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Sunday, November 21, 2004

Carne Trémula / ライブ・フレッシュ [スペイン映画]

Carne Tremula誰が誰を愛し誰を憎んでいるのか、その愛と憎のベクトルの変化が忙しい物語。


―1970年1月―
静まり返った夜のマドリード。みすぼらしいpensión(つうか売春宿)から叫び声。

■Isabel(=Penélope Cruz)
若い娼婦(1947年8月7日生まれという設定なので、この時点では22歳5ヶ月くらい)。陣痛で苦しんでいる。

売春宿のやり手ババァ(←尊称)が付き添って表に出るが、フランコ政権の非常事態宣言下なので通りを歩いてる人などいない、タクシーも走ってない、救急車も出ない。ババァは回送のバス(EMT交通)を体を張って止めた。僕は死にましぇん状態。Isabel、バスの中で出産。ババァ大活躍。ババァ、バス運転手に言いたい放題。

赤ちゃんが無事に生まれ、バスは病院へと急ぎます。この時、バスが立ち去ったあとの塀んとこに落書きが見える:

LIBERTAD (自由を)
ABAJO EL ESTADO DE ESCEPCION!(非常事態宣言を撤回せよ!)

(メモ)
・ESCEPCION ⇒ EXCEPCION
・abajo=~を打倒せよ、Down with ...
・estado de excepción=非常事態


赤ちゃんはVíctorと名づけられる。


―20年経過 (1990年)(ここまでで映画はまだ9分。ゼェハァゼェハァ)―

■Victor(20歳)
いい暮らしをしているわけじゃない。つい先日童貞を卒業した。相手はElenaというイタリア人。ジャンキーだけど実にいい女だった。また来週会いましょうよということで、コースターにキスマークをぶっちゅ~~とつけて電話番号までくれた。

今夜VictorはイソイソとElenaの家(@Eduardo Dato通り、18番地)に向かう。


■Elena
イタリア領事の娘。今夜は薬が切れてイライラ。camello(=売人)がcaballo(=ヘロイン)を持ってくるのを待ってる。そんなところへVictorがヤル気まんまんで来てしまいトラブルになる。揉み合いパニクるVictor。近隣からの通報を受けて刑事が二人駆けつけた。

■Sancho(40歳)
「女房Claraがどうも浮気してるようだ、このままじゃぁ俺はClaraを殺してしまうかもしれない、いや、相手の男を殺すっていうのもアリだ。だけど肝心の相手がわからないんだ」と呻く。

嫉妬が嵩じてClaraへのDVは激化している。酒に溺れ、勤務中にもウィスキーが手離せなくなっている。今夜も荒れており無茶な捜査を通そうとする。

■David(25歳)
Sanchoの烈しい吐露を目の当たりにし動揺もしたが諌める。冷静にこの状況に対処している。


銃声が一つ。Victorが持っていたピストル。撃たれたのはDavid。


―2年経過 (1992年)―

TVではバルセロナパラリンピックの車椅子バスケの試合放映。スペインチームを勝利に導くcanasta(=ゴール)を決めたのはDavid。大活躍である。湧き立つ観客席には妻Elena。ドラッグに溺れていた影は無い。国民的ヒーローとなったDavidと抱き合うElena。二人の幸せが大写し。

parchís(=すごろく)やdominóに興じる男たちの喧騒の中、David・Elena夫婦をTV越しに睨みつけるVictor。刑務所にぶちこまれている。


俺が苦しんでいるのとおんなじだけアンタに苦しんでもらいたい。それが叶うんだったらいくらでもお祈りするよ。アンタがどんだけくだらない存在か思い知るがいい。どうか死んでくれますように。アンタが囚人みたいに窓にかじりつくようにして、やっと見えた景色が道端の石ころだけだったらいい気味だ。どうか死んでくれ。

Alberto Pla (Pla か Plá か)?の『Supone Fonollosa』というアルバムの?『Sufre Como Yo』という曲? 『Yo quiero que tú sufras』?(ttp://www.cidhem.edu.mx/trovadictos 辺りで聴けてしまうな)


