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Saturday, February 19, 2005

viaje

準備MEMO・便利MEMO・お金MEMO・遺言MEMO

1. 結局今回もチケットはAtoZ 格安航空券ナビで見積もり頼んだ。金夕79,800円(諸々込みで90,320円)で購入しちゃったんだけども、土朝になって他社から67,000円(※航空会社は他のとこ)の提示あり。Umm、ちょっと遅かった。ちょびっと痛いけども、まぁ仕方ない。


2. 海外旅行傷害保険は検索で一番上だったからココ。10,110円。


3. イベリア航空
2年前の旅行においてバルセロナ⇔アンダルシアを購入したようで、「10,850円くらいだったかな」とか書いていたわ、私。ほんとに? そんなに安かった?

わーん、前回のユーザーIDを忘れちゃっててログインできないよー。


4. http://europe.s9.xrea.com/convert/(簡易日本語入力ツール)
前回の旅行中に、仲間内掲示板に苦労してローマ字で書き込んだものの、結局とても読みづらいことに終わっているタイヘンそうな私に西村さんがソッと教えてくれたサイトはどこだったろうか。ここじゃなかったと思うんだ。


5. http://www.rede-expressos.pt/(Rede Nacional de Expressos)
例) Lisboa(8:30)⇒Sevilha(14:00) 28.25ユーロ(=4000円弱) 
「Frequência : 3as, 5as, 6as」って書いてあるのは、「火曜、木曜、金曜」のことだと思いますか?

おぇぇぇぇ、6時間もバスに乗ってるのは老身にはこたえるよなぁ。既に吐き気がする。昔はこれくらいの距離・時間でこんなに怖気づくことはなかったと思うんだがなぁ。


6. 借りてるもの関係
2003年2月の旅行の直前に仲間内の掲示板にまとめて書いておいたものを見てみると(※ 私、海外旅行に発つ前には必ずこのような債務リストアップをするのです)

2002年中にそれまでの借金は全部全部ぞんぶ返済したつもりでいるんだが。私が覚えてる最近の借金は、

-2002年12月中旬にお金をおろせぬまま男友達のライブに行ってしまった時に会場で西村に借りた1000円。

-そのライブ後に焼肉に行ってタクシーで帰ってきた時に男友達にいくらか借りてるはず

これだけなんだけど? 他に誰か私にお金貸してます?

遺言としては、えーっとえーっと、「私の持ってるガンズアンドローゼズのCDはすべて西村に」。

その西村さんに1000円ウンヌンは返済したような気もするけど、その後にプリンタをいただいた際の送料をまだお支払いしていないような気がします。そして、借りっぱなしの本は、

・西村さんに文庫本
・Mさんに文庫本
・メリ(仮名)に文庫本(←何年前だよ)
・小原(仮名)に借りてた『悪魔のキューピー―「仁義なき戦い」外伝・大西政寛の生涯』と『最後の博徒―波谷守之の半生』っていうのは返してあったよなぁ……? (……本棚を見に行った……) がーん、返してなかった……借りたの何年前だよ……。

他に私にお金だの本だの貸してる人いますか? いたらコメント欄におねがいします。私の身に何かあったら葬儀の後などにmy家族に言ってください。


えーっとえーっと、ガンズアンドローゼズは西村に。


6(つづき). 思い出した。12/17にカレー食べたとき細かいの無くてmonaさんに1000円借りたよね? あれ、まだだったよね? 覚えておいてください。


7. Aerobus(BCNのプラット空港から市内カタルーニャ広場までのバス)

・市内⇒空港  (始発)月~金 5:30、土日祝 6:00  (終発)23:15
・空港⇒市内  (始発)月~金 6:00、土日祝 6:30  (終発)24:00
・12分ごと、行程30分
・(片道)3.45ユーロ/(往復)5.90ユーロ、VISA可、
・ユニバーサルデザイン車あり


8. 980円 携帯充電器を買ってきた


9. おみやげ買い揃えた
《Dさん》
・ 380円 手ぬぐい
・ 600円 キティちゃん歯ブラシセット 
・ 500円 キティちゃんタオル
・1575円 キティちゃん携帯ホルダー   
・ 102円  孫の手
・ 680円  茶筒
・ 248円  千代紙         計4085円

《3姉妹》
・4749円 キティちゃんグッズもろもろ
・5985円 キティちゃん携帯ホルダー
・ 760円  手ぬぐい
・ 565円  文房具              
・ 102円  孫の手
・ 680円  茶筒
・ 248円  千代紙     
計13089円 (+3250円  郵送料) 

《その他》
・ 306円  孫の手

あれ? こんな少なかった? やっぱり空港でもうちょっと粋なものを買い足して出国しよう。


10. 手元にあるお金
・586ユーロくらい(=80435円)
・24000円くらい(=173.16ユーロ) 
これくらいあるんなら引き出したりすることは少なくて済むかもな

そして、3年前(2002/04/17)、仲間内掲示板への書き込みより:

部屋の掃除してたらさ、7年前(95年)のトラベラーズチェック110ドル分が出てきたんだけど……。トラベラーズチェックって有効期限とかあんの? 使えんの?
これについて西村さんが調べてくれのが、「T/Cに有効期限はありません。未使用分は、次の海外旅行でお使いになれます」。

それならホッと安堵するべきところなのだが、あいにく見つからない。部屋の大掃除をしてて発掘したとやらいうT/Cを、それで私はどこへしまったんですか??? 使ったんでしょうか? いんやぁ? えーー? 誰か覚えてないですか? 私、あの時、「今度は○○へしまっときまーす」とか、そういうことを宣言したりしてませんでしたか? 誰か何か覚えてないですか?

