Sunday, July 06, 2008

La habitación del niño / スパニッシュ・ホラー・プロジェクト ベビー・ルーム

habitacion del ninoあらすじ
スポーツ新聞記者のフアンが買った家は高級住宅街の一画にありながらリーズナブルな値段であった。古い屋敷で修繕が必要だったが、妻のソニアと赤ん坊の顔を見ていれば自分の手で家を直していくのもローンも苦ではない。ソニアも幸せすぎて怖いくらいだと言う。

姉テレサが出産・引越祝いとしてくれたいろいろなおさがりの一つに「赤ちゃん音声モニター」があった。

夫婦の寝室においた受信機から、子供部屋に一人でいる赤ん坊の笑い声が聞こえてくる。フアンが受信機に耳を近づけたとたん、男の低く太い声が聞こえてきた。

……ベビールームに誰かいる…!


historias para no sormir

これはスペインのテレビ局テレシンコが放映したテレビ映画シリーズ、『Películas para no dormir (眠らぬための映画)』の全六話中の一作。日本では『スパニッシュ・ホラー・プロジェクト』シリーズとして販売されている。


かつて『Historias para no dormir (眠らぬための物語)』というテレビシリーズがあった。Televisión Española局1966年から放映していたもので、製作・監督はナルシッソ・イバニェス・セラドール。(=『フー・キャン・キル・ア・チャイルド』の監督ね) 

この5月に新しいBOXが発売になったようで、今日現在だと29.95ユーロくらいかな。

ナルシッソ・イバニェス・セラドール製作指揮の同シリーズはその後も間欠的にテレビ放映されたが、いい監督を揃えられないという理由で企画ごとポシャったこともあった。そして2005年にアレックス・デ・ラ・イグレシア、ジャウマ・バラゲロ、マテオ・ヒル…など腕っこきの監督が集められてようやく製作に至ったのが、この『Peliculas para no dormir』であった。


んだってさ。(Historias para no dormir@wikipediaより)


私なんて、ほんと、「怖い話なんて読んでて・聞いてて怖いと思ったことがないわよ」と日ごろ言っているし、だって怖いと思うよりも先にツッコミどころをあげつらう方に気が行ってしまうし、「こわいはなし」好きな年ごろの甥っ子にも「こわーい」ととりあえずいっしょに怖がってみせるのもつかの間、すぐに「だけどこれは科学的に言うとだなあ……略……」「いや、これはウソなんだよ。え? ホントだとか思っちゃってた? ちがうんだな。だって理屈がとおってないだろう、よく考えてごらん」と解説を始めて興を覚ましてやることこそ叔母の務めとばかりクールに接しているのだけれども。


でも、映画は別。こわくてホントにヤだ。だってズルいだろう、音とか。そーゆーの。

ガクガク(((n;‘Д‘))ηナンダカコワイワァ


これも、だから、オープニングのアニメーションだけで早くも止めたくなっていた。そして、始まってすぐに一時停止して、まず携帯の電源を切ったりしてた。(←ブルブルなんつって動き出すとギョッとするからだ) 

そして途中、(´Д⊂ モウダメ ほんと観るのやめたいと思って、youtubeにあったタモリ倶楽部のマン盆栽の回をチェーサーにして並べて見て、そうやって気をそらしながらやっと最後まで辿り着きました。

そのせいで肝心のストーリーの方がわけわからなくなってしまい、もう一度観なければいけませんでした。観直してみると、そんなに怖くもなかったような……?


Películas para no dormir: La habitación del niño (2006) (TV)@IMDb 
・直訳: 子供部屋
ベビールーム@ぽすれん


監督: Álex de la Iglesia アレックス・デ・ラ・イグレシア
脚本: Jorge Guerricaechevarría ホルヘ・ゲリカエチェバリア  Álex de la Iglesia

出演:
Javier Gutiérrez ハビエル・グティエレス ... Juan フアン
Leonor Watling レオノール・ワトリング ... Sonia ソニア
Antonio Dechent アントニオ・デチェント ... Fernández フェルナンデス(編集長)
Sancho Gracia サンチョ・ガルシア ... Domingo ドミンゴ(超常現象に詳しいライター)
Terele Pávez テレレ・パベス ... Mujer de Domingo その老妻
Antonio de la Torre アントニオ・デ・ラ・トーレ ... Operario 警報システムの設置にきた

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Sunday, June 01, 2008

El abrazo partido / 僕と未来とブエノスアイレス [アルゼンチン映画]

el abrazo partidoセルバンテス文化センターのイベント、「アルゼンチン映画週間 6/3(火)~7(土) (※全作日本語字幕付き)」の初日に上映されるので今日までに書き上げたかったのだが、体調悪く時間もとれず途中までしか済んでいない。もう1年前からチマチマ書いているというのに、どうも進まない。

なぜだ。面白いし、好きなのに。

今日は途中まで書いておいて、続きはまたいつか。今年中には加筆します。

あらすじ(のあらすじ)
ブエノスアイレスのユダヤ人街。アリエルの暮らしはそこにある。アリエルは建築の勉強を中途で放り出し、今は母の店を手伝っている。ということに一応はなっている。

商店街の一隅に母のランジェリーショップがある。父はイスラエルに行っている。時々金を送ってよこすとは言え母にこの店を残して出て行ったきりの父のことなど、アリエルはほとんど覚えていない。

両親は時々電話でしゃべっているようだが、アリエルはその会話を聞いたことはない。

彼の目下の最大の関心事は、一家のルーツであるポーランドの国籍を取得することである。

「国籍が取れてヨーロッパに来たらちょっと足をのばしてキブツに遊びにいらっしゃいってお父さんが言ってたわよ」と、父との電話を終えた母がさらりと言う。

「お母さん。俺は今すごく腹が立ったよ。お母さんよく平気でいられるね。生まれたばかりの赤ん坊をお母さん一人に任せてそれっきりの男が、遊びに来いだって? よく言うよ。アンタが来いって話だよ」


El Abrazo Partido@IMDb
直訳: 引き裂かれた抱擁
英題: Lost Embrace

僕と未来とブエノスアイレス 日本公式(※音量注意)

僕と未来とブエノスアイレス@goo
僕と未来とブエノスアイレス@映画生活
僕と未来とブエノスアイレス@ぽすれん
僕と未来とブエノスアイレス@CinemaCafe
僕と未来とブエノスアイレス@ウーマンエキサイト