まぁ、こりゃたしかにハラワタ煮えくり返るわな。誰のせいで俺は刑務所に居るのか、と。で、てめぇらは今やヒーローヒロインですか、と。


母親Isabelからの手紙:
母さんはガンです。おまえが出所するまで生きられそうにない。おまえとはなにもかもわけあって生きてきた。母さんの人生は惨めでした。おまえと撮った写真と新聞の切り抜きを送ります。

母への返事:
お母さん、俺はドラッグもやってないしHIVにも感染してないよ。ここでいっぱい勉強しています。教育学とか神学とか……略……聖書を読んでいます。勉強で頭の中をいっぱいにしておかないと気が狂いそうなんだよ。


机の上には母から届いた写真や切り抜き。そして、Elenaのキスマークがベッタリついたコースター。まだしっかりと持っていたのだな。教養を身につけ、知識を蓄え、ひたすら身体を鍛えるVictor。出所まであと4年。臥薪嘗胆。


―1996年、Victor出所―

母の死に目にはあえなかった。母は1994年11月1日に死んだ。享年47歳。Victorは母の墓に出所の報告をする。ちょうどこの日、同じ墓所でElenaの父の葬儀があった。参列に紛れ込みElenaにお悔やみのキスをささげるVictor。Elenaの表情が凍りつく。


その墓地でVictorはSanchoの妻Claraと知り合ってしまう。錯雑する5人の人生。
___________

(語句メモなどはコメント欄)


(スペイン映画/フランス)
・(邦題: ライブ・フレッシュ)
Pedro Almodóvar(ペドロ・アルモドバル)監督
Javier Bardem(ハビエル・バルデム)Penélope Cruz(ペネロペ・クルス)

(参考)
Carne Trémula @IMDb
ライブ・フレッシュ@映画生活
ライブ・フレッシュ @goo映画
ライブ・フレッシュ@シネマカフェ
・原作 『引き攣る肉』 Ruth Rendell (ルース・レンデル)著

・スペインで購入(12ユーロ)(1ユーロ=130円くらいだった)
Carne Tremula (ペーパーバック)
Carne Tremula - El Guion (Los Jet De Plaza & Janes)(ペーパーバック)
ライブ・フレッシュ【字幕版】 [VHS]
ライブ・フレッシュ【日本語吹替版】 [VHS]


監督: ペドロ・アルモドバル Pedro Almodovar
製作: エステル・ガルシア Esther Garcia
原作: ルース・レンデル Ruth Rendell
脚本: ペドロ・アルモドバル Pedro Almodovar レイ・ロリガ Ray Loriga ホルヘ・ゲリカエチェバリア Jorge Guerricaechevarria
撮影: アフォンソ・ビアト Affonso Beato
音楽: アルベルト・イグレシアス Alberto Iglesias
 
出演:
リベルト・ラバル Liberto Rabal: Víctor Plaza ビクトル・プラッサ
ハビエル・バルデム Javier Bardem: David ダビッド
フランチェスカ・ネリ Francesca Neri: Elena エレナ
アンヘラ・モリーナ Angela Molina: Clara クララ
ホセ・サンチョ Jose Sancho: Sancho サンチョ
ペネロペ・クルス Penelope Cruz: Isabel Plaza Caballero イサベル・プラッサ・カバジェロ

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Friday, November 19, 2004

La Comunidad / 13サーティーン みんなのしあわせ [スペイン映画]

La Comunidad汚いもの・痛いこと・血が嫌いな私にとってAlex de la Iglesiaの映画は、「観ていることはできる」と「観たくない」とのギリギリなライン。といっても『EL DÍA DE LA BESTIA』と『PERDITA DURANGO(VHS: ペルディータ @amazon)』しか観たこと無いのですが。

(参考)
EL DÍA DE LA BESTIA @IMDb
PERDITA DURANGO @IMDb

『La Comunidad』も臭って来る感じ。なんかもう……汚部屋。「あーー、それ舐めちゃダメ!」って思わず画面の中に呼びかけちゃう感じ。

la comunidad■Julia
不動産屋の営業ウーマン(契約社員)。このところ営業成績が悪い。

ある大雨の日、お客にマンション物件(4階角部屋)を見せる。待ち合わせに急ぐJuliaは、雨でびしょびしょになったトランプを道で拾う。ジョーカーのカードである。

(メモ)
hace un frío que pela」と「lloviendo a cántaros」という、教わりがちな成句が2つ続く。スペ語学習者にはちょっと嬉しい(?)冒頭シーン。