私、どこにしまったんですか…?
なんで無くなっちゃったんでしょうか?

(※こんなだから無くしたんだと思います


11. Guía del Ocio
レジャー情報サイト


_______ (加筆予定)________

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Friday, February 18, 2005

viagem

DVD感想文を早くすべてUPするべく頑張っていたのですが、そして次号は『Martín (hache)』(←私のヨダレが止まらないJuan Diego Bottoの出演作品)にするつもりで既に30分ほど観ていたわけですが、Juan Diego Bottoに見とれている間に私の状況にちょっといろいろと変化が生じたので延期です。この鑑賞のつづきは4月以降を予定

数週間家を空けることになりそうです。イベリア半島方面で買って来て欲しいものリクエスト、何かありますか?


それではアデュー♥ (←浮かれてるよ、この人、浮かれてるよ、ママン)

※「アデュー」ってどういう意味? 永遠のお別れだったりする? 『うわさの姫子』のピエール先生(?)で覚えたと思うんだけど、この単語。

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Thursday, February 17, 2005

pérdida

部屋のどこかにあるはずのトラベラーズチェックが見つからない(『viaje』の第10項目参照)。

だいたいが私はね、部屋の大掃除するときにすべてをほんとにすべてを床にぶちまけて、ちょっとしたゴミ屋敷状態にしちゃってからね、その中から不要物か必要物かを一つ一つ分けていく……といった感じで、実に力任せの大掃除をする人間ですからね、そんなだからT/Cとかもせっかく見つかったってね、どこにしまったかなんて覚えていられるわけが無いんですよ。

ちなみに、私がひとたび大掃除(=模様替え)に取り掛かったら、数日~数週間はこうゆう感じだもん。

最初にぶちまけた状態。
最初にぶちまけた状態

6日と6時間が経過(途方に暮れてる頃)
6日後

更に三日後(もう気力を失ってる頃)
さらに3日

更に6時間後(もう、これ、どうにもなんねぇよなぁと思ってる頃)
そこから6時間

更に1時間後(もう無言な頃
無言 無言


………トラベラーズチェックだって、そりゃ無くなるわな…。

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Wednesday, February 16, 2005

Los Lunes al Sol / 月曜日にひなたぼっこ [スペイン映画]

Los Lunes al Sol冒頭、抗議集会から暴動そして機動隊との衝突という迫真のシーン(※これは迫真も何も、実際のニュース映像からの抜粋。2000年3月にNaval Gijón社(造船工場)が大量の解雇を発表した際の争議の模様です)。末端の労働者が大量にクビを切られたのだなというシーンから始まるのです。

SantaもLinoもJoséも工場を解雇されて失業中の身。川向こうの町に船で渡るLino、今日はスーツで決めている。一瞥してSantaが訊く: 「面接?」。そんな格好で対岸へ渡るのはイコール就職の面接ということぐらい誰でもわかる。Santaたちの暮らす町には仕事を失った男たちがたくさんいる。

良さそうな求人だとLinoは言うが年齢制限が最大の壁。40を越えた人間には現実は厳しい。「何の会社?」とSantaたちに訊かれ、Linoは「さぁ」の一言。業種も職種も選んでいる場合ではない。求人があれば応募する。まる。

オーストラリアはスペインのantípoda(対蹠地)、だから何でも正反対、ここには仕事は無いけど、あっちにはあるんだ……などなどと海辺の岩に寝転がってボソボソとしゃべる。「¿Qué día es hoy? 今日は何曜日?」「Lunes. 月曜さ」。

仕事の無い人間には、月曜も何曜も無い。お天道さんの下でヒネモスノタリノタリカナ。


Reinaという友達は警備員の仕事にありついた。Reinaの働く工事現場に潜り込ませてもらって、サッカー場を見下ろす。競技場の屋根が邪魔して肝心のゴールシーンが全く見えなかったりもするが、それなりに愉しいヒトトキ。

…のはずだったが、失業中のSantaたちとReinaとの間に生じていた亀裂が少しずつ拡がっているのを感じずにはいられなかった。Reinaは最近みんなが集うBarにも顔を見せない。「uniforme(制服)のせいさ」とSantaは言う。有職者と無職者を隔てる壁。


Joséのところは妻が缶詰工場で働いている。「お前んとこはカミさんが仕事に出てるんだよな」と言われることがJoséは苦痛。ローンだって妻が申し込むしかない。自分はハンコをつくこともできない。「¿Y yo qué cojones pinto aquí? で、俺は何の役に立つって?」。妻は、魚の臭いが身体に染み付いているのではないかという強迫観念からスプレーを大量に吹き付ける。工場の仕事は辛く身体にもこたえる。逃げ出したい。だが、自分がいなくなったら夫はどうなるのか。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆


