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Tuesday, February 08, 2005

Nadie Conoce a Nadie / パズル [スペイン映画]

nadie conoce a nadieSimón Cárdenas。マドリード出身、Sevilla在住の若者。
作家を志すもなかなか芽が出ず、新聞のクロスワードパズルライターとして生計を立てる。ルームシェアのパートナーSapoとは友人としてもうまくやっている(※「sapo(=ひきがえる)」はアダナ)。

ある夜、留守電に脅迫めいたメッセージが入る。次号のクロスワードパズルに「adversario(=敵,敵対者)」という一語を組み込むようにと相手は告げる。実家の所在地まで知られている。いや、同居人Sapoの個人情報まで把握しているようだ。

Semana Santa (聖週間)一色に染まったSevillaで陰惨な殺人事件が次々と起こる。Simonは一連の事件とあの不可解な留守電との関連性に慄然とする……

nadie conoce a nadie(邦題『パズル』)……のかしないのかっていう感じで始まるんだけども。アッサリとまとめると「褒め言葉じゃない方のB級映画」だな。ただ、

・主演のEduardo Noriega(の肢体)がエェ感じでした
・Sevillaの街並みが懐かしすぎて美しすぎて(特に鳥瞰)、それは嬉しすぎた

という要素があったので、まぁよし。(ちなみに、Sevillaが何故そんなに懐かしかったかっていうのを説明すると2時間くらいかかっちゃうから、私のSevilla旅行記をよろしく)


『Smoking Room』という映画に「Nadie conoce a nadie(みんな誰のこともわかっちゃいない).」というセリフがあると書きました。直訳すると、「誰も誰のことも知らない」。よって「誰も他人のことなど分からない(by 友人Abetchy)」。そのフレーズがそのままタイトルになっているのがこの『パズル』です。

(スペイン映画)
・直訳: 本文参照
・邦題: パズル
Nadie Conoce a Nadie @IMDb
パズル @goo映画
パズル@シネマカフェ

・スペインで購入(6ユーロ)(1ユーロ=130円くらいだった)

Nadie Conoce a Nadie (ハードカバー)
パズル【日本語吹替版】 [VHS]
パズル【字幕版】 [VHS]

監督: マテオ・ヒル Mateo Gil
原作: フアン・ボニリャ Juan Bonilla
脚本: マテオ・ヒル Mateo Gil
編集: ナチョ・ルイス・カピージャス Nacho Ruiz Capillas
音楽: アレハンドロ・アメナーバル Alejandro Amenabar
 
出演:
エドゥアルド・ノリエガ Eduardo Noriega
ジョルディ・モリャ Jordi Molla
ナタリア・ベルベケ Natalia Verbeke
パス・ベガ Paz Vega

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Comments

ネタバレ
↓↓↓
(1) 白けるシーンはいっぱいあるけど、たぶん日本人にとっては、サリン事件(地下鉄)を引用してるシーンは特に拍子抜けだと思う。その鮮やかな蛍光黄緑色の液体は何のつもりかと。スライムかと。

「el atentado de la secta de La Verdad Suprema(オウム真理教によるテロ)」という見出しの新聞なども映りこむのだけどね。

あの事件を映画に取り入れるこの映画の姿勢が根本から粗い。目が柔らかすぎる。引用するならもっと詰めろ、と。ただの文脈として便利に使ってんじゃねぇよ、と。

10年前のあの時に日本人の俺らの内奥を吹き荒れたいろんな感情の、ほんの何%も伝えてくれてないわけ。映画の中でもたしかに死傷者は出ているんだけど、なんか違う、なんか甘いのよ。この映画を観たスペイン人(はじめ諸外国人)には、サリンは、サリン事件は、あんなぬる~~~いものとして認識・記憶されてしまうのかというやるせなさでガックリ来るのよ、リアルにあの事件を生きた俺たちは。

Posted by: Reine | Tuesday, February 08, 2005 at 18:28

(2) ただ、うまく言えないんだけど…

日本でのサリン事件の時に自分が感じていた一つ一つをできるだけ思い出しながら、そして「11-S(=September 11, N.Y.)」と「11-M(=11 de marzo; マドリードの列車同時爆破テロ)」で人々が受けた衝撃をできるだけリアルに想像しながら観たら、この映画も十分に怖いんだよね。