客が去ったあと、‘売り物’であるその部屋に恋人(Ricardo)を呼んで好き勝手に使う。家具調度品も上質でいい部屋だ。前の住人はどうしちゃったんだか。規律の厳しい学校で育ったRicardoは、こういうことはイクナイとJuliaをたしなめる。Julia逆ギレ、「おとーさんみたいなこと言わないでよね。あったま来んのよ!」。

(メモ)
ここでまた学校で習う成句、「(que) me sacas de quicio」。

Ricardo: だって、会社にバレたら君クビだぞ?
Julia: クビ? どーせ短期の仕事だもん、もうすぐ切れるんだからクビもへったくれもありゃしないわよ。


二人はこの部屋(のウォーターベッド)で大はしゃぎ。それを隣人Charlyが双眼鏡で覗いている。

■Charly君(30歳前後)
ヒキコモリとまではいかないが、それに近い生活。口やかましい母親(Dolores)と同居。ネット好き。何よりも彼はスターウォーズオタク。ダースベーダーのかぶりもので毎日スターウォーズごっこ。ひとりで。母親Doloresはそれを叱りつける、「その格好で表に出るなって何度言ったらわかるの! ヘンタイだと思われんのよ!」


Julia達がまったりしてるところへ次の客が(部屋を見に)来てしまう。客は上階からの水漏れに気づく。「きっと上の階の人が蛇口を開けっぱなしにして気づかないで居るんだわ」。客が通報してしまう。消防隊員が駆けつける。

マンションの住人は総出でヤジウマ。これがまた、ほんとに不快感を存分に与えてくれる隣人ばっかなわけ。「あー、こんなマンション住みたくねぇー」と思わせるやつらなの。

こんな‘マンション自治会(=comunidad)’ヤだなー」と。


奮闘の末、ドアが開く。覗き込もうとする住人一同。隊員が一同を階下へ追いやる。そのときのCharly君のセリフ、「僕、ネットをやってるとこだったのに……」。「いいから、全員おりてくださいっ!」と隊員が怒鳴る。隊員がJuliaのことを通報者だと勘違いしているため、行きがかり上その場に残るJulia。

そんなJuliaを見咎めて隣人(女)が階下から叫ぶ、「Se queda ésa! (その女はそこに居るじゃない!)」。つまりJuliaのことを隊員にチクるかたちである。「彼女は下りなくていいわけっ!?」である。そういうさもしい人、いるじゃない。(自分が損することもさることながら)他人が得するのが気に食わないという人。そういう卑しさ。

(メモ)
ése(その男、彼)とかésa(その女、彼女)って、どーなのかな。語感、キツいんじゃないのかなぁ。ちょっとこの件は要調査。無礼なんじゃなかろか。言ってもJuliaとマンション住人は初対面だろ? 初対面の人をつかまえて「ésa」呼ばわりは、どーなのかな。私は気をつけるかもなぁ。気をつけつつも言っちゃいそうだが。


住人を階下へ追い立て、隊員はいよいよ問題の部屋(5階)へ突入開始。ゴミ屋敷。Juliaもおそるおそる入っていく。と、そこへ、一足遅れて顔を出した隣人Domínguez(2階)がやってくる。Domínguezはゴミ袋の山をかきわけている。何か鼻歌を歌いながらである。呆気にとられるJuliaであった。

Domínguezの鼻歌は:

Quince hombres en el cofre del muerto.
¡Ja! ¡Ja! ¡Ja!
Y una botella de ron!
El ron y Satanás se llevaron al resto.
¡Ja! ¡Ja! ¡Ja! ¡
Y una botella de ron

である。つまり:
亡者の箱まで、はってのぼった15人
いっぱい飲もうぞ、ヨー・ホー・ホー!
あとのやつらは、酒と悪魔にやられたぞ
いっぱい飲もうぞ、ヨー・ホー・ホー!