(語句メモなどはコメント欄で)
(スペイン映画/フランス/イタリア)
・(月曜日にひなたぼっこ)
Los Lunes al Sol オフィシャルサイト(音量注意)
Los Lunes al Sol @IMDb
Los Lunes al Sol @Yahoo! Cine

OfertaDVDで14.75ユーロ(1ユーロ=136円くらいかな)(メイキングと2枚組み)
Lunes al sol, Los [Import]

Premios Goya(ゴヤ賞)(≒スペインのアカデミー賞)で最優秀作品賞、Javier Bardem(ハビエル・バルデム)に主演男優賞、Fernando León de Aranoa(フェルナンド・レオン・デ・アラノア)に監督賞。他、助演男優賞、新人賞。計五部門。

監督: Fernando León de Aranoa フェルナンド・レオン・デ・アラノア
脚本: Fernando León de Aranoa、Ignacio del Moral イグナシオ・デル・モラル
出演:
Javier Bardem ハビエル・バルデム ... Santa サンタ
Luis Tosar ルイス・トサル ... José ホセ
José Ángel Egido ホセ・アンヘル・エヒード ... Lino リノ
Nieve de Medina ニエベ・デ・メディナ ... Ana アナ
Enrique Villén エンリケ・ビジェン ... Reina レイナ
Celso Bugallo セルソ・ブガージョ ... Amador アマドール

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Sunday, February 13, 2005

El Viaje a Ninguna Parte [スペイン映画]

El Viaje a Ninguna ParteスペインでDVDを買う時、値段を見て(←まずソレかよ)、やっぱりストーリーが大事なので箱(ジャケット?)に書いてあるのを読んで、ホラーとかサスペンスじゃ無さそうだったらOKとして、ドカスカ買い物カゴに入れてたの。このDVDは「旅芸人一座の面白くて情感溢れるストーリー。愛があり別れあり出逢いあり」とか書いてあったしさ、ジャケ写が明るい色だし、皆が明るい表情で愉しげに上向いて歩いてる感じだし…

…ホノボノ・ウキウキ・クスクスする映画なんじゃないかなって思って買って来たんだけど。寂しかったなぁ……。哀しいのとは違う。涙が出るとかじゃない。胃が痛むわけでもない。ただ寂しいの。


Carlos役(José Sacristán ホセ・サクリスタン)とMaldonado役(Juan Diego フアン・ディエゴ)の俳優は、青年期から晩年までの長~い年数を演じてる。メイクが上手いとかそういうんじゃなくてホントに上手いんだと思う。実年齢がさっぱりわからなくなったもん。Carlosが内戦(1936~1939)終了後からの半生を回想する形でストーリーは進みます。(時は1973年。73年と言えばまだフランコは生きてます。)

Carlosたちの一座は村から村を渡り歩いていた。小さな村の小さなBarなどで喜劇を演ずる旅芸人一座。父、従妹、叔母、みな生まれた頃からそういう生活を共にしてきた仲間。そんなCarlosのもとへ、ある日17歳の若者がやってきた。昔ほんの数日間つきあった女が産んでいた子であった。初めは喜劇役者になることに抵抗を示していた息子 ―― 全く使い物になりそうもなく、Carlosを失望させたりもしたのだが ―― も、少しずつ乗り気になる。一座の旅は続く。

彼らを取り巻く状況は厳しかった。人々の娯楽は芝居からサッカーやラジオドラマへと移っていたからだ。そして映画もライバルであった。村々を廻って映画を上映しているSolis氏はCarlosたちの行く先行く先に現れ、仕事を奪ってしまう。Solisは富む一方、Carlosたちは食べ物に困ることさえあった。「El teatro se muere. Sobre todo el teatro de vagabundos. (芝居は絶えるだろう。ドサ回りの芝居は真っ先に)」。皆、どこかでそれに気づいている。

貧困と疲労と空腹には勝てない。血縁関係と愛情で結ばれている一座の、強いはずだった絆もほころびを見せ始める。役者としてのプライドも守り抜きたかったが、生きるためにはもはや叩き売るしかないのか。………っていう話。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆


彼らの会話は楽しい。勢いがある。愛もある。みんな仲間を愛してた。誰が憎み合ってたわけでもない。喧嘩しつつも友人として接し続けたり。別離にしたって、温かかったと思うよ。憎んで去って行った人はいないんだもん(←ネタバレすまん)。皆、別れを惜しんで愛を残して立ち去っていたじゃないですか。そーんなに温かい映画のはずなのに、なんでこんなに寂しいかなぁ。

貧しい時代を見るのがキツかったのかなぁ。観ていてなんだかションボリしてくるのは、戦後ニッポンもああいうとこから這い上がってきたんだろうかなどと、そっちまで考えちゃったからだろうか。なんだろな、この寂しさ。

時代の変化のスピードについていけなかった人の苦悩というか。もっと小利口に・器用に生きてくれという、苛立ちを伴った切なさというか。貧しさから抜け出そうともがいても、頑迷で自分の中身を変えることがどうしてもできず外界の変容に順応できないようでは相手にされるわけもなく、みな遠ざかってしまって、気がつけば自分は極端に貧しい孤独の中に取り残されてる。

