあたるんですかね。それともIntermedioですかね?
後ろの席で筆記試験を受けてた人が、Lapiz使えっていわれてたのにboligrafoを使ってしまい、途中で気づいて泣いてたのが印象深く残ってます。
Posted by: waleska | Monday, October 10, 2005 20:29
あら、参考になったとは嬉しいですね。真面目記念日はやってよかったな、それじゃぁ。たまには参考になる記事も書かないとな。
BásicoはIntermedio。らしいぞ。私もつい最近まで知らなかったよ、名称変更のこと。てへへ。
私が受けた時の思い出としては……:
学校の対策コースでいっしょに学んでいたドイツ娘が、これがまぁ、いい奴だったんだけどveryガラの悪い人だったんだがね、彼女は一通り試験が終わってみて手ごたえが全く無かったらしくて。
もう一人のクラスメートで、お品のあるブラジル人女性でちょっと我々よりも年齢が上の人がいたんですけど、この人はこの人で、謙遜とかをしてくれることがない人で。
試験終わって廊下で「どうだった?」みたいな会話をしてた時に、ブラジル女性が「できたわ」なんつっちゃったもんだから、ドイツ娘が「そりゃー、アンタはできて当たり前よ!」とブチキレて睨みつけて立ち去っていってしまいました。
っていうのを、トホホ感・ヤレヤレ感 満載で思い出した次第です。
Posted by: Reine | Monday, October 10, 2005 20:53
ついでにこのドイツ娘についてですが:
そりゃぁね、彼女はね、「hacer la pelota(ゴマをする,おべっかを使う)」という頻出成句は知らないのに、「lamer el culo(ケツの穴を舐める → へつらう,取り入る)」というストリート成句(?)は授業中にでも使ってしまうというようなね、そんなフレーズを用いられて先生がハッと息をのんで目を大きく見開いてしまったようなね、そういう勉強をしているような娘でしたからね、そんなんじゃ合格はするわけないですよ。
registro…って日本語では何というのか、「言語使用域」と言うのですか? 位相??? っていうのとはまた別モノなんですか? まぁ、つまりregistroですわ。コトバのTPOみたいなもん???
で、registroがどうしたかというと、そのドイツ娘にはregistroまでわかっていて欲しかったです。cama(ベッド)とcalle(ストリート)でもコトバは覚えられるもんでさ。だけど、camaとcalleで覚えた人のスペイン語は、決して学んで得たものじゃないから。聞くに堪えないっすよ。
彼女のようなアプローチではDELEの壁は高い。そう思ったのでした。
Posted by: Reine | Monday, October 10, 2005 21:00
はじめまして。DELE INICIALの問題を解いていて、疑問に思ったことを質問させてください。
それは、各問題文の冒頭に現れる「Vas a 不定詞」の形式です。「ir a 不定詞」で「未来、・・・しようとしている、する予定である、つもりである」と習いましたが、問題文の冒頭で使われる「Vas a 不定詞」はどういう感覚なのでしょうか?「Vas a leer un texto y/・・・」は「君は問題を読もうとしている それから・・」? 少し、戸惑っています。よろしくお願いします。
Posted by: たんぽぽ | Wednesday, October 25, 2006 09:52
たんぽぽさん
それ(vas a leer …)は特に気にしたことがありませんでした。「貴方は文を読みます、そして答えます」みたいな言い回しは、そういえば日本の設問文とは感覚がちょっと違いますね。
日本でいうところの「次の文を読んで問いに答えなさい」のようなものだと受けとめておけばいいですよね。あまり深く考えないでよいように思います。
※他にどういう言い回しがあるのでしょう
・Lea con atención ナニナニ. A continuacón responda ドレソレ. (ナニナニをよく読み、ドレソレに答えなさい)
↑
こういう言い回しだと日本のテストっぽくてシックリ来るのではないでしょうか。
・A continuación oirá ナニナニ. Elija la respuesta adecuada.(これから貴方はナニナニを聴きます ⇒ これから放送するナニナニを聴いて最も適切なものを選びなさい)
・Se le plantean unas situaciones comunicativas, (いくつかの状況があなたに提示されるので云々 ⇒ それぞれの状況にあった回答を選びなさいとか云々)
Posted by: Reine | Thursday, October 26, 2006 10:29
私はinicialにしか受かってないんですが、intermedioはまだまだ受からないだろうなー。今全然勉強してないし。過去問は以前はweb.archive.orgで追っていけば何年も前の問題が拾えたのですが、今やってみたらうまくいきません・・・
Posted by: りんご | Sunday, October 29, 2006 23:23
りんごさん
そうなのですよ。前はもっと簡単に過去問が見つけられたような気がしていたのですが、この夏久しぶりに見てみたらなんだかわからなくなっちゃいました。残念。見つかったら教えてください。
Posted by: Reine | Wednesday, November 01, 2006 14:02
インタースペインのDELE試験対策コース募集開始という記事、もうちょっと早く気づけばよかった。
Posted by: Reine | Sunday, February 04, 2007 13:31