である。『宝島 by ロバート L スティーブンソン』に出てくる歌かい?


隊員は搬出作業に専念する。その際、財布がこぼれ落ちる。Juliaはそれを拾った。中を点検。お札は当然いただいちゃう。なんかクロスワードパズルを作りかけたような落書きみたいな紙切れも一枚入ってたけど、そんなのは無視。


Ricardoは騒動に紛れて自宅へ帰った。Juliaはとりあえずこの夜は部屋(物件; 4階)に泊まることにする。一人、TVを見ている。Don Limpio(=Mr. Cleanのこと)のCMが流れてる。床磨きの洗剤だわ、まぁ、綺麗になってること……。ナニカ思うところがあったのか、Juliaは5階の例の部屋に上ってみた。ほんとうに、なんと汚い部屋だい。

いつの間にか、Juliaも「ヨーホーホー!」を口ずさんでいる………。

そういう風に始まる映画です。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆


(コメント欄に語句メモなど)
(スペイン映画)
・邦題: 『13サーティーン みんなのしあわせ』
みんなのしあわせ @goo映画
Carmen Maura(カルメン・マウラ)主演
Alex de la Iglesia(アレックス・デ・ラ・イグレシア)監督
13サーティーン みんなのしあわせ @映画生活
みんなのしあわせ@映画生活
みんなのしあわせ@シネマカフェ

・スペインで購入(27ユーロ)(1ユーロ=130円くらいだった)(メイキングとか付録DVDあり)
13(サーティーン) みんなのしあわせ【字幕版】 [VHS]

監督: アレックス・デ・ラ・イグレシア Alex de la Iglesia
製作: アンドレス・ビセンテ・ゴメス Andres Vicente Gomez
脚本: アレックス・デ・ラ・イグレシア Alex de la Iglesia ホルヘ・ゲリカエチェバリア Jorge Guerricaechevarria
撮影: キコ・デ・ラ・リカ
音楽: ロケ・バニョス Roque Banos

 
出演:
Carmen Maura カルメン・マウラ: Julia フリア
Eduardo Antuña エドゥアルド・アントゥニャ: Charly チャルリ
María Asquerino マリア・アスケリーノ: Encarna エンカルナ
Sancho Gracia サンチョ・グラシア: Castro カストロ
Terele Pávez テレレ・パベス: Ramona ラモーナ
Enrique Villén エンリケ・ビジェン: Domínguez ドミンゲス

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Saturday, November 13, 2004

cine

先日、スペイン映画をリストアップしてみてあらためて思ったことmemo

スペイン人、映画たくさん観てるよなぁ

ってこと。普段は即レスじゃない人や、メル友として日が浅く事務的なやりとりしかしてない人までが、今回の私の質問(近年のお薦め教えて)には早(く、かつ長)いレスをくれたんだよね。皆さん、複数挙げてくれる。「好き」を感じた。

「好き」というか、うーん、どうなんだろ。生活の一部になってるので、を感じた。たくさん観てるからこそお薦め作品を挙げられるんだろうな、と。

日本って映画は入り口で買うといくら? 1800円? 13ユーロってことか。スペインだと5~6ユーロなんだって? 他の物価やお給料との相対も考えなきゃいけないだろうから一口に「5ユーロ! 安いね!」というんでもないんだろうけど。注: 5ユーロ(685円)、6ユーロ(822円)


そんなこと考えて、あちらに住んでる友人ともちょっとやりとりした。まず映画館が多いよねという話。バルセロナに住んでる友人の場合、家から歩いて行ける距離に4館あると。昔わたしが住んだ町――バルセロナほど大都市じゃない――も、バスを使わないで行ける映画館が4つはあったと思う。中心部に住んでいたので、お夕飯後にトコトコと5分も歩けば2館あった。10分のとこにもう1つ、25分歩けばもう1つ。

友人曰く、「そうなると、日曜日とか何もすることがない日に映画行くんだよね。それに高くないし」――あぁ、やっぱり‘高くない’んだな――「だからスペイン人って映画たくさん見るのかもね」。