Carlos一座の不遇はそのまま当時(だいたい1930年代末~1970年代初頭)のスペインの姿を表してるのかい??? そういうことなのかなぁとボンヤリと解釈した、今。

でも、だとするとオチをどう解釈するのか、と。考えます。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆


(語句メモなどはコメント欄で)
(スペイン映画)


El Viaje a Ninguna Parte @IMDb
El Viaje a Ninguna Parte @Yahoo! Cine
Premios Goya(ゴヤ賞)(≒スペインのアカデミー賞)で、Fernando Fernan-Gómez(フェルナンド・フェルナン・ゴメス)に監督賞。作品賞・脚本賞も獲っている。

・スペインで(バルセロナのFnacで?)購入。6.95ユーロ(1ユーロ=130円当時)
・これは何だろう? カセットブックか @amazon
El Viaje a Ninguna Parte (Letras Hispanicas)


監督: Fernando Fernán Gómez フェルナンド・フェルナン・ゴメス
脚本: Fernando Fernán Gómez

出演:
José Sacristán ホセ・サクリスタン ... Carlos Galván カルロス・ガルバン
Laura del Sol ラウラ・デル・ソル ... Juanita Plaza フアニータ・プラサ
Juan Diego フアン・ディエゴ ... Sergio Maldonado セルヒオ・マルドナード
María Luisa Ponte マリア・ルイサ・ポンテ ... Julia Iniesta フリア・イニエスタ
Gabino Diego ガビーノ・ディエゴ ... Carlos Piñeiro カルロス・ピニェイロ
Nuria Gallardo ヌリア・ガジャルド ... Rosita del Valle ロシータ・デル・バジェ
Fernando Fernán Gómez フェルナンド・フェルナン・ゴメス ... Don Arturo ドン・アルトゥーロ
Agustín González アグスティン・ゴンサレス ... Zacarías Carpintero サカリアス・カルピンテーロ

内戦についてのメモ

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Thursday, February 10, 2005

La Espalda de Dios [スペイン映画]

la espalda de dios「今晩流して観といて、(語句メモとかそういう)細かい点は明日ゆっくりと腰を据えて…」なーんつって昨夜布団の中で観た。五分の三くらいのとこまで観て寝た。そして今日になったわけだが、細部をもう一度じっくり観てみようという気が萎えてる。というか、昨夜、五分の一まで観た時点で既に捨てようかと思ったのだ、実は。

つまらん。「おもしろくない」と言った方がいいかな。 

RosaはBarで働く女性。18、19歳の頃から付き合ってる彼氏(お肉屋さん)との結婚もそう先のことではないだろう。(※前にも書いたけど、Barというのはマスオさんや波平がマッチ箱を背広のポケットに入れてたのを舟やサザエに発見されて叱られる方向のBarではなくて、スペインにはどこにでもいくらでもある軽食屋ね)。

Ivánという男と知り合ってしまう。あっさりとサヨナラしようとした頃にはRosaはもうIvánを忘れられなくなっている。しかし、Ivanは選択してはいけない男だったのではないか……。


ヒモ体質の男にひっかかると人生誤っちゃいますねっていう話よ。まる。これ以上何を書けばいいのだ。いや、まだあと五分の二が残ってるんだけど……観なくてはいけないのかい? わかったよ、ちょいと観てくるよ。

(…1時間経過………長いよ、この映画……最後まで観れば、まぁよし、かな)(※評価若干上方修正→コメント欄

で、観終わったわけだが。スケコマシがスケコマシちゃうのはスケコマサずには生きてられないからなのかな、いや違うな、スケコマシにとっては生きること即ちスケコマスことなんだろうな、スケコマシちゃうのを屁とも思ってなくて、おそらくスケコマシにはスケコマシ脳があって、つまりある意味病気なのかね………っていうお話でした。

他に学んだこと:
ギャンブル好きな男なんてやっぱロクでも無ぇな / sexが(或いはsexまで持っていくのが)巧すぎる男はやっぱりsexだけの関係に留めておく方がいいですね / ついでに踊りが上手い男も警戒しとこうか / っていうか、気になる男がいたら、その男がどういう人間と交際してるか(どういうところに出入りしてるか)を見て考えろと。何のために「Dime con quién andas y te diré quién eres. (交友関係を見れば人柄がわかる)」というコトワザが存在するのか

おまけ:
「cinco años después (5年後)」などと文字で説明が入る映画はやっぱりB級C級


スケコマシは処置なし。そしてまたそれにひっかかり続ける女にもつける薬は無い。スケコマシが一人いたらコマサレスケが30人は隠れていると思え。ゴキブリかよ。Rosaは学習しない、しなさすぎ。私も‘無類のダメ男好き’という枕詞がついて久しいですけど、いくらなんでもここまでじゃないよ?(た……たぶん)

いや、だってマジで呆れるよ? 何回赦しちゃってんのよ。いい加減、叩き出せや、そんな男。骨までしゃぶられてんじゃねぇよ。しゃぶらせる骨も無くなった時はどうするつもりか。