監督: Daniel Burman ダニエル・ブルマン
脚本: Marcelo Birmajer  Daniel Burman

出演:
Daniel Hendler ダニエル・エンドレル ... Ariel Makaroff アリエル・マカロフ
Adriana Aizemberg ... Sonia Makaroff ソニア (アリエルの母)
Jorge D'Elía ... Elías Makaroff エリアス (アリエルの父)
Sergio Boris ... Joseph Makaroff ジョセフ (アリエルの兄)
Rosita Londner ... Abuela de Ariel (アリエルの母方の祖母)
Diego Korol ... Mitelman ミッテルマン (商店街の友達)
Silvina Bosco ... Rita リタ (商店街のネットショップの女)
Isaac Fajm ... Osvaldo オスバルド (母の店のお向かいさん; 文具店)
Melina Petriella ... Estela (幼馴染で元カノ)

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Sunday, May 25, 2008

O Caminho das Nuvens / Oi ビシクレッタ [ブラジル映画]

o caminho das nuvens o caminho das nuvens o caminho das nuvens
slate公式サイトから一部抜粋:
自転車で3,200km、
ブラジルで本当にあった話を映画化!

ブラジル北部のパライーバ州にある「世界の中心広場」―――ここがこの途方も無い旅生活の出発点となる。無学で頑固なトラック運転手・ロマンは、自らを「運命の男」と信じ、失業中でありながら月1,000レアル(約400ドル)稼ぐ仕事に就くことを決意。愛する妻ローゼと、6ヶ月の赤ん坊を含む5人の子供達を連れ、リオデジャネイロを目指し、自転車で旅を始める。


movie予告編から:
「家族が食うには1000レアル要る。俺は必ずリオへ行って1000レアルの職に就く」。家族を養うために必要なもの=稼げる仕事。一家の主は悟った。都会を目指せばなんとかなる!


……自転車(ビシクレッタ)で


ブラジル縦断。7人家族の旅。
夫: 誇り高き失業者
妻: 家族を愛する強気女
長男: 異性に夢中の反抗期
次男、三男、長女………末っ子(6か月)

「家族も養えないで 俺は男じゃない」
「旅はうんざりよ」
「僕は行かない」

リオまで3200km
これは神のお導き、行けばわかるさ!

ブラジリアンポップの帝王、ロベルト・カルロスの名曲で綴る、とっても無謀な一家の真実の物語
________________________


映画の終わりのクレジットに「Este filme é dedicado a Roberto Carlos.」と出る。公式サイトにも次のようにある:

「ブラジリアンポップの帝王-ロベルト・カルロス(Roberto Carlos)。道中辛いときに、家族が口ずさみ、元気づけられる曲は全て彼の名曲。最後にテレビモニター画面でちらりと登場する彼は、本作の脚本を一読して、曲の使用を快諾。」

ロベルト・カルロスの歌詞をうまく脚本に取り込んでいて、登場人物の心情もが歌詞で表わされているようなところがあるので、歌詞をなぞりながら観ると興趣がぐんと増します。


増しますが。

んーーーー。私の場合、これくらいのテイストだともう「キッツいなー」と感じてしまうのでね。好き!とあんまり強く言えない。長男アントニオがどうにも可哀想で。

教育とか避妊とか避妊教育とかについて考えさせられちゃったりして―――唐突にソコか―――、そういうことについて映画を観て考え込まされなきゃいけないのは、私はあんまり好みじゃない。前にも言ったけど、私は映画の中では人々がうひゃうひゃわっはっはと暮らしていて欲しい。


絶望的に貧乏な子だくさんの一家が人並みの暮らしを求めて都会に辿り着くところはこないだの『フランシスコの2人の息子』といっしょなんだけども、『Oi ビシクレッタ』のロマン父さんとフランシスコさんとの違いは「明るさ」なんだろうか。

『フランシスコの二人の息子』で土砂降りの雨のなか、都会の掘っ立て小屋のような建物にようよう辿り着いた夜、濡れそぼつ妻子は暗闇に怯え、その先の生活に言い知れぬ不安を感じたようだったけれども、そこでフランシスコ父さんは裸電球をひねってみる。父さんが点けたり消したりを繰り返し、それがいつか家族全員を笑わせていた。

けれども、『Oi ビシクレッタ』の父さんは、家族を笑わせる係は母さんに丸投げしちゃっているようにすら見えたな。


『Oi ビシクレッタ』のロマン父さんは文盲だね。自分の子に教育を施すこともできていないね。無理なんだ。自転車で移動する生活では学校に通わせることはできないし、都会に定住したところで子供たちは学校に行くよりもまず日銭を稼がなければならなかった。『フランシスコ~』のフランシスコ父さんが、周囲から狂人呼ばわりされながらも独りで市と交渉して自分の村に学校を建てさせたのとは、大きく違う。

『Oi ビシクレッタ』の子供たち、読み書きはできるのだろうか。それが心配。貧困の連鎖はもう一世代途切れない。それが辛い。

でも、読み書きができたところでそれがいったい何の足しになるのか、それよりもまず生き延びることだ、食うことだという彼らの現実も、それはそれで理解しなければいけなくて、鑑賞中にそういう葛藤をしなきゃいけないから、私はこういう作品は苦手だ。


『フランシスコ~』のフランシスコ・エレナ夫婦と比べると、『Oiビシクレッタ』のロマン・ローゼ夫婦は子への愛情の示し方を知らないのだろう。長男のアントニオを抱きしめてやるのが、私にはやっぱり何テンポも遅く感じられた。

だから、アントニオの自立と成長を見届けた喜びよりも、むしろ子棄て・口減らしの現実を見てしまったようで、悲しみを感じて終わったのだ。

監督: Vicente Amorim ヴィセンテ・アモリン
脚本: David França Mendes ダヴィド・フランサ・メンデス

出演:
Wagner Moura ヴァグネル・モーラ ... Romão ロマン
Cláudia Abreu クラウジア・アブレウ... Rose ローゼ
Ravi Ramos Lacerda ラヴィ・ラモス・ラセルダ ... Antônio長男アントニオ
Felipe Newton Silva Rodrigues ... Clévis 二男クレヴィス
Manoel Sebastião Alves Filho ... Rodney 三男
Cícero Wesley A. Ferreira ... Cícero 四男(赤ちゃん)
Cícera Cristina Almino de Lima ... Suelena 長女