だって、この映画から数年後には、‘C級アクション映画でも書かないようなシナリオ’の9.11と3.11が現に起きてしまったわけでさ。ああいうことを実行してしまう連中が現実世界に居やがったわけで。そして今もこれからも居るんだよね。

Posted by: Reine | Tuesday, February 08, 2005 at 18:42

(3) とにかくSevillaが美しい。冒頭の空からのSevillaなんて嬉しくて震えたね。

得体の知れないメッセージに困惑するSimonにルームメイトSapoが言う:

「誰がやったか知らないが、もしもSevillaの人間だったらば、お前、何にも心配することないぜ」「どして?」「Sevilla人だったらな、どんだけ練ったって絶対にいい加減なこと(=chapuza)やらかしてるから。考えてもみろよ、地図の左側に北を持ってくる町がどこにあるよ! ゲラゲラ」

…Sevillaの地図は北が左側、と。メモメモφ(゚o゚*)ホォホォ

Posted by: Reine | Tuesday, February 08, 2005 at 19:09

(4) 美しいSevillaの町並み。Giralda(ヒラルダの塔)とか、Puente del Alamillo(アラミージョ橋)は、見たことある人は多いんじゃないかな。

(この橋はSantiago Calatravaが手がけた)

Posted by: Reine | Tuesday, February 08, 2005 at 19:19

スペインの映画サイトわすごいね!おめでとう

私わスペイン人せづ。 でも日本語を話すことができない、ちょっとを分かりました。

君わJASPのことばのいみ分かりません。。。

This word, JASP (jovenes aunque sobradamente preparados), comes from a rather old spanish TV car advertisement. The advertisement promoted the Renault Clio variaty car, and it was first released on TV about 15 years ago.

Basically, JASP acronym stands for "Still young although fully qualified and ready". On the advertisement, two old sallary-men people were engaged in conversation...

From the conversation you can guess that one of them has been given the sack. The other guy is telling to the fired one what the person who is going to take over his job has done so far. For example, he has changed all the settings of the office, has recruited a new secretary and, the most important of all, he has rejected your car. At that very moment, they take a glance over the window and see how this young guy is comming on this brand-new Renaul Clio.

At the time the advertisement was showned on the TV in Spain, this word became trendy and was used often in conversations or even mass media. As the time passed by, the word became old-fashioned, and not used any longer, although almost everybody in Spain can get the meaning if came up in a conversation.

I apologize I couldn't express myself in japanese, but I just hope this explanation has been useful and has shed some light on this weird word.

Saludos,

Posted by: Diego Pino | Sunday, January 08, 2006 at 21:19

¡Gracias! Diego-san.
Qué alegría recibir un comentario desde España. (¿Eres de España, verdad?)

Y ¿cómo sabes que yo no comprendí la palabra JASP? O sea que sabes leer las letras japonesas, ¿no? Qué bien. Enhorabuena para ti.

Te agradezco mucho toda la explicación. Luego veré la escena de la palabra e intentaré enterarme de lo que quiere decir el contexto.

Muchísimas gracias. Gracias por haber escrito en inglé. Así los lectores japoneses pueden entenderte.

(ah ... una cosita ... si te gusta esta película, tal vez sea mejor que no te enteres de lo que dice el texto arriba, ya que no he puesto una "buena nota" ... )

[translation]
ディエゴさんありがとう。スペインから ――あなたはスペインでしょう?―― コメントをいただけるとは嬉しいです。

それにしても私が「JASP」という語をわからないというのが何故わかりました? さてはあなた日本語が読めますね? すごいですね。あなたこそ。

説明をありがとう。あとでそのシーンを観てみて、文脈を考えます。どうもありがとう。英語で書いてくれてありがとう。日本の人もこれでわかります。

(一点だけ…。あなたがこの映画を好きなら、たぶん、私が書いたことは意味がわからない方がいいかも…。あまりいいお点をつけていないので)

Posted by: Reine | Sunday, January 08, 2006 at 21:51

I rewatched that scene on DVD.

"They" introduce themselves, explain their roles, how skilled they are at their respective jobs and one says, "Somos gente preparada. (We're well-prepared)".