「この人を大切にしたい」「どうか幸せに(まともに)なってくれまいか」という気持ちが他人に対して湧く時ってあるじゃないすか。相手を心配して[気遣って, 思い遣って]しまう気持ちよ。相手の静かな幸せを静かに願う気持ち。それってフツーの人間にとっては自然な感情だと思うわけ。‘愛’というものの一番シンプルな形だと思うわけよ(←まぁ、傲慢といえば傲慢なんだけども)。そういう類の情動にスルリと入り込んでさ、それをてめぇに利するように用いる輩は、私は赦せないんだわ。他人の心の動きを食い潰して生きる人間が赦せないのよ。男女の仲に限らず、同性でもよ。


と言いつつ、Ivanが最初に現れたシーンから、「あ。ダメだ、あたしヤられるわ」とクラクラ来てたんですけどね、白状しますと。いや、これはスケコマサれたいって思っちゃうってば。こーゆーわっるいわっるい顔した男、すっごいダメ(←「イイ!」という意味の「ダメ」。Ummm、日本語上級生)。一目見たその時からよろめき確定。ダメだ、ぬかるみにはまるわ、私も100%。

明日は我が身だわ。肝に銘じた。あの手の男は自分がどうしたいかがよくわかってるんだけど、それよりなにより、相手の女がどうされたがっているかを知り抜いているんだよ。
________

(スペイン映画)
La Espalda de Dios @IMDb
Alberto Jiménez(アルベルト・ヒメネス)
La Espalda de Dios @Yahoo! Cine

スペインで購入。11.95ユーロ(1ユーロ=130円当時)(今は9ユーロ @DVDGO

監督: Pablo Llorca パブロ・ジョルカ
脚本: Pablo Llorca
出演:
Isabel Ampudia イサベル・アンプディア ... Rosa ロサ
Alberto Jiménez アルベルト・ヒメネス ... Iván イバン
Guillermo Toledo ギジェルモ・トレド ... Sapo サポ
Leonor Watling レオノール・ワトリング ... 1st Prostitute 娼婦1

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Wednesday, February 09, 2005

Atraco a las 3 [スペイン映画]

atraco a las 3銀行の支店に勤めるGarlindo。

数字が合わず、昨夜は徹夜だった。にもかかわらず上司から労われるどころか、「こちらが命じたわけでもないのに君が好んで残業したんだから、残業代は出ませんよ」と片づけられ、大いに腐る。このイヤミな上司はたいへんな締まり屋で二言目には「手当ては出ませんよ」だ。そして米搗きバッタと来ている。部下から好かれる要素の無いイケ好カナイ男である。

ある日、頭取が支店を訪れた。十二指腸潰瘍(úlcera de duodeno)が疼くと支店に来て小言を言いたくなるらしい。今日は、融資審査が甘いという理由で支店長に停職処分を告げるのだった。「Creo que lo mejor es concederle una temporada de vacaciones. Un año por ejemplo o mejor dos. Claro que con el 50% de su sueldo. Hay que cuidar su salud.(君には休暇を取っていただくのが最善かと考える。1年でも2年でも。もちろん給料は50%出る。どうぞ静養を)」。

あろうことか、あのイヤミ氏に支店長代理を任せると言う。Garlindoたちはみな支店長を父のように慕ってきたので今回の不当な処分には怒りを禁じ得ない。「みんな家族同然にやってきたんだ」。支店長との別れを惜しむうちGarlindoはとんでもない企てを明かす。

俺たちがこの支店に強盗に入って金をいただくのよ


正気の沙汰ではないと初めは取り合わなかった同僚たちだが、それぞれの金銭事情もあり、気がつくと作戦会議に加わっているのだった。つまり行員みんなで狂言強盗をしようというのである。そしてイヤミ氏には目撃者となっていただこうと。

各自が欲しいものを挙げているうちに収拾がつかなくなったり、役割分担を決めたり、手分けして準備に奔走したり、各々がどこか抜けているので必要な道具がまったく揃えられなかったり、パトロール中の警官に出くわすたびにビクビクし過ぎたり、夜中に集まって予行演習してみたり、Garlindoは新規口座開設にやってきた美女に現を抜かしてみたり………etc.

彼らなりに用意周到に進めているつもりらしいのだが穴だらけだ。準備段階からミスの連続で満身創痍である。ゴタゴタのうちに決行の日はやってきた。「お預入ですか? え?引出? ダメだダメだ、お金を無駄に使いなさんな」。お金を下ろしに来た客にはかたっぱしからいちゃもんをつけて‘無事に’追い返した。


ついに時計の針が3時を指す……
______________


(1) おしゃべりなどで仕事の手がとまりがちな部下に上司が、「¡Basta! ¡A trabajar!
¡Basta! : もうたくさんだ,もう終わりにしよう,お黙り

ちなみに、テロに反対するスローガンでよく耳にするのが「¡Basta ya!」。(www.bastaya.orgとかBasta Ya on-lineという団体もある)(などと書き終えてニュースをつけたら、「マドリードで爆破テロ」……。ほんとに¡Basta ya!)