しかしここ。

「家から歩いていける」っていう点ね。ちょっともう、そういう町の造りからして日本の感覚とは違うんだよなっていうことを思わなきゃいけないのかもなぁ。

一つの‘街’が小さい?よね? こじんまりだよね。生活圏の広さ(狭さ)という概念からいうと、日本でいう「渋谷」とか「新宿」とか「柏」「横浜」とかが、イコール、スペインでいうところの「Granada」「Sevilla」みたいな感覚じゃない? うまく言えないんだけど。

その「渋谷」「新宿」「柏」「横浜」の中に、住む家、ショッピングセンター、海・山、学校、職場、商店、club、disco、bar…があり、そんな中に「映画館」もあると。職住近接。生活がぜんぶその範囲で済んじゃう。人によっては、ぜんぶ歩いて行けちゃったりする。あ、あと名所旧蹟もだ。

友人曰く、「日本って大変だよね。その‘街’に行くのが」。

そう。寝て起きたところ(つまり家)から、そのような活動場所へ移動するのに一時間はかかるよね? 私が東京近県育ちだから余計にそうなのかもしれないけどもね。私はちなみに高校は県内にもかかわらず65分、大学・職場が85分、部署によっては150分かかってたからね。片道ね、片道。左遷かよ。あぁ、そりゃぁもう「死む」ですよ、「死むー」。しかも満員電車な。


で、なんの話だ。

まぁ、こういう概念の違いがあるので、東京の人口が1200万(?)とかいうとスペイン人はビビるわけだよね。吐きそうな顔して聞いてる。ものすごい人口密度を想像しちゃってるんじゃないか。私たちが‘東京’に言及するときに想定してる広さと、彼らが思い描いている‘街’のソレとは、大きく違ってるんだよね。そこんとこの前提を詰めとかないと、吐きそうなまんま会話が続いちゃいそう。

そんなわけで、彼らは片田舎に住んでいる私がなぜ東京に夜遊びに行かないかを理解できないみたい。一時間も一時間半もかけて夜遊びに行くわけないじゃないですか、というのがピンと来ないみたい。っていうか、だって、都内の‘街’から‘街’だって、歩いて移動ってわけにいかないよね? 山手線の内側に住んでいたときだって、夜遊びゾーンから帰ってくるのはタクシーで数千円かかってたと思うんだ。

で、そうすると今度は、「Reineはすごい自然豊かな山奥に住んでいるのですね?」って思われかねない。たしかに自然豊かだが、my町にはmy町でちゃんと生活空間(っつうか都市機能)はそれなりに存在してるんだがね。たとえばGranada中心部から1時間半離れた地域というのと、東京中心部(といっても具体的にドコかはさておき)から一時間半離れた日本の市区町とでは、かなり違うと思うんだけどね。

そういえば、スペイン人の友人が千葉駅付近に滞在したとき、そこから八王子駅まで移動する間、車窓からの景色がほっとんど変化しなかったことを驚いていた。その行程って、ほとんどずっと、ビルのある景色が途切れないんじゃない? 私、よく憶えてないけど、スペインのMadridから電車で動き出した場合、20分もしたら野っ原……じゃない? それは大袈裟すぎ?


なんの話だったか……

スペイン人の友人夫婦が静寂な観光地(rural turism的な土地)に別荘を持ってて。「山村で一泊なんて乙じゃない?」と誘われて一夜過ごした。翌朝、彼らがいつもの街中心部まで出勤するのに、30分~1時間弱を車で行ったんだ。「日本の感覚だと、出勤に1時間かかるのは普通だな」って言ったら、「じゃぁ、毎日がこういう感じ?」と。「30分でofficeにつければラッキーだと思う」と私。

「こういう生活を選ぶ人も中にはいるけどね」と彼ら。「こういう自然のある地域に家を構えて勤務先は街なか、って人。でも、それはそれで不便でしょ」と。そういう感覚。


スペイン時代、友人の住む‘隣町’にバスで遊びに行ってた。学校の遠足でも利用したけど、‘長距離バス’なのかな。所要時間は1時間半。って、それぜんぜん‘遠足’な気分じゃなかったんだよな、私には。‘イベント’感が湧くような距離じゃないというか。乗り物で1時間半の移動なら、毎日通勤・通学してたっておかしくないもんなあ、という変な気分だった。


