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Saturday, July 09, 2005

Todo Me Pasa a Mí [スペイン映画]

todo me pasa a mi買ってすぐに一度観たことあるんだけど、観なおしてみた。

この映画は、いや、映画っていうか舞台だなぁ。発声からして映画じゃないと思う。シーンの切り替わり方もいかにも「暗転」という感じです。いや、私は舞台はよく知らないけど、知らない私でもそう感じるくらい、そうなんだ(※できればpiaさんたちに観ていただきたく)。だから、映画として観てると「(演技が/セリフ回しが)下手」に見えちゃう。舞台を見てる気分にさせられて、演技が(映画としては)わざとらしく見えてしまう。

ストーリーはジーンと感動するようなことは無いよ。(やや下品になりそうなラインの)コメディだし。だけど、これはスペイン語の勉強にはいいと思うよ。「文法とかはもういいから会話の練習を…」などと願ってる人とか、これからスペインに語学留学しようと思ってる人は、これをDVDGOとかで買って、セリフ聞き取って(というかスペイン語字幕もあるから楽だしね)、シャドーイングつうの? あれをやったらいいんじゃないかな。それくらい、会話が活発。

もともと舞台用のおはなしだったろうと思うのだが、そのためか、いろんなディテールがセリフで説明されてるというか。人物の目の動きとかを大写しにすることでストーリーが説明される、なんていうことが少ないの。私、舞台のことがよくわからないからこの辺のことをうまく説明できなくてもどかしいのですが。

つまりセリフがおもしろいの。言葉遣いが若いし、しかしながら学校で習うような成句・熟語もわりと多く出てくるし、みんなハキハキしゃべってるから聞き取りやすいし、方言が強いとかも特に無く、人生哲学みたいな小難しいことをあまり言わないし。これでスペイン語会話の抑揚に慣れておいてから留学生活を始めたら、どうかな、けっこう楽なんじゃないのかな。


ストーリーは、まぁ、凡庸っちゃ凡庸。「男女6人秋物語」的。男3人(Ángel, Edu, Óscar)、女3人(Txell, Aina, Elena)。この6人の中で、誰が誰に気があって、結局くっつくのかくっつかないのか、コクるのかコクらないのか、というストーリー。(でもつまらないということは無いからね。ところどころニヤニヤするし、声出して笑っちゃったシーンもあった)

女性陣(3人でルームシェア)
TxellとAina: レズビアンカップル。ちょーーーっとなんだか隙間風が吹き始めたような、微妙な空気。

Elena: ものすごくうるっさくて空気読めないっていうか口が悪いタイプ。男日照り。自分の男運が悪いのについてグダグダとダラダラと喋り続ける。アタシってついつい考え過ぎちゃうのよだの、アタシって孤独だの、アタシのことなんて誰も理解できやしないだの、私を理解し価値を認めてくれて愛してくれる男が必要なのだの、休み無くセックスしてキスしてくれて私を所有して誘惑し続けてくれる男が欲しいだの、なんだの。それで周囲を巻き込むタイプ。(あーもー、すげー、我が身を見ているようでたまらんな、この女。でも、絶対に絶対に絶対にアタシの方がElenaよりは少しだけマシ)

男性陣
ÁngelとEdu: ルームシェア。‘ガキ’の頃からのつきあい。

Óscar: 布教のためにカルカッタに行っていた。今日AngelとEduに会いに戻ってくる。

Angel: 来週には結婚して出て行ってしまう。掃除魔。

Edu: ブラピ似?……あぁ、違うなぁ、違うわ、ごめん。Angelの婚約者のことが気に入ってない。「おまえはなんか勘違いして結婚する気になってるだけだろ」と、Angelにツッコミ続けてる。

スペイン語字幕はありがたいんだけども、一度とらわれるとついつい字を追ってしまうので、それは用心した方がいいと思う。そして、セリフを聞き書きしたくなっちゃうんだけども、やり始めたら全部ディクテーションしちゃいそうになるから、ほどほどにした方がいいと思う。どのセリフもディクテーションできるような気がしちゃってキリが無いからね。
_______

(つづきはコメント欄で)
(スペイン映画)
・(Everything Happens to Me)
Todo Me Pasa a Mí@Imdb
・Fnacで11.95ユーロで購入(1ユーロ=130円当時)