¡A trabajar! : 「a + 不定詞」で命令文。「…しなさい」。
¡A trabajar [desayunar, dormir, callar ... ]! 「仕事をしなさい / 朝食よ / さぁ寝た寝た / お黙り …」

(2) No he pegado ojo en toda la noche. 「一晩中眠れなかった」
no pegar ojo = 一睡もしない,まんじりともしない

(3) Está como una cabra. 「気が狂ってる

(4) Al final los trincan a todos. 「結局全員捕まっちゃうんだ」
trincar: 捕らえる,投獄する

(5) Porque tienen pinta de atracadores. 「そりゃ彼らは銀行強盗みたいな風体だからさ」
pinta : 外見,外観

(6) Esto es un robo como la copa de un pino. 「こりゃとんでもない強盗だ」
como la copa de un pino: 並外れた,途方も無い

(7) dar mala espina危惧の念を抱かせる; 疑惑[不信] を抱かせる

(8) anticipo: 前払い金

(9) Que me des un golpe en la cabeza, pero con cuidado, suavemente, aquí en el lado izquierdo, que en el derecho tengo un lobanillo. 「俺の頭を殴ってくれ、でも気をつけろよ、ソーッとだぞ、ここら辺、左側のとこ、右側は腫れてるからやめてくれよ」
lobanillo: 皮膚嚢腫,嚢胞

(10)
¿Te molesta que te tutee? - No, señora.
「あなたに tú でしゃべってもいい?」「いいですよ」
tutear: (ustedではなく)túを使って話す; 親しい付き合いをする

タクシーの運転手さんとか銀行・駅・郵便局などの窓口の人などに対しては最初の最初はustedで話した方がキチンとした子だと思われますよ、みたいに教わったような記憶があります。互いに‘ともだち’たる必要の無い間柄だったらustedでいいってことかなぁなどとも思う。だけど、銀行・駅・郵便局などの窓口の人の方が私に対してあんまりにもニッカニカな笑顔で「tú, tú, tú, tú」話しかけてくるもんだから、ついついこっちもtutearしちゃいそうで混乱したものよ。

(11) vivía Ud. muuuuuuuuuy requetebien. 「あなたはとーーーーってもいい暮らしをしてた」
re- (= requete-, rete-)という接頭辞は、形容詞や副詞にくっついて強調・誇張する(Con adjetivos o adverbios, puede reforzarse el valor de intensificación añadiendo a re- las sílabas -te o -quete.)。 retebueno, requetebién. など。

(12) tomar las aguas : (医療用に)鉱泉水を飲む,湯治する
__________

(つづきはコメント欄で)
(スペイン映画)

・(3時に強盗)

Atraco a las Tres @IMDb
José Luis López Vázquez(ホセ・ルイス・ロペス・バスケス)
Atraco a las Tres @Yahoo! Cine

スペインの友人が贈ってくれたので値段はわからない。(DVDGOで買うと7.96ユーロみたい

監督: José María Forqué ホセ・マリア・フォルケ
脚本: Vicente Coello ビセンテ・コエージョ  Pedro Masó ペドロ・マソー  Rafael J. Salvia ラファエル・J・サルビア
出演:
José Luis López Vázquez ホセ・ルイス・ロペス・バスケス ... Fernando Galindo フェルナンド・ガルリンド
Cassen カッセン ... Martínez マルティネス
Gracita Morales グラシータ・モラレス ... Enriqueta エンリケッタ
Katia Loritz カティア・ロリッツ ... Katia Durán カティア・ドゥラン
Manuel Alexandre マヌエル・アレクサンドレ ... Benítez ベニテス

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Tuesday, February 08, 2005

Nadie Conoce a Nadie / パズル [スペイン映画]

nadie conoce a nadieSimón Cárdenas。マドリード出身、Sevilla在住の若者。
作家を志すもなかなか芽が出ず、新聞のクロスワードパズルライターとして生計を立てる。ルームシェアのパートナーSapoとは友人としてもうまくやっている(※「sapo(=ひきがえる)」はアダナ)。

ある夜、留守電に脅迫めいたメッセージが入る。次号のクロスワードパズルに「adversario(=敵,敵対者)」という一語を組み込むようにと相手は告げる。実家の所在地まで知られている。いや、同居人Sapoの個人情報まで把握しているようだ。

Semana Santa (聖週間)一色に染まったSevillaで陰惨な殺人事件が次々と起こる。Simonは一連の事件とあの不可解な留守電との関連性に慄然とする……

nadie conoce a nadie(邦題『パズル』)……のかしないのかっていう感じで始まるんだけども。アッサリとまとめると「褒め言葉じゃない方のB級映画」だな。ただ、

・主演のEduardo Noriega(の肢体)がエェ感じでした
・Sevillaの街並みが懐かしすぎて美しすぎて(特に鳥瞰)、それは嬉しすぎた

という要素があったので、まぁよし。(ちなみに、Sevillaが何故そんなに懐かしかったかっていうのを説明すると2時間くらいかかっちゃうから、私のSevilla旅行記をよろしく)


『Smoking Room』という映画に「Nadie conoce a nadie(みんな誰のこともわかっちゃいない).」というセリフがあると書きました。直訳すると、「誰も誰のことも知らない」。よって「誰も他人のことなど分からない(by 友人Abetchy)」。そのフレーズがそのままタイトルになっているのがこの『パズル』です。