Laís Corrêa ... Jurema ジュレーマさん(市会議員の奥さん)
Claudio Jaborandy ... Gideão ジデアンさん
Fábio Lago ... Neguiça ジデアンさんの親友だという修理工場の男
Sidney Magal ... Panamá パナマ

O Caminho das Nuvens@IMDb
直訳: 雲の道
英題: The Middle of the World
Oi ビシクレッタ 日本公式

Oi ビシクレッタ@CinemaCafe
Oi ビシクレッタ@映画生活
Oi ビシクレッタ@goo
Oi ビシクレッタ@ウーマンエキサイト

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Wednesday, May 21, 2008

2 Filhos de Francisco - A História de Zezé di Camargo & Luciano フランシスコの2人の息子 [ブラジル映画]

dois filhos de francisco(ブラジル映画)(ポルトガル語映画)

amazonのストーリー紹介(から一部):
pencilZezé di Camargo & Luciano(ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノ)はこれまでリリースした14枚のアルバムの総売上が2千枚を突破するブラジル音楽界きってのトップ・アーティスト。

その名はサッカー界のペレやジーコに匹敵するほど広い国土に知れ渡り、彼らの音楽はいまやブラジル人の生活と一部といっても過言ではない。セルタネージョ(※注)というジャンルに属し、情緒的で郷愁を誘うロマンティックなメロディーが、家族の絆を何よりも大切にするブラジル人の心をつかんでいる。

2005年アカデミー賞外国語映画賞ブラジル代表となった本作、見るもの全ての心にあたたかなぬくもりを与えてくれる感動作。pencil

…ということなんだけども。

いかにも貧乏人の子だくさんといったカマルゴさん一家の長男ミロズマル(1962年生まれ)が弟のエミヴァルやウェルソン(1973年生まれ)と共に音楽で成功を掴むまでの険しい道のりを描いている……というよりは、彼らを育てたお父さんフランシスコを描いていると観てよいよ。

自分のような小作人の人生を子供たちには歩ませたくないと、周囲から奇人変人呼ばわりされても貧困に喘いでも、ひたすら「夢」を託す親父さん。


親が子を思い子が親をいたわりといった話って弱くってね。序盤から「ヤッバイよな、これ……絶対泣かされる…」と警戒しつつ、やっぱりところどころハラハラと泣いていたんだが、。・゚・(ノД`)・゚・。 中盤で久々にしゃくりあげましたよ。ああいう泣き方をしたのは、正月の『Barrio』以来だな。

私、ダメなんだよね、親子心情モノ。「ダメ」って「( ・∀・)イイ!!」っていう意味ね。

ダメなんだよ、こういうの。

(※ただ、後半は単調よな。テンポが悪いというか。おはなしはとても良かったけど、映画の作りとしては良いと言えないだろうと、素人目に思ったよ)

フランシスコの二人の息子 日本公式
2 Filhos de Francisco - A História de Zezé di Camargo & Luciano@IMDb
直訳: フランシスコの二人の息子 - ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノの物語

2 Filhos de Francisco (Sony Pictures Brasil内)

フランシスコの2人の息子@象のロケット
フランシスコの2人の息子@映画生活
フランシスコの2人の息子@goo
フランシスコの2人の息子@ぽすれん
フランシスコの2人の息子@CinemaCafe
フランシスコの2人の息子@ウーマンエキサイト

監督: Breno Silveira ブレノ・シウヴェイラ
脚本: Carolina Kotscho  Patrícia Andrade パトリシア・アンドラーヂ

出演:
Ângelo Antônio アンジェロ・アントニオ ... Francisco José de Camargo フランシスコ父さん
Dira Paes ヂラ・パエス ... Helena Siqueira de Camargo エレナ母さん
Dablio Moreira ダニーロ・モレイラ ... Young Mirosmar / Zezé Di Camargo ミロズマル(幼年)
Marcos Henrique マルコス・エンヒケ ... Emival エミヴァル
Márcio Kieling マルシオ・キエリンギ ... Mirosmar / Zezé Di Camargo ミロズマル(成人)
Thiago Mendonça チアゴ・メンドンサ ... Welson / Luciano Camargo ウェルソン (成人)
Paloma Duarte パロマ・ドゥアルチ ... Zilu ジルー (奥さん)
José Dumont ジョゼ・ドゥモン ... Miranda ミランダさん

(※カタカナ表記はどうせ無理なので‘中をとった’感じで)

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Sunday, May 18, 2008

Tan de repente / ある日、突然。 [アルゼンチン映画]

tan de repente tan de repente tan de repente

あらすじ 
マルシアはよく肥えていて、服のセンスもまるで冴えない、もっさりした女である。ブエノスアイレスで何の変哲もない毎日を送っている。マオとレニンはパンクな女の子二人組。マオは街でマルシアを見かけてあとを追い、「あたしとファックしない?」と出し抜けに言った。一目惚れしたのだと。マルシアは取り合わなかったが、マオは「説明のできない愛は行為で立証してみせるよ」と言い、レニンと二人で彼女を‘拉致’するのだった。3人はブエノスアイレスを発ってどこへ向かうのか。


まぁ面白かったよ。(・∀・)ワルカコイイ!!!といった女が二人も出てくるのでその点は満足だけど、自信を持って他人に勧める作品かっていうとそうではない。一生出会わなくても特に損はしないであろう作品だとは思う。機会があったら見ればいいんじゃないかな。


やりたいことをやりたいようにやるマオ。伏し目がちな若者フェリペの部屋にも心にもマオはずかずかと踏み込む。フェリペは戸惑い、何か言いたげな表情を浮かべるが口をつぐんでしまう。(もしかしたら彼はやや吃音があるのかとも思われた。)

言いたいこと・言わなきゃいけないことを発することができなくて、言わずに・言えずに生きて来てしまったなんてのは、なにもフェリペに限ったことじゃない。『ある日、突然。』ではそのような人々がマオの暴力的なまでの直情によって出会う。というか、出会わされた。

この奇縁を通して、それじゃぁ最終的に各人が「TOWANDA!!!」と叫ぶことができたかっていうと、別にそういう風に作っている作品じゃないので。そういう打ち上げ花火が上がる映画じゃない。でも、この後それぞれがたぶん線香花火のパチパチと散る火花を楽しむ術くらいは知ったんじゃないかと、そう思わせるエンディング。