監督: Miquel García Borda ミゲル・ガルシア・ボルダ
脚本: Miquel García Borda Toni Martín トニ・マルティン
出演:
Javier Albalá ハビエル・アルバラ ... Ángel アンヘル
Jordi Collet ジョルディ・コレット ... Edu エドゥ
Lola Dueñas ローラ・ドゥエニャス... Txell チェル
Míriam Alamany ミリアム・アラマニー ... Elena エレナ
Cristina Brondo クリスティーナ・ブロンド... Aina アイナ
Miquel García Borda ミゲル・ガルシア・ボルダ ... Óscar オスカル

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Comments

(1) ストーリー開始直前に1秒くらい監督らしき男の写真と挨拶文が映るのよ。それが、んもう、ふんっとに、私の大好物系の顔で。そのMiguel García Borda監督という人は、Óscar役で出演もしてるけど、そっちの顔は好きな顔じゃない。

(2) 映画公開当時に何かムーブメント的なものでもあったのか、そこら辺の情報は入手してないんだけど、もしかしたらゲイ・レズビアン映画的な売り出され方もあったのかな? などともチラッと思った。時々セクシャリティ関連(?)の訴えがあったような気がする。

(2') 例えば冒頭も冒頭、ラジオ番組が聞こえてくる。リスナーからのメールを紹介してる。
「Barcelonaにお住まいのCharoさんから。Charoさんはtravestí(女装してる男性)だそうでして、バルサのスタジアムのそばで仕事をしています、と。最近、スキンヘッドの若者に始終脅かされていて恐怖を覚えている、時には暴力を振るわれたこともあると、保護されない苦痛を訴えています。『警察は私たちのことはまったく考慮してくれてはいませんし、周辺住民が考えているのは私たちを追い出すことだけなのです。正直もう何をどうすればよいものか。八方塞りです』と書いておいでです。Charoさん、我々はあなた方はもちろん、スペインの他の都市のみなさんに対しても、この問題に関する番組を発信していきます。売春に関する問題は社会にとって……」

(2") それとか新聞の見出しが「Tres travestis matan a un calvo confundiendolo con un skin-head. 女装の3人がスキンヘッドと勘違いしてハゲの男性を殺害」とか。

(3) その手のマイノリティ迫害モノで思い出すのは、monaさんに教えてもらった、Carlos Saura監督の『Taxi』かな。タクシーに乗るのが怖くなる映画よ。

Posted by: Reine | Saturday, July 09, 2005 at 22:46

(4) 八百屋のおばちゃんがTxellとAinaに、「あんた達は結婚はまだしないわけ?」ときき、「Pensad que cuanto mayor se hace una, más exigente se vuelve. (女は歳とればとるほど要求が増えてくもんだからね、いい?)」 。

そうなのかなぁ、やっぱ。こないだ私も先輩男性に「きみはもとめすぎだとひとからいわれないかい 」と質問されたしなぁ。

(5) Elenaはロクに考えないでしゃべっちゃうタイプ。Angelに向かって、

「あなたってお掃除魔だけど、なんていうか顔が小汚いのよね。顔がっていうんじゃないのよ、表情がよ、表情が。表情がさ、汚いっていうか雑っていうか奇妙っていうか、なんか極太マジックで描いたみたいなのよね。

でもね、あたし、ほら、人の顔とかどうでもいいタイプだから。あたしは内面重視。いい人であること、それが大事よね。あなたが結婚する子、きっとあたしと気が合うと思うの。だって、彼女も顔じゃなくって内面を見たんですものね。きっといい人なんだわ」

(6) こんなだからElenaには男がいないんだと我が事のように思うんだが、Elenaの‘彼氏イナイ歴’についての会話。

Aina: Esto no es normal. Tú lo de follar y eso lo llevas un poco mal. Cuando eso se seca, se seca todo. ちょっとそれってフツーじゃないわよ。あんたってsex方面はうまくいってないわね。アソコが乾いちゃうと、ぜんぶ乾くのよ。

Elena: Yo pienso igual. Ocho meses es demasiado tiempo. それあたしも思った。8ヶ月ってちょっと長すぎよねぇ…。

Aina: ¿Ocho meses? 8ヶ月っっっ?