(スペイン映画)
・直訳: 本文参照
・邦題: パズル
Nadie Conoce a Nadie @IMDb
パズル @goo映画
パズル@シネマカフェ

・スペインで購入(6ユーロ)(1ユーロ=130円くらいだった)

Nadie Conoce a Nadie (ハードカバー)
パズル【日本語吹替版】 [VHS]
パズル【字幕版】 [VHS]

監督: マテオ・ヒル Mateo Gil
原作: フアン・ボニリャ Juan Bonilla
脚本: マテオ・ヒル Mateo Gil
編集: ナチョ・ルイス・カピージャス Nacho Ruiz Capillas
音楽: アレハンドロ・アメナーバル Alejandro Amenabar
 
出演:
エドゥアルド・ノリエガ Eduardo Noriega
ジョルディ・モリャ Jordi Molla
ナタリア・ベルベケ Natalia Verbeke
パス・ベガ Paz Vega

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Monday, February 07, 2005

Smoking Room [スペイン映画]

smoking roomRamírezの会社はアメリカ資本に買収された。トップもアメリカ人に代わり、全館禁煙となった。喫煙者は寒さに震えながら表の通りで吸うか、やはり寒風吹きすさぶ屋上での喫煙を強いられる。

【Ramirezの場合】
「スペインにはスペインの流儀がある、社長がアメリカ人になったからって急に全館禁煙というのはあんまりだ / これは喫煙社員を排除(マージナライズ)するもので、ある種の‘人種差別’だ / 寒い思いをせずにタバコを吸える部屋が欲しいだけだ / あのガラクタ置き場(2メートル四方)を喫煙ルームとして使わせてくれって願い出る権利は俺たち社員にはあるだろう / その権利を行使するだけの実にシンプルな話だ / みんなだってそう思ってるだろ、な?」

⇒署名を集めるべく、喫煙社員を一人一人当たっていく。


【Enriqueの場合】
「署名? 上の人間には意味無いぜ。(……中略すっごく中略……詳細はコメント欄に……) おめぇらみんなぶっ殺してやる!」

Ramriezが署名について説明を終えるか終えないかのうちにEnriqueはしゃべり始め、6分半まくしたてる。Ramirezは所在無げに署名用紙をチラ見してるが、とても口をはさめる状況じゃない。15年のサラリーマン生活を総括して、Enriqueは涙さえ浮かべます。ものすごい真情の吐露………
⇒激昂してて署名を頼むどころではなかった。


【TitoとFernándezの場合】
⇒ 週末のサッカーの試合に出たがる社員が多すぎて、ポジションやら誰を補欠に回すかなどの調整が忙しく、喫煙ルームどころではなさそうだ。


【Rubioの場合】
「前は‘fumador empedernido(ヘビースモーカー)’だった / 禁煙しようと思ってもできなかった / 指先が黄色くなってたくらいだ / 全館禁煙という規則のおかげで減煙できた / 前はチェーンスモーカーだったけど、それができなくなったら身体が慣れた」

と、一般論的なおしゃべりを一気にだらだらと。署名するのかしないのかという二者択一の質問から外れたところで長広舌をふるう。署名したくないのがミエミエ。
「ちょっと前だったら署名したんだけど、今はダメ、状況が違うんだよ、いろいろ動き出しててさ、マジで今はダメなんだってば」

⇒はいはい、昇進がありそうだとかそういう大人の事情?


【FernándezとMartínezの場合】

Fernandezが『エイリアン4』のあらすじを説明する。Martinezは唐突な話題に戸惑う、「なに、なに? 何の話?」。
彼女のクローンが…………どうでこうで中略(省略部分はコメント欄に)……実際のところ、Nadie conoce a nadie.(=みんな誰のこともわかっちゃいないんだよ)……」

⇒Martinez、お前はあんなのに署名するべきじゃなかったんだ
⇒さて、Martinezはどう出るか


【スペイン人ボス、Armeroの場合】
「君は給料をあげて欲しいわけか? / 皆その署名のことでナーバスになってるんだ / アメリカ人の連中には気に入らんだろうよ / トラブルはマズい、もう中止しなさい。Estás jugando con fuego(=危険を冒してるんだぞ)」

⇒部下とアメリカ人上層部との板挟み。


20人の喫煙者のうち署名したのは5名であった。
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以下3点を留めてこの映画を観ると、多くのシーンでニンマリできると思う。

《私見: スペイン喫煙事情》
今はどうか知らないが、8~9年前に私は、スペインでも6,7番目くらいの都市のブティックにて、右手で服を見ながら左手でタバコを吸ってるきちんとした身なりの40がらみの女性を目撃しました。ホントよ。少なくとも当時の印象としては、「いつでもどこでも吸う」でした。

《私見: スペイン人の会話の特徴 1》
よくしゃべる。
ときに口角泡トーン。
なので喧嘩腰にもみえる。
友人の家族と食事してる時、御両親が大激論モードだったので私はキョロキョロしてて。友人に「お父さんとお母さん、喧嘩してるよ」ってヒソヒソ言ったら、「あれはフツーにおしゃべりしてるだけだよ、揉めてるとかでは全然ない」って涼しい顔で。