大事なのは、マオの直情だけではこうはことが運ばなかっただろうという点かなぁ。

人生、誰かと出会ってなんぼだね、と。


Tan de repente オフィシャル(製作会社のサイト内)
Tan de repente@IMDb
直訳: あんなに急に
英題: Suddenly
ある日、突然。@goo
ある日、突然。@映画生活
ある日、突然。@ウーマンエキサイト
ある日、突然。@CinemaCafe

・人物設定などはCesar Aira (セサール・アイラ)の『La Prueba』より。

監督: Diego Lerman ディエゴ・レルマン
脚本: Diego Lerman  María Meira マリア・メイラ  Eloisa Solaas

出演:
Tatiana Saphir タティアナ・サフィル ... Marcia マルシア
Carla Crespo カルラ・クレスポ ... Mao マオ
Veronica Hassan ベロニカ・ハッサン ... Lenin レニン
Beatriz Thibaudin ... Blanca ブランカ (レニンの大伯母)
María Merlino マリア・メルリーノ ... Delia デリア (ブランカの家の下宿人)
Marcos Ferrante マルコス・フェランテ ... Felipe フェリペ (ブランカの家の下宿人)
Ana María Martínez アナ・マリア・マルティネス ... Ramona ラモナ (ブランカの友人)


movieセルバンテス文化センターで、6月上旬にアルゼンチン映画週間。

『ある日、突然。』の予定は6/7(土) 15:00~。

(※詳しいこと・正確なことはサイトなどで事前にチェックした方がよいと思います)

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Monday, May 05, 2008

Dí que sí / スキと言って! [スペイン映画]

di que si
体調が良くなって最初の作品、そして連休中につき手抜きかげんで観たい作品、ということで今夜は2004年のスペイン映画、『スキと言って!』。

(脚本・監督: Juan Calvo フアン・カルボ)

人物紹介
Paz Vega パス・ベガ ... Estrella エストレージャ・クエバス
26歳。女優を目指して芝居の勉強を続けている。有名になりたいと強く思っている。

Santi Millán サンティ・ミリャン ... Víctor ビクトル・マルティネス
36歳。映画館の案内係。老いた母と二人暮らし。勤め先の映画館は売りに出されている。

Chus Lampreave チュス・ランプレアベ ... Madre de Víctor ビクトルの母
ビクトルの過干渉気味の老母。息子が失業しないようにと気を揉んでいる。息子の恋の成就を日々聖アントニオに祈っている。

Santiago Segura サンティアゴ・セグラ ... Oscar Vázquez オスカル・バスケス
演劇クラスでレッスン中のエストレージャを見て、「君の才能に魅了された」と言って接近してきたギョーカイ人。

Pepe Viyuela ペペ・ビジュエラ ... Salvador, el vigilante サルバドール
テレビ局勤務の警備員。『ターミネーター』フリーク。銃の早撃ち・曲撃ちには自信がある。自分もテレビ番組に出たい。

Constantino Romero コンスタンティーノ・ロメーロ ... Amador Rosales アマドール・ロサレス
ゴールデンタイムの生放送テレビ番組『恋にイエス!』の司会者。

恋にイエス!』とは:
番組で引き合わされた二組のカップルが数々のゲームで競い合う。視聴者は応援したいカップルに投票していく。より多く得票したカップルが勝つ。勝者には獲得投票数に応じた賞金と、副賞として高級リゾートホテルでの1週間のバカンスが与えられる。ただし、そのバカンスには密着取材スタッフが同行する。そして肝心の賞金が手渡されるための条件は―――「翌週の放送にて正式に結婚しなければならない」、である。


警備員サルバドールのちょっとしたミスによって、内気でデリケートなビクトルとあけっぴろげでラフなエストレーリャが『恋にイエス!』に出演することになってしまった。ビクトルとエストレーリャはペアを組まされ、数々のゲームをこなしていく……
________________________


体が疲れているので、こう、調べ事が多すぎるとか重いテーマを突きつけられるといった類の‘しんどい’作品を避けたくてこれを選んだのだが……うん………まぁ…そうね……たしかに手は抜けたがね………張り合いが無さ過ぎてかえってしんどい作品でした

ぬるいぬるい作品。大手芸能事務所がねじこんだアイドルものテレビドラマのような。

外国人の演技なんて巧いも拙いもわかるわけないんだから気にしない、と前にもどこかで書いたと思うけど、これはうまくないだろう、どう見ても。「やったね」「大成功!」みたいな文脈でハイタッチをするシーンのテンポの悪さとか。そういう一つ一つがぎこちない。ナンシー関には「ぬいぐるみ演技」の烙印を押されたでしょうよ。

演技の拙さもさることながら、この脚本は何だろうか。「伏線が回収されてないじゃん!」「投げっぱなしかよ」とツッコミたくなるドラマってのはよくあると思うんだけど、この作品はそういう次元ですらなくて、

「……あのさ……あぁた、伏線張る気、ないよね m9っ`Д´)

とツッコみたくなる。

マット運動なんかでは、開脚前転だぁ、三点倒立だぁ、V字バランスだ、なんだかんだと組み立てないといけなかっただろ。ひたすら前転を繰り返したって点数が稼げなかったでしょうが。

そういう作品。やっぱこの世は「ラブコメ禁止!」だな。


これまで私は日本に入ってきているスペイン映画を観て不機嫌になったことは何度かあるけど、今の私は別に腹を立ててはいないです。こき下ろすつもりが起きない。「凡庸」としか言い表せないから、なのかな。息抜きに観ようという動機には適っていたわけだから、それでいいんじゃないか。楽しいは楽しい作品だし。


Di que si@IMDb
・直訳: 「はい」と言って

スキと言って!@映画生活
スキと言って!@ぽすれん
スキと言って!@CinemaCafe

(;´д`)シンドイ…という気分で観てはいたけど、実は久々に「ぷぴゃっ」と声を出して笑ってしまった瞬間があった。でも、映画が可笑しかったからじゃなくて、それを演じているのがサンティアゴ・セグーラだから笑えたんだと思う。