で、なんの話だったか。


そんなわけで、スペイン時代を思うと、学校から家まで30分歩いて帰ってくる間に映画館なんてザラザラ転がってるので、フラッと立ち寄ることなんてできたのね。そこへもってきて(他の物価・収入との比較はさておき)5~6ユーロとなると、うーん、どうだろ、やっぱり映画は観やすいんじゃないだろか。

だからみんなあんなにたくさん列挙してくれたんじゃないだろか(いや、「ビデオをレンタルしました/TVで観ました」のももちろんあっただろうけど)。

というちょっとしたmemoのつもりが長すぎ。

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Wednesday, November 10, 2004

películas españolas 'recién' estrenadas / 最近のスペイン映画

比較的近年のスペイン映画いくつか。「ここ数年のでお薦めDVDは?」との質問メールに対し、スペインの友人から幾つかinfoいただきました。★がついてないのは、「たぶん私は観られないなぁ」と感じるもの。ついてるのは欲しい系。

(訳はかなりヤッツケ)(観てないのを訳すのはメンドウで、けっこういい加減)

1) 『Te doy mis ojos』については別途。


2) Amor, curiosidades, Prozak y dudas (Miguel Santesmases監督、Pilar Punzano, Guillaume Depardieu)
Amor, curiosidad, prozak y dudas @Yahoo! Cine
Rosa, Cristina, Anaの3人姉妹。Cristinaは24歳、若くバイタリティにあふれ文学の勉強と居酒屋でのバイトを両立させてる。毎日がカオス。Rosa(30歳)は多国籍企業で重役、給料は腐るほどもらってる。だけど孤独。Anaは結婚して幸せに暮らしている……うそ。やっぱりあんまり幸せじゃない。


★3) 『Perdona, bonita, pero Lucas me quería a mí』については別途。


★4) 『El Otro Lado de la Cama』については別途。
(友人曰く、「私は観てないけど面白いって言ってた人多数」。別の友人からのお薦めリストにもこれが入ってた)


★5) 『Planta 4ª』については別途


★6) 『Los Lunes al Sol』については別途


★7) 『Mala Educación』については別途。


★8) 『Torremolinos 73』については別途。


★9) 『Lucía y el Sexo』については別途。


10) 女王フアナ (Vicente Aranda監督、Pilar López de Ayala, Daniele Liotti)
Juana la Loca @IMDb
Juana la Loca @Yahoo! Cine
Juana la Loca @goo映画
狂女Juanaについてはワタクシ、胸の中にいろいろな思いが湧いてきて、どうもね、観られそうにないな。http://kadokawa-pictures.com/juana/でtrailer見ただけで号泣しているアリサマなので、一本まるまるなんてとてもとても観られないと思う。trailer2分20秒でもういい。嫉妬で狂っていくってのが正視できない。狂った愛を注ぎ込んでいたにせよ、真に愛していたにせよ、イケメン美麗王Felipeっちゅう男は、果たしてそこまで「愛する」べき夫だったのかどうか。っつうお題についても、ちょっと考えただけでなんだか勘弁して欲しくなる。それでJuanaは30歳で幽閉なんて、たまらない。

たぶん、ですから、私はこの映画は無理。


11) 『La caja 507』については別途。


★12) 『La pelota vasca, la piel contra la piedra』については別途。


★13) Al sur de Granada @IMDb (Fernando Colomo監督、Matthew Goode, Veronica Sanchez)
Al sur de Granada @Yahoo! Cine
20年代初頭、イギリスの上流家庭の子息Gerald Brenanはグラナダ県の小村Alpujarraに家を借りる。彼が持ってきたもの――2000冊の本、本、本。彼は作家を夢見ていた。この村でGeraldはJulianaという魅力的な女性と知り合い、たちまち虜になる。村での相棒Pacoにも手伝ってもらい、Juliana攻略に意欲を燃やす。


14) 『Carmen』については別途

(この記事をUPした直後、友人が「読んだよー」とメッセンジャーで声をかけてきた。そしてさっそくの追加情報:

『カルメン』は映画の半分エッチしてるらしいよ。お薦めでないって言われた。 『Lucía y el sexo』の子(=Paz Vega)、もう脱がないって言ってるから見納め?)