《私見: スペイン人の会話の特徴 2》
しゃべる人はしゃべりまくり、聞いてくれてる相手にしゃべらせようとはしない。だから、‘しゃべる人vs.しゃべる人’の会話は上記1のようになる、当然のことながら。
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(スペイン映画)
Smoking Room (Roger Gual/Julio D. Wallovits監督)
Smoking Room @IMDb
Eduard Fernández(エドゥアルド・フェルナンデス)Juan Diego(フアン・ディエゴ)
Smoking Room @Yahoo! Cine

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Saturday, February 05, 2005

Torremolinos 73 / トレモリーノス73 [スペイン映画]

Torremolinos 7370年代初頭フランコ政権下の‘清く正しい’スペイン。

アルフレドはモントーヤ出版社の百科事典の訪問販売員、キオスクで週刊百科事典などが売り出されるこのご時世では、一軒一軒を訪ねていても売れ行きは芳しくない。貞淑な妻カルメンも美容サロンで脱毛エステティシャンとして働いているが家計は火の車。家賃の滞納も続き、大家さんからは矢の催促である。カルメンは子どもが欲しくて仕方ないのだが、この困窮生活ではとてもとても叶うものではない。

社長は訪問販売部のリストラをほのめかす。社員4名は山荘での‘販売戦略秘密会議’に招かれた。
-アルフレド&カルメン夫婦
-年配のアナサガスティ夫妻
-もうちょっと若いロメラーレス夫妻
-独り者のフアン・ルイス

彼らはそこでフィルムを見せられる。フィルムでは、コペンハーゲン性科学研究所のヨハンセン博士という男が『世界生殖図解事典』なるものを紹介している。世界のさまざまな国や地域の‘生殖習慣’を学べる8mmムービーが毎号毎号付録です、と。


……生殖習慣……の……8mm……ムービー…………? んんんんん?


そこで社長の厳粛なスピーチ:
「この事典は北欧諸国では記録的な売れ行きでした」「我が社は、この事典のスペイン編を編集するパートナーとして見事に選ばれたのです」「そこで皆さんには、この大事典の教材用フィルムとして、それぞれの御自宅でスペイン人の生殖習慣を撮影していただこうと思うのです」「なお、北欧諸国でのみの販売となっています」「なにか質問がある方は?」

社員の一人が―――妻に脇を小突かれて―――おずおずと質問する:
「言い換えますと、我々が…それぞれ自宅で…妻と性行為に及ぶ際に…撮影しろ、ということですか?」

社長:
学術的に申しますと、そういうことです」 (←「学術的に申しますと」って何がどう)


これはつまり、夫婦の閨事を8ミリで撮影し、百科事典に見せかけたその自家製ポルノ映画を北欧諸国で販売するということだ。アルフレドたち社員はみな思案に暮れる。短編を一本撮れば5万ペセタ、更に売り上げに応じてボーナスというのは大変な報酬である。もしも百科事典の訪問販売で5万ペセタ稼ごうとしたら、154冊も売り上げなければならないのだから。

妊娠を強く望むカルメンの心情を汲み、またリストラの脅威もあり、アルフレドはこの話に乗る。

まずは‘ポルノ映画制作法の短期講習’を受ける。講師は、Ingmar Bergman イングマール・ベルイマンの助手だったと称するエリック・モランダーという男と、その妻のデンマーク人ポルノ女優フリーダ。「すべて科学の進歩のためなのです」と社長はこの講習会(販売戦略会議)をしめくくる。


アルフレドとカルメンの自家製ポルノは大当たり。二人の暮らしは目に見えて豊かになっていく。最新型のテレビを買い、以前自分が働いていた美容サロンへ今は客として行くようになり、毛皮を買い、新車を買い、家具を揃え…。カルメンは本人も知らぬうちに北欧諸国で素人ポルノ業界の大スターとして名を馳せていた。しかし励んでも励んでもカルメンは妊娠できない。不妊治療相談にも夫婦で出かけたが…。

アルフレドはそろろろポルノ短編を撮るのに倦んでいた。ある夜、ベルイマン作品『The Seventh Seal』をテレビで見て感銘を受け、ベルイマンの映画作品に熱中する。そしてついに、カルメンを主役に据えた長編の脚本を書き上げる。『トレモリノス 73』というこの作品には社長も賛同してくれた。

意気揚揚とロケ地トレモリノスに乗り込んだアルフレド。いよいよ『Torremolinos 73』の撮影開始である。


実話に基づく(←実話かよ!)。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

(語句メモなど、コメント欄で)
(スペイン映画/デンマーク)
Torremolinos 73 (トレモリーノス 73) (のんきな音楽注意)
Torremolinos 73 @IMDb

脚本・監督: Pablo Berger パブロ・ベルヘール

出演:
Javier Cámara ハビエル・カマラ ... Alfredo アルフレド
Candela Peña カンデラ・ペニャ ... Carmen カルメン
Juan Diego フアン・ディエゴ... Don Carlos 社長(カルロス)
Fernando Tejero フェルナンド・テヘーロ ... Juan Luis フアン・ルイス
Mads Mikkelsen マッヅ・ミケルセン ... Magnus マグナス

・友人monaがFnacで買ってきてくれた(9.95ユーロ)。

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