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Sunday, April 20, 2008

25 Watts [ウルグアイ映画]

25 wattsここを読む前に鑑賞を済ませてもらえるといいな。フェデリコ・ガルシア・ロルカ図書館にもあったと思います

この作品、人々が初見でどれくらい「わかる(※後述)」ものなのか、興味があります。スペイン語学習歴とスペイン語圏滞在歴(どこの国か)を合わせて聞かせてもらえれば、この作品を一発勝負で「わかる(※後述)」のはいったいどういう人なのかが掴める。参考までに知りたい。

なんてね。



というわけでここから先は鑑賞前の人は読まない方がいいな…。観る前に余計な情報を入れないでほしい。

(※amazon.co.jpのはビデオ、amazon.comのはリージョン1のDVD、DVDGOだとリージョン0(?)で、今15ユーロ


いや、これ、本当に難しかった。私がこれまで観てきた…何作だろ……百何作?の中でたぶんいちばん「わからない(※後述)」。これまで長いことその座はアルゼンチン映画の『Martin (Hache)』が占めていたのだけど、『25 watts』の方がずっとキツい。本当にたいへんだった。


さてここで、何がどうであることを「わかる」と言うのか、を整理したいと思う。


若い男の部屋を女が訪れた → 無遠慮に入ってきたのでたぶん恋人同士だろう → 二人はベッドの上でしゃべっている → 男が迫っても女はイヤな表情を浮かべて手を突っ張って男を押し戻している。キスを拒んでいる様子 → そのあと結局はキスしている

(ここで切り替わってしばらくは他の登場人物のシークエンス)

(また切り替わる。この画面から始まるシークエンス)
↓↓↓↓
25 watts
ベッドの下は乱雑。ベッドから誰かが降りる。膝下だけが映る。どう見ても女の足。足元には衣類らしきもの


25 watts
どう見ても女の脚をしたその人はかがんで、どう見ても女のパンツを手に取った


25 watts
どう見ても女の脚をしたその人が片脚をあげた。どう見ても女のパンツを、どう見ても穿いているようだ


同様に、どう見てもタンクトップをも床から拾い上げた。膝下しか映っていないがどう見ても今それを身に着けているのだろう

ここでどうもその人の動きは止まったようで、

女声が何か言い、男声が何か答える

25 watts
するとその人はおもむろにしゃがみ込んで床に手をついてベッド下を覗き、ガラクタの中を手で探る


この二人、どう見てもセックスしたでしょ? そしてセックス後に女が、どう見ても何か探してるわけじゃん? 脱いで放り投げてあったパンツを拾って穿いて、キャミソールを着て、そこで一呼吸おいて何か気づいた様子で探してるんだったら、ほぼ間違いなくブラジャーでしょうよ。ブラジャー探してるんだよね、この女性は。他に何がある。


さて。
これは「わかった」のかどうなのか。


「お話がわかった」という意味では「わかった」んだよ。あの女性はブラジャーを探していたんだ。これは広義の「わかった」。外国語映画を「わかる」のにコトバは関係ないね。コトバを知らなくても話は「わかる(広義)」。映画鑑賞ってそれがいいと思う。


でも、外国語の勉強という意味ではこういうのを「わかった」と言うわけにはいかない。

私がこのブログにおいてスペイン語の映画について「わかった」「わからない」と言う時は、セリフを頭の中でどこまで文字に起こせているかを問題にしています。いや、ほんとにディクテーションをしなくたっていいわけで、つまり、セリフを聞いたそばから頭の中で‘テープ起こし’ができているのかいないのか、です。

それができている状態を「わかった」と言っています。こっちはさしづめ狭義の「わかった」

ブログタイトル脇に「映画で学ぶスペイン語」などと大風呂敷を広げてしまった以上、しょうがないや、このブログでは私はどの作品でもそれを目指していなければいかんのでしょうよ。もうしょうがない。何の因果でこんなつらい作業を。


昔々、グラナダに住んでいた友人が―――彼女はその時点で2年ほどスペインに住んで勉強していたのだが―――、日本から来たばかりの、スペイン語学習歴は1~2か月くらいの女子といっしょにハリウッド映画かなんか(吹替)を観にいき、観終わってから「いやぁ、30%くらいしかわからなかったかな……」と呟いたらば、その女子が「えーーーっ? それしかわかりませんでしたあ? あたし、8割くらいはわかりましたよー?!」と言ったらしい。

┐(´д`)┌ヤレヤレ である。


今回の『25 Watts』、どういう人だと何%くらい「わかる(狭義)」ものなのか。
あらためて思ったけど、ウルグアイとかのスペイン語は、私にはなんだかよその言葉だ。よその言葉すぎる。本当に苦労した。たった10分進むのに巻き戻し巻き戻し巻き戻しで2時間~3時間かかったなんてザラだった。最初に観ようとしたのって10か月前のことだからな。以来、挫折しちゃ再挑戦しの繰り返しで、最初の方のチャプターなんか何回観たかわかんないよ。そしてそれなのに、昔過ぎてよく覚えてないよ。

心頭滅却してもダメなセリフはダメ。聞こえて来ない。苦難を感じまくり。だけど、これ、面白いよ。というのをコメント欄で長々と書きます。


25 Watts@IMDb
直訳: 25ワット

脚本・監督: Juan Pablo Rebella フアン・パブロ・レベージャ  Pablo Stoll パブロ・ストール

これらのCDは、サントラの中からamazon.co.jpにありそうなものを見つくろったもの

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Thursday, April 10, 2008

Vengo / ベンゴ [スペイン映画]

vengo vengo

1) 「ドゥエンデ」について:
元来,スペイン語で<お化け><妖魔>の意であるが,とくにフラメンコにおいては,この言葉が独特の意味を持つ.すなわち,歌い手,ギター奏者,踊り手のいずれを問わず,最も感興の乗った瞬間,当人にも説明のできない<何か>が身心にとりつき,聴衆あるいは観衆をも陶酔にひき込むような歌,演奏,踊りをなさしめることがある.アーティストにとりつくこの<何か>がドゥエンデであり,フラメンコの究極の魅力とされる.すなわち,どのように芸達者なアーティストでも,ドゥエンデを感じさせないものは真に一流であるとはみなされない.ガルシア・ロルカはドゥエンデに関する所論(講演原稿)の中で<ドゥエンデは足の裏から這いのぼってくる>というアンダルシアの老ギタリストの言を紹介しているが,それは土に潜む暗い力,人間の理性を超えたところからくるデモーニッシュな力であるといえよう.(濱田滋郎先生)(『スペイン・ポルトガルを知る事典』 ※私は旧版しか持ってない)