Then another says "Somos chicos JASP".

Now I got it, Diego. Gracias.

Posted by: Reine | Monday, January 09, 2006 at 17:52

(4年も前の記事だけど、今更だけど語句メモをここに移動するわ)

ストーリーはスルーでいいと思うけど、語句メモはけっこう集まった:

(1) ¿Te veo luego donde Ariadna?
「後でAriadnaのとこで会おうか?」
donde + 名詞句: (前置詞的に)…のいる[ある]場所に[へ]. en lo de, en casa de

(2) Está usted invitado. 「私のおごりです←貴方はおごられている」
invitar: おごる

(3) hace tiempo que no nos corremos una juerga.
「私たちこのところずっと遊んでないのよ」
correrse una juerga: 羽目を外して遊ぶ,お祭り騒ぎをする

(4) Cóbrame. 「お勘定(をお願い)」
cobrar: 金銭を請求する

丁寧に言うなら「¿Me cobra?」「Cóbreme.」。お店で飲食してさ、「¿Cuánto es?」って訊くのもいいけどさ、「Cóbreme.」って言ってみるのもいいんじゃない? ただ、「o」を「u」みたいに(「Cúbreme」みたいに)発音しちゃうと大変、「私をcubrir(交尾)してください」になっちゃいますよ。って、先生がゆってました。

(5) Piérdete. 「さっさと行って」
perderse: 見えなくなる,消える。「失せな」「去ね」。


(6) ¿Por? 「なんで?」
「¿Por qué?」まで言わなくて「¿Por?」だけなの。

(7) ¿Te la tiraste? 「お前、その女とヤった?」
tirarse: ~とセックスする

(8) Estaba buena. 「イイ(身体をした)女だった」
bueno, na(良い、善い)という形容詞を、人についてestarとともに用いると、「セクシー,色気方向」に言及しているともとられるので用心。

(9) ¿Qué te trajo a Sevilla?
「どうしてSevillaに来たの? ← 何が貴方をSevillaに連れてきたのか」

(10) tajada: 酔い
agarrar[coger, pillar] ~ 酔っ払う

(11) resaca: 二日酔い

(12) fichar: (タイムレコーダーで)出勤時刻を記録する,タイムカードを押す

(13) Jack el Destripador 「ジャック・ザ・リッパー,切り裂きジャック」 
destripar: …のはらわたを抜く,…の中身を取り出す

(14) Estás para comerte. 「あなたって素敵ね」
「食べちゃいたい!」……っていうか、「ヤっちゃいたい」くらいまでズバッとした意味かもしれないな。

だって、「estás para comerte」の検索結果ってどれもこれも「(;´Д`)ハァハァ(*´Д`)」してるもん。女が半ケツ(どころでなく、いろんな部位を丸出しに)出してる投稿写真に対して読者が寄せたコメントが「Estás para comerte.」だったりしてるのよ。

(15) está como una cabra 「その人は気がふれている(気が変だ,頭が狂っている)」

(16) secuaz: 熱心な追随者,忠実な信奉者; 子分,取り巻き,手下.

(17) maqueta: (建築物などの)模型,ひな型

(18) JASP: jóvenes aunque sobradamente preparados
(この語はもうちょっと調べたい、なんだかよくわかんない)

(19) palmar/palmarla: 死ぬ

(20) niñato: ひよっこ,若造,青二才

(21) Le entró el canguelo. 「そいつは怖くなったんだ」
entrar: to come over,(人に)(欲望・気分が)やって来る,生じる,湧く,起こる
canguelo: 恐怖,恐れ.

(22) salir del bache 「スランプを脱する」
bache: 精神的な落ち込み,気落ち

(23) le has hecho tilín a ~ 「君はその人に気に入られた/その人は君を好きになった」
hacer tilín a ~: ~の気に入る

(24) te la metiste en el bolsillo 「君はその人のハートをがっちり掴んだ」
meter(se) a その人 en el bolsillo: …の気持ちを掴む,支援[信頼]を得る,味方につける; (人)を完全に支配している

(25) No te sulfures. 「怒るな」
sulfurarse: 激怒する,かんかんに怒る

Posted by: Reine | Tuesday, January 06, 2009 at 14:16

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