Elena: Ocho meses y dieciséis días. 8ヶ月と……16日。

Aina: Hombre, ¡Elena, esto es muy grave! Precisamente leí yo el otro día en COSMOPOLITAN que si no ...., pues eso se pudre, como la fruta, pues igual. Empieza a desprender un olor fuerte, ¿sabes? amargo. Así como ..... como rancio. ちょっとマジー、エレナ、ヤバいって。ちょうどこないだコスモポリタンで読んだんだけど、アレをしないと、そのぅ…、腐るんだってよ、フルーツといっしょ、腐るんだって。ニオイもきつくなって、わかる? なんつか、こう、苦味っつうか、なんつうか……腐敗臭っつうか…。

(6') さて。8ヶ月がいったいなんだというのか。8ヶ月なんてまだまだ。

上級者は、「なーんだか……久しぶりだったわ」「前はいつだった?」「……今年って何年だっけ?」…ってね、‘年’で考えないと前回が思い出せなかったりもするんですよ。

Posted by: Reine | Saturday, July 09, 2005 at 23:09

語句メモ。多すぎ。やりすぎ。やりすぎたなと思って途中控えめにしすぎてしまった。

・ni se te ocurra + 不定詞:
「~するなんていうとんでもないことがお前の頭に浮かばなければいい」みたいな意味から ⇒ 「絶対に~するなよ!」

・acabar de + 不定詞: 「~したばかりである」

・nos echa mucho de menos 「彼は我々をとても懐かしく思っている」
echar de menos: to miss

・trempera: たぶん朝勃ちのこと。っていうか勃起のこと。だと思う。

「朝おしっこをしないと tremperaが収まらない、no me baja 下がってくれない(←ナニが? ナニがなんだろうと思う)、一日中 empalmado(勃ったまま) になっちゃうじゃないか」と言っている。(そういえば、朝はトイレからぜんぜん出てきてくれなかった後輩男子が居たなぁ)

・tiene buena pinta 「美味しそうだ」
pinta: 外見、外観

・huele a meado 「おしっこくさいわ」

comer el tarro: 人をうまく説得する、言いくるめる、洗脳する

・bollera: レズビアン

・¿A qué viene ~ ?: ~とはどういうことか?

・no comerse un rosco: 失恋する

・insinuarse: (異性の)気を引く、色目を使う

・no te lo tomes tan a pecho 「あんまりそれを本気にとらないでよ」
tomar(se) a pecho ~: ~を心にかける、真剣に受け止める; 気にする

・en la flor de la vida: 若い盛りに、青春期に

・colado por: ~にべた惚れの、を熱愛した

・Nos estás tomando el pelo, ¿no? 「おまえ、俺たちのことからかってるんだよな?」
tomar el pelo a + 人: (人)をからかう

・No me gastes estas bromas. 「そういう冗談は俺には言わないでくれ」

・(「明日出て行ってくれ」「ハァ?(゚Д゚)y─┛~~」という会話に続けて)
「Lo que has oído. お前の聞いた通りだ/聞いたまんまさ、出てってくれ」

・me he quedado en blanco
quedarse en blanco: 理解できない、わからない

・alopecia: 脱毛症

・luchaco: ぬんちゃく(のことだろか、たぶん)

・jiñadísima(←jiñado,da): Defecar, cagar

・a la mínima oportunidad que tenga se lo digo. 「ちょっとでも機会があればあの人にソレを私は言う」

・Ella me cogió manía. 彼女は私に反感を持った。
manía a ~: (~への)反感、毛嫌い、嫌悪

・birra: ビール

・renovarse o morir: 変革か死か

Posted by: Reine | Saturday, July 09, 2005 at 23:14

EduはAngelの結婚相手が気に入らない。その女の子についてOscarが質問するシーンがわかりやすい。

Oscar: ¿Cómo es? どういう子?
(間髪入れずに)Edu: Simpática. 感じのいい子だよ。

Angel: Yo la encuentro guapa. 僕は美人だと思ってる。
Edu: Sí sí sí, es muy simpática. そうそうそう、すごく感じがいい。

Oscar: ¿Cuántos años tiene? 何歳なの?
Ángel: 26.
Edu: Es gorda. 太ってるんだ。
Ángel: Mentira. そんなこと無い。

Edu: Van a gustos, a ti siempre te han gustado gordas. タイプの問題だろ、お前はいっつも太ったのが好きなんだよ。

Ángel: Es normal. Lo que pasa es que es un poco ancha de caderas. ふつうだってば。まぁ、ちょっと腰周りがあるけどね。
Edu: Será eso. Ancha de caderas. あーそれだそれ、‘腰周りがある’。

Elena: ¿No te gusta? あんた気に入らないんだ?
Edu: A mí no me tiene que gustar. 俺が気に入る必要無いっしょ。

まぁこんな感じ。「感じがいい」というオールマイティな褒め系形容詞にこめられた悪意に微笑。

Posted by: Reine | Saturday, July 09, 2005 at 23:22

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