2) ・caló: 1. m. Lenguaje de los gitanos españoles. (スペインの)ジプシーの言語[方言]
caló@Wikipedia


3) 動詞venir(来る)の活用 直接法現在
1人称単数: vengo
2人称単数: vienes
3人称単数: viene
1人称複数: venimos
2人称複数: venís
3人称複数: vienen

3') 動詞vengar(復讐する)の活用 直接法現在
1人称単数: vengo
2人称単数: vengas
3人称単数: venga
1人称複数: vengamos
2人称複数: vengáis
3人称複数: vengan


4) あらすじ (『ベンゴ』「CDジャーナル・レビュー」より)
pen おさななじみを殺し家族を残して逃亡した兄マリオのせいで、弟カコは一家を支える羽目に。一方、一家の総領を殺されたカラバカ家は復讐の矛先をマリオの一人息子ディエゴへと向けるが、カコは甥っ子を全面的にかばおうと闘う。pen


よそもの気分で観ました。
人は皆、どういう世界に生きていようがそれぞれ独自の仁義に縛られて生きるものじゃん? それが外界からは到底理解できないものであっても、中で生きる人にとってはその価値観が絶対であってさ。カコやカラバカ一家は、彼らなりのルールで生きてるからね。

だからこの作品の物語についてはもうあまり書かないでおいて、音楽の場面を紹介します。とてもよい。
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A) 土地の有力者カコは地元の一流ミュージシャンやダンサーを招いてプライベートライブを開く

カコ一族やカラバカ一家の胡乱な感じが興味深い。

話が逸れますが、スペインで私は大家さんの家族と知り合いの小母さんといっしょに住んでいた。緑矢印が「私の家」。
mivecindad

この写真で下の方向が旧市街の中心部で、「私の家」から5分~10分も歩けばカテドラル・カフェテリア・市役所・商店街の密集区域。「私の家」の前のスーパーも日々当たり前に賑わっていたし、街で一番大きい広場までは「私の家」から1分もかからない。そこにはオープンエアのカフェが並び、真冬以外は夜っぴてbotellón (ボテジョン)だった。

そんな賑やかな地区であるにもかかわらず、私は大家さんから、オレンジの線よりも上の地区には昼間でも独りで行くなと言い聞かされていた。特に赤い線の通りは絶対に通るなと言われてた。

カコとかカラバカ一家はそういういかがわしい地区の雰囲気っていうか。そんな気もした。いや、でも、ちょっとちがうな。カコたちはお金持ってるもんな。私の近所はそうじゃないヤバさだったんだ。

カコたちの、出所の怪しげなお金があふれている様は、また別の趣だよな。ごめん、ここまで書いてきてアレだけど、なんだかよくわからない。ふつうにまじめにお勉強しているだけだった私のような女の子ちゃんはカコとかカラバカ一家とは知りあうわけがないんだと思う。


B) 娘ペパを失い兄マリオも身を隠してしまった今、カコは一番の近親である甥っ子ディエゴのことが大切でたまらない。それがうかがえるLa Caitaのライブシーン。


ディエゴに叔父・家長としての愛情を注ぐカコは、「camelar: 3. tr. coloq. Amar, querer, desear.」という動詞を使っている。


さてここで映画からまた逸れます:
動詞camelarはNiña Pastoriの『Tú me camelas.』という曲(Entre Dos Puertosに収録)でも連呼されているが、その曲における語義は「2. tr. coloq. Seducir, engañar adulando.」の方かな。「♪tú me camelas, tú me camelas, me lo han dicho tus acais, que me lo han dicho, primo, tus acais.」 

「acais」はcalóで、意味は「ojos」。



夜中に少女がこれを大声で歌いながら歩いていた。私はすでに寝ていたが、「………うまいな、しかしっ」とはっきりと目が覚めてしまったほど上手かった。そして彼女は仲間と大騒ぎしながら私の家の前を通り、オレンジ色の線よりも向こうの地区に去って行った。

脱線終わり。


C) ディエゴのためのパーティーライブは、「アレハンドロさん、あのね、カコ叔父さんが次はこの人たちをパーティーに呼べるかって」「わかった。おい、カコがこのバンド呼べってよ」といった具合に上意下達で簡単に決まっていく。

Arrinconamelaのシーン


D) 道の真ん中でzapateado(っていうの?)が始まったりする


E) 敵方の孫娘の洗礼式


F) そして大事な曲。映画でのシーンとはちょっと違う映像だけど。

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Friday, March 21, 2008

Temporada de patos / ダック・シーズン [メキシコ映画]

temporada de patos temporada de patos temporada de patos

Amazonから【STORY】を拝借:
フラマとモコは小さい頃からの大親友。とある日曜日の朝、フラマの母親は留守番を言いつけ外出。残った2人は退屈な日曜の午後を楽しく過ごそうと、テレビゲーム、ポテトチップス、コカコーラを用意、早速サッカーゲーム(※注)の対戦に興じはじめた。するとドアベルが鳴り、アパートの隣に住むおませな女の子リタが、ケーキを焼きたいのでフラマの家のオーブンを使わせてほしいと言ってきた。

嫌々ながらもリタの粘りに負けた2人は彼女を家に招き入れる。フラマとモコは再びゲームに熱中し、リタはケーキを焼き始めた。しかし、そこで思わぬ停電! 中断を余儀なくされた2人は宅配ピザをオーダーすることに。

ピザの配達人ウリセスは停電で動かないエレベーターを尻目に階段を必死に駆け上がる。しかしフラマとモコは配達時間が11秒遅かったとウリセスに文句をつけ、支払いを拒否。一方ウリセスも代金をもらうまでここを動かないと居座り宣言。と、ここで停電が直り、3人はサッカーゲームで決着をつけることに。しかし、白熱した試合中にまたもや停電! ここから4人のユニークで特別な午後が始まった。
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Temporada de Patos@IMDb
直訳: アヒルの時季
英題: Duck Season
[メキシコ映画]

ダック・シーズン@CinemaCafe
ダック・シーズン@ぽすれん
ダック・シーズン@ウーマンエキサイト
ダック・シーズン@映画生活

←オープニングのボサノバ調の「Un pato que va cantando alegremente cua, cua … ♪」の歌を含むアルバム

監督: Fernando Eimbcke フェルナンド・エインビッケ
脚本: Fernando Eimbcke  Paula Markovitch パウラ・マルコビッチ