15) Mi vida sin mí (My life without me)(Isabel Coixet監督、Sarah Polley, Amanda Plummer)(しゃべり注意)
mi vida sin mí (My life without me) @IMDb
Mi vida sin mí @Yahoo! Cine
Annは23歳。夫は仕事を持っているよりも失業していることの方が多い。母は世の中すべてを敵視しているような人。父が刑務所にいって10年になる。大学の清掃員として夜間に働く。バンクーバー郊外の実家の庭先に停めたトレーラーハウスで暮らす。余命僅かと知ったAnnであるが、その事実は自分一人の胸に秘めていこうと決意する。

(trailer見た感じだと‘涙警報’発令気味なんだけど、どうなんだろ。なんか、誰か死にそうだな。どうも哀しそうな気配だな。スペイン・カナダ合作か。何語で進むんだろう?)(なんだ、これがあれか、『死ぬまでにしたい10のこと』なわけね?)


★16) 『Héctor』については別途。


17) 『Mar Adentro』については別途。


18) Los amantes del Círculo Polar @IMDb (Julio Medem監督、 Najwa Nimri, Fele Martínez)
Los amantes del Círculo Polar @Yahoo! Cine
情熱的かつ秘められた愛の物語。アナとオットーの8歳から25歳までを描く。1980年のある日、二人は学校から走って帰った。すべてはそこから始まった。その日からアナとオットーの人生は一つの円でも描くように流れ始める。17年後、北の果てフィンランドで2つの線は一つの円となるのか。

これは『アナとオットー』だな。良さそうだけど哀しそうなので★をつけるかつけまいか悩む。でも日本でDVDが手に入らないのならばスペイン語版でDVDを手に入れたくもなるね。


★19) 『En la ciudad』については別途。


★20) 『Smoking Room』については別途。


★21) 『Barrio』については別途。


22) 『El Hijo de la Novia』については別途。


23) 『Nueve Reinas』については別途


24) Tierra @IMDb (Julio Medem監督、Carmelo Gómez, Emma Suarez, Silke)
Tierra @Yahoo! Cine
Ángelは、自分は半分が人間、半分が天使だと信じている。半分は生きているが、半分は死んでいるのだと。そして、宇宙から届く声が彼の意思を決定するのだという。Ángelはぶどうの害虫であるワラジムシ駆除の業務でワインの産地にやってきた。そこで二人の女に出会う。一人は若く物怖じしない娘。もう一人ははにかみ屋の人妻。Ángelの熱情的な人格とロマンティックな人格のそれぞれが秘める本能を、この二人の女性が刺激する。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

友人がスペインに行ってくるそうだ

先日わたしが、「このところさー、スペインに行こうかなって思わないでもないんだけど、ひょっとして一緒に行ったりする?ふふふふ」なんつって軽い気持ちで御機嫌伺いのメールを送ったら、immediatelyに電話が鳴って。「行こうよ行こうよ! ちょうどあたしも行こうと思ってたのよ。さっそくなんだけど11月中なんてどう?」って言われて、「ものすごい‘さっそく’だな、それは。ごめん、あたしそこまで詰めてなかった、すみません、軽口でした、すまん、今すぐには無理だ」とタジタジとなった。そこから2時間後には、「チケット買っちゃった♥ 行ってきま~す」というメールがアッサリと来ました。

気をつけて行ってきてください。いっぱい写真とか(強盗に目をつけられない程度に)撮ってきてね。いっしょに行くのは数年来の夢だったのですが、合わせられずすみません。無事を祈ってます。楽しんできて。

そこでお願いがあるのですが。

1年10ヶ月前のスペイン旅行でのユーロが今もここにあります。それでDVDを買ってきてくださる? ただ、貴女もきっと自分用にも買いたいと思うので、そうすると2枚ずつ買うことにもなって、帰りの荷物が大変かもしれないのですが、その辺が私は心配です。まず自分の買いたい分を買ってください。そのあとで余力と相談しながら私の分を買い揃えられるだけ買うっていうくらいの気持ちでいてください。無理しないでください

¡Buen viaje!

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