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Sunday, October 01, 2000

Mi primer viaje 初めての旅行 [第6章] セビーリャを去る

patio気がついたときには、セビーリャで1週間もゆっくり過ごしていた私ですが、そもそもこの卒業旅行の本筋はポルトガル周遊だった。ポルトガル周遊の計画なら、かなり綿密に立てていたんだ。だから、セビーリャに腰を落ち着けてもいられないと思い、リスボンに戻る準備をした。


その日…


私の泊まってる宿のパティオ(写真)に、旅慣れた風の日本人の男性がフラッと現れた。


なんていうのかな……。猛者風味。


いがちでしょう

俺、バックパッカー歴、長いです

ほにゃららの時刻表で計画立てるのも慣れっこっす(=ほれ、よく知らんけど、ヨーロッパ全土?かなんかの列車時刻表が掲載されてるような、イギリスだかどっかの出版のガイドブックみたいなやつさ)

風呂? 風呂付の宿なんてゼータクだね、キミ。俺は共同シャワーでOK

ヒゲ? 伸ばしてます

パスポート? これ以上証印押せなくて困ってます

ちょっと下品に振る舞う方が、えっ? かっこいいんじゃなくて?

どこそこの国では、こんな危険な目に遭いました、どこそこでは大麻、吸ってばっかりだったんすよ、俺ってなんだかスゴくない?

みたいな1人旅の人っていがちじゃないっすか。いや、もちろん、上記の項目、そういう体験を積んでることは決してマイナスじゃないよ。いい体験も十分ある。少なくとも以外は。


でも、これらの経験を、他の旅行者を睥睨するための武器だと思いこんでるっぽい輩もいるでしょ? 勲章だとでも思っているのか、「どうじゃ?」って言いたげなのがプンプンと臭う人。そういう御仁はたいていの場合、宿泊先で幅を利かせており、後から来る日本人に主(ヌシ)のように扱ってもらうことで御満悦になっていがち。


そういう男が一人、私のいる宿のパティオにノソッと入ってきて、ソファにふんぞり返ったのでした。いや、本当にどうして彼はあんなに偉そうだったんだろう? 自分が泊まっているわけでもない宿で、何故にあそこまで? 私もその辺アレなので、適度に彼のプライドをくすぐってやるような合いの手を交えながら会話をしてました。

そのとき私が、「明日、リスボンに戻ろうと思うんですよ」って言ったら彼が、「えっ? マドリードまで戻ってそこから、とかじゃなくって? セビーリャから直接リスボンに行けるバスなんてあんの? 一緒に行ってもいいかなぁ?」って言ったのです。


そこで、1人で行きたい旨を巧妙に伝えるセリフが在るなら御教示願いたい


断れっこないですよ、私、人当たりいいんだもん。結局、翌日、2人でセビーリャを発ちリスボンに向かうことになった。


長距離バスステーション (プラサ・デ・アルマス)で発車まで時間が余ったので、とりあえず軽食でもということになり食べ始めたのですがね。

彼が、いやはや、『The・犬喰い!』なのですわ。咀嚼音も高らかに。あれを、もしかしてもしかすると「カッコイイ」とか「俺、武骨っ」とか思ってるんだろうか? ほら、なんせ彼、‘猛者’だから。……お行儀悪いってだけなのになぁ。


私、辟易でした。


「我々の会話を理解できないヨーロッパ人から見たら、我々2人ってどう見てもカップル…なんだよな? このジャパニーズ2人は新婚さんかい? とか思われてたらどうしよ…。それはイヤだな…」ってことに気づくのにたいして時間は要しませんでした。

バスの発車時刻になったんですがね。

いや、なに。


切符を買った時に「?ん ?来た時より、なんか安い気がする」と思ってはいたのだけどさ、はっきり発音してなかったせいで、「Ayamonteまで」を、切符売りのオネイサンが「Almonteまで」だと思って発券してたんだわ。アルモンテはセビーリャからそんなに離れてないはず。だから切符が安かったんだわ。


私、なんだか一気にブルーになっちゃって。先ほどの『The犬喰い』を目の当たりにして、その男にもけっこう辟易してたところへ、切符が違ってたからさ。幸先が悪いと思っちゃって。


いや……まぁ、そのぉ……


切符買ったのは私だったのですがね


もー、なんだか急速に、「メンドクセー、知らない人の旅のルートまでを私が責任持つのってメンドクセー、しかも、『The・犬喰い』だし…」とか思えてきて。人間関係とかどうでもいいや、何思われたってかまわないやって思えてきちゃったのね。だから、


「すいません、やっぱり私、1人でリスボンに行きたいんですけど。おひとりでどうにかしてくれます?

って言っちゃったの。失敬にもほどがあろうというもの。どこが「私、人当たりイイ」んだか。


猛者、怒ってどっかに行っちゃった。今ごろ彼はあちこちで、「セビーリャで出会った日本人女がよー」って愚痴って廻ってるかも知れません。「急に態度変わっちゃってさぁ、あの、キ○ガイっ」って。

ふふふ。もしもこれ読まれちゃったりしてたらマズいな。


もうしわけないね、貴方の犬喰い&咀嚼音がイヤだったのね。

だってさぁ、だって犬食いなんだもん。

一緒に行動してて私まで変な目で見られるのはイヤだったんだもん。


そして私は第7章でいよいよポルトガルに入ったのだ………が!


卒業旅行顛末
1章: リスボン着 
2章: セビーリャを目指す
2章の補足 位置関係
3章: セビーリャ 朝~昼
4章: セビーリャ 夕~夜
5章: 余談
6章: セビーリャを去る
7章: ポルトガルへ

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