出演
Daniel Miranda ダニエル・ミランダ ... Flama フラマ
Diego Cataño ディゴ・カターニョ ... Moko モコ
Danny Perea ダニー・ペレア ... Rita リタ
Enrique Arreola エンリケ・アレオーラ ... Ulises ウリセス
Carolina Politi カロリーナ・ポリティ ... Mamá de Flama フラマの母

※注 Amazonちょっと違う
最初に彼らがXboxで盛り上がっていたのは「サッカーゲーム」ではなく、『HALO』とかいうもの。

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Sunday, March 16, 2008

La habitación azul / 青い部屋の女 [メキシコ映画]

habitacion_azulGyaO[ギャオ]で今『青い部屋の女』が観られる。3/27(木)正午まで。

Gyaoの紹介文
出口のない不倫関係を持つ男女を描きながら、次第に彼らをとりまく愛憎関係が明らかになっていくミステリアスな官能ドラマ。原作はパトリス・ルコントが映画化した『仕立屋の恋』や「メグレ警視」シリーズのジョルジュ・シムノンの小説です。また『ルシアとSEX』のエレナ・アヤが今作でメキシコアカデミー賞の助演女優賞を獲得しました。

家族を連れメキシコの小さな町に戻ってきたトーニョは、ともに彼の幼馴染みであるニコラスと妻アンドレアと出逢い、再会を喜ぶのだった。だがトーニョは魅力的なアンドレアに惹かれ、ふたりは身体を重ねてしまう。やがてホテルの“青い部屋”で幾度となく互いを求め合うようになっていく。そんなある日、ニコラスが病気で亡くなり…。

La habitación azul (2002)@IMDb
直訳: 青い部屋
英題: The Blue Room

青い部屋の女@CinemaCafe
青い部屋の女@ぽすれん
青い部屋の女@映画生活

・サントラはメモしなかった。オープニングでかかる曲は、Miguel Boseの『No Encuentro un Momento Pa' Olividar』(Laberinto, Vol. 2などに収録)

監督: Walter Doehner ワルテル・ドエネル
脚本: Walter Doehner  Vicente Leñero ビセンテ・レニェーロ  
原作: Georges Simenon ジョルジュ・シムノン

出演:
Juan Manuel Bernal フアン・マヌエル・ベルナル ... Antonio アントニオ(トーニョ)
Elena Anaya エレナ・アナージャ ... Ana アナ (妻)

Mario Iván Martínez マリオ・イバン・マルティネス ... Nicolás ニコラス
Patricia Llaca パトリシア・ジャカ ... Andrea アンドレア (妻)
Margarita Sanz マルガリータ・サンツ ... Dora ドーラ (ニコラス老母)

Damián Alcázar ダミアン・アルカサル ... Garduño ガルドゥーニョ刑事
José María Yazpik ホセ・マリア・ヤスピク ... Roberto ロベルト (トーニョ弟)

Joaquín Cosio ホアキン・コシオ ... Maestro de obras 現場監督

観てからちゃんと書きたかったんだけど、2月からこっちバッタバタしてて他にもいっぱい観る作品があってなかなか観られない。そうこうするうちに放映が終わっちゃいそうなので、取り急ぎ紹介だけ。

まぁ、いま、これ書きながら音だけ聞いて20分ぐらい経ったけど、'`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァはけっこう聞こえたな。

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Sunday, March 02, 2008

Cenizas del paraíso / ボディバッグ 死体袋 [アルゼンチン映画]

cenizas del paraisoマカンタシス検事が庁舎のテラスから落下して死亡した。

その凶報をもって検事の自宅を訪れた者が、ガレージが開けっ放しになっていることを不審に思った。そこには検事の二男パブロが放心状態で居た。車のトランクからめった刺しにされた若い女の死体が発見され、警察が呼ばれた。

遺体は大物フランシスコ・ムーロの一人娘、アナ・ムーロのものであった。

パブロは重要参考人として連行され、ベアトリス・テレール検事が事件を担当することになった。事情聴取をしようにもパブロは自分が一人で殺した、どの書類に署名をすればいいのか、さっさと済ませてくれと言うばかりで、動機など犯行の核心に迫る供述は曖昧である。

捜査陣にとって実に奇妙であったのは、マカンタシスの長男ニコラスも出頭してきてアナ・ムーロ殺しを自供していることだった。

とその時テレール検事のもとに電話がかかってくる。マカンタシスの三男アレハンドロがアナ・ムーロ殺害を告白する遺書を残して自殺を図ったところを発見されたが、病院に運ばれ命に別状なしという報せであった。

一つの惨殺死体と三人の被疑者、そして一つの転落死。
テレールは事務官のジェティとともに捜査にあたる。
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子供の頃、アガサ・クリスティものが好きだった。もう何十年も読んでないけど、今もすごく好きだと思う。

ポワロさんやミス・マープルが事件の関係者から少しずつ話を聞いて行って各人の証言の矛盾に気づいていく様とか、彼らの知らないところで読者だけが怪しい動きを‘目撃’または‘立ち聞き’してしまうとか、ポワロさんたちが「カメダとはいったい何のことだ」と苦悩するところとか(←それは清張)、とにかくポワロさんたちといっしょになってパズルのピースをはめていく過程、ほんと楽しいよね。

『Cenizas del paraíso』を観ていて、クリスティものを読んでいた少年時代の昂揚感が蘇ったよ。このお話を私はとても楽しく‘読んだ’。カチリカチリとはまっていく緊張感がいい。


ジャケ写から私はまったく別の物語を想像していた。
私、自分が観ようと思った作品って、なるっべく事前の情報を排除するからね。観終わるまではDVDの箱だって読みたくない。だからジャケ写くらいしか情報がなかった。ジャケ写、ものすごく楽しそうでしょ。ものすごく楽しい家族ぐるみの犯罪コメディだと思うじゃん。思うじゃん。なんか、泥棒一家の大騒動を描いたものとばかり思っていた。『ファミリー・ビジネス』的な。

だから冒頭からいきなり「あれ? コメディじゃなかったのか?!」と驚いていた。

知らなかったよ、こんなにシリアスで、こんなに物悲しいお話とは。ジャケ写の男たちが楽しそうに見える分、ストーリーが余計に切なく感じられるのでした。


・(アルゼンチン映画)
Cenizas del paraíso@IMDb
・直訳: 楽園の灰
・英題: Ashes from Paradise 
←アマゾンにあるのはimportの英語字幕のVHS。

これがいったいどうして日本発売のビデオでは『ボディバッグ 死体袋』というタイトルをつけられなければならなかったのか。この邦題つけた人、ちょっとここ来て座ってごらん。いや、怒らないから、いいからおじさんに話してごらん。なんかワケがあってそうしたんだろ? 怒ったりしないからちょっと聞かせてくれ。

DVDがなかなか見つからず、もうそのワケわからん邦題のつけられたバージョンのVHS(中古)を買っちゃうしかないかと思っていたところ、やっと昨年たぶんアメリカでの品(リージョン1)がamazonUKに流れ着いていたのを見つけた。ロンドンの友人宅で預かってもらってたのを年末にもってきてもらった。ありがとう!

監督: Marcelo Piñeyro マルセロ・ピニェイロ
脚本: Aída Bortnik アイーダ・ボルトニック  Marcelo Piñeyro

出演:
Héctor Alterio エクトール・アルテリオ ... Judge Costa Makantasis マカンタシス検事
Cecilia Roth セシリア・ロス ... Juez Beatriz Teller ベアトリス・テレール検事
Leonardo Sbaraglia レオナルド・スバラグリア ... Pablo Makantasis パブロ(二男; 弁護士)
Daniel Kuzniecka ダニエル・クズニエッカ ... Nicolás Makantasis ニコラス(長男; 医者)
Nicolás Abeles ニコラス・アベレス ... Alejandro Makantasis アレハンドロ(三男; カメラマン)
Leticia Brédice レティシア・ブレディス ... Ana Muro アナ・ムーロ
Alejo García Pintos アレッホ・ガルシア・ピントス ... Yeti ジェティ
Jorge Marrale ホルヘ・マラーレ ... Francisco Muro フランシスコ・ムーロ

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Monday, February 25, 2008

Jamón Jamón / ハモンハモン [スペイン映画]

jamonjamon" jamonjamon jamonjamon
出先でスペ科OBの友人(っていうか昔からの遊び仲間っていうか、上司っていうかなんていうか)と雑談。ハビエル・バルデム(のオスカーノミネートの件)はどうなったのかねなどという話から始まって……

私: 「ねぇ、『ハモン・ハモン』さぁ、ペネロペが16歳だったってこと以外に特に私がブログに書いておくこと、なんかあると思う?
彼: まぁ、スペインのあの辺の空気みたいのを描きたかったんじゃないの?ってさ。

私: あたし、あの監督好きじゃないから、どうもね。『ハモン・ハモン』はシンボリズムの多用が鬱陶しくて、ちょっと……。
彼: 牛の看板のあそこんところもぎとっちゃうとか、生ハムで殴りあうとかな。

私: そ。あれがもううるさい。「はい、はい┐(´д`)┌」って。

私: ペネロペが悪夢にうなされるシーンとかあんじゃん?
彼: ああ。

私: あれなんか、もう、なんていうか、ブニュエルをなぞりたかったと解釈してよろしいんですねってね。ほんとメンドクサイ。
彼: そうな。まぁ……あとはさ、スペイン人にはわかるけど俺たちにはわからないかもしれないアレゴリーをいっぱいアレしてんだろ。

私: なんだか、もうね……。やっぱりあたしはビガス・ルナ好きじゃないわけよ。……で、結局何書いとけばいい?
彼: だからアレゴリーだ、シンボリズムだって、その辺でも。

私: じゃそれいただきね。


などとしゃべったところで彼がふとニュースサイトを覗いてみたようで、「おー、獲ったぞ!」と言う。

「ん?」「ハビエル・バルデムが助演を獲った」「えーーー。よかったね!」「おう!」「えーーー、なんか嬉しいね」「よかったな」と喜び合ってしまった。

(※私にとって最初のスペイン映画DVD輸入鑑賞仲間というか先輩のbenitaさんがさぞかし喜んでおいでだろうと、それもなんだか想像されて、余分に嬉しかった)(Ummmm、これはめでたいことだと思う。おめでとう、ハビエル・バルデム)

というわけで、今日はハビエル・バルデムのオスカー受賞記念。書くのがおっくうでしばらく放置してあった『ハモン・ハモン』を。


(スペイン映画)
Jamón, jamón@IMDb
ハモンハモン@CinemaCafe
ハモンハモン デジタル・ニュー・マスター版@ぽすれん
ハモンハモン@goo
ハモンハモン@映画生活

(※レストランのJamon Jamonについては3年前にメモした

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Saturday, February 16, 2008

Volver / ボルベール 帰郷 [スペイン映画]

volverライムンダはマドリードで夫と娘パウラと暮らす。パウラと姉ソーレと連れ立ってたびたび故郷ラ・マンチャを訪れる。数年前に火事で亡くなった両親の墓参りをするためである。

「お母さんは幸運だったわ」とライムンダは言う。母イレーネは最愛の夫の腕に抱かれた格好で焼け跡から発見されたからである。

ライムンダたちが故郷を訪れるのは他にも理由があった。老いて歩くのもままならないのにホーム入りを拒み独り暮らしを続けている伯母を見舞うのだ。伯母の家の正面に住む友人アグスティナが欠かさず様子を見てくれているのが心強くもあるが、ソーレやパウラの顔を見忘れるなど伯母の認知障害は進行しているようで、ライムンダは気が気でない。

帰宅すると夫は酒をあおっていた。仕事を首になったという。ライムンダは幾つも仕事を掛け持ってしゃかりきに働いて家計を支えるのであった。

ある夜台所で夫が殺されていた。私が刺し殺したと泣きじゃくる娘を抱きしめるライムンダもまた泣いていた。ちょうどそこへ今度は伯母が亡くなったという電話が入る。

葬儀に駆けつけたソーレはアグスティナや近所の人々から妙な噂を聞く。伯母の家で亡き母イレーネの姿を見た人間がいるらしいのだ。

そしてソーレ自身もたいへんなものをマドリードに連れ帰ってしまったのであった。

(スペイン映画)
Volverスペイン公式
ボルベール日本公式
Volver@IMDb
・英題: To Return

ボルベール 帰郷